「ブラックスター -Theater Starless-」リリース2周年記念! あれから何が起きたのか。スターレスの2年目を振り返る
2021年9月10日,DONUTSがおくるスマホ向けアプリ「ブラックスター -Theater Starless-」(iOS / Android。以下,「ブラスタ」)が,サービス開始から2周年を迎えた。ショーレストラン「Theater Starless(シアター・スターレス)」を舞台とした物語を,現実の時間とリンクさせて描いてきた本作。昨年のシーズン2のフィナーレでは,メインの登場人物が店を離れるという衝撃的事件が起き,驚いた人も多いだろう。
本稿では本作の2周年を記念し,シーズン3の出来事を中心に紹介,解説していく。なお,これまでの特集記事と同じく,ストーリーの展開や登場人物の詳細などに触れている箇所があるので,未読の人は注意してほしい。
■もくじ■
- 「ブラスタ」ってどんな話? と聞かれたら……
- 新生シアター・スターレスの2年目を振り返る
- 各公演の原典を一挙大公開!
- 今後の展開に向けてのメモ
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「ブラックスター -Theater Starless-」公式サイト
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「ブラスタ」ってどんな話? と聞かれたら……
例えば「『ブラスタ』ってどんな話?」と聞かれたら,何と答えればいいだろうか。筆者もファンの1人として,より多くの人にこの作品を知ってほしいと思う。語っていいなら何万字でも書くところだが,まずはもう少しコンパクトに本作をお伝えしたい気持ちもある。ということでやや乱暴ではあるが,「ブラスタ」の基本的な世界観をざっくりとまとめてみた。
「ブラスタ」では,
- 大都会の片隅にあるショーレストラン「シアター・スターレス」を舞台にした物語
- スターレスでは5チーム各5名,全25名(旧スターレス時は2チーム各7名,全14名)のキャストがホールスタッフ兼ステージのパフォーマー・シンガーとして,観客を楽しませている
- キャスト間には複雑な人間関係があり,チームのメンバー構成は固定ではない
- ショーは各チームの単独公演だけでなく,対決公演も多い。また,オーナーの意向により,チームの存続やキャストの在籍を賭けたショーが行われることがある
- ある理由からスターレスにとって“特別な存在”となり,店に通うようになったヒロイン(プレイヤー)には,本人が忘れてしまっている重要な秘密があると判明した
- 知られざる過去や背景があるキャストがおり,店では過去に行方不明となった人物もいる
……という波乱に満ちたストーリーが,現実の時間やアプリ展開とリンクして描かれている。
そんなスターレスは,2021年9月にリニューアルオープン(アプリ開始)から2周年を迎える。「ブラスタ」を知らない状態で上記を読んで,「ほうほう,それで?」と思ってくれた人には,下記の記事を先に読むことをおすすめしたい。こちらでは旧店舗からの移転(前日譚)と,1年目の物語やキャストの魅力,各チームについて詳しく語っている。
「ブラックスター -Theater Starless-」リリース1周年記念! スターレス激動の歴史を振り返り&キャストたちの魅力を語る
ショーレストラン「Theater Starless」を舞台とした,男たちの絆や対立,葛藤を描くドラマティックな物語が展開するDonutsのスマホアプリ「ブラックスター -Theater Starless-」。2020年9月に迎えたリリース1周年を記念して,本作のこれまでの軌跡をたどるとともに,あらためてその魅力を解説する。
「ブラックスター -Theater Starless-」に何が起きているのか? チームごとの軌跡と魅力を語る
Donutsのスマホ向けアプリ「ブラックスター -Theater Starless-」は2020年9月にリリース1周年を迎え,キャストたちの絆や対立,葛藤を描くストーリーが怒濤の展開を見せている。本稿では2020年を締めくくる企画として,スターレスの各チームの歩みを振り返り,それぞれの魅力を語っていきたいと思う。
新生シアター・スターレスの2年目を振り返る
それでは,スターレスの2年目の出来事を振り返っていこう。各項目では筆者の一言感想と,お気に入りのセリフやチェックしたいシーンを紹介している。公演曲のPV・MVも載せておくので,素晴らしい楽曲の数々もあわせて楽しんでほしい。
※一部のイベントを除きます
★チームBがハロウィン公演を行う(ハロウィンイベント「天魔の宴」)
チームKが稼働停止となり、ハロウィン特別公演は急遽チームBの単独公演に。メンバーが扮する妖怪たちの狂宴に紛れ、不穏な気配が忍び寄る──
【一言感想】
ケイがいなくなり,さっそく何者かに狙われるヒロインを,“お化けの格好をさせてステージに上げてしまう”という機転で守るところにチームBらしさを感じた。また,リコは昨年のリベンジとも言えるハロウィンステージ出演(※前年度所属していたチームKでは役を掴めなかった)だったことも胸熱だ。
