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インタビュー

「from ARGONAVIS」3バンド連続アルバムリリース! 音楽統括・北岡Pに,アルバムに込めた想いやこだわりについて深掘りしてみた

 ボーイズバンドプロジェクト「from ARGONAVIS」に登場する3つのバンド「Fantôme Iris」「風神RIZING!」「εpsilonΦ」が,2022年9月に1stアルバムを連続リリースする。

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 今回4Gamerでは,プロジェクトの音楽統括プロデューサーである北岡那之氏に話を聞く機会を得たので,制作のこだわりや曲に込められた想いなどをお届けしていこう。
 なお,本稿ではアルバム収録曲の歌詞などにも触れているので,第2弾の風神RIZING!と第3弾のεpsilonΦについて,発売前に曲の情報を入れたくない人は注意してほしい。

※2021年1月撮影
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「楽曲で彼らのストーリーと成長を表現したかった」(北岡氏)


4Gamer:
 まずは今回リリースされる3つのアルバムについて,制作を決めた経緯をお聞かせください。

音楽プロデューサー北岡那之氏(以下,北岡氏):
 3バンドが初めてCDを出したのが2020年12月でした(オムニバスミニアルバム「銀の百合/バンザイRIZING!!!/光の悪魔」)。そこからプロジェクトの進行とともに楽曲も増えていきましたが,本来はアプリ「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」iOS / Android,以下「ダブエス」)が続いていくなかでアルバムを出すつもりだったんです。でも,アプリが2022年1月に終了することになってしまって……。このプロジェクトは音楽コンテンツなので,彼らの音楽はちゃんと提供していかないとコンセプトともずれてしまうなと思いました。

4Gamer:
 そして,1月に行われたライブ「2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動-」にて,今回のアルバムを発表されたんですね。

北岡氏:
 はい。その時点では既存曲に加えて新曲が1〜2曲あれば,アルバムとしては足りていたんです。ですが,アプリがなくなると原作としてのストーリーなどが長い間提供できない状況になってしまうので,楽曲でしっかり彼らの成長を表現したいと考えました。そこで,各バンド4曲ずつくらい新曲を作ることを決めたんです。

4Gamer:
 ありがとうございます。すでにライブなどで披露した曲もありますが,音源化が初の楽曲がたくさんあるということですね。それでは,各アルバムについてお話をうかがっていきたいと思います。


Fantôme Iris 1st Album「miroir」(2022年9月7日発売)


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4Gamer:
 まずは第1弾のFantôme Irisについてお聞きします。このアルバムのコンセプトはどのようなものですか。

北岡氏:
 彼らのファーストアルバムなので,Fantôme Irisらしさについてじっくり考えました。「二面性」が大きいバンドなので,普段の姿とバンドとして活動する姿を,鏡に映る世界と現実になぞらえて「鏡」をモチーフにしたんです。それがFantôme Irisのコンセプトにも近いなと。そこで,アルバムタイトルを「miroir」(※フランス語で「鏡」の意味)に決めて,そこから中身の楽曲を作っていきました。

4Gamer:
 先にアルバムタイトルが決まったんですね。

北岡氏:
 そうなんです。ジャケットを考えた時に「鏡が一枚あったらかっこいいよね」みたいな話から派生していったんですよ。なので,ビジュアルイメージから先行した感じもあります。今回の3つのアルバムはすべて,タイトルを先に決めました。アプリがない状況だったので,「いま彼らのバンドストーリーを描くとしたら」と考え,第1章が1曲目,第2章が2曲目……と,作品を楽曲で作っていくみたいなイメージです。

4Gamer:
 面白いですね。以前にもそういう作り方をしたアルバムはありますか。

北岡氏:
 Argonavisのセカンドアルバム「CYAN」がそうです。実は,アルバムの前にやったライブの「DIVE into CYAN」というタイトルが先に決まったんです。より深くシアン(青)の色に沈んでいこうみたいな意味があったのですが,それをアルバムタイトルにもできたらなということで。ライブで描いたものを,アルバムにそのまま反映したようなイメージですね。

4Gamer:
 あれはライブのタイトルが先だったんですね! 驚きました。

北岡氏:
 「CYAN」についてはじっくりお話できる機会がなかったんですよね。

4Gamer:
 そうなんですよね……。今後はぜひ漏らすことなくお話をお聞きしたいと思います! 次に,新録曲についてうかがっていきましょう。

「XX in Wonderland」
作詞/作曲/編曲:UYKADO

北岡氏:
 アルバムを作ることが決まっているなかで,5月にライブの振替公演「Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!-」があったので,「ライブでも映える曲」ということで制作しました。「インワンダーランド」と聞くと「不思議の国のアリス」が思い浮かびますが,曲を発注したときはアリスそのものではなく,「Fantôme Irisの世界にお客さんを誘うおとぎ話のようなイメージ」というテーマでした。

