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[インタビュー]「信長の野望 覇道」鉄砲現るシーズン2! まさかの新大名“松永久秀”も参戦するワクドキ戦国絵巻へ
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印刷2023/03/01 00:00

インタビュー

[インタビュー]「信長の野望 覇道」鉄砲現るシーズン2! まさかの新大名“松永久秀”も参戦するワクドキ戦国絵巻へ

 コーエーテクモゲームスのシミュレーションゲーム「信長の野望 覇道」(iOS / Android / PC)で,シーズン2“鉄砲伝来”が2023年3月1日からはじまる。そこで開発プロデューサーの高林正典氏にインタビューを行い,これまでの環境と今後の展望について話を聞いてきた。

 新兵科「鉄砲」の実装をはじめ,高林氏のいちプレイヤーとしての体験が改善に結びついたエピソードなど,話題も多岐にわたる。

「信長の野望 覇道」開発プロデューサーの高林正典氏
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 コーエーテクモゲームスのスマホゲーム「信長の野望 覇道」に関して,プロデューサーの高林正典氏に話を聞いた。2022年12月1日の配信に先駆け,気になるあれやこれやをぶつけてみたところ,開発秘話も盛りだくさんになった。

[2022/11/30 18:00]

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激動のシーズン1は,予想以上のハイスピード


4Gamer:
 いよいよシーズン1も決戦が目前に迫り,どのサーバーもクライマックスな時期ですね(インタビュー実施日:2023年2月15日)。

高林正典氏(以下,高林氏):
 そうですね。本作初のシーズンがまもなく終了するとあって,各サーバーでは大名ごとの戦いが活発化してきています。

4Gamer:
 まだ戦いのさなかですが,シーズン1を振り返るといかがですか。

高林氏:
 本作は2022年12月1日にリリースし,そろそろ3か月が経過しようとしていますが,領土や城の奪い合いなど,戦術が深まるスピードには正直驚かされています。プレイヤーさんのなかにはMMO戦略シミュレーションの経験者も多く,その方々が戦いを牽引する姿も目立ちますが,皆さん本作独自の仕様に基づいた策略を練ってくれているなと感じました。
 私もプレイヤーとして参加しており,「こんな動き方もあるんだ」と,それらの発展を日々,目の当たりにさせてもらっています。

4Gamer:
 地図上の勢力図も目まぐるしく塗り替えられてきましたよね。

高林氏:
 クローズドβテストから継続参戦してくださったプレイヤーさんの先導もあってか,配信直後の環境も“手探りで攻略するフェーズ”がかなり短縮されたイメージです。プレイヤー側のゲーム性の理解は,リリース前に想定されいたものよりも一段上に感じられました。

4Gamer:
 それだけ熱心にプレイしてもらえたわけですね。

高林氏:
 一方で,ルールの穴を突くようなインテリジェンスな手段も早くに見つかり,結果として複数回の仕様変更を行わせていただきました。
 こちらに関しては,配信時点で誰もが納得して遊べる公平なルールを用意できなかったことへの申し訳なさと,我々の予測が行き届かなかった悔しさをかみしめています。

4Gamer:
 戦術は日夜,研究されているでしょうし……それゆえか,シーズン中盤ごろから大名家ランキングも大きく変動しましたよね。

高林氏:
 ランキングの変動は,大名家内ではげまし合って,一門を再編しながらも戦ってきた人たちの努力の賜物だと思っています。
 大名家のなかでも筆頭家老ですとか,役職に就くようなトップ級の一門が,お家のために尽力したから下克上につながったのでしょう。

4Gamer:
 大名人気だけでは首位をキープできないんだなと痛感しました。

高林氏:
 人気の度合いで言うと,シーズン1では予想どおり「織田家」の人気が高かったものの,データとして見ると,通好みと思われがちな「三好家」と織田家とでプレイヤー数に大差はないです。

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4Gamer:
 そうだったんですか! ちなみに,開発・運営から見て,とくに活躍がめざましかった大名家はいましたか?

高林氏:
 サーバーによってまちまちなんですが,どの大名家もプレイヤー数に大差がないなか,特段活躍しているなと思ったのは「上杉家」でしょうか。上杉家はランキング上位にいることが多かった印象です。
 なんとなくですが,上杉謙信という人物像が強者を集めるように,強さを求める人たちが上杉家に仕官していたのかなと。

4Gamer:
 軍神のイメージがそうさせているのかもしれませんね。
 ところで,シーズン1中のアップデートでは一部武将の兵科適正ランクが引き上げられました。あれは武将ごとの使用率を鑑みての調整とのことですが,そうしたプレイデータも蓄積しているのでしょうか。