★チームPが温泉地で遠征公演を行う(温泉イベント「残紅の行方」)
遠征公演の依頼を受け、温泉地へ行くことになったチームP。都合のつかない夜光の代わりにクーを迎え入れ、公演は問題なく開催されるはずだったのだが──
【一言感想】
予想通りメノウが朝から晩まで温泉に入りまくっていたが,指とかシワシワにならないんだろうな……などと想像してしまった(ツヤツヤしてそう)。個人的に印象深かったのは,チームPについて悩んでいたリンドウと,なかなか鋭い質問を投げかけるメノウのシーンだ。「ブラスタ」は,こういう何気ない会話が後につながっていくところが面白い。
「残紅の行方」第4話より |
「残紅の行方」第8話より |
遠征公演から息つく間もなく新作公演が始まるチームP。前回不参加の夜光はセンターをやらせてほしいとリンドウに嘆願。自身の進退を賭けてリンドウとのダブルキャストに臨む。
【一言感想】
夜光をめぐる一連のストーリーが,ある“結末”に向けて一気に動き出した感がある。どのキャストの視点から見るかで大きく印象が変わりそうな話だが,夜光自身の気持ちに寄り添うと,今思い出しても胸が苦しくなってしまう。共通EXストーリーも必見。
2つのショーを連続で上演する「メドレー公演」が開催される。初回のピックアップはチームWで,以降各チームへと続く。
★チームW公演が行われる。同時期,大牙がオーナーの秘密を暴こうと探りを入れる(シーズン3第2章「松明を持たずに往け」)
羽瀬山の横暴さに腹を据えかねていた大牙は、その弱みを探ろうと羽瀬山の個人情報にアクセスする。浮かび上がる不審なアドレスの持ち主を追いかけ、目にしたものとは――
【一言感想】
今回の記事を書くにあたり,ストーリーを読み返しつつメモを取っていたのだが,この話のメモには「鷹見こわい」と書いてあった(※筆者は鷹見が大好きです)。大牙はカスミやシン(シン語じゃない!)に危ない行動を心配されているが,まさに筆者も同じ気持ちであった。以前も書いたが,大牙を見ていると「大牙,後ろ後ろー!」と言いたくなる。
シーズン3第2章第1話外伝より |
シーズン3第2章第3話より |
スターレスを離れていたケイが突如帰国。羽瀬山の独断でケイをセンターに置いた公演が決定し,真珠率いる混成チームとの対決が行われることに──
【一言感想】
なんとここでケイ様が一時帰国。真珠チームの終始穏やかな空気と,羽瀬山に「チンピラーズ」(!)と呼ばれたケイチームの緊張感が実に対照的だった。真珠チームはリンドウが当初考えていたクーと金剛がメンバーだったとしても,同じような雰囲気だったかもしれないのがまた面白い。それにしても,公演を拒否していたリコがソテツにそそのかされて出演を決めるシーン,実にチョr……いや,ある意味とても素直だなと感じた(これがリコのかわいいところ)。
チームBは今年最後の特別公演を求めて羽瀬山に直談判。交換条件としてスターレスの大掃除を担当することに。はたして彼らは一年の締めくくりを飾ることができるのか。
【一言感想】
「掃除なんてできるわけない」と言われて奮起したミズキ。どこかで見た覚えが? と思いきや,直近のクリスマスイベントのリコだった。チームBのNo.1とNo.2はこういうところが似ているかもしれない……。どこか家族のようなチームBだが,今作は金剛の“パパみ”も炸裂していた気がする。
★チームWによる正月特別公演が行われる(ニューイヤーイベント「Shooooout!!!」)
正月の特別公演を任されたのはチームW。初演を無事に終えた5人だが、準備段階では大きな問題があり──。新年最初の公演のため,鷹見が奔走する。
【一言感想】
チームBによる2020年フィナーレから間髪をいれず,チームWによって2021年の幕が開けられた。カウントダウンが行われるスターレスへ実際に足を運び,1年の始まりの瞬間をWのメンバーとこの曲で迎えられたら,さぞかし楽しくて幸せな気持ちになりそうだなと感じる。衣装も最高だった(ちょっとそのタトゥーよく見せてください)。
単独公演を任されたチームCだったが、とあるきっかけで連携を崩していく。過去と決別したモクレンと失われた記憶に執着する柘榴の間で生まれた不和はチームを覆っていく。
【一言感想】
スターレス内のドンパチはもはや日常茶飯事だが,チームCがごたつくのは珍しい。とはいえその争いも,やはりどこか“大人”なイメージがあった。本作は本編もいいが,サイドストーリーの小ネタも楽しい&興味深いものが多かったように思う(柘榴のタバコ,ジャリチャー,カスミの妹など)。個人的にとくに気に入っているのは,柘榴に説教するカスミである。
羽瀬山の思いつきで始まった広告争奪バトル。広告の掲載権利を賭けてキャストたちは再びボーダーラインバトルをおこなうことに──
▼2周年の広告が掲出中
★広告掲示
— 【公式】ブラックスター -Theater Starless-【ブラスタ】 (@Blackstar_ts) September 6, 2021
本日より池袋駅構内にブラスタ広告が登場!
