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「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた
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印刷2022/02/03 19:00

インタビュー

「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

画像集#001のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた
 2022年1月19日にPC版とコンシューマ版,1月27日にモバイル版のサービスが始まった「遊戯王 マスターデュエル」PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Switch / Xbox One / iOS / Android)は,「遊戯王 オフィシャルカードゲーム」(遊戯王OCG,海外製品名はYU-GI-OH! TRADING CARD GAME)のマスタールールでオンライン対戦が楽しめる,KONAMIの新作デジタルカードゲームだ。

 世界中のデュエリストたちによる対戦を実現すべく,マルチプラットフォームでのグローバル展開を目指して制作された本作は,果たしてどのような経緯で誕生したのか。シニアプロデューサーの片岡健一氏にメールインタビューを行い,企画・立ち上げやコンセプト,本作ならではのシステム,今後の展開について聞いた。

画像集#004のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

「遊戯王 マスターデュエル」公式サイト


※質問の回答は2022年1月11日時点のもの


デュエリストたちのさらなるステップアップのため――新たに生まれた遊戯王のデジタルカードゲーム


4Gamer:
 「遊戯王 マスターデュエル」(以下,マスターデュエル)の制作のきっかけを教えてください。企画や立ち上げはいつごろで,開発期間はどれくらいでしょうか。

片岡健一氏(以下,片岡氏):
画像は「遊戯王 デュエルリンクス」
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI (C)Konami Digital Entertainment
画像集#012のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた
 正式に企画が動き始めたのが2019年の春ごろなので,2年半ほど前になりますね。企画の検討はそれより前,「遊戯王 デュエルリンクス」iOS / Android / PC。以下,デュエルリンクス)のローンチ直後から進んでいました。

4Gamer:
 遊戯王でデジタルカードゲームと言うと,すでに「デュエルリンクス」があります。なぜ新規のタイトルを展開することになったのでしょう。

片岡氏:
 「デュエルリンクス」は,遊戯王のファンやカードゲーム人口を増やしたいという目的で,モバイル端末で手軽にプレイできるゲームとして制作された作品です。そこからさらにデュエリストたちがステップアップできるゲームが必要だという考えがあって,それが「マスターデュエル」を制作した理由の一つとなっています。

4Gamer:
 「マスターデュエル」のコンセプトや,新規タイトルとして制作する上で重要だと考えていたものがあれば教えてください。

片岡氏:
 公開済みの動画でもお伝えしていますが,“「対戦者」も「観客」も楽しめる”という部分ですね。このコンセプトは,企画立ち上げ時点からこれまで揺らぐことなく貫いています。

画像集#003のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

4Gamer:
 開発を進めていて苦労した箇所はどこでしょうか。

片岡氏:
 やはりマルチプラットフォームでのプレイ対応でしょうか。
 「デュエルリンクス」の経験もあるので,異なるプラットフォーム間での対戦という部分ではそれほど苦労はなかったのですが,プラットフォーム毎に異なるルール対応や,異なるプラットフォーム間でのアカウントを共有させるための仕組みに関しては,配慮するべきことが多くて大変でした。

画像集#011のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

4Gamer:
 想定した以上の仕上がりとなり,「これはうまくいった」と思ったところがあれば教えてください。

片岡氏:
 たくさんありますが,とくにソロモードですね。
 実は企画の段階では,ソロモードの実装を考えていませんでした。対戦に特化したコアなデュエリスト向けのゲームとして開発を進めていったのですが,チームスタッフから「少しガチすぎるので一人で遊べるモードも欲しい」という提案があり,「たしかにそれがあった方が面白い」と,承認したという経緯があります。
 スタッフの熱意と遊戯王OCG制作チームの全面協力があったからこそ実現できたモードなので,感慨深いものがあります。

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画像集#010のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

 あと,4K対応もうまくいった部分だと思っています。eスポーツを視野に入れていたので,会場の大型スクリーンに映し出されることを想定し,大画面でもクッキリと表示させるため,企画当初から進めていました。
 同様にサウンドもですね。大会の盛り上がりが期待できる,臨場感のある素晴らしいものに仕上がっています。

画像集#006のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

4Gamer:
 遊戯王のイラストからなる物語は,今後どういったものを追加する予定ですか。ヴァリュアブルブックやマスターガイドに載っていない,本作で初公開されるストーリーはあるのか気になります。

片岡氏:
 ネタバレにもつながるので,残念ながら詳しくはお伝えできません。今後の発表を楽しみにしてください。

画像集#018のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

4Gamer:
 チュートリアル機能も搭載されるとのことです。これは具体的にどのような形で,どういったルールが学べるのでしょうか。

片岡氏:
 まずはデュエルの基本的な部分である,攻撃表示のカードで相手の攻撃力を上回ればLP(ライフポイント)にダメージを与えられることや,魔法・罠カードの使い方から始まります。
 さらに,融合召喚やシンクロ召喚などもですね。シナリオを追いながらそのテーマに沿ったデッキの特徴やカードの使い方が覚えられるので,遊戯王の世界観に触れながら,デュエルの基本から応用まで幅広く学ぶことができます。

画像集#015のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた
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4Gamer:
 遊戯王OCGのどれくらいのパックまで収録されているのでしょうか。もしくは「デュエルリンクス」のように,オリジナルのカードプールになるのでしょうか。

片岡氏:
 「マスターデュエル」オリジナルのカードプールになるので,「遊戯王OCGで言うとこのパックまで」といった具体的な例を出した形ではお伝えしにくいですね。ただ,1万種を超えるカードを実装していますので,多くの遊戯王ファンのみなさんに満足いただけるカードプールになっていると思います。

