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「アークナイツ」開発会社,Hypergryphにメールインタビュー。最新作「エンドフィールド」はどうなる? 新ブランド設立に込めたものとは
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印刷2023/12/09 10:00

インタビュー

「アークナイツ」開発会社,Hypergryphにメールインタビュー。最新作「エンドフィールド」はどうなる? 新ブランド設立に込めたものとは

 「アークナイツ」iOS / Android)の開発元として知られるHypergryphは,2017年に上海で設立された新進気鋭のメーカーだ。まだ「若い会社」という表現は決して間違いではないが,設立から約2年後に「明日方舟」(中国版「アークナイツ」)をリリースすると,あっという間にその名をゲーマーに轟かせた。
 もちろんご存じのとおり,日本でもスマッシュヒットを飛ばし,今もなお根強いファンに支持されている。

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「アークナイツ」公式サイト

「アークナイツ」ダウンロードページ

「アークナイツ」ダウンロードページ


 同社は現在,「アークナイツ」と世界観を同じくする「アークナイツ:エンドフィールド」PC / PS5 / iOS / Android)をはじめ,新作アクションゲーム「ポッピュコム」PC / PS5 / PS4),スマートフォン向けRPG「エクスアストリス」iOS / Android)を開発中。さらに先日,グローバルパブリッシャーブランド「GRYPHLINE」の立ち上げを発表している。

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 今回4Gamerでは,精力的な活動を見せるHypergryphにメールインタビューを実施する機会を得た。上記の新作タイトルだけでなく,新ブランド設立の狙いについても回答が届いたので紹介しよう。

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 Hypergryphは本日(2023年12月8日)開催された,ゲームアワードイベント「The Game Awards 2023」にて,3Dリアルタイム戦略RPG「アークナイツ:エンドフィールド」のTGAスペシャル映像を公開した。また,PS5版のリリースも明らかになっている。

[2023/12/08 13:31]

「アークナイツ:エンドフィールド」公式サイト



「アークナイツ:エンドフィールド」について


4Gamer:
 「アークナイツ:エンドフィールド」はどのような経緯で生まれたのでしょうか。2022年3月に発表されましたが,本作の企画や構想はいつから存在しましたか。

開発チーム:
 「アークナイツ:エンドフィールド」のストーリーに関しては,「アークナイツ」のプロットと共にかなり初期の段階から大まかな構想を練っていました。2021年8月頃には,徐々にゲームのコンセプトも明確になり,まずはコンセプトやゲームプレイのプロトタイプをいくつか試してみました。
 そこで,さまざまな議論を重ね,クロスプラットフォームのRPGであること,戦略性の高いバトルシステムとオート工業システムを採用することなどを決定しています。
 より良いゲームプレイを目指してプロトタイプの最適化を進めていきましたが,同時に世界観PVの制作にも取り組みました。PV公開後,皆さんからいただいたご意見も取り入れながら,ゲームの正式な開発に移行しています。

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4Gamer:
 本作のストーリーを紹介していただけますか。

開発チーム:
 プレイヤーは「管理人」となり,「エンドフィールド」という科学技術を用いた建築工業会社を率いて,惑星タロIIを探索することになります。タロIIでアンゲロスや侵蝕と戦いながら,人類のための新しい「郷土」を創り出すために拠点を設立していく……という流れですが,ストーリーや設定はさらなる調整と最適化を予定しています。

4Gamer:
 「エンドフィールド」と「アークナイツ」のストーリーには関連がありますか。

開発チーム:
 プレイヤーの皆さんも期待しているとおり,ある程度の関連性はあります。ただ,それぞれのタイトルは表現したいテーマやストーリーの方向性が異なるため,両方の魅力を感じていただけたらと思います。

4Gamer:
 「アークナイツ」のキャラクターが「エンドフィールド」に登場する可能性はありますか。

開発チーム:
 実際,皆さんから「おなじみ」のキャラクターを登場させてほしいというご意見をたくさんいただいています。この件については適切な方法を考え,前向きに検討を重ねているところです。

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4Gamer:
 世界観の美術とUIデザインにおいて,最もこだわっているポイントを教えてください。

開発チーム:
 「アークナイツ」のUIデザインを引き継ぐというコンセプトをもとに,さらに分かりやすく,かつ新鮮な魅力のあるUIデザインを作りたいと思っています。
 世界観のグラフィックスはほかの作品とは異なり,写実感のあるスタイルになっています。危うい世界の美しさを表現し,リアリティとファンタジーを同時に感じられるようなものを目指して作っています。

4Gamer:
 「3Dリアルタイム戦略RPG」と謳われていますが,同ジャンルのゲームとは異なる特徴をお願いします。

開発チーム:
 ゲームの核となる戦闘は,キャラクターを選択してチームを編成するリアルタイムバトルです。プレイヤーはチームのキャラクター1人を操作しますが,操作キャラクターは切り替えができ,相手に応じた効果的なスキルを組み合わせて敵を撃破していきます。
 操作については難度を下げ,戦闘の戦略や楽しみを重視しました。リアルタイムで操作できるという楽しさを,ぜひ味わっていただきたいです。

4Gamer:
 ゲームプレイのサイクルとコンテンツの流れを教えてください。

開発チーム:
 ゲームプレイの流れとしては,マップの探索,メインストーリーの進行,そしてより高難度エリアの開拓を進めるため,キャラクターの強化を行うことになります。キャラクターの戦闘力を高めるだけでなく,オート工業システムを使って必要な装備を製造する,育成のための資源を獲得するといった,敵を討伐するためにさまざまな環境整備が可能です。