高林氏:
 はい。シーズン1ではまだ武将が集まっていない方々が多く,全体的に「手に入った武将をとりあえず使う」といった人がほとんどだったのですが,武将の使用状況の差は確認できました。とくに,賊狩りや領土戦で活躍しづらい性能の武将は使用率が低めでした。
 本作の武将たちは,持ち前の個性に応じて兵科適正や戦法効果を定めていますが,能力を発揮する機会がせまい武将は,魅力を欠いているように見えてしまったようです。実際,プレイヤーさんからも「兵科適正がSでないと使いづらい」といった声を寄せられました。

4Gamer:
 確かに。部隊編制時にフィルターで絞り込むときも,兵科適正Sにしかチェック入れていなかったりして……。

高林氏:
 それらを踏まえて,最高レアリティ“天賦900”の武将は,個性の違いを出しつつ,より多くの状況で活躍できるよう調整しました。
 シーズン1で恒常的に登用できた天賦900武将は,今後も部隊に組み込みやすいよう性能を上方修正していこうかと検討しています。

4Gamer:
 編制では兵科適正と同様,「縁」を重視しているプレイヤーも多いかと思いますが,こちらの調整はいかがでしょう。

高林氏:
 縁のランクや戦法連鎖率に関しても,プレイヤーさんからご要望をいただいたことで,編制の自由がさらに広がるよう調整しました。
 そのほかの要望としては,自大名家に不利益になる行動や行為への対処について多く寄せられています。裏切りと言いますか,利敵行為に対してなにかできないかといった趣旨の意見です。

4Gamer:
 敵方に作戦が筒抜けになっていた,なんて話も聞きましたね。
 まさに戦国といった様相ですが。

高林氏:
 そのあたり,どのような仕組みにするか難しいバランスだと感じていますが,3月中に対処したいと考えています。

4Gamer:
 あえておうかがいしますが,シーズン1での一番の反省点を挙げるならば,どのあたりにあるとお考えでしょう?

高林氏:
 Sランク城の開放時期のアナウンスが不十分だったことです。配信当初は,一門のレベルを上げるとSランク城が開放されるように見えてしまっていました。一応,お知らせには「Sランク城はシーズン開始から一定期間経過後に開放します」と明記していましたが,主張が弱かった。
 そのせいで,Sランク城の早期開放のために一門レベルをがんばって上げる方々が出てきてしまい,レベルを上げきっても攻城戦が行えないことでようやく仕様が伝わる形となってしまい,我々としても心苦しかったです。これに関しての不備は,大変申し訳なく思っています。


天下一への覇道は,一門次第!?


4Gamer:
 一門のお話だと,シーズン中盤ともなるとアクティブなプレイヤー同士で集まり直したりと,一門の再編が活発に行われていました。

高林氏:
 私もシーズンが始まったばかりの1週間で,一門の再編を2回経験しました(笑)。最初の一門はいわゆる“(コミュニケーション的に)無言系の集団”で,数日もすると当主が失踪し,自然解散となりました。

4Gamer:
 あらら……。

高林氏:
 次に所属した一門は,Cランク城を取ったり取られたりで面白く活動できたものの,アクティブなのが6人くらいしかおらず……それでもそれなりに戦えてしまう高練度な集団でしたが,アクティブ性の低いメンバーとの差が徐々に激しくなっていったため,アクティブ性の高いメンバーを中心に,別の一門と合流しました。
 初月からこういう動きがあったのも,印象深かったです。

4Gamer:
 まあ,一見さんの多い配信当初は仕方ないですよね。次のシーズンあたりからはプレイヤーの定着率もグンと上がるのでしょうし。

高林氏:
 開発陣の話で思い出深いのは,あるメンバーが関西方面の小さな一門に所属したとき,だんだんと自分たちの領土が減っていき,しまいにはみんな関東方面に散り散りになってしまったときの話です。
 その後,各自で強い一門に吸収されていったそうですが,そこから西へ西へと攻めていく流れになったらしく。すべてを失ってから,再起して進んでいく展開のようで,個人的に盛り上がったそうです。

4Gamer:
 またドラマチックな! やはり,それぞれの一門の空気みたいなものは実際に入ってみないと分からないものですよね。

高林氏:
 その点,一門の移籍が初めての場合,ゲーム的なデメリットも含めて心理的ハードルの高さを感じました。
 ですから3月のアップデート後は,“一門の移籍は最初の1回だけ短い待機時間で行える”ようにします。

4Gamer:
 より自分に合った一門を見つけやすくなりそうですね。
 一門によってゲーム体験も大幅に変わりますものね。

高林氏:
 ついでに,シーズン1では大名家においての各一門が非常に重要で,ランキングを決める威信に大きく影響しました。大名家の威信を上げる所有領土数は活動的なプレイヤー数に依存しやすい一方で,城の所有数は“どれだけ強い一門を抱えているか”で左右されがちでした。
 そしてシーズンが進み,高ランクの城が解禁されていくにつれて,所属プレイヤーの総数より,少数だろうと精鋭な“トップ級一門の強さ”が情勢に影響を与える度合いも増していったんです。