画像集#014のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

4Gamer:
 トレイラーでは,遊戯王OCGで販売されたものとは異なるカードパックらしきものが映っていました。カードはどういうカテゴリでまとめられているのでしょうか。

片岡氏:
 トレイラー映像でご確認いただいたとおり,「マスターデュエル」独自のカードパックが登場します。入手したカードによっては新たなカードパックが出現することもあり,遊戯王ファンのみなさんにお楽しみいただけるよう,多種多様なカードパックを用意しています。
 どのようなカテゴリでまとめられているかは,ぜひ皆さま自身でプレイしていただき,発見したり手に入れたりして楽しんでもらえると嬉しいです。

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4Gamer:
 リミットレギュレーション(禁止制限)は遊戯王OCGと統一されるのでしょうか。

片岡氏:
 世界中のデュエリストが対戦するゲームになるので,遊戯王OCG / TCGのどちらでもない,本作オリジナルのリミットレギュレーションになります。詳しくは,実際にゲームをプレイして確認してみてください。

4Gamer:
 実装される対戦ルールは遊戯王OCG準拠という認識でよいのでしょうか。遊戯王OCGにはシングル戦以外の対戦ルールもありますが,それは「マスターデュエル」にもあるのでしょうか。

片岡氏:
 対戦ルールは最新の遊戯王OCG / TCGのマスタールールを採用しており,シングル戦が基本となります。ほかのルールについては,現時点ではまだお話できることがありません。まずはシングル戦で対戦を楽しんでいただけると嬉しいですね。

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4Gamer:
 トレイラーに,通常とは異なるレギュレーションの大会があるとありましたが,どういうものを予定しているのか,可能な範囲で教えいただけますか。

片岡氏:
 まだ詳しくお伝えできることがないのですが,1万種を超えるカードを隅から隅まで使いたくなるような,そんな大会をたくさん開催し,多くのファンのみなさんに楽しんでもらえるようにしたいと考えています。

4Gamer:
 世界大会であるYu-Gi-Oh! World Championshipの種目として採用される予定はありますか。そうなった場合,遊戯王OCGとはどのように差別化を図るのでしょうか。
 例えば遊戯王OCGでは,カードプールが完全に固定された「遊戯王OCG デュエルモンスターズ デュエルロワイヤル デッキセットEX」という商品が販売されており,それを使った独自のルールでの対戦が行われています。「マスターデュエル」でも,このような特殊な形式を使用した大会は開催されるのでしょうか。

片岡氏:
 公開済の動画でもすでにお伝えしていますが,「マスターデュエル」をYu-Gi-Oh! World Championshipの種目に採用したいと考えております。そのほかの大会をどのような形で開催するかは,残念ながら現時点で詳しくお伝えすることはできません。大会の詳細が発表されるまでお待ちください。

写真は「Yu-Gi-Oh! WCS2018」決勝大会のイベントレポートのもの
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4Gamer:
 「デュエルリンクス」を含み,デジタルカードゲームと言うと,オリジナルのアナログカードゲームををサクッと遊べるよう設計されているものがほとんどです。
 遊戯王OCGは,3戦合計で40分を越えるマッチ戦が起きることも少なくないですが,「マスターデュエル」は従来のデジタルカードゲームと紙のカードゲームであれば,どちらに寄ったものとなるのでしょうか。

片岡氏:
 “マスタールール”で対戦する「マスターデュエル」のゲーム展開は,スピーディな展開で楽しめる“スピードデュエル”の「デュエルリンクス」と比べると遊戯王OCGに近いと思います。そこに,複雑なルール解決の自動処理などを行ってくれるデジタルカードゲームの利便性が加わるので,アナログとデジタル両方のメリットを生かした作りになっていると考えています。

画像集#005のサムネイル/「遊戯王 マスターデュエル」メールインタビュー。シニアプロデューサーの片岡健一氏に,企画・立ち上げや開発にかけた思い,今後の展望を聞いた

4Gamer:
 遊戯王OCGは,20年以上の月日をかけて築かれた膨大なカードプールを使用できるのが魅力の1つで,大会環境を想定したデッキを作る人,アニメキャラのコンセプトデッキを作る人,少しパワーは落ちても面白い動きをするデッキを作る人など,いろいろな遊び方があります。
 デジタルカードゲームは,レート戦が中心の“ガチ対戦”に傾くことが高く,カジュアルな遊びや変わった対戦を好む人が楽しみにくい部分があると思います。そういった,いろいろなデュエルを楽しみたい人の“遊び場”となるような考えや施策はあるのか教えてください。

片岡氏:
 たしかに「デュエルリンクス」だと,PvE系のイベントで遊戯王の世界観をカジュアルに楽しめる一方,KCカップといったPvPイベントは,Yu-Gi-Oh! World ChampionshipやKC グランドトーナメントにつながる大会ということもあってガチ対戦になっていますね。
 「マスターデュエル」のイベントはPvPが主軸となる予定ですが,先ほど説明したとおり“アナログとデジタル両方のメリットを生かした”いろいろな楽しみ方が可能なPvPイベントを開催できるようにしたいと考えています。

4Gamer:
 最後に,読者やデュエリストたちに向けてメッセージをお願いします。

片岡氏:
 家でも外でも,好きな場所で時間を問わずマスタールールで戦える,全世界のデュエリスト待望のゲームが完成しました。膨大なカードプールを活用して,自分だけのデッキを組み上げる楽しさや,自慢のデッキを使って世界中のデュエリストとデュエルを通して交流する楽しさを存分に堪能してください。
 「マスターデュエル」は,世界中のデュエリストのための“最強の対戦ツール”として今後も進化し続けていくので,どうぞご期待ください。

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「遊戯王 マスターデュエル」公式サイト

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