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  • 発売日:2019/02/14
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想像以上にシリアスなSRPG「47 HEROINES」はこうして生まれた。開発者インタビューで対人戦や衣装カスタマイズなどの情報も明らかに
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印刷2019/03/16 12:00

インタビュー

想像以上にシリアスなSRPG「47 HEROINES」はこうして生まれた。開発者インタビューで対人戦や衣装カスタマイズなどの情報も明らかに

画像集 No.014のサムネイル画像 / 想像以上にシリアスなSRPG「47 HEROINES」はこうして生まれた。開発者インタビューで対人戦や衣装カスタマイズなどの情報も明らかに
 禹諾国際は,同社が展開するゲームパブリッシングブランド「YUNUO GAMES」の第1弾タイトルとして,スマホ向けアプリ「47 HEROINES」iOS / Android)を2019年2月14日にリリースした。
 本作は,日本に突如として現れた“悪魔”と呼ばれる謎の存在と,それに対抗するすべを持つ47人の少女(ヒロイン)たちとの戦いが描かれるシミュレーションRPGだ。ゲームタイトルにある“47”という数字は,日本の行政区画である都道府県の数であり,本作に登場するヒロインたちは各都道府県の出身者という設定で,それらが物語に深く関わる要素となっている。

 今回は,そんな「47 HEROINES」の開発の中核を担う,プロデューサーの岩田祐一氏とディレクターの山口 潤氏,アートディレクターの松下 清氏の3名へのインタビューを実施した。本作の誕生秘話や開発裏話に加え,今後のアップデート内容についても聞けたので,最後までチェックしてみてほしい。

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 禹諾国際がサービス中のスマホ向けアプリ「47 HEROINES」。本作は,絶望のただ中にある近未来の日本で,悪魔と戦うべく集められた47人の少女たちの成長と奮闘を描くシミュレーションRPGだ。本稿ではストーリーと各種システムの詳細,ゲーム序盤の流れを紹介する。

[2019/02/15 12:00]

「47 HEROINES」公式サイト

「47 HEROINES」ダウンロードページ

「47 HEROINES」ダウンロードページ



擬人化モノではないんです


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介を兼ね,「47 HEROINES」の開発・運営におけるみなさんの立ち位置をお聞きしたいです。

岩田祐一氏
画像集 No.006のサムネイル画像 / 想像以上にシリアスなSRPG「47 HEROINES」はこうして生まれた。開発者インタビューで対人戦や衣装カスタマイズなどの情報も明らかに
岩田祐一氏(以下,岩田氏):
 プロデューサーを担当しております,岩田です。プロデューサーとしての業務に加え,本作においてはコンセプトメイキングを担当しています。「47 HEROINES」は,最初に私が世界観やシステムの大枠を作り,山口や松下と共に練り上げてきました。現在も各種世界観や仕様の最終的な判断は私が受け持っているのですが,主な制作は山口や松下が率いる実働部隊の仕事ですね。

山口 潤氏(以下,山口氏):
 ディレクターの山口です。メインの業務はスケジュールの進行管理と方針の策定なので,簡単に言うと各部署との連携を取る旗振り役です。

松下 清氏(以下,松下氏):
 アートディレクターの松下です。2D,3Dを含むアートワーク全般の監修が主な仕事になります。本作に関してはイラストレーターさんへの発注や,細かな調整に関係する業務を統括しています。

4Gamer:
 「47 HEROINES」は,突如現れた悪魔によって崩壊寸前まで追い詰められたIF世界の現代日本を舞台に,異種知性体「トル」に導かれた47人の少女たちの物語が描かれるわけですが,発表当初から「47都道府県」「47人のヒロイン」というキーワードに反応する人もいたんじゃないでしょうか。

岩田氏:
 よくSNSで「47都道府県の擬人化モノが出た」と言われているのですが……。この場を借りて宣言させていただくと,彼女たちはあくまで“各地方の特色を持ったキャラクター”であって,都道府県の擬人化ではありません!

