「Meta Quest」のVRワークアウトデータがAndroidのヘルスコネクトアプリと同期可能に

　Metaは米国時間2023年1月11日，VRヘッドセット「Meta Quest」で利用できるフィットネストラッカー「Meta Quest Move」が，Androidのヘルスコネクトと同期が可能になったことをOculusブログ（リンク）で明らかにした。これにより，AndroidデバイスでもVRワークアウトデータを管理しやすくなる。


　Meta Quest Moveは，VRヘッドセットの利用中に運動量を計測できるシステムで，運動時間やカロリー消費量の記録を行っている。このシステムは，昨年，iOSのヘルスケアアプリと連携可能になっており（関連記事），さまざまなデータをiOSデバイスで管理できるようになっていた。今回のアップデートにより，Androidのヘルスコネクトアプリでも同じ機能を利用できるようになった形だ。

　詳細は，以下のリリース文または，Oculusブログで確認してほしい。

Oculusブログ「META QUESTにおけるワークアウトデータをMETA QUESTモバイルアプリやANDROIDのヘルスコネクトと統合可能に」

「Meta Quest（旧称：Oculus Quest）」公式サイト

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MetaのReality Labs広報より、Oculus Blogにて、1月11日（米国時間）にMeta QuestにおけるワークアウトデータのMeta QuestモバイルアプリやAndroidのヘルスコネクトへの統合について発表しましたのでご案内いたします。新年の抱負としてフィットネスを始めたい方へ、VRを使った楽しい健康づくりに活用できる機能になっています。

VRを使った健康づくりはいつでもどこでも楽しくできます。友人と『Racket: Nx』で対決し、ターゲットを破壊したり、『LES MILLS BODYCOMBAT』で膝蹴りをしたり、『FitXR』でダンスをしたりと、その動きは実にリアルであり、感じる体の熱はカロリーを燃焼している証です。

Meta QuestにおいてVRフィットネスはとても人気で、VRエコシステムの重要な部分を担っており、昨年も、VRバスケットボールシミュレーター『GYM CLASS - BASKETBALL VR』などの新しい体験や、Meta Quest 2アクティブパックの発売などの発表も行いました。

また昨年、Meta Quest MoveとMeta Questモバイルアプリの統合を行い、この統合により、VRでの消費カロリーや運動時間、設定した目標などのワークアウトデータをモバイル端末で確認できるようになりました。同時に、Appleヘルスケアの利用者は、VRでのフィットネスの進捗をAppleのヘルスケアAppと同期できるようにしました。

最新のアップデートにより、Androidのヘルスコネクトアプリでも同じ機能を利用いただけるようになりました。これにより、Android利用者も手動で入力することなく、VRでのワークアウトの記録を取得、入力することができます。また、VRでのワークアウトと記録をAndroidデバイス上で他のフィットネス活動と統合し、ワークアウトの進捗状況を常に最新の状態で確認することができます。この機能は、ヘルスコネクトアプリを搭載したAndroidスマートフォンでご利用いただけます。

MoveのデータをMeta QuestモバイルアプリとAndroidのヘルスコネクトアプリへ同期

いつでもMeta Quest MoveのデータをMeta Questモバイルアプリと同期したり、またそこからAndroidのヘルスコネクトアプリと同期したりすることができます。また、気が変わったら、いつでもMeta Questモバイルアプリからヘルスコネクトアプリとの接続を解除することもできます。その場合、新しいMoveアクティビティはアプリと共有されませんが、以前のアクティビティは表示されます。

VRでMoveアプリを設定した後は簡単にMoveのデータをMeta Questモバイルアプリと同期できます。以下の手順で設定が可能です。

VRからMeta Questモバイルアプリにデータを同期させるためのオプトインを行います。

・VRのMoveアプリで、右下の「設定」を選択します。
・「MoveをMeta Questモバイルアプリにリンク」までスクロールし、オンにします。

VRでワークアウトをした後、スマートフォンでMeta Questモバイルアプリを開いてください。

・アプリを起動した後、「Explore」に移動し、Moveアプリを開きます。
・Moveダッシュボードとその日のすべてのデータを確認することができます。必要に応じて、アプリでフィルタリングしたり、月別のカレンダー表示を確認することもできます。

MoveのデータをAndroidのヘルスコネクトアプリと連携させることもできます。

・上記の手順でMoveとMeta Questモバイルアプリを連携します。
・上部にある「リンク済みアプリ」タブを選択します。
・「Androidのヘルスコネクト」を選択し、同期を有効にします。この機能を有効にするには、「消費カロリー」と「エクササイズ」への権限付与に同意する必要があります。

プライバシー保護について

Meta Quest MoveアプリによるVRフィットネスデータのトラッキングと、そのデータのAppleのヘルスケアAppおよびAndroidのヘルスコネクトアプリへの統合は、プライバシーを第一に考えて設計されています。そのため、漏えいのリスクを気にすることなく、思いっきり汗をかき、運動することができます。

AppleのヘルスケアAppとAndroidのヘルスコネクトアプリの統合はオプトイン方式で、Meta Quest MoveとMeta Questモバイルアプリの接続を選択した場合、Moveのデータ（消費カロリー、運動時間、目標）はすべてエンドツーエンドでの暗号化で保護され、Metaのサービスでの広告ターゲティングに利用されることはありません。

また、Moveのデータは、デフォルトでヘッドセット内に保存されます。Meta Questモバイルアプリとデータを同期する場合のみ、Metaサーバーに送信されます。

そして最後に、自分のデータは常に自分で管理することができます。VRフィットネスの成果をいつどこで共有するかは、利用者次第です。つまり、利用者のMeta Quest Moveのデータは、利用者が選択しない限り、Facebook、Instagram、Messengerで共有されることはありません。AppleのヘルスケアAppを通じてAppleと、Androidのヘルスコネクトアプリを通じてGoogleと共有することを選択したフィットネスデータは、それぞれの規約とプライバシーポリシーが適用されます。Meta Quest MoveをMeta Questモバイルアプリに接続し、そこからAppleのヘルスケアAppまたはAndroidのヘルスコネクトアプリに接続するかどうかは、すべてオプトインで選択できます。

AppleのヘルスケアAppまたはAndroidのヘルスコネクトアプリとデータを共有することを選択した場合、システム設定でこれらのアプリが利用者のMoveデータへアクセスすることをいつでも解除することができます。その場合、新たなMoveアクティビティがAppleやGoogleと共有されることはありません。ただし、アクセスを解除する前に共有されたMoveアクティビティは、引き続きこれらのアプリで利用可能で、表示されることもあります。

VRでフィットネスを体験することによって、気分が良くなるというフィードバックを利用者から何度もいただいています。今回のアップデートにより、さらにヘッドセットを装着してのフィットネス体験を向上させることができ、とても嬉しく思います。