9/12(日)まで北口改札外北通路に掲示中!
※駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください#ブラスタ2周年 pic.twitter.com/ru2sJ77ZN6
【メモ】
上記広告とは別に,このボーダーラインバトルの結果を反映した広告が2周年記念も込めて,全国の都市で展開されるとのこと。続報を待とう。
★藍とメノウの価値観の違いからチームB VS. チームPの対決公演となる(シーズン3第4章「狩人と蠍は出会わない」)
藍とメノウの価値観の違いからB VS Pの対決公演が幕を開ける。ショーダウンで頂点に立ったチームBと新スタメンで初公演となるチームPの譲れない戦い。その行方は──
【一言感想】
チームBとチームPといえばトップ同士の不仲(ミズキが一方的にリンドウを嫌っているだけではあるが)だが,藍とメノウがぶつかるとは意外だった。それにしてもこの両チーム,外から見るのと実態とで,イメージが別の意味でかなり異なる。とくにPは他チームからもよく「大変そう」と言われているが,晶の「(トップのリンドウが)人を信じていない」という言葉にドキッとしてしまった。
シーズン3第4章SideA第3話より |
シーズン3第4章SideB第4話外伝より |
バレンタイン公演のレッスン中、柘榴のチェシャ猫はハマり役だと言われる。周囲の感想とは裏腹に、猫の気持ちを勉強しなければと,柘榴は消えるように去って行く──
【一言感想】
「不思議の国のアリス」はスターレスの公演テーマとしては意外だが,チームCには非常にしっくりくる。柘榴が“師匠”と仰ぐ猫にチェシャ猫の極意を尋ねたら,「いつもどおりでいい」と言われたと聞き,「ですよね……」と思ってしまった。本公演は衣装も良かったが,個人的には玻璃のモノクルにときめきました。半顔が眼鏡オフ状態……!