4Gamer:
 歌詞と曲調のイメージの違いが面白いですよね。実際にライブでも大いに盛り上がっていました。

北岡氏:
 頭を振りやすい感じなんですよね(笑)。ビジュアル系バンドが好きなお客さんが,こういう振り付けや動きをするような曲にしてほしいとお願いしました。
 5月の公演を見てくださった方は覚えているかもしれませんが,竿隊(ギターとベースのメンバー)が,首を左右に振る動きをしてたんですよ。会場の一体感が出るし,ビジュアル系らしさも生まれるかなと。こういった文化に触れていない方も含めてFantôme Irisの世界に誘って,深く沈んでいってほしいという想いがありました。

4Gamer:
 わかります。ちなみに,この楽曲を手掛けられたのは……。

北岡氏:
 UYKADOさんにお願いしました。「Spooky Halloween Night」(Fantôme Iris 2nd シングル「ピエロ」収録)もそうでしたが,わりとテーマの強いものをお願いしてますね。今回も色濃い世界観を表現しつつ,初見の方にも楽しんでいただけるような楽曲になったと思います。

影と光
作詞:マオ(シド)/作曲:ゆうや(シド)
編曲:ゆうや(シド),ICHIRO KAMIYAMA・ shun ÷1

北岡氏:
 ゆうやさんには以前「狂気のメロディ」というベースラインが際立つハードな楽曲を作っていただきましたが,今回は,ビジュアル系ではあるけどJ-POPらしいキャッチーで綺麗な楽曲を,ということでご相談しました。
 歌詞はいろいろな解釈があっていいと思うんですが,こちらがイメージしていたのは,フェリクスと燈,Fantôme Irisとファンという2つの出会いでした。フェリクスと燈が出会って「同じ夢を追いかけよう」という……出会う前はもどかしい毎日を過ごしているなかで,お互いが出会うことによって世界が色づいて変わっていく。それを「影と光」で表現していただきました。とはいえ,解釈は自由です!(笑)

4Gamer:
 何も知らずに聴いたら「君=自分」だと解釈してうっとりできそうですが,これがフェリクスと燈だと思うと,それはそれで良いですね……。

北岡氏:
 「Into the Flame」では,ライブでFELIXがLIGHTの背中を押すイメージでしたが,この曲ではお互いが寄り添うというか,支え合う感じの表現をしてみたいですね。

4Gamer:
 エモい景色が見られそうで楽しみです。ところで,こうして歌詞をいろいろ見ていると,Fantôme Irisは「僕」に対しての「君」というフレーズが多いような気がします。

北岡氏:
 確かに,ファンに向けたイメージのアプローチが多いかもしれません。社会人らしい大人の余裕と,ファンを大事にするFantôme Irisのイメージが,歌詞に自然と表れている気もします。

2022年1月撮影,リアルバンドのメンバー(中央はランズベリー・アーサーさん)
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ラプソディア
作詞:逹瑯(MUCC)/作曲:逹瑯(MUCC),足立房文
編曲:逹瑯(MUCC),足立房文

北岡氏:
 実は,依頼したときは自由テーマに近かったんですよ。逹瑯さんが見たFantôme Irisのイメージで書いてほしいですみたいな。
 プロジェクト発表会でもお話しましたが,ランズベリー・アーサーさん(フェリクス・ルイ=クロード・モンドール/FELIX役)が逹瑯さんの配信番組に出演したとき,「Fantôme Irisにも曲を書いてください」って直談判したんです。快く引き受けていただいてうれしかったです。

 そこから制作までは少し期間が空いたんですが,その間にすごくバンドのことを知っていただいたんじゃないかと思います。曲をいただいた時,「Fantôme Irisの“ど真ん中”ってこれなんじゃないか?」って感じたくらいで。
 展開が壮大で,サビにいくまで3分くらいかかるんですよ。でも誰もが聴き入ってしまうような構成とアーサーさんの表現力で決して長く感じないし,曲調も歌詞も世界観が色濃くて,一発で虜になるなと思いました。

4Gamer:
 私も初めて聴いた時,あまりの“濃さ”とドラマティックさにとても驚きました。

北岡氏:
 ドラマティックですよね。歌の方も,アーサーさんがすごく時間をかけてレコーディングしてくださったんです。このAメロBメロとか,ちょっと演劇に近い感じで。こうした耽美な世界観のなかに,シーケンスが入るような「今」のビジュアル系アプローチも入ってます。昔ながらのビジュアル系の良さと,今の良さが融合している感じがします。

