プレイレポート
1年目の「遊戯王 マスターデュエル」は,ジャンド→電脳→純LL→トリスタ→マリンセスからのマンジュシカでターンエンド
ターン3:ルゥルゥがヂィヂィでニャンニャン
まだまだ将来性はあったジャンドだが,知恵の限界で「もういい!」と見切ったのは,濃密な2週間をすごしたあと。2月初めのこと。
最大の理由は,同じジャンド使いの対戦相手が「混沌魔龍 カオス・ルーラー経由で,コズミック・ブレイザー・ドラゴン&シューティング・クェーサー・ドラゴン&クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」を華麗に並べる姿を見て,腕前の差を思い知らされ,ふて腐れたのだ。
そうして思い直す。そうだ,新しいデッキを作ろう。
可能性は無限大の方向転換。そのきっかけとなったのは。
ジャンドで最後に生成した,1枚のURカードの存在だ。
ジャンドの最終期,私は上振れ展開時のコズミック・ブレイザー・ドラゴンに合わせるもう1枚として,単発の効果無効などの妨害よりももっと広範な,盤面全体に影響するような相棒を欲していた。
そうして調べ,探し,見つけ出した最終見解は。墓地行きのカードを除外行きに変えてしまい,自身の蘇生効果までも期待できるレベル9シンクロモンスター「電脳堺狐−仙々」(以下,シェンシェン)。
が,レベル9のシェンシェンを出すには,レベル8の大物たちを出すよりも思案が求められ,ハマるデュエルはあれど,活躍の機会は乏しかった。でも少ない手持ちでせっかく生成したURだし,使い回したいし。
このリサイクル精神がつかみ取った,新たなるデッキは。
シェンシェンのお家元,シンクロテーマ【電脳堺】だ。
当時の電脳堺は,使い手が多いテーマの一つであった。
近々では大事な大事なお友だちが遠くにお引っ越ししてしまい,第一線からは退いているが,テーマ自体の強力さは今でも健在だ。
電脳堺の動きを文章で説明するのは「してほしい」と言われても難解なのでしないが,要するに「カードを2枚通せば,手札を補充しつつ,最終盤面にたどり着ける」といったもの。
モンスターの展開中も回り道が豊富なため,マストカウンターとされる仕掛けを止められても,のらりくらりとあの子を呼び出す。
さあっ! みんなも久しぶりに呼ぼうっ!
電脳堺とはいつまでもズッ友(死語合わせ)のっ!
「V.F.D.!!! V.F.D.!!!」
「V.F.D.!!! V.F.D.!!!」
「キャー!!! V.F.D.!!!!!」
今はもう禁止カードとなった,真のエクシーズモンスター。言わずと知れた電脳名誉フレンド「真竜皇V.F.D.」(以下,VFD)である。
電脳一家入りしていたと言っても過言ではない“電脳VFD”の強みは,禁呪となった今は解説しないが,出せば勝利が近かった。
そして衝撃だった。オリジナルデッキの構築で凝り固まっていた者が,たった一度きりの通常召喚を邪魔されるとお手上げだったジャンド使いが,みんなが強いと言っている最大公約数のテンプレートデッキを渋々と使ってみたときの情動。人生で一度だけ味わえる「あっ……ッパねえわ」と思えるあのときの感情。
電脳堺は普通に,めっちゃ,鬼強くて,笑顔を取り戻した。
あらゆる課題の解決役「電脳堺媛−瑞々」(ルゥルゥ)。
墓地でも除外でも活躍「電脳堺姫−娘々」(ニャンニャン)。
頼もしき非チューナー「電脳堺豸−豸々」(ヂィヂィ)。
コイツさえ続けば完璧「電脳堺悟−老々」(ラオラオ)。
上振れ狙いのいぶし銀「電脳堺麟−麟々」(リィリィ)。
かわいいしかわいいね「電脳堺嫦−兎々」(トゥトゥ)。
なんでもいいからテーマカードが場に1枚出れば,次から次へと特殊召喚で現れる電脳堺モンスターたち。心臓バクバクの通常召喚で邪魔されたら昇天してしまいかねないデッキとは明確な差があった。
魔法・罠カードも「電脳堺門−朱雀」(チュチュエ),「電脳堺門−青龍」(チンロン),「電脳堺門−玄武」(シェンウー),それらにアクセスできる「電脳堺都−九竜」(ヂウロン)が強い。軒並み強い。
なによりこれらは単体のカードパワーではなく,すべてが連動し,形勢のアドバンテージを生む構造が美しかった。
とはいえ,プレイング難度はちまたで言われるとおりの複雑さ。
テキストを普通に読もうとするだけで頭を抱えた。
レベルは統一されていて分かりやすいが,効果と手順が難解。2枚初動ゆえに手札ごとのアドリブも要求され,ケースバイケースで頭爆発。
それでもどうにかなったのはひとえに,ジャンド構築中の習慣だった,毎日の脳内シンクロ算による負荷のおかげだ。
電脳堺を使いはじめてからの1か月はまた,寝る前に脳内電脳算をしはじめた。寝ようと思っても気付けば計算してしまうのだ。
そうしてつかみ取った,「LL鉄獣だろうがエルドリッチだろうが今なら戦える」という自信と自負。遊戯王の楽しさを教えてくれたジャンドに対し,電脳堺が教えてくれたのは勝てる武器の楽しさ。