4Gamer:
 戦闘時にプレイヤーができること,または自動化できることを教えてください。

開発チーム:
 プレイヤーは戦闘中,キャラクターをリアルタイムで操作し,スキルを発動するだけでなく,ほかのキャラクターに切り替えてスキルを使用できます。スキル使用時には戦闘が一時的にストップし,プレイヤーはスキルの発動タイミングと目標をしっかり定めることもできます。そのため,スキル使用における戦略性はとても高くなっています。
 キャラクターの物理スキルと属性スキルの組み合わせや,戦闘中に発生する物理状態と属性エネルギーによって,さまざまな効果を発生させられます。より高いダメージを与える効果を使えば,バトルの効率を高められるということです。
 現時点でオートバトルの機能はありませんが,将来的には戦闘をもっと簡単にするプレイ方法や工場のシステムが登場するかもしれません。

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4Gamer:
 クラフト要素の説明をお願いします。また,実装の意図を教えてください。

開発チーム:
 プレイヤーはゲーム内で,専用の機械を製造することで電力を供給できるようになります。さらに,機械を利用して鉱物などの材料を自動で集め,オート工業システムで必要なアイテムを製造できます。また,電力ネットワークを整備していくと,エリア間を移動できるロープウェイを作って,より簡単に移動することが可能です。
 こうした要素はそれ自体を楽しめるものになっているうえ,オート工業システムによって「タダ」で「大量」の物資が手に入ります。さらに,オート工業システムの機械はマップの好きな場所に配置できるのですが,どこにどんな機械を設置すればどういった影響があるかを考えながら改造することで,ゲームの世界への没入感と達成感を得られると思います。
 製造した物資はゲーム内の建設だけでなく,キャラクターの強化にも使えるものがほとんどです。そのため,キャラクターを幅広く育成していくことが可能です。

4Gamer:
 キャラクターの成長要素やカスタマイズ要素はいかがでしょう。

開発チーム:
 キャラクターはレベルとスキルを育成できます。さらに,装備と武器の組み合わせ次第で戦略の幅が広がります。プレイヤーの好みに合った戦闘スタイルにしたり,キャラクターの特徴を重視したり,組み合わせによって効果を最大化させていく必要があります。
 例えば,敵のステータスをしっかり見ながら戦いたいという場合はスキルのクールタイムを短くしたり,とにかくダメージを与えたいという場合は攻撃力を高める装備を組み合わせるといいでしょう。
 装備は探索とオート工業システムから手に入れることができます。装備の組み合わせによって異なる効果もあり,どのキャラクターにどの装備を与えるかはプレイヤー次第なので,戦略には無限の可能性が存在します。


新ブランド「GRYPHLINE」について


4Gamer:
 グローバルパブリッシャーブランド「GRYPHLINE」設立の経緯と意図を教えてください。

パブリッシングプロデューサー:
 「GRYPHLINE」は世界中のユーザーにハイクオリティなゲームコンテンツを提供することを目指しています。現在,大きな盛り上がりを見せているゲーム市場は私たちに新たな活力を与え,また大きな可能性も感じさせてくれます。
 今後も世界中のユーザーのために楽しんでもらえるゲームを提供するとともに,海外ゲームの運営環境を最適化し,ユーザーとのコミュニケーションもより深いものになるよう努力していきます。

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4Gamer:
 今後の活動予定を教えてください。

パブリッシングプロデューサー:
 「GRYPHLINE」は3つのスローガンを掲げて,今後の活動を進めていきます。

  • 創造と革新の追求
  •  現在開発中のタイトルも含め,より創造性に富み,さらに革新的なアイデアを盛り込んだ新作タイトルの開発に注力していきます。これまで以上のストーリーテリング,没入感あふれるゲームプレイなど,より楽しい体験とより良いサービスをお届けすることをお約束します。

  • ユーザー“第一”
  •  コミュニティとの連携を強化し,ユーザーから生の声を聞く機会を増やし,重視していきたいと考えています。皆様の熱い思いを受けて,共に成長していけるように取り組んでまいります。

  • グローバル展開への挑戦
  •  グローバル展開を通じて,世界中のプレイヤーにリーチを拡大していきます。さまざまな文化やニーズに応えるコンテンツを創造し,ゲームの魅力を世界中に広め,より多くのユーザーに楽しんでもらえるよう努めます。


日本のファンへ


4Gamer:
 日本のファンへ向けて,メッセージをお願いいたします。

パブリッシングプロデューサー:
 「GRYPHLINE」のタイトルを応援してくださっている皆様,本当にありがとうございます! 皆様の応援のおかげで「グローバルブランドの立ち上げ」,そして新たな展開をお知らせできることを,とても嬉しく思っています。

 まずは「アークナイツ:エンドフィールド」の全世界テクニカルテストを行うことが決定しました。「アークナイツ」をプレイしている方も,そうでない方も楽しんでいただける作品になっています。「アークナイツ:エンドフィールド」の世界を体験して,ぜひ感想や意見をお寄せください。
 そして,世界観やキャラクターデザインが魅力の買い切り型ターン制バトルRPG「エクスアストリス」,友達や家族とワイワイ楽しめる3Dマルチプレイアドベンチャーゲーム「ポッピュコム」のリリースを控えています。

 引き続き,日本のユーザーの皆様の期待に応えられるゲームを提供できるように尽力していきます。「GRYPHLINE」の応援を,どうぞよろしくお願いします!

「アークナイツ:エンドフィールド」公式サイト

「ポッピュコム」公式サイト

「エクスアストリス」公式サイト


「GRYPHLINE」公式サイト

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