4Gamer:
 歌詞についてはいかがですか? こだわりなどがあれば聞いてみたいです。

北岡氏:
 「君は綺麗だ」っていうフレーズがあるんですけど,実は最初「君は綺麗さ」だったんですよ。逹瑯さんの仮歌と歌詞が異なっていたので,どちらでいくか聞いたら,聴き比べてみたいと。それで両方レコーディングしてみて,最終的に「君は綺麗だ」になったんです。より“強い”言葉になりましたね。

4Gamer:
 ガッチリ目を合わせてくる感じですよね……。とても大人っぽい歌ですし,これをライブでFELIXに目の前で歌われたら,失神者が出るのでは? と思いました(笑)。

北岡氏:
 色っぽいですよね。少しナルシストな感じもあったりして,FELIXだから歌える曲だと思います。お客さんにはいろいろな形で妄想してほしいです。歌詞とアーサーさんの表現を感じてほしいですね。

miroir
作詞:マオ(シド)/作曲:御恵明希(シド)
編曲:御恵明希(シド),加藤貴之

北岡氏:
 Fantôme Irisの最初の曲である「銀の百合」を作ってくださった,マオさんと明希さんのコンビです。「鏡」のイメージとともに,Fantôme Irisの第1章の終わりと,第2章の始まりをつなげるようなイメージで作っていただきました。
 ストリングスが入った壮大な世界観のなかにも,「ラプソディア」に通じるような艶やかで色っぽいアプローチの歌い方もしています。でも,歌詞には若干の「下積み感」があるというか……。

4Gamer:
 わかります。「XX in Wonderland」や「ラプソディア」と比較してみると,素の彼らが浮かんでくるような歌詞ですよね。

北岡氏:
 バンドとしてはこれだけ世界観を作ってるけど,彼らは実はアラサーで,酸いも甘いも経験しているみたいなのが歌詞に表れているんですよね。Fantôme Irisという2つの世界を持つバンドを表現するのにぴったりな楽曲になったと思います。
 ちなみに,この歌ってキーがすごく高いんですよ。レコーディングで休憩時間に「もしかしてこの曲がいちばん高いんじゃ?」って,アーサーさんがおっしゃっていて。

4Gamer:
 そうなんですね。でも本当に美しい歌だと思います。また,この曲にはMVがありますよね。


北岡氏:
 ビジュアル系はよく比喩的だったり抽象的だったりする表現のMVがあるので,これもそうした形で,楽曲を色濃く表現してみました。骸骨が何を意味するかとか,いろいろ考察できそうじゃないですか。何を表しているかについてはあまり語らないほうがいいかなと思うので,観てくださった方それぞれで受け取ってもらえたらと思います。

4Gamer:
 アルバムではこの曲が最後になりますが,全体の曲順についてのこだわりもあるのでしょうか。

北岡氏:
 ライブでの流れを意識しました。実は,アルバム中盤までは実際のファーストライブと近い曲順になっています。「影と光」から「histoire」「ピエロ」は,Fantôme Irisが出会って旅立っていく歩みを感じさせつつ,次の「Janus」はライブのノリを意識した流れです。
 このアルバムでは「ラプソディア」を最後にするか迷ったんですが,「miroir」がより“次に歩みだした感”があったので,しっかり彼らの世界観を感じさせたあとに,次に続く……という順番にしました。

4Gamer:
 確かに,ラスト曲によってアルバム全体の印象が変わりそうですね。ぜひ,通して聴いてただきたいと思います。


風神RIZING! 1st Album「ピース!」(2022年9月14日発売)


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4Gamer:
 続いては風神RIZING!です。アルバムのコンセプトについてお聞かせください。

北岡氏:
 とにかく風神RIZING!の元気なところを表現したいと思いました。「ピース」は指でするピースであり,平和のピース(peace)でもあり,それがテーマによく合っていると思います。平和,明るい,フウライだからこそ描ける優しさとか明るさを表現するためにつけたタイトルですね。
 彼らは長崎出身ですが,「東京に来てから出したアルバム」というリアル感も表現したかったので,ジャケットはあえて長崎の風景ではなく,拠点としているシェアハウス1階の駄菓子屋の前で記念撮影したようなものにしました。

4Gamer:
 親近感がわく写真ですよね。では,新録曲についてうかがっていきたいと思います。

フウライ全力ジャンプ
作詞/作曲/編曲:TAKE(FLOW)

4Gamer:
 こちらのみ,すでにリアルライブ「2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動」(2022年1月開催)で披露されていましたね。※本インタビューは2022年8月のSOL以前に収録

北岡氏:
 はい,この曲はアルバムのことを考える前に作っていました。フウライって全曲にコーレスを入れるくらいの,とにかくライブで大声を出せるイメージで曲を作っていたんです。でもコロナ禍になって実現が難しくなったので,飛び跳ねられる楽曲を作ってほしいとTAKEさんにお願いしました。ちょっと抽象的な注文だったのですが(笑)。

