プレイレポート
1年目の「遊戯王 マスターデュエル」は,ジャンド→電脳→純LL→トリスタ→マリンセスからのマンジュシカでターンエンド
乙女の バ ト ル オ ー シ ャ ン
ビターエンド風に終えた前章の後味は,あとに控える最終章で大復活を約束するとして,トリックスターがもたらした副産物がある。
彼女たちはシークレットパック「花と海の心」に封入されているが,同パックからはもう1種,違うテーマのカードが手に入った。
それが今では大人気。海晶乙女と書いて【マリンセス】だ。
正式表記は漢字名のほうだが,プレイヤー的には読み仮名のほうが親しみ深いだろうから,本稿でもマリンセス表記としていく。
あれ。鉄獣戦線(と書いてトライブリゲードはカッコよすぎるだろ……という話は置いときつつも鉄獣)は「てつじゅう」呼びが多いのに,海晶乙女は「まりんせす」呼びが多い。漢字名称テーマごとの漢字読み主流,フリガナ読み主流の呼ばれかた文化も気になるね。
なお,当時はLLとRRの関係と同じく「トリックスターとマリンセスが,なぜ一緒のパックに入っているのか」を知らなかった。
このころにはもう400時間近く遊んでいたのだが,文学を読み解くがごとしカードの系譜に関しては,今も手が回りきっていない。
マリンセスを使う気になったのは,ついでに確保できていたテーマであることともう一点。パックの顔役であり,リンク4モンスター「海晶乙女ワンダーハート」をロイヤル加工でお迎えしていたのが大きい。
ロイヤル加工のカードが手に入ると,知らないカードでもなぜか使いたくなってくるこの現象。身に覚えがない人はいないはずだ。
マリンセスの強みは“10枚前後の初動カード1枚で最終盤面に到達”できることだ。これまでの強力なデッキと比べると,テーマ内カードすべてを使いこなせるわけではないが,彼女さえいれば道が開ける「海晶乙女シーホース」,お願い3枚めくり「海晶乙女ブルータン」,サブプラン役のサルベージ姫「海晶乙女パスカルス」が主力となった。
なお,デッキを初投入したのは3月下旬の「NR フェスティバル」だったため,当初はSR未満のカードに絞り,NR構築に最適化した水属性デッキとして運用した。このとき取り入れたテーマ【アクアアクトレス】は,そのうち純構築をしてみたいくらい興味深い性能だったし,当のイベントでは【メガリス】【無限軌道】【妖仙獣】ばかりとぶつかったが,NRマリンセスはわりと真っ当に太刀打ちできるスペックであった。
マリンセスは最新世代のリンクテーマらしく,展開のしやすさに優れている。リンク召喚のルールを多少なりとも詰めていないと,例外のケースで慌てることもあるが,万人にザ・イチオシのデッキだ。
澄んだ青から呼び出される,大海の乙女たちも。
■リンク1モンスター
乙女のアキレス腱「海晶乙女ブルースラッグ」。
乙女の闘争を招く「海晶乙女シーエンジェル」。
■リンク2モンスター
乙女の核エンジン「海晶乙女コーラルアネモネ」。
乙女の身だしなみ「海晶乙女クリスタルハート」。
■リンク3モンスター
乙女の鉄壁回収屋「海晶乙女マーブルド・ロック」。
■リンク4モンスター
乙女のドン(首領)「海晶乙女グレート・バブル・リーフ」。
召喚した記憶がない「海晶乙女ワンダーハート」。
このあたりの執筆中に気付いたが,私はジャンド以降,美少女テーマばかり使っていたらしい。ああ,電脳堺は個人的に美少女枠だ。
なお,マリンセスモンスターは「水属性・サイバース族」オンリーで,ほかのテーマと組み合わせるのが難しい召喚制限もあって,混ぜるのは困難だ。ただ水仲間の偉大なる潤滑油,海晶乙女コーラルアネモネが各方面の水テーマたちとの親密なフレンドシップを1人で締結しているため,水デッキ使いからの支持は彼女だけで成り立っていると言える。
ついでに,ここまでのマリンセス紹介には致命的な抜けがあるが,思い出してほしい。マリンセスの新カード実装は2022年10月11日。このときは2022年3月。多くの人らに構築を保留されていた時期だ。
