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[TGS 2020]サイバーパンク2077の公式番組をレポート。日本語吹き替え版動画や“街づくり”のキーマンのトークでゲームの魅力を紹介
ポーランドのCD PROJEKT RED(以下,CDPR)が開発,スパイク・チュンソフトがPS4用日本語パッケージ版の販売を担当する(※)「サイバーパンク2077」(PC / PS4 / Xbox One)。タイトル名のとおり,CDPRが定期的に配信しているストリーミング放送「Night City Wire」の日本特別版として放送された番組では,初公開となる日本語吹き替え版のムービーを交えながら2020年の注目タイトルである「サイバーパンク2077」が紹介された。
(※)PS4のダウンロード版および他機種版はCD PROJEKT REDが販売を担当
「サイバーパンク2077」公式サイト
続いて,過去に公開されたプレイデモや「Night City Wire」の映像の日本語吹き替え版も公開。それらを用いて,物語のキーとなる存在「ジョニー・シルバーハンド」やプレイヤーの選択や行動次第で展開や結末が変わる「クエスト」,サイバー技術で他人の行動を追体験する「ブレインダンス」が紹介された。
クエストの例として紹介されたのは,ギャングのメイルストロームの元に赴き軍用ボットを受け取る(もしくは強奪する)という「回収」。4Gamerでは2018年6月に掲載したE3 2018のプレゼンレポート(リンク)や2020年6月掲載の先行プレイレポート(リンク)で同ミッションを紹介している。ブレインダンスについても先行プレイレポートで触れているので,詳細が気になる人はチェックしてほしい。
[E3 2018]ついにベールを脱いだCD Projekt REDの最新作「サイバーパンク2077」は,まさにサイバーパンクな未来を描いた壮大なプロジェクトだ
E3 2018のCD Projekt REDブースで,同社の最新プロジェクトとして多くの期待を集めている新作アクションRPG「サイバーパンク2077」のライブプレゼンテーションが行われた。圧倒的な世界観とゲームシステムの奥深さを感じさせる,デモプレイの様子をお伝えしよう。
「サイバーパンク2077」を先行プレイ。ネオンきらめくナイトシティには,身体改造や自由度の高いクエストが楽しめる最高の世界が広がっていた
CD PROJEKT REDが開発,スパイク・チュンソフトがPS4用日本語パッケージ版を発売予定の「サイバーパンク2077」を先行プレイ。ネオンの街並みや身体改造,選択次第で何通りもの解決方法が生まれるクエストなど,サイバーパンク好きはもちろん知らない人でも没頭できる,最高の世界が広がっていた。
映画でいうところの大道具や小道具,舞台美術などを担当するエンバイロメント・チームに所属する榊原氏は,特定のイベントが起きる場所を作るチームや,イス,ゴミ箱といった小物類をデザインするチームなどに分かれているサブチームのうち,ナイトシティの街並み全体をデザインするシティチームの取りまとめ役を務めている。
そんなナイトシティの“都市デザイン”を担う榊原氏は,事前に受け付けていたユーザーからの質問について応えてくれた。1つ目の質問は,「ナイトシティの中で,ここは落ち着けるという隠しスポットは?」。“ユーザー代表”として出演していたおといちさんからの質問だ。
榊原氏は「一つに絞るのは難しいですが……」と前置きし,主人公V(ヴィー)のアパートがあるリトルチャイナから運河を挟んだ対岸にある「ジャパンタウン」を挙げた。
ジャパンタウンは,増改築された巨大なビルが並び,いくつかのブロックはビルとビルの間に狭い路地がある,まさにサイバーパンクな風景が広がる地域だ。
街づくりのポリシーとしてある“立体的に移動できる”場所にもなっており,ビルの中にはエレベーターや階段で上層階に行けるものもあるという。そういったビルの上層階がお気に入りの場所の1つで,風景が見渡せるところにたたずみ,路地を見下ろしたり,対岸のビルの人や洗濯を眺めたり,空を見上げたときに貨物運送のドローンを見つけたりしたときが落ち着く瞬間だそうだ。
2つ目の質問「未来の街を作るうえで意識したのはどのような点ですか? とくに工夫した部分はありますか?」では,ゲームディレクターのアダム・バドウスキ氏が話していた「全部を見慣れないデザインにしてしまうと,それはSFのデザインになってしまう」という言葉を伝えるとともに,見知ったものに未来的なものを混ぜてデザインするというのがチーム共通のスタイルであることを語った。