4Gamer:
 明るくて騒げて,お遊戯会を思わせるような途中の展開も面白いですよね。

北岡氏:
 本当にハチャメチャな構成ですが,誰が聞いてもわかりやすくて飛び跳ねられるという,さすがTAKEさんだなと思いました。細かいことは気にすんなというか,メッセージ性とかでもなく,良い意味で偏差値が低い楽曲ができたなと(笑)。そういったことも含め,底抜けに明るく「騒いで叫んで笑って飛べ」っていうフウライのコンセプトに合った楽曲を作っていただいたと思います。

4Gamer:
 彼らの“陽”の部分というか,日の当たった面が目一杯表現されていますよね。

北岡氏:
 真骨頂ですよね。この曲はライブのために作ったような曲なので,リアルライブで先出しできたのも良かったです。とはいえ音源になっても良さは消えてないと思いますので,ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

longing
作詞/作曲/編曲:SHiNNOSUKE(SINOBROWN/ROOKiEZ is PUNK'D/S.T.U.W)

北岡氏:
 この曲は風神RIZING!にとってかなり重要なんですよ。SOLのボイスドラマのタイトルにもなっていて,MVも作りました。
 SHiNNOSUKEさんから「フウライだからハチャメチャに明るい曲を作ろうと思ったら,発注がバラード系でびっくりした」と言われました(笑)。絋平の気持ちにフィーチャーしたエモーショナルな楽曲で,ブラスも入れずに風神RIZING!らしさから離れた曲ですが,中島ヨシキさん(神ノ島風太役)が歌うとちゃんとフウライの風太の歌になるんですよね。


4Gamer:
 SOLのボイスドラマはプロットをいただいて,私がシナリオを書かせていただきましたが「本当にここまで書いていいんですか?」と聞いたくらいでした。

北岡氏:
 そうなんですよね。今回のSOLでは,フウライに関してはストーリーを進めたいと思っていたので,ついに朔太郎のことに踏み込みました。お客さん的には,今まで匂わされていたことの答え合わせのような形になったと思います。
 「永遠がないことぐらいはわかってる」という歌詞がありますが,絋平も朔太郎が亡くなる前は“永遠はある”と思っていたかもしれない。でも,それが無いことを実感してしまった。そして風太はまだ永遠があると思っているっていう。今の時点では,風太はこの歌を歌いながらも真意はわかっていないということになります。

4Gamer:
 そういうことになりますよね……。

北岡氏:
 「longing」はフウライのストーリーを描くために作った曲ではありますが,わりと騒がしい楽曲が多いので,少しクールダウンする曲調がほしかったのもあります。

4Gamer:
 沈みすぎるわけではなく,聴いていて心地いいサウンドになっているのがすごいと思いました。歌詞の意味まで考えてしまうと,「エモい」という言葉では片付けられないんですが。

北岡氏:
 ちょっと辛いですよね。今後もし彼らの状況に変化が出てくることがあったら,この曲がまた映えてくるのかなと思ってます。

4Gamer:
 確かに,育っていきそうな感じもありますね。

SWORD!
作詞/作曲:熊谷和海(BURNOUT SYNDROMES)
編曲:井上 薫,熊谷和海(BURNOUT SYNDROMES)

北岡氏:
 構成もそうですし,誰が聴いてもポップだと感じる楽曲です。「SWORD」は剣という意味なんですが,実は歌詞で剣道とも掛けているんですよ。「面々倒々な日々」は,剣道の面と胴だったり。剣道はこちらで指定したわけではなく,熊谷(和海)さんのアイデアです。
 あとはアルバムタイトルでもある「ピース」という言葉を入れてほしいとお願いしてました。2本指のピース,平和のピース,あとは「かけら」の意味のピースですね。

4Gamer:
 なるほど! この曲はメロディもすごく良いですが,歌詞もグッときますね。

北岡氏:
 「半径3メートルの平和」っていうのもいいですよね。自分と周りの平和をしっかり守っていくっていう……風太を取り巻く全員にも見えるし,風太がほかのメンバーに対して思ってることにも見えるなと。あとはラップ調の口上もいいんですよね。自分への宣戦布告というか,何かを乗り越えていくっていうのがお客さんの心も後押しする曲になるんじゃないかなと思います。とにかくハートフルな曲調と歌詞で,心があったかくなりますよね。
 アルバムで「longing」のあとに入れたのは,この曲も絋平目線で捉えることができつつ,今後もし風太の心境に変化があった場合,歌詞がすごく活きそうだなとも思ったからです。