スターレス初の単独ライブ開催が決まり、張り切るシンガーたちの元に、突如ケイが帰国。8名のシンガーそれぞれが熱い思いを募らせ、ライブに向けて動き出す──
【一言感想】
こちらは現実の2021年2月28日にKT Zepp Yokohamaにて行われた,記念すべき初のリアルライブ「BLACK LIVE」との連動イベントだ。シンガーを務めるキャストたちによる生歌の数々は,「スターレスは横浜にあった……?」と錯覚させるほど素晴らしく,忘れられない一夜になったと思う。
「ブラックスター -Theater Starless-」“BLACK LIVE”@KT Zepp Yokohamaライブ全曲レポート。スターレスは確かに存在していた――
Donutsは2021年2月28日に,「ブラックスター -Theater Starless-」のイベント「BLACK LIVE」をZepp横浜にて開催した。本公演はタイトル初となるライブイベントで,キャストの歌唱を担当するシンガーとMCが出演し,集まった観客を大いに盛り上げた。本稿では,その熱いライブの模様をお届けする。
★メドレー公演開催(チームP「僕のすべてを君に捧げる」)
応援してくれているお客様へのお返しがテーマのホワイトデー公演。選抜メンバーが集い、感謝の気持ちを込めた公演にしようと意気込むが、使用する台本に問題が発生し──
【一言感想】
1stアルバムの投票で選ばれたキャスト(リンドウ,銀星,晶,シン,ギィ)によるホワイトデー公演。ストーリーではメンバーが試行錯誤しながらステージを作り上げていく様子が描かれ,とても楽しい。途中からではあるものの,脚本を書くことになった銀星のセリフ(オタクあるある)と,“晶絶対捕まえるマン”のギィに笑ってしまった。
「催花の宿星」第2話より |
「催花の宿星」第4話より |
ついに激突する夜光と真珠。夜光はこの日のために結成したチームで勝負を挑む。真珠は突然のことに戸惑い迷うも全力を尽くす。互いの中にステージの本質を見た2人は──
【一言感想】
いやもう……この話の感想は一言では到底述べられない。“キャストの引退”という事実は思った以上に衝撃的だった。印象的だったのは,金剛がこの対決をプロレスに例えたくだりでの言葉だ。この5章の展開には思わずもらい泣きしたが,「つらい」と言うべきではないだろう。なぜなら真珠も夜光も,私たち観客を笑顔にするためにステージに立ったのだから。彼らがこれからも成長を続け,いつの日かまた“対決”するのを待ちたい。
★羽瀬山の不在中,運営がオーナー代理となる……?(エイプリルフールイベント「WHITE STAR」)
羽瀬山の出張に伴い1日オーナー代理をすることになった運営。見事な手腕を発揮し、キャストたちに尊敬され羨望の的となる。幸せを感じるものの、そう長くは続かず──
【一言感想】
2021年のエイプリルフールも運営イベント! 今年は羽瀬山風のファッションに身を包んだドヤ顔で,昨年よりパワーアップしている(来年はどうなってしまうのか? あるのか?)。楽しくて終始ニヤニヤしながら読んでいたのだが,3話ラストの拍手では思わず笑い声が出てしまった。羽瀬山のデレ(だと思いたい)も良かった。
「WHITE STAR」第3話より |
「WHITE STAR」第6話より |
自分の歌がどこまでお客様に届くのか知りたいと、高みを目指すため吉野は動き出す。吉野の燃え上がる情熱は留まることを知らない。チームKの花見公演が幕を開ける──
【一言感想】
ケイの不在で活動を休止していたチームKが,吉野によって動き出す。彼は「桜は自分にとって特別な花」と語っていた。惜しまれつつも散ってしまう桜だが,冬を越えて春が来れば,また花を咲かせてくれる。見るたびに印象の変わる吉野が次に見せてくれるのは,どんな美しい姿なのだろうか。
花見公演の成功によりチームKは追加公演を認められるが、吉野が体調を崩したことで公演を他チームに譲ることに。絶体絶命のチームKの前に現れたのは──
【一言感想】
こちらは前回の花見イベントから地続きとなっているストーリー。今回は思うような結果が出せなかった吉野だが,彼はそこで潰れてしまうような弱者ではない……と感じさせてくれるのが,筆者がこの人を好きなところだ(夜光との再会シーンも良かった)。そして,銀星に生まれた“迷い”や,チームCに芽生えた“不安の種”も少々気になったところ。
★メドレー公演開催(チームW「雪花」)
★ブライダル公演でチームPとチームWがダブルブッキング,対決となる(ブライダルイベント「The Engagement Day」)
まさかPとWがダブルブッキングしているなんて誰が予想できただろうか。羽瀬山はいつものように対決をしろと煽るが……。誓いの言葉を多く交わしたのは、果たして──
【一言感想】