古びた建物の木製のドアに取り付けられた,LEDライトで光る機械,ヴィンテージ感あるアメリカンダイナーのテーブルに設置された近未来的なデバイス――これらの例のように,古いものに新技術が使用された“なにか”を混ぜ合わせることで,“サイバーパンクらしさ”だけではなく,「扉に付けられたのはセキュリティ装置かな」「テーブルにあるのは注文用のデバイスだろうか」といった想像を膨らませる楽しさもあると考えてデザインされているようだ。
最後の質問は,「ナイトシティを作っていく際にインスパイアを受けた作品や,実在する場所などがあれば教えてください」。ナイトシティはカリフォルニアにあるという設定なので,実在する場所としてはカリフォルニアの街,とくに郊外の住宅街を参考にしたという。
「ブレードランナー」や「AKIRA」,「攻殻機動隊」といった影響を受けた作品に触れつつ,“マイナーなところ”としてブルータリズム建築を挙げた。
ブルータリズム(またはニュー・ブルータリズム)とは,主に打ちっぱなしのコンクリートで作られた,装飾がなく機能的な外観や直線的なデザインが特徴の建築様式。この建築様式が好きなアートディレクターがアイデアを出し,建築物のデザインに取り入れたことで,サイバーパンク世界の重要な部分の1つである“巨大企業に支配された抑圧的な雰囲気”を出せていると感じているという。
榊原氏は最後に視聴者へのメッセージとして,大きなプロジェクトでたくさん人がかかわっているが,その一人ひとりの情熱がしっかりと反映されたゲームとなっていること。好評を得た「ウィッチャー」シリーズ同様に,クリエイターの思いが詰まった“手作り感”あるクエストや探索が楽しめるといったゲームの魅力を語った。
発売まで2か月を切り,プレイヤーの手に渡る日も近づいてきた「サイバーパンク2077」。広大なオープンワールドで築かれたサイバーパンク世界ではいったいどのような生活が待っているのか,楽しみは尽きない。
※記載のない画像は配信をキャプチャしたものです
【2020年9月26日21:25追記】
■最新スクリーンショット
こちらは9月26日20:00に公開された,日本語版の最新スクリーンショット。これまでのトレイラーで公開されたシーンの日本語字幕付きや,番組で紹介されたジャパンタウンらしき場所を含む街の風景が確認できる。
■日本語吹き替え版ムービー
さらにTGS 2020公式番組の終了後,新たに2つの日本語吹き替え版ムービーが追加で公開された。武器取引の依頼を受けるシーンから始まる「サイバーパンク2077-[日本語吹替版]破壊の道具」では,さまざまな武器とその特徴を披露。ツナミ・ネコマタ(TSUNAMI NEKOMATA),カルネージ(CARNAGE),TKI-20 シンゲン(TKI-20 SHINGEN)といった銃器,近接武器のサーマルカタナ(THERMAL KATANA),身体に取り込むサイバーウェアのマンティスブレード(MANTIS BLADES),ゴリラアーム(GORILLA ARMS),プロジェクタイル・ローンチ・システム(PROJECTILE LAUNCH SYSTEM)という“破壊の道具”の使用方法を確認しよう。
もう1本の「サイバーパンク2077-[日本語吹替版]ナイトシティのギャング」では,メイルストローム(Maelstrom),スカベンジャー(Scavengers),バレンティーノズ(Valentinos),シックス・ストリート(6th Street),ブードゥー・ボーイズ(Voodoo Boys),アニマルズ(Animals),タイガークロウズ(Tyger Claws),モックス(Moxes)というナイトシティのギャングたちに加え,シティの外にある辺境の地・バッドランズで“ファミリー”として行動する組織などが紹介されている。
バッドランズは,ナイトシティへ流れ者としてやってくるノーマッド(ライフパスの1つ)と関連がありそうなので,こちらも気になるところだ。
「サイバーパンク2077」公式サイト
4Gamerの「東京ゲームショウ2020 オンライン」特設サイト
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Cyberpunk 2077 is a trademark of CD Projekt RED S. A. Cyberpunk 2077 CD Projekt RED S. A. All rights reserved. Cyberpunk 2077 is based on a Pen & Paper Cyberpunk system created by Mike Pondsmith. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
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