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TRPGを原作とするタクティカルRPG「Mutant Year Zero: Road to Eden」のプレイアブルデモを体験。XCOMライクなターン制コンバット
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印刷2018/06/21 15:00

プレイレポート

TRPGを原作とするタクティカルRPG「Mutant Year Zero: Road to Eden」のプレイアブルデモを体験。XCOMライクなターン制コンバット

画像集 No.002のサムネイル画像 / TRPGを原作とするタクティカルRPG「Mutant Year Zero: Road to Eden」のプレイアブルデモを体験。XCOMライクなターン制コンバット
 先週,ロサンゼルスで開催されていたE3 2018のFuncomビジネス専用ブースにおいて,スウェーデンのThe Bearded Ladiesが開発するタクティカルRPG「Mutant Year Zero: Road to Eden」PC / PS4 / Xbox One)のプレイアブルデモを試遊する機会を得たので紹介しておこう。

 本作は,ヨーロッパで人気のあるテーブルトークRPG「Mutant」の,2014年に発行された最新ルールセット「Mutant Year Zero」を正式ライセンスしたタイトルだ。温暖化に伴って伝染病が蔓延し,さらに大規模な核戦争によって文明が崩壊してしまったのも,ずいぶんと昔の話になってしまった世界が舞台。肥沃な大地が広がるという桃源郷“エデン”を探すミュータントたちを描いている。
 アポカリプス後の世界ではあるが,水が枯渇して草木も生えないような大地ではなく,森林と苔が一面を覆い尽くしてしまったかのような雰囲気になっているのが,タルコフスキー映画に通ずる。なんとも北欧圏的な発想の世界観と言えるだろう。


 さて,「Mutant Year Zero: Road to Eden」初のプレイアブル公開となった今回のデモセッションでは,もともと病院か工場だったと思われる,2階建ての建物を拠点としたグールの一団と戦うという,コンバット部分の紹介を目的にしたものだ。
 GDC2018のレポート でも紹介したとおり,このグールたちが何者なのか,どこから来たのかを調べ上げていくのも本作のストーリーに織り込まれている。ミュータントは身体的な能力が拡張(例えば肌の硬質化のような)されているが,グールは火炎放射器を利用するなど,その装備や役割によって特徴付けられている。

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 コンバット部分のゲームプレイは,「XCOM」シリーズをプレイしたことのある人なら馴染みのあるターン制タクティクススタイルが採用されている。マップに表示されるタイル状のマス目に合わせて,自分のアクションポイントの残量を計算しながら移動したり,敵に攻撃を加えたり,オブジェクトの背後に隠れたりする。「XCOM」と違ってマップは広く,1ターンにおける移動範囲も広い印象だ。
 しっかりとお互いをカバーできるように,それほど離れない状態でキャラクターを動かしていくと,火炎びんを投げ込まれたり,手りゅう弾で一帯のオブジェクトが破壊されてしまうといったようなピンチの状況になることもあった。

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 実際にデモをプレイしてみたのだが,筆者は2回挑戦して2回とも失敗してしまった。ちなみに,隣りでデモをプレイしていた人は「E3でデモをクリアした2人目の人物」になったらしい。もともと,難度が高いシーンだったのとのことだが,「XCOM」のように見えない場所から新しい敵がワラワラと迫ってきて,しかもプレイヤーキャラクターたちを囲むように迂回して,一気に攻撃を仕掛けてくるなど,侮れないAIを搭載しているようだ。
 少なくとも見えている敵だけを想定してミッションに挑むと,希少なヘルスパックや特殊スキルを利用する機会を見誤ってしまうため,「先にミッションエリアの周囲を探索して,おおよそのプランを立ててからコンバットを開始する」のが得策であると,デモの担当者は話していた。

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 「Mutant Year Zero: Road to Eden」のプレイアブルキャラクターの中で,唯一「人間」のミュータント「セルマ」は,ハードスキンで自在に肌を硬化させ,突撃したり迂回したりと万能な戦士キャラクターといった印象だ。
 クロスボウ使いのアヒル「ダックス」は,背後から相手を仕留めていくキャラクターで,覚醒すればアヒルなのに,蛾のような羽根を伸ばして上空から敵を狙うことも可能になる。
 イノシシのタンク役「ボーミン」は,薄い壁などのオブジェクトを破壊して移動できる前衛向けのキャラクターだが,すぐに音を立ててしまうのでステルス活動には向いていないらしい。
 それぞれのスキルを向上させたり,新しい武器を見つけたり,あるいは購入したりしてキャラクターをアップグレードさせていくRPG部分もしっかりと作り込まれている印象だった。

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 「Mutant Year Zero: Road to Eden」の開発を手がけるThe Bearded Ladiesは,「Hitman」シリーズのプロデューサーと「PAYDAY」シリーズの元ゲームデザイナーらベテランを中心に結成されたばかりのデベロッパだ。本作は各プラットフォーム向けに2018年のリリース予定で,すでに公式サイトではプレオーダーを開始しており,スタンダード版が34.99ドル,特典が付属するデラックス版は54.99ドルで販売されるとのことだ。

左から,The Bearded Ladiesのディレクター,ハラルダー・ソームンドソン氏,ゲームデザイナーのマーク・ジェームス・パーカー氏,そして広報会社のアレクサンドラ・ムシュカ氏
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「Mutant Year Zero: Road to Eden」公式サイト

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