2022年1月撮影,リアルバンドのメンバー(中央は中島ヨシキさん)
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SunRize〜黄金の太陽〜
作詞/作曲:氏原ワタル(DOES)
編曲:氏原ワタル(DOES),藤井健太郎

北岡氏:
 この曲を作っていただいたDOESの氏原さんは長崎出身なんですよね。方言も相まって長崎に行ったことがなくても情景が浮かぶような楽曲ですね。

4Gamer:
 だからまたこんなに解像度の高い……! 方言監修もいらないですよね(笑)。

北岡氏:
 楽曲もスカパンクというか,フウライがど真ん中に置いてるものをしっかり描いていただいたなと。氏原さんからは,「夜通し踊っているような曲」というコメントをいただきました。体を揺らしながら,夜明けまで踊っているイメージです。タオルを振り回すようなライブノリがありながらも,夕焼けや幼少期といったノスタルジックな空気感もあって。すごくあたたかくて,セピア調の雰囲気もありますね。

4Gamer:
 フウライらしいイメージですよね。明るいけど,どこかほんの少しだけ切なさもあるような。

北岡氏:
 タイトルの「SunRize」も本来は「Rise」なんですが,バンド名も「RISING」ではなく「RIZING」なので,合わせていただきました。

4Gamer:
 確かに! では,アルバム全体の曲順にはどのようなこだわりがありましたか。

北岡氏:
 序盤はFantôme Iris同様にライブ的な流れを意識してます。「NO RICE NO LIFE」や「フラれた男のラブレター」あたりで彼らの幅のあるところを見せつつ,9曲目からドラマティックな展開にしてますね。9曲目から11曲目が新曲ゾーンなんですが,「longing」で過去が出てきたあとに「SWORD!」でそれを乗り越えて,「SunRize〜」で夜通し踊り明かすような,そういう物語を感じられたらと。そして最後は原点に戻ります。

4Gamer:
 ほかのアルバムは新曲で終わるなか,フウライは既存も既存の「バンザイRIZING!!!」で締めることにしたのはなぜでしょうか。

北岡氏:
 「バンザイRIZING!!!」は「♪風神RIZING参上」でスパーンと終わるんですよね。ラストを壮大なサウンドで締めるのもいいですが,これも次につながる感じがあっていいかなと。「参上で終わるんかい!」っていうツッコミが入りそうなのも,フウライらしくていいなと思いました(笑)。


εpsilonΦ 1st Album「Friction」(2022年9月21日発売)


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4Gamer:
 ラストはεpsilonΦです。こちらのアルバムコンセプトはどのようなものですか。

北岡氏:
 εpsilonΦに関しては,彼らの歪な関係性を表現したいと思いました。そこで「障壁」や「摩擦」という意味の「Friction」というタイトルにしたんです。ジャケットでは各メンバーの囲われている位置がそれぞれ違っていて,誰が誰にどういう矢印を向けているのかという,メンバーの関係性みたいなものをタイトルとともに表現しましたね。

4Gamer:
 確かに,全員が区切られていますね。それに,異なる身体の向きも面白いです。では次に,新録曲についてお聞かせください。

Heroic
作詞/作曲:うみくん
編曲:Toshihiro

北岡氏:
 二条 遥のソロ曲です。わかりやすくキャッチーな曲調ですが,梶原岳人さん(二条 遥役)に歌っていただいた歌の難易度が高いんですよ。メロディも詰め込まれてますし,アクセントや息継ぎをどこにするんだ? みたいな曲で。
 歌詞的には「Egoistic才Φ」のように,遥の持つ弟や他者に対するコンプレックスを表現しているので,そこまで新しいテーマではないんです。とはいえ,曲調のわりには尖った歌詞になっているかなと。「劣性遺伝子をサルベージ 愛すべきは失敗作さ」とか……失敗作とは自分自身のことなのかどうか。でも,自分のトラウマを全部理解した上で進んでいく男らしさがあるし,遥って“主人公力”があるなと思います。

4Gamer:
 確かにそうですね。

北岡氏:
 他の世界線,たとえばライトノベル系にこういう鬱屈系の主人公っていそうだなと。εpsilonΦという特殊な環境のなかにいる野心に満ちた鬱屈ギタリストって,すごくいい要素を持ってると思います。それがしっかり曲に反映されている印象ですね。

4Gamer:
 すごくかっこいいですし,人気が出そうな曲だと思いました。制作にうみくん氏を起用した経緯はどんなものでしたか。

北岡氏:
 楽曲制作をご一緒しているディレクターからご紹介いただきました。直接お会いしたことはないんですが,いわゆるボカロ的なテイストが得意な方だったので,εpsilonΦにぴったりだなと。

