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[TGS2023]「Roblox」パネルディスカッションレポート。ドラえもんIPを使ったRoblox内ゲームが発表に
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印刷2023/09/21 22:46

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[TGS2023]「Roblox」パネルディスカッションレポート。ドラえもんIPを使ったRoblox内ゲームが発表に

 幕張メッセで開幕した「東京ゲームショウ2023」。初日となる2023年9月21日,さまざまな催しが実施されるアリーナステージで,「Robloxで可能となる没入型体験とは?」「Robloxと日本のIP」と題されたパネルディスカッションが行われた。

 モデレータはお笑い芸人の田村 淳さんで,「Robloxで可能となる没入型体験とは?」では,FANYの代表取締役社長である梁 弘一氏とRoblox Head of Japan and ChinaのAri Staiman氏が登壇した。

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「Roblox」公式サイト


 Staiman氏はRoblox本社でさまざまなポジションを経験したあと,日本のヘッドに就任し,現在は日本に住んでいるという。今回のパネルディスカッションは「日本語でやりたい!」と語っており,通訳はいたものの,大部分は日本語で答えていた。ちなみにカツ丼が好きなのだそうだ。

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 梁氏は吉本興業の100%子会社であるFANYの代表取締役社長で,お笑いファン向けのプラットフォーム「FANY」を運営している。パネルディスカッションでは,同社が先端テクノロジーに注力している「FANY X」というプロジェクトに絡んだ話題が述べられた。
 もともとFANYは,アバターやメタバースなどに注目しており,FANY Xプロジェクトもその一環だったが,メタバースの勢いに衰えが見え始めたときにStaiman氏と出会い,「Roblox」の可能性を感じたという。そこからの同社の反応は早く「FANY X Lab on Roblox」を発表し,「無限ジョイマン」「ダイアン落とし」といったゲームをRobloxで展開中だ。

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 田村さんは「(Robloxによって)タレントとゲームの世界がグッと近づいた」と語り,「吉本興業が関わることでRobloxはどんな世界になると思うか」とStaiman氏に質問した。それに対してStaiman氏は「芸人さんを交えて,今まで想像もしなかったものが作られるんじゃないかと期待しています」と答えた。
 続いて田村さんは,吉本興業がなぜRobloxに展開するのか,と梁氏に問いかけた。
 梁氏は,Robloxによって「芸人さんの活躍の場が広がり,クリエイターにもなれるし,アバターとしてIPにもなれる。さらに,インフルエンサーにもなりうる」と語った。
 また,Staiman氏は「常設の空間を作ることで,アーティストと直接関われる場所になったりします。そうした場所は,ユーザーから持続的なフィードバックを受けることでより良いものになっていくので,FANYと一緒に取り組むことができて,すごくワクワクしている」と述べた。

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 梁氏は「(Roblox内で)お笑いライブもやってみたい」と語り,新たな技術を使えば,より面白いことができるのではないかとの見解を示した。また,吉本興業お得意の○○芸人といったように,「Roblox内で活動するRoblox芸人みたいなこともできるかもしれない」という可能性を語り,前半のパネルディスカッションは終了した。

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 続いて行われたのは「Robloxと日本のIP」と題したパネルディスカッションだ。登壇者はRoblox Head of InternationalのZhen Fang氏と,藤子・F・不二雄プロのゲーム・デジタル担当プロデューサーの関野亮央氏,そして,enishのパートナーアライアンス推進室 室長の大谷恭仁氏だ。
 パネルディスカッションに先立って,「ドラえもん」のIPを使用したRoblox内ゲーム「ドラえもん のび太のゴーゴーライド!」PC / Xbox One / iOS / Android)が発表された。最大10人でプレイするレースゲームで,秘密道具を使ってライバルの邪魔ができ,今冬のリリースを予定しているという。今回はそんな「ドラえもん のび太のゴーゴーライド!」に関連したディスカッションとなった。

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 田村さんは,「なぜRobloxでドラえもんなのか」という質問を投げた。これについて関野氏は,現代の子供たちは漫画やアニメに加えて,ゲームが外せないものになっており,その点から見て,これからのドラえもんを考えたときに,ゲームとの接点を作ることができていないとの理由を述べた。さらに,全世界の子供たちが一緒に遊ぶ土壌が出来上がりつつある現在,ドラえもんの新しい挑戦として,enishと共にRobloxで展開していくそうだ。

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 大谷氏は,関野氏から話が来たとき,ドラえもんのコンテンツを作りたいとは思ってはいたが,いわゆる一般的なモバイルゲームではマネタイズが難しいと悩んだそうだ。そのときにRobloxでゲームを作っているGeekOutから,Robloxでゲームを作らないかという提案を受け,ドラえもんのコンテンツはRobloxと親和性が高いのではないかと考えたという。
 ドラえもんのゲーム化の目的は「認知度の向上」であるため,6600万人が毎日プレイするRobloxはまさにうってつけだったわけだ。

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 Fang氏は,ドラえもんがRobloxに来ることによって,既存のコミュニティはもちろん,新しいプレイヤーも参加し,さらなるつながりが生まれると述べた。そのうえで,こうした形でグローバルでユーザーにリーチできるコンテンツの誕生はすごく楽しみだと語り,パネルディスカッションを終えた。

 日本でも名前を聞く機会が増えたRoblox。TGSにも出展し,ドラえもんのゲームを発表するなど,日本展開も活発化してきている。これからもいろいろなIPが参画することに期待しつつ,日本のユーザーが作ったゲームがより多く生まれてほしいと感じた。

東京ゲームショウ2023公式サイト

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