山口 潤氏
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山口氏:
 プレイすればすぐに分かるんですけどね。擬人化モノだと思ってゲームに触れて「想像以上にシリアスだった」と驚く方が多かったので(笑)。

4Gamer:
 確かに,パッと見で勘違いしがちな部分ではありますね……。では,そんな本作の開発が始まるまでの経緯を聞いていこうと思います。47都道府県から1人ずつヒロインを登場させる構想はどのようにして生まれたのでしょうか。

岩田氏:
 私は旅行が大好きで,趣味で日本全国をまわっていたんですよ。そんな中で生まれた「日本の都道府県を活かしたゲームを作れたらいいな」という発想を,スマホ向けタイトルの企画に落とし込んだのがはじまりです。

4Gamer:
 旅行好きが高じて,企画が練り上がっていったんですね。

岩田氏:
 とはいえ,現在の形に変化したのはYUNUO GAMES内で企画がとおって山口と合流したあとだったりします。骨子は私が構築しましたが,肉の部分は山口がほぼ作ったといっても過言ではないでしょう。

山口氏:
 正直なところ,日本の地域や地元に対する思い入れが深いほうではなかったので,最初はそれほどピンと来ていなかった記憶があります。ただ,岩田が本当に楽しそうに「あの地域はここが良くて,こんな面白い話が……」と語るのを聞いていると,だんだんと「これはイケるんじゃないか?」と感じ始めたんです。47都道府県なので,単純に考えても相当量のボリュームになることが予想できたので,実現できるか不安な部分はありました。こうしてリリースを迎えられて本当に良かったです。

4Gamer:
 そうだったんですね(笑)。企画立案後に山口さんが合流されたようですが,松下さんはどのタイミングで開発に加わったんですか?

松下 清氏
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松下氏:
 プロト版が完成し,本制作に入った直後でしょうか。仕様がほぼ固まったあとで,肉付けを始める段階でした。私としてもクール&スタイリッシュな世界観が好きだったので,自然に馴染めました。

4Gamer:
 なるほど。さきほど擬人化モノだと思われがちという話が出ましたが,47都道府県にフィーチャーするのであれば,確かにほんわかした擬人化モノに落ち着く可能性もあったかと思います。なぜ終末感溢れるシリアスな作風を目指されたのでしょう。

山口氏:
 主人公とヒロインの閉じた小さな関係性の中で“世界の命運”が左右されるタイプのお話は巷に多くあって,企画初期段階では本作もそれに近い形式を取っていました。そういった,国内において“王道”とされる物語形式も良いとは思うのですが,本作で中核になるのは「47人のヒロイン」と「国単位の物語」です。
 なので,主人公とヒロインの閉じた世界でなく,多くの仲間が力を合わせて変えようのない運命に抗う構図を目指しました。加えて,説得力を持たせるために世界観に重みを持たせて,ヒロインたちをリアリティのある存在にしたかったんです。

4Gamer:
 イラストもシナリオも47人分となると,たしかに物量がすごいことになりますが,さらに驚いたのがキャラクターの声優陣も47人いるところでした。

岩田氏:
 主な部分はキャスティングの委託会社に依頼して,厳しいスケジュールの中で限界まで無理を聞いていただきました。その結果,豪華キャスト陣と言うにふさわしい皆さんにお願いすることができたなと。

山口氏:
 収録にかけられる期間が2か月と短かく,なかなか決定までは大変でした。結局,すべてのキャスティングが決まるまでに半年くらいかかったんですよ。

岩田氏:
 収録の対応は山口が行っていて,本当に朝から晩まで収録に行って,1日に4人分の収録を済ませたこともあったくらいです。

4Gamer:
 かなり濃密なスケジュールですね……!

岩田氏:
 ヒロインは47人ですが,トルを矢島晶子さんが,「謎の美少女」を小清水亜美さんが担当していますので,実際のキャストはじつは49人存在しています。加えて,プロモーション映像では藤原啓治さんがナレーションを担当されているので,総勢50人ですね。
 声優さんのサインをプレゼントするキャンペーンを実施していますので,矢島さん,小清水さん,藤原さんのサインも含まれていますので,奮ってご参加いただければと思います。


現状のゲームボリュームは初期想定の7割


4Gamer:
 リリースから少し経ちましたが,プレイヤーからはどのような反響がありましたか?