4Gamer:
 とてもしっくりきますよね。

北岡氏:
 仮歌はうみくんさんご自身だったのですが,それもすごく味があって良かったんですよ。元のdemoはそこまでバンドサウンドアレンジが強くなかったので,制作を進めていくなかでεpsilonΦのバンドらしさをすり合わせていきました。

re:play
作詞/作曲/編曲:TAKE(FLOW)

北岡氏:
 この曲で,ついにTAKEさんが(楽曲提供で)5バンド全部を制覇ですね(笑)。今まではほかのバンドに曲を書いていただいていましたが,εpsilonΦのこともちゃんと知っていてくださって,歌詞や曲調のジャストなものが一発目で来た感じです。この曲は烏丸玲司をフィーチャーしていて,歌詞で言うとAメロに玲司らしさが詰まってます。

4Gamer:
 そうなんですね。このアルバム1曲目の「Cynicaltic Fakestar」も玲司フィーチャー曲でしたよね。

北岡氏:
 はい,その続編みたいなイメージですね。彼の過去と,宇治川紫夕やダックリバーに対する感情を表現していただいています。歌は紫夕と遥のツインボーカルですが,紫夕はたぶん,玲司の怒りや苦しみを理解しながらも,嘲笑っているようなイメージですね。実際,曲中にも笑い声が入ってます。
 曲調はアッパーですしライブのノリもすごく良さそうですが,復讐という怒りの原動力が散りばめられた,尖った内容の歌詞になっています。

4Gamer:
 「ザ・εpsilonΦ」という感じですよね。あまり表には出しませんが,玲司のなかでは感情が渦巻いている感じなのかなと。

北岡氏:
 紫とか深い色がぐるぐるしているイメージですよね。この曲は玲司をフィーチャーしているので,ドラムから始まります。サウンド面にもアグレッシブなところを入れ込んでいただきました。これもぜひ,早くライブでやってみたいなと思ってます。

オルトロス
作詞/作曲:TEQNICA
編曲:eba

4Gamer:
 こちらもリアルライブ「2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動」(2022年1月開催)で披露されていた楽曲でした。

北岡氏:
 はい。これはもともと「ダブエス」用に作っていたんですね。実装は叶わなかったのですが,εpsilonΦの中でも色濃く表現されている遥と奏の関係性を一歩進めるような楽曲となっています。かなり攻撃性の高い歌詞や構成になっていまして,SOLのボイスドラマで遥と奏がそれぞれに楽曲を作りますが,そのなかで遥が“自分と奏はどうやっても双子である”と認識せざるを得ない出来事があり,そこからどう自分の感情を表現するかというのを描いています。

4Gamer:
 ということは,この曲は遥が作った楽曲ということになるんですね。

北岡氏:
 そうですね。ボイスドラマを聴いていただいた方にはいろいろな解釈があると思うんですが……遥が作る楽曲としては,もしかしたら「オルトロス」はど真ん中ではないのかなと思うんですよ。本来は「Egoistic才φ」とか「Heroic」のような,そこまで激しくないテクニカルな路線がメインかなと。ですが,この曲では攻撃性をあらわにしたサウンドになっています。
 構成としてはいわゆるボーカロイドの楽曲に近いもので,いったん仮歌もボカロで作ってもらったりしていました。そこから榊原さんと梶原さんの歌が乗って,より化けたなと。

4Gamer:
 まさに圧倒されるような1曲でした。ちなみに遥が作ったのがこの曲だとすると,奏が作ったのは……。

北岡氏:
 それが「I’m picking glory」ですね。

I’m picking glory
作詞/作曲/編曲:アザミ

北岡氏:
 実はこれも「ダブエス」に収録する予定で制作していたんです。当初は「オルトロス」とは別のストーリーを展開する予定だったんですが,今回のボイスドラマでは趣向を変えて,2人がそれぞれに楽曲を作るという流れにしました。奏が遥に向ける愛憎や,常人では理解できないほどの感情が歌詞に表れているかと思います。
 女性シンガーのアザミさんという方に作っていただいたんですが,歌の表現によっていろいろな顔を見せるメロディラインになっていたんですね。なので,榊原さんには普段のεpsilonΦの歌い方というよりは,アザミさんに歌っていただいた仮歌に寄せてもらって,妖しさのようなところが色濃く出ているかなと。

4Gamer:
 そうですよね。初めて聴いたとき,女性の声かと思うような部分もありました。

北岡氏:
 仮歌を聴いたとき,榊原さんが歌ったらどうなるかなと思いながら実際にやってみたら,すごく上手くハマりましたね。歌唱的にはかなりテクニカルになっていますが,色気もありますし,中学生の歌ではない気もしますけどね(笑)。

