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[G-Star 2019]広大なファンタジー世界が舞台のRTS「Project Pendion」を紹介。NGEL GAMESの大型プロジェクト第3弾
本作は,同社の3大プロジェクトタイトルの第1弾「Project RTD」,第2弾「Project Arena」と同様,PCとスマートフォン向けに提供されるタイトルだ。第3弾となる本作はRTSとなっており,広大なファンタジー世界を舞台に,物語に注力しているという戦術的な戦いを体験できる。
ゲームシステムの大枠は,さまざまな風景で彩られた広大な大陸で,自身の領地を拡大していくというもの。生産や採集をしながら,キャラクターや施設の強化を施し,ほかのプレイヤーや強大な敵との戦争を繰り広げる……第1弾,第2弾に比べると要素の組み合わせるによるケレン味がほとんどない,オーソドックスな国盗りRTSという印象だ。
実際のプレイヤー同士の争いがどうなるのかを想像しやすいところがあり,そこからすべてを確認できているわけではないシステム面への期待を差し引きしても,正直な第一印象は,典型的なRTSに見えた。
これで終わると説明が足りないが,ゲームを進めていくと「なるほど」と思わせる魅力が垣間見えてきた。
まず,バトルが非常に思考させられそうである。このゲームでは大陸上でキャラクターがエンカウントするとバトル開始となるが,その画面は独特でいて親しみやすそうな,ゲーム慣れしてる人だと戦闘のキモを「ははーん,そういう感じね」とパッと見で思いつきやすそうな,“駒の配置で戦略が左右される戦闘”となる。
ルールもシンプル。相手の司令官のライフを0にしたほうが勝利だ。そして勝つためには,キャラクターの特性や陣形がカギを握る。あらかじめ机上でどれだけ戦略を練っているのかで勝敗が左右されるところは,ボードゲーム風のストラテジーなどといえそうだ。司令官もアクティブスキルを行使できるため,プレイヤーの介在の余地も残されている。
などと言っても,キャラクターの特性や配置がどのようなバランスで構築されているのかについては踏み込めていない。したがってバトルに関しては,「そういう遊びに昇華されるんだろう」くらいで収めておきたい。
その代わりにもう1点,現地スタッフからもオススメされた「ストーリー」について説明しよう。「ストーリーがあるから……なに?」と思われると畳みかけづらいものの,まずは単純に“こういうゲームでは重厚な世界観やデザインはあれど,物語を見せるケースは少ない”という例がある。それでも「だからなに?」となりがちだが,ちょっと待ってほしい。できれば本作1番のウリだという,物語の重厚さを見てから評価すべきである。
などと言っても,やはり力強くアピールできるほどのプレイ時間は取れなかっただが,遊んでいると随所に演出場面が盛り込まれているのがよく分かった。物語の中心は,この大陸で起きている神々の信仰者と異端の信仰者との争いで,それが複数の主役をとおして描かれる。
ハングル文字を読めないので,テキストの良し悪しを語れないのにアピールし続けているのは滑稽かもしれないが,ビジュアルの説得力なのだろうか,「なにかすごいことが起きているんだろう」といった,壮大な叙事詩の一幕であることに想像がかき立てられた。説得力のなさは承知のうえだが,「物語がすげえRTSみたいだぞ」ということが伝われば充分である。
本稿をもって,同社の3大プロジェクトタイトルをすべて紹介することができた。今年のG-Starは大手の巨大ブースに目がいきがちなのだが,なかなかどうして。NGEL GAMESの存在感は無視できるものではない。
[G-Star 2019]サイバーで終末な「Project RTD」。NGEL GAMESの3大プロジェクト第1弾は“6人対戦タワーディフェンス”だ
韓国・釜山で開催されているG-Star 2019に,NGEL GAMESの新作「Project RTD」がプレイアブル出展されていた。本作は同社の3大プロジェクトタイトルの第1弾で,作中ではポストアポカリプスチックなサイバー世界で,最大6人同時のタワーディフェンス対戦を楽しめる。
[G-Star 2019]「Project Arena」は,最大15人がMOBAチックな3Dアクションで戦うバトルロイヤル
韓国・釜山で行われているG-Star 2019に,NGEL GAMESの「Project Arena」がプレイアブル出展されている。同社の3大プロジェクトタイトルのうち,第2弾となる本作は,“最大15人がMOBAチックな3Dアクションでバトルロイヤル”と,面白要素がてんこ盛り。期待の一作だ。
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