山口氏:
 反応として最も恐れていたのは,どんな形であれ話題にもならないまま終わってしまうことでした。業界的に言えば,我々は完全な新参者ですからね。ですが,実際は想像よりも圧倒的に多くの反応をいただけて,ホッと一息つけました。もちろん内容に肯定否定はあれど,それだけ期待をいただいていることを感じています。クリエイターとして,今後のことを考えられるのは嬉しいですね。

4Gamer:
 とくに受け入れられている,ポジティブな反応があったのはどの要素ですか? 個人的にはアシストで大ダメージを狙える“Surround Attack System(SAS)”は,バトルのいいアクセントになっているように感じています。

山口氏:
 シミュレーションRPGとしてのバトル部分に関しては,かなり好評をいただいています。操作面をスマホ向けに調整しつつ,アシストアタックや包囲効果を発動させるために配置を考える戦略性は,我々としても練りあげた部分ですし,ポジティブな反応をもらえてうれしかったですね。

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4Gamer:
 シミュレーションRPGをスマホ向けに落とし込む場合,ゲーム上の選択肢やシステムをカットする方向での簡易化を行うケースが多いですよね。そんな中で本作は,システム自体の簡略化というよりも,UIや操作体系の洗練によってゲームプレイの快適性を生んでいるように感じられました。

岩田氏:
 そうですね。ゲームとして十分に楽しめるようにシステムを練り,課金せずとも楽しめる形式を目指しました。また,フレンド機能などのソーシャルな要素は存在しますが,基本的に1人で完結する形式なので,ゲームプレイに集中できるようにも配慮しています。

4Gamer:
 最初からゲームに盛り込まれているコンテンツのボリュームが比較的多く,コンテンツ不足を感じさせない点に驚きました。なんというか,形式的にはコンシューマのゲームに近い印象があるなと。

岩田氏:
 これでも,初期に予定していた実装内容の7割程度しかゲーム内に反映できていないんですよ。当初はキャラクター個別シナリオなども最初の段階から入れていたのですが,さすがにオーバーボリュームだろうと,現在の形に落ち着きました。

4Gamer:
 おお,それは今後の追加要素にも期待できそうです。では逆に「こんな部分を充実させてほしい」といった意見はありましたか。

山口氏:
 先ほどお話ししたとおり,ソーシャルな要素をそれほど重視していなかったのですが,プレイヤー同士でのコミュニケーション機能を望む声は予想以上に多かったですね。確実に「こういう機能を入れます」と言うのは難しい段階ではありますが,何らかの形で期待に応えられるよう,調整を行っています。

4Gamer:
 シミュレーションRPGは、スマホで成立させるのはなかなか難しいジャンルだと思います。あえてその形式を選んだ理由は,どこにあるのでしょうか。

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岩田氏:
 47都道府県と47人のヒロイン,という特性を最大限活かせる枠組みとして採用しました。過去にコンシューマ向けですが“悪魔”が出てくるシミュレーションRPGの開発に携わった経験があったので,スマホでこのジャンルを成立させるには乗り越えなければいけない壁が多いことも分かっていました。
 しかし難しくはあっても,スマホ向けの同ジャンル帯で評価されている作品はしっかりと存在していますよね。それらの前提をしっかり研究すれば,本格的なシミュレーションRPGをスマホで成立させることは可能だろう,と考えたんです。

4Gamer:
 さまざまなタイトルを研究したうえで,最適解を導いたわけですね。実際のところ,ゲームバランスはもちろん,プレイ時間も非常に良い塩梅になっているように感じます。

山口氏:
 ありがとうございます。歯ごたえのあるゲームプレイを提供すると共に,通常のバトルは長くとも5分以内に収まるようなイメージで調整を行いました。もちろん,強力なボスが同じ感覚で倒せてしまっては問題ですので,そこのメリハリも意識しています。

4Gamer:
 では,シナリオや世界観の制作体制についてはいかがでしょう。47人のヒロインの設定,個別シナリオを用意するとなると,相当にカロリーのかかる作業だと思いますが……。

山口氏:
 ゲームに実装する範囲だけでもテキスト量は膨大なものになりますので,外部の会社さんにもご協力いただきつつ制作を進めています。とはいえ,私と岩田を含む社内の人間が必ず監修を行い,世界観の統一をはかっているんですよ。

4Gamer:
 そういえば,ヒロインたちの名前だけを見ても,どの県であるかをなんとなく想像できる凝った作りになっていますよね。この命名ルールにも何か秘密があったり?