4Gamer:
 確かに……! サウンド面はいかがですか。

北岡氏:
 バンドサウンドというよりは,シーケンスや自転車のベル音などいろいろなギミックがふんだんに取り入れられていて,これはこれでεpsilonΦだなと。噛み合っていない感じというか,バンドなのにバンドの曲を作ってこないみたいなところが(笑),逆にハマっているのかなと。

2022年1月撮影,リアルバンドのメンバー(中央は榊原優希さん,右隣が梶原岳人さん)
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レゾンデートル
作詞/作曲/編曲:*Luna

4Gamer:
 プロジェクト発表会で北岡さんが「ファンの方が初めて聴いた時に噛み砕けないかもしれない」とおっしゃっていたり,榊原さんがコメントで「ゆっくり考察できる環境で聴いてほしい」という言葉があったりして,この曲にはかなり身構えている方も多いかもしれません。

北岡氏:
 そうなんですよね。ちなみに,聴いてみてどう思われましたか?

4Gamer:
 私は先に歌詞を見せていただいて,次に音源という形だったんですよね。歌詞を読んだ時は,まず「(紫夕が)心情をここまで明かしてしまうのか!」と感じました。それで曲を聴いてみたら,あまりにも素直なメロディと歌声で驚いたんです。等身大の,音楽の好きな中学生の男の子が歌った歌という感じの……。聴きながら涙腺に来るものがあって,聴き終えた後も少し持っていかれてしまい,ちょっと呆然としました。

北岡氏:
 アニメのオープニングでもおかしくないような,すごく王道の曲調なんですよね。でも,εpsilonΦで紫夕が歌うからこそ,重さが増すんだと思います。榊原さんの歌がすごいんですよね。一番最後の言葉とか,もう本当に「子供」じゃないですか。

4Gamer:
 まさにそのとおりです,あれは本当にすごかったです。ひょっとしてεpsilonΦがあまり好みではない人も,これを聴いたらイメージが変わるかもしれないと思いました。

北岡氏:
 見る目が変わりそうですよね。曲を書いてくださった*Lunaさんが,紫夕のことをすごく理解してくださったからこそ出来たものだと思います。でも本当に,歌詞についてはかなり悩んだんですよ,もう少しマイルドにするべきかと。

4Gamer:
 何か踏み切るきっかけがあったのでしょうか。

北岡氏:
 GYROAXIAの「IGNITION」の歌詞に「不安」という言葉があるんですが,あのときも悩んだんです。「不安」と口に出すのは,那由多のイメージとは一致しないじゃないですか。でも,あれを表現したことによって那由多が人間になるというか……人として当たり前の感情が無いのか,当たり前の感情を持った上でのああいう人間なのかだと,全然解釈が変わりますよね。

 紫夕も成長するとしたら,まず1人の人間として描いた後だなと。今後を描くためには,ここまで振り切ってしまったほうがいいだろうと判断しました。歌詞に関しては今おっしゃっていただいたとおりで,等身大の中学生の紫夕が素直なままに歌って,素直に感情をぶちまけたらこうなるんだと思います。ただ,彼がそんなに感情をぶちまけられるのか? というのは,実はまだストーリー上では表現できていない部分です。

4Gamer:
 となると,この歌の紫夕は現時点での紫夕ではないということでしょうか。

北岡氏:
 そうです。「ダブエス」で描かれたストーリーのなかでこの曲が出来たわけではないんですよ。ここは今後の展開で表現していけたらと思っているので,歌が先出しのような形ですね。SOLのあと,アプリの前にメインストーリー第2部を進めていくつもりです。そこで,「レゾンデートル」という曲が生まれるという。

 この歌がその先出しであり,重要なプロローグだと思っていただけたら。現段階でお客さんがこの曲を聴いたら,いろいろな感情を持ったり,戸惑うこともあるかもしれません。初めて聴いた時に理解が追いつかないかもしれないと言っていたのはそういうことなんですが,だからこそこの曲をアルバムの最後にしました。いろいろと考察してもらいつつ,εpsilonΦというバンドが進む未来を楽しみに待っていてほしいです。

4Gamer:
 いや,これは気になりまくりますよ(笑)。

北岡氏:
 εpsilonΦって歪な存在だったと思うんです。なんで彼らは5人でバンドを続けているのか? もそうですし,ここからどう進んでいくのかを,しっかり表現できたらと思っています。

4Gamer:
 この曲がラストにくるのはずるいなと思いましたが,ほかに曲順のこだわりはありましたか?