それでも使うことにしたのは,本来の目当てであったトリックスターが散々な手応えになり,投じたジェムへの期待を別口でもいいから回収したいというコンコルド効果的なもったいない精神によるもの。
マリンセスに価値を感じ,一握りの得をしようと思った。
しかし,SRカードすらいないデッキ構築でもすぐに気付いた。
彼女たちが非常に分かりやすい,脅威的なテーマであることに。
それらの源がすべて,たった1枚のカードに集約されていることに。
フィールド魔法「海晶乙女の闘海」(以下,闘海)。
名を,マリンセス・バトルオーシャン。
10月の新カード追加以降,マリンセスの基本についてはもはや多くの人が知っているだろうが,あらためて説明しておく。
彼女たちは1枚初動でリンク1召喚からポンポンと展開していき,海晶乙女クリスタルハート経由で“相手の効果を受けないリンク3〜4”を用意し,闘海の効果で攻撃力を2000アップさせて待ち構えるのが特徴だ。
そこから導き出される,基本的戦術の結論は。
「オォウラァッ!!! 効果とか言ってねェで攻撃力5200(海晶乙女グレート・バブル・リーフ)にステゴロでかかってこいやワレェ!!!」
という,やっていることは高攻撃力+完全耐性がウリの「ジ・アライバル・サイバース@イグニスター」と同じ(ではなく少々劣るのだ)が,美しきマリンセスらもまた,効果耐性を付けた乙女が,高火力で威嚇して勝つか,アタックして勝つ。これがまた単純で爽快だった。
ここまでのジャンド,電脳堺,純LL,失敗したトリックスターは,どちらかというと火力よりも効果に重きを置いたデッキだった。唯一,ジャンドの相棒「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」は類友であるが。
回りくどさがかけらもない効果の罠カード「海晶乙女波動」の1枚で,自分モンスターを相手の効果から完全に防ぎ,あとは大海育ちで鍛えた海晶乙女で威嚇する。そのシンプルさがとてつもなく楽しかった。
それに,マリンセスのもう一つの強みは新カード実装前も変わらない。1枚初動で軽快に動けるため,採用カードが最小限で済み,先行・後攻問わず“相手を妨害するカードを20枚近く構えられる”ことだ。
マリンセス使いが冴えない展開で終わったとき,油断してはならない。そういうときは盤面に反して「うらら,G,墓穴の指名者,禁じられた一滴」などを大量に隠し持ったり伏せたりしている。現に,当時もガラ空き盤面のまま相手をパリンパリンしまくった。
一方,手札にマリンセスが潤沢なら海晶乙女パスカルス初動から,水住みのフレに気軽に声をかける「バハムート・シャーク」くんと,多くの人たちに笑顔届ける「餅カエル」くんを構えるプランにもいける。8月のデュエリストカップも,私は当時のマリンセスで挑んだ。
それに今では,かゆいところに手が届く「海晶乙女スプリンガール」「海晶乙女の潜逅」,闘海の保護者「海晶乙女スリーピーメイデン」,足りなかった妨害役「海晶乙女アクア・アルゴノート」などが加わり,ようやく(現状の?)マリンセス完全体となり,間違いなく強くなった。
出して鍛えて殴って勝つ。効果じゃなくステゴロでかかってこい。
そんな海の乙女たちのおかげで,デュエルの楽しさを再確認。
年末のデュエリストカップも当然,マリンセスで挑んだ。
でも怒ったらLLだした。
■デュエルスタンバイ
ターン1:スタンバイ・自語り・フェイズ
ターン2:ジャンク×ドッペル=シンクロニティ
ターン3:ルゥルゥがヂィヂィでニャンニャン
ターン4:純構築は意固地な思春期の純結晶
ターン5:面白いと思った,お遊びの代償
ターン6:乙女の バ ト ル オ ー シ ャ ン
★次 → ターンEnd:お願いキャンディナマンジュシカ!!!
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