山口氏:
 岩田の発案ですね。

岩田氏:
 初期段階では,もっと分かりやすい地名ネタを入れていたのですが,いかんせん近いアイデアが世に存在していたこともあり,最終的には各地域の城の名前を姓に当てはめる形になりました。現代日本を舞台としたシリアスな物語がウリなので,コミカルな印象にならないよう,ヒネリを加えて城の“別称”を使っている場合もあります。

4Gamer:
 設定資料を見て驚いたんですが,城の名称を使ったうえで名前の頭文字に“いろは歌”の文字を当てはめていますよね。

岩田氏:
 そうなんです。名前にある“いろは歌”の文字は今後実装されるゲームシステムに深く関わる要素になります。詳しくは語れませんが,覚えておくと良いかもしれません。

4Gamer:
 覚えておきます!
 47人分の名前はもちろん,それ以上に設定を作るのはもっと大変ですよね。イラストにも各都道府県の特徴がしっかり反映されていますし,このあたりの発注時のすり合わせもご苦労がありそうです。

青葉ニコ
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松下氏:
 本当に大変でしたね。設定を作るのも,その資料をまとめるのも,何をやるにも47人分必要なわけですから……(笑)。ただ絵柄に関しては作家さんの個性を表に出す方向で発注を行いました。バトルスーツのデザインで統一性を強調できれば,という方向性だったんです。

岩田氏:
 普段着のデザインに関しては地元色を出しすぎないように意識してもらっています。もちろん,中にはすぐにモチーフが分かるヒロインもいますが,各ヒロインに「分かる人が見れば分かるネタ」が仕込まれていますので,そこに注目していただくのも面白いかもしれません。
 例えば,愛知県の蓬左睦実の右足のソックスは“ういろう”の色なんですよ。愛知県をよく知る人であれば分かると思いますが,ういろうを知らない人から見れば単なるオシャレなソックスですよね。

4Gamer:
 プレイヤーがまだ気付いていなさそうな「分かる人が見れば分かるネタ」はあったりしますか?

松下氏:
 うーん,ネタバレになる可能性もあるのでボヤかした言い方になってしまいますが,例えば東京都のヒロインである江戸若葉は,来年に開催される大きなイベントを彷彿させるモチーフを散りばめています。今のところ,アレはまだ気付かれてないんじゃないかと。

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蓬左睦実(愛知県)
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江戸若葉(東京都)

岩田氏:
 我々としても言いたい部分ではあるのですが,そこを探す楽しみを奪いたくない気持ちもあるので,なんとももどかしい(笑)。

松下氏:
 あとは,各県の特色を出すために身に着けているものや装飾品をこだわっているだけでなく,身体的特徴などに統計情報を活かしている場合もあります。ほかにも,特定ファッションの発祥地などを知っていると,分かることがあるかもしれません。

4Gamer:
 それは気付きませんでした(笑)。
 ちなみにですが,本作では最初に47都道府県を象徴するヒロインから1人を選ぶことになりますよね。どのあたりのヒロインが多く選ばれている印象ですか。

山口氏:
 やはりご自身の出身都道府県を選ぶ傾向にあるようで,数で言ってしまえば都市圏が多いのは間違いないですね。ただ,SNSのつぶやきなどをチェックしていると,ビジュアルや担当声優さん,イラストレーターさんに惹かれて選んでいる方も多いようです。そのあたりは,ぜひプレイヤーの皆さんの直感で選んでみてください!

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疑似対戦が楽しめる「バトルネットワーク」や
着せ替え用の衣装も登場予定


4Gamer:
 リリース時の実装内容は構想の7割ほどとのことで,今後のアップデートでどういった要素が追加されるかが気になっています。

岩田氏:
 現在のメインストーリーは物語の序盤しか公開されていない状況ですので,今後はそれを中心にアップデートをかけていく予定です。ド肝を抜く展開を用意していますので,物語を楽しみにしている方はぜひご期待ください。

山口氏:
 ゲーム内チャットで,今後の展開について想像をめぐらせている方が多くいらっしゃいましたが,その中にはまだ“正解”の展開はありませんでした。

岩田氏:
 先程少しだけお話ししましたが,47人のヒロインにスポットをあてたキャラクタークエストも近いうちに実装されます(※)。こちらにも各都道府県のマニアックな情報がかなり詰め込まれていますので,“推し”の情報をより知りたい方は,こちらを楽しんでいただければと。

(※)キャラクタークエストは2019年3月7日に実装
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4Gamer:
 かなりの物量のキャラクターコンテンツが用意されているようですね。では,物語以外の部分に関してはいかがでしょう。