北岡氏:
 全体の構成としては他のバンドにも通じる感じです。序盤はライブの流れを意識して,着火剤となる盛り上げ曲から始まって,徐々に内面が深く表現された楽曲になっていきます。「Egoistic才φ」あたりからより感情を揺さぶるパートになって,最後の「光の悪魔」,そして「レゾンデートル」と,ストーリー展開につながるイメージで構成しました。特に9曲目の「オルトロス」あたりからは,メンバーどうしの関係性,彼らの音楽への想いや深層心理に近いところが表現されている楽曲が続いています。

4Gamer:
 なるほど……。連続リリースされる3バンドのアルバムの最後を飾るのが「レゾンデートル」というのがまたすごいですね。先ほどメインストーリー第2部のお話が出ましたが,もう少しだけお聞かせいただけますか。

北岡氏:
 「ダブエス」のメインストーリーはArgonavis,特に蓮が主人公のような形で進んでいましたが,第2部ではまずはεpsilonΦの紫夕が中心になります。「ダブエス」では紫夕とダックリバー社の社長である父親との関係性が描かれていましたが,そこからさらに踏み込んだストーリー展開になると思います。ほかにもいろいろ……ちょっとびっくりするような事件も起きるかもしれません。
 基本的に第2部は紫夕を軸にしたストーリー展開をしつつ,ほかのバンドやキャラクターもしっかり登場します。

4Gamer:
 心の準備が必要そうですね……! となると,このメインストーリー第2部は「ダブエス」で描かれた物語の続きでありつつ,来年のアプリにつながるかなり重要なストーリーということになるんですね。

北岡氏:
 そうです。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。


SOLやコンセプトライブツアーなど,3バンドの展開続々


4Gamer:
 このインタビューが載るのは,3バンドのSOLがすべて終わった頃ですね。

北岡氏:
 SOLはもう見ていただいたままですね。風神RIZING!だけ少し踏み込んだストーリーですが,逆に詳しく解説ができないので……(笑)。時間の長さ的に全員をしっかりとは描けないので,どのバンドもメンバー全員というよりは2人ずつをフィーチャーした形ですね。メンバー同士の関係性を増やしつつ,こういったボイスドラマ展開は,今後もっと出していきたいと思っています。アプリがない今だからこそ,お客さんが求めているキャラクターたちのストーリーを提供していけたらと。

4Gamer:
 アプリまで1年ほどありますしね。そしてこの秋はコンセプトライブツアーもありますが,こちらについてお聞かせいただけますか。

画像集 No.008のサムネイル画像 / 「from ARGONAVIS」3バンド連続アルバムリリース! 音楽統括・北岡Pに,アルバムに込めた想いやこだわりについて深掘りしてみた

北岡氏:
 それぞれの日で名前が出ているキャラクターが主催者になってイベントを企画した,という設定のライブです。なので,風神RIZING!のワンマンでもなければ,Fantôme Iris,εpsilonΦのワンマンでもない,という感じなんですよ。あくまでも“誰々が主催した”という設定です。なのでボーカル1人が歌う曲数は今までの合同ライブとあまり変わらなくなると思います。基本的にはカバー曲がメインになる予定です。

4Gamer:
 そうなんですね! カバー曲と言いますと……?

北岡氏:
 現状では混合編成のバンドを予定しているんですね。たとえばですが,七星 蓮がボーカルになる場面があれば,Argonavisのカバー曲から選ぶかもしれないと。さらに,普段ボーカルではないメンバーが歌うこともあるかもしれません。

4Gamer:
 本当ですか!? となるとライブのタイトルに名前が出ているメンバー以外は,誰が出演するかわからないし,誰が歌うかもわからないということになるのでしょうか。これ,調整がめちゃくちゃ大変そうですね。

北岡氏:
 そうなんです(笑)。誰が出演するかによって構成が変わるので……。次のタイミングで,ある程度は中身が想像しやすくなるような発表をできればと。

4Gamer:
 かなり新しい試みかと思いますが,内容的には完全に「ライブ」という形ですか?

北岡氏:
 はい。各日15曲くらいはやりたいなと考えています。これからいろいろ準備しないとですね。楽しみにしていてほしいです。

4Gamer:
 SOLからアルバム,そしてコンセプトライブツアーと,今後も展開が目白押しですね。まずは今月,連続リリースされるアルバムを毎週の楽しみにしていただけたらと思います。

北岡氏:
 ちなみに3バンドすべて,最後の曲のアプローチを変えています。Fantôme Irisは未来,風神RIZING!は原点,εpsilonΦは衝撃を与えるみたいな。漫画で言うと,いろいろな終わり方があるようなイメージですね。大団円で終わるのもあれば,次回作が気になるものもあるし,「なんじゃこりゃ!」もある(笑)。せっかく3週連続でリリースできるので,バンドのストーリー性や色を出せたらなと思いました。

4Gamer:
 これは本当に,すべてのアルバムを聴いてほしいですね。本日はありがとうございました!

「from ARGONAVIS」公式サイト

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