しかしこうしてあらためて楽曲を聴くと,「ブライダル……公演……?」と感じる人もいそうだなと思ってしまった。いや,この物騒さというか荒々しさが「ブラスタ」の良さなのだが。とはいえ,ストーリー中でちょくちょく挟まれる甘いセリフの破壊力はすごい。さすがの振り幅である。
「The Engagement Day」SideA第3話より |
「The Engagement Day」SideB第3話より |
今を生きるモクレンは過去にすがるミズキに辟易とし、旧スターレスを賭けた対決を宣言。思い出の場所を取り壊すか否か、チームCとチームBの対決が始まる──
【一言感想】
スターレスで生きるキャストにはさまざまなテーマがあると思うが,ストーリーを読んでいて思うのは,「“過去”を抱えたまま生きる人」と,「ただ前を向いて“今”を生きる人」がいるなということだ。その象徴ともいえるのが,旧スターレスだったようにも感じられた。
シーズン3第7章SideA第2話より |
シーズン3第7章SideB第3話より |
★チームWとチームKがキャスト交換を含む連続公演を行う(シーズン3第8章「黄金は無慈悲に目を覚ます」)
Wの単独公演をKとの連続公演へと変更するケイの動きを察知し、憤る黒曜。その上、ケイからキャストの交換という提案がされ──思惑が渦巻く中,欲望の公演の幕が開く。
【一言感想】
スターレスはさまざまなステージを繰り広げてきたが,こんなやり方もするのか! と驚かされたのが今回の話だ(銀星と鷹見はまさに「お疲れさまです……」という感じだ)。その銀星やギィに変化の兆しが見えるのと,徐々に明らかとなっていくヒロインの秘密の続きも気になった。EXの後日談もぜひ。
シーズン3第8章SideB第3話より |
シーズン3第8章SideA第4話より |
5チーム制復活を賭け、全チームを巻き込んだ「デュアルボーダー」が開催。まさに二重の戦いに様々な思いが交錯する中、新たな危機がスターレスに迫ろうとしていた──
【一言感想】
シーズン3もついに最終章。語りたいネタや気になる展開が多すぎて,ここでは書ききれないほどだ(なので後の項で補足する)。セリフとして印象的だったのは,観客としてスターレスを訪れた夜光の言葉と,ヒロインに対するヒースの問いかけだった。というか,これらも今後の展開に関わってきそうな気もするが……。
シーズン3最終章SideA第3話より |
シーズン3最終章第8話より |
何者かの仕業によりスターレスは臨時休業へと追い込まれた。事件か事故か、警察に連行された黒曜。一方チームPは巡業へと向かうことになる。
★チームB,チームC,チームKが夏の野外公演へ向かう(サマーフェスイベント「Crazy Summer Works」)
舞台の破損により、居場所を失ったスターレスの面々。羽瀬山の命令でチームB・C・Kは夏の野外公演に向かう。 だが、そこでは想定外の困難が待ち受けていた。
★スターレスが2周年を迎える(2周年イベント「Ignite a Noise」)
店の完全な復旧を前に二周年を迎えてしまったスターレスは、羽瀬山の独断により急遽再オープンを果たす。1つの原典に対し5つの解釈がされた舞台脚本が各チームに届き──
【メモ】
9月17日14:59まで2周年イベント「Ignite a Noise」が開催中! 全キャスト25人の2周年衣装★4カードが獲得できる「2周年スペシャルガチャ」は, 10月1日14:59まで(関連記事)。
To be continued……
各公演の原典を一挙大公開!
スターレスで上演される公演には,ほとんどの場合“原典”が存在する。今回,その資料を入手したので紹介しよう。元ネタとなった物語について知ると,ステージをより深く楽しむことができるだろう。
<シーズン1>
章 | チーム | 公演名 | 原典 |
第1章 | K | During the demise | ワーグナー オペラ「ローエングリン」 |
第2章 | W | Breakin' it faster | シェイクスピア 戯曲「ロミオとジュリエット」 |
第3章 | P | 虹の彼方へ | ライマン・F・ボーム 「オズの魔法使い」 |
ハロウィン | K | Halloween Night | メアリー・シェリー 小説「フランケンシュタイン」 |
第4章 | P | 僕のすべてを君に捧げる | 童話「赤ずきん」×小説「ジキルとハイド」 |
第5章 | K | Crazy for | プッチーニ オペラ「トゥーランドット」 |
第6章 | P | 陽はここに | 童話「長靴をはいた猫」 |
B | 日蝕 | シェイクスピア/ヴェルディ 「マクベス」 |
|
第7章 | K | 華麗なる誘惑 | 小デュマ/ヴェルディ 「椿姫」 |
クリスマス | ― | Salva me | ディケンズ 小説「クリスマス・キャロル」 |
正月 | B | 雷神 | 伝承「菅原道真」 |
第8章 | W | 雪花 | 忠臣蔵 |
最終章 | C | Purple Dawn | ベートーヴェン 交響曲第九第4楽章「歓喜の歌」 |