岩田氏:
 ほかのプレイヤーが構築したデッキとの対戦を楽しめる「バトルネットワーク」という新要素も制作中です。相手方の操作はAIが行うので純粋な対人戦ではないのですが,1つの交流の形として活用してもらえればと思っています。

4Gamer:
 バトルネットワーク内でもさまざまなメタゲームが展開されそうです。今後は対戦要素も考慮したうえで,キャラクターをカスタマイズする楽しみが生まれるかもしれません。

岩田氏:
 カスタマイズ関連でも,特定のステータスを底上げできる「アクセサリー」という新要素が登場します。ヒロインごとに設定された長所を伸ばすだけでなく,逆に短所を克服することも可能ですので,とくにバトルネットワーク内での戦いで重要になってくるでしょう。
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山口氏:
 それに加えて,今後は衣装の着せ替えシステムも実装予定です。今は全員が同じデザインのバトルスーツを装着していますが,着せ替えで衣装を変えればそのグラフィックスが反映される仕組みを想定しています。

4Gamer:
 確かに,衣装チェンジの要素を望んでいる人も多いでしょうね。ただ,そうなると誰の衣装が最初にリリースされるのかが気になります。

岩田氏:
 一気にドカッと出すのはさすがに不可能なので,リリースは段階的に行いたいと思っています。とはいえ,毎月4人のペースで提供してもまるまる1年かかってしまうので,提供の順番や期間などは現在検討している状況です。

4Gamer:
 では,ここから先は現状予定されていないものでも構いません。今後挑戦してみたいことなど,頭の中にある構想などがあれば教えてください。

山口氏:
 憧れとしては,やはりファン参加型のリアルイベントを開催したい気持ちがあります。ぜひ,データ上ではなく生の声を聞いてみたいですね。
 あと,これは小さな夢なんですけど。グッズとしてトルの風船がほしいなぁと,ずっと思ってたんですよ。作中でもフワフワと浮いているイメージで制作していたので,現実でも同じように浮かせてみたい願望が……。

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岩田氏:
 グッズ自体は作ろうと思えばできそうだけど(笑)。

4Gamer:
 位置情報に絡む要素とは相性が良さそうだと感じていたのですが,そのあたりの導入についてはいかがでしょう。

岩田氏:
 最初の構想ではGPSを活用する案も出ていたのですが,開発と内容を詰めていく中で「これは工数的に無理」という判断があり,断念せざるを得なくなりました。今後,もし機会があれば使いたいとは思っています。

4Gamer:
 もしGPSを活用した機能が用意されるとしたら,それはどんなシステムになるのでしょうか。

岩田氏:
 実際にどうなるのかは分かりませんが,プレイヤーの現在地(都道府県)と対応するヒロインにバフがかかるとか,アクセサリや衣装が入手できる,といったことは考えられますよね。

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松下氏:
 せっかくですから,各地方の図鑑機能とかもほしいですよね。キャラクターによるガイドが書いてあって,実際に訪れると埋まっていくみたいな。

岩田氏:
 あ,それいいですね。といっても,実現するかは分かりませんが……。可能であれば挑戦していきたいと思っています。

4Gamer:
 最後に,読者に向けてメッセージをいただければと思います。

松下氏:
 私もリリースまで不安なところもあったのですが,プレイヤーの皆さんの温かい声に毎日励まされております。デザイングループ全体を代表して,この場を借りてお礼をさせてください。より良いクオリティを目指して頑張っていきますので,今後ともよろしくお願いします。

山口氏:
 「47 HEROINES」は,まだまだ始動したばかりです。現状でもかなりのコンテンツ量があるとは思っていますが,それでも“完成形”には遠いです。もっともっと楽しんでいただけるよう,企画を練り上げて実現していこうと考えています。

岩田氏:
 シミュレーションRPGは難しいジャンルだと思われがちですが,誰にでもその楽しさを感じられるよう,調整を重ねています。無料で遊べますので,まずはインストールして触れてもらいたいです。
 まだ開始直後ですので改善が必要な部分はありますが,皆様からのご意見をもとに改善も進んでいる真っ最中です。末永く遊んでいただける環境を構築するためにも,多くのご意見をいただければ幸いです。

4Gamer:
 ありがとうございました!

――2019年3月1日収録

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