人によってはジャンドないしマイナーテーマでもいずれ共感できると,ささやかなフォローはしておくが。経験者たちがこぞって言うとおり,強いとうわさされているテーマは自分で使ってみて初めて分かることがあり,使わない限り分からないことがある……と思った。
ついでに「あれ,もしや,今もう最強なんじゃ?」と確信できる。
電脳VFDをとおせば,もはや誰にでも勝てると思った。
電脳堺にちなみ,マスターデュエルに関してこれだけは言いたい。
私は,遊戯王OCGの経験者たちの助けがなければ辞めていた。
マスターデュエルは収録カードや一部レギュレーションは違えど,遊戯王OCGを再現していることで,経験が持ち越される。
そして経験者らはSNS発信などで,それぞれが培ってきた知見のすべて……かは存じないが,少なくとも私が1か月で「もはや最強なんやがww」と生き生きとイキれるほどにノウハウを広めてくれた。
もし自分ならと考えると,はじめたての人たち,ひいては将来的に行われる可能性がある大会などでライバルを増やさないために情報を秘匿していたかもしれないが,彼ら経験者たちはデッキの構築,展開の手順,うらら&Gの駆け引きなどなど。どんなに長く遊んでいても,配られた手札の1枚で勝敗が転びかねない戦場にいながら,知らないことのほうが多い者たちを温かく迎え,知識を惜しげもなく伝授していた。
もしそれらの知見が提供されていなければ,私はジャンドの構築段階で諦めていただろうし,電脳堺もまともにプレイできなかった。
2月中なんてVFD&チュチュエの意味も「VFDの敵をチュチュエで破壊できるから強い!」くらいにしか思っていなかったような,効果や発動や破壊や無効のルールをいわば“最強サイクロン”ばりにしか理解していなかったほどなのに。勝って楽しむ手順を教えてもらえていた。
そうして最初はただノウハウを享受していただけだったが,次第に,遊戯王にはカードをただ順番に出していくだけではない,巧妙なプレイングと確かな知識に裏打ちされた,実力と呼ぶべきものがあることに気付かされた。おかげで,のぼせ上がっていた最強の夢も「こういう人たちがいるならデッキくらいじゃ勝てんわ」と心を入れ替えた。
なにも知らない私に楽しくデュエルする術を広めてくれた遊戯王OCG経験者たちには大感謝だし,そういうファンを20数年と抱える遊戯王の懐の深さをあらためて知り,ちょースゴーいって思った。
まあ,電脳VFDとおせば勝つんやがなゲヒヒッ!
■デュエルスタンバイ
ターン1:スタンバイ・自語り・フェイズ
ターン2:ジャンク×ドッペル=シンクロニティ
ターン3:ルゥルゥがヂィヂィでニャンニャン
★次 → ターン4:純構築は意固地な思春期の純結晶
ターン5:面白いと思った,お遊びの代償
ターン6:乙女の バ ト ル オ ー シ ャ ン
ターンEnd:お願いキャンディナマンジュシカ!!!
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- 関連タイトル:
遊戯王 マスターデュエル
- この記事のURL:
キーワード
- PC:遊戯王 マスターデュエル
- PC
- カードゲーム
- ストラテジー
- CERO B:12歳以上対象
- KONAMI
- KONAMI
- 基本プレイ無料
- PS5:遊戯王 マスターデュエル
- PS5
- Xbox Series X|S:遊戯王 マスターデュエル
- Xbox Series X|S
- Nintendo Switch:遊戯王 マスターデュエル
- Nintendo Switch
- PS4:遊戯王 マスターデュエル
- PS4
- Xbox One:遊戯王 マスターデュエル
- Xbox One
- iPhone/iPad:遊戯王 マスターデュエル
- iPad
- iPhone
- Android:遊戯王 マスターデュエル
- Android
- プレイレポート
- 編集部:楽器
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)2022 Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)2022 Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)2022 Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)2022 Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)2022 Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)2022 Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)Konami Digital Entertainment
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
(C)Konami Digital Entertainment