バレンタイン | W | 仮面は闇に溶けて | ヴェルディ 歌劇「仮面舞踏会」 |
ホワイトデー | P | はつ恋 | ツルゲーネフ 小説「はつ恋」 |
<シーズン2>
章 | チーム | 公演名 | 原典 |
第1章 | C | To be, or not to be | シェイクスピア/トマ オペラ「ハムレット」 |
第2章 | B | 駄犬 | ― |
K | エギーユ・クルーズ | モーリス・ルブラン 小説「奇巌城」 |
|
花見 | C | 花ほどく | 伊勢物語 八十二段「渚の院」など |
第3章 | W | Bad Blood | ヴェルディ 歌劇「エルナーニ」 |
B | Judas | 太宰治 小説「駈込み訴え」/「マタイ受難曲」 |
|
第4章 | P | 荒野にて | プッチーニ 歌劇「マノン・レスコー」 |
ブライダル | ― | Fragile Lake | 「竹取物語」×「白鳥の湖」×「ジゼル」 |
第5章 | K | Treasured | ヴェルディ オペラ「イル・トロヴァトーレ」 |
第6章 | B | Somewhere | ワーグナー オペラ「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」 |
第7章 | W | BLACKSTAR | ― |
C | 続きは明日の夜に | リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」/「千夜一夜物語」 |
|
サマーフェス | ― | Early Summer Affair | モーツァルト オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」 |
― | Mid Summer Beach | シェイクスピア 戯曲「夏の夜の夢」 |
|
1周年記念 | ― | Just a Loser | ― |
第8章 | P | 希望の旗のもとに | 大デュマ 小説「三銃士」 |
最終章 | K | The Final Problem | コナン・ドイル 小説「シャーロック・ホームズ最後の事件」 |
W | No Way Out | ヴィクトル・ユーゴー 小説「レ・ミゼラブル」 |
|
P | 黎明は待たない | ボロディン オペラ「イーゴリ公」/交響詩「中央アジアの草原にて」 |
|
B | 極夜 | 小説・バレエ「ドン・キホーテ」 | |
C | 虚構の肖像 | オスカー・ワイルド 小説「ドリアン・グレイの肖像」 |
|
ハロウィン | B | 天魔の宴 | 「百鬼夜行」 |
温泉 | P | 残紅の行方 | 紫式部 「源氏物語」より「紅葉賀」 |
※公式資料より引用
今後の展開に向けてのメモ
本記事ラストの項では,今後の展開に向けて覚えておきたいポイントを記していく。なお,ここで挙げたものは必ずしもこれからのストーリーに関わるとは限らないことと,筆者の考察は控えることをお断りしておきたい。
★消息不明者について
一年ほど前に消息不明となった4人(前オーナーの岩水耕一,演出の三樹明人・小春夫妻,キャストのネコメ)のうち,大牙の兄であるネコメがシーズン3最終章で発見された。彼がシーズン4で登場するのかどうかが,いま最も注目されているポイントかもしれない。また,そのほかの3人は依然姿を見せないものの,今も生存していることはほぼ確定ではないかと多くのファンが考えているようだ。三樹夫妻については藍がミズキのために調査を始めており,こちらの展開も大いに気になるところだ。
その他の気になるポイントは画像で紹介していこう。
★「暗号のようなメモ」
★鷹見は誰とメールしていた?
★柘榴の持っていたCD
★ケイがヒースに渡した封筒
★リンドウに届いた黒い封筒
★スターレスに届いた謎の封筒(後に発火する)
★ギィの“マスター”の気配……?
★大牙が旧スターレスに侵入して持ち出したデータ
★倒れたヒロインが,目を覚ましてケイに告げた言葉
……etc.
今回あらためてストーリーを読み返して思ったのは,「やっぱり『ブラスタ』はめちゃくちゃ面白いな……」ということだった。だが,このボリューム感や人間関係の複雑さなどが,ある意味でハードルの高さや難解さにつながっている場合もあるかもしれない。そんなとき,こちらの記事が少しでも役に立てれば幸いだ。きたるシーズン4を十二分に楽しむために,シーズン3はもちろん,前日譚を含む過去のストーリーも可能な限り読み返しておくべきだと思う。そこにはきっと,あらたな発見が生まれることだろう。
訪れるたびに私たちを驚かせ,楽しませてくれるシアター・スターレス。次のシーズンも,キャストたちが大いに活躍してくれるのを楽しみにしている。
▼今回紹介したイベント
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