4Gamer:
 強豪一門が,どれだけ城を取れるかが影響力の決め手だったと。
 実際,強豪の台頭はランキングだけでなく,日々の領土戦でも精神的に「あの一門には歯が立たなーい」なんて及び腰になったりして。

高林氏:
 別のゲームから一緒になって参戦したような人たちは,すでに人間関係が築かれていた方々もいらっしゃいましたから,そこでの結束の強さが情勢に影響を与えていたようです。
 そのうえでさらに,本作の独自性のある部分に対する戦略へとアップデートできている一門と,そうでない一門との差を感じました。ゲームに合わせてやり方を変えていけるほどのインテリジェンスを備えた一門は,攻城戦でも領土戦でもとくに強かったです。

4Gamer:
 そういった強い一門は,どんな動きをしていたのでしょう。

高林氏:
 例えば,本作では計画的に城に接近しないと簡単に返り討ちにあいますよね? 「4〜5人いるからなんとなく城攻めよう」のノリだと,戦力がそろう前に防衛側の人数が集まり,反撃で壊滅するわけです。
 そのため,開戦前にあらかじめ「何時くらいに城に到達して,攻城戦を始めましょう」とスケジュールを申し合わせて,最大戦力をきっちり集めてから攻撃をはじめていた一門が強かったです。

4Gamer:
 城は小規模な砦戦と違い,人数が集まらないことにはですものね。

高林氏:
 ええ。計画した時間に一門衆を集められるリーダーシップ,これを持つ当主や幹部のいる一門ほど力を発揮できていた印象です。

4Gamer:
 加えて,敵方一門と“不戦協定”を結ぶ動きなど,このジャンルによくある盤外戦も出てきましたが,これも想定されていましたか。

高林氏:
 不戦や同盟の動きが生まれることは想定していました。ですが,思った以上に早いタイミングで発生し,盤面が膠着してしまいました。
 強い一門ほど,システム外の外交時であろうと発言力が大きくなるのは必然ですが,自分の大名家を有利にするため,あちこちで外交を進めていった結果,広範囲での膠着が生じたのだろうと見ています。

4Gamer:
 コンシューマ版でもよくあることです(笑)。
 ただ,本作はプレイヤーが自分1人ではなく,一部の強者たちの意見が最大化されてしまう構図でもあるため,政治に関われないような中堅以下の一門は,不戦を結ばれるとゲーム的に好きに動きづらくなってしまったりもして。それもシステム外ですし。けれど,前線の一門が消耗した兵力や資源を回復する時間は必要だしと……せめぎ合いですよね。

高林氏:
 そこはゲームの動向を追いながら,我々も頭を悩ませている部分です。中堅以下の一門には積極的に「城に挑んでみよう!」と思ってもらいたいので,今後は大名家の勝利のため,より全体で一丸となれる仕組みについて,さまざまな手を打っていきたいと考えています。
 それに本作はシーズンリセット制のため,次のシーズン前に一門は解散となります。サーバー統合により大名家ごとのパワーバランスも変化するため,同じサーバーでも来期からはまた違った展開になるはずです。


シーズン2では待望の「鉄砲」が登場!


4Gamer:
 3月1日からのシーズン2では,新兵科「鉄砲」が加わるとのことで,今から楽しみです。この鉄砲について詳しく聞かせてください。

高林氏:
 鉄砲は,既存の足軽・騎馬・弓の3すくみの外にある兵科となります。どの兵科に対しても強くもなく,弱くもない相性です。
 ですが通常攻撃の範囲が広く,複数部隊に対して攻撃可能なのが強みです。弱点としては,対物性能を少し低めに設定しています。

4Gamer:
 対物というと,攻城戦での櫓や城門といったものですよね。
 それらを破壊するには少しパワー不足になると。

高林氏:
 そうです。ただ,複数部隊への攻撃によりどんな戦場でも活躍しやすいです。相手の足を止めて後ろから撃つ,といった戦術もあります。

新兵科「鉄砲」の戦闘風景
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4Gamer:
 現状,防衛側は対処が難しい面もありますから,うれしいですね。
 プレイヤーたちの作戦にも変化が起きそうですし。

高林氏:
 攻城戦では,城門などの要所でぶつかりあったときに,どの部隊で抑えるかといった作戦がより多様化するかなと思います。
 例えば「自分は鉄砲主体で対部隊,あなたは足軽主体で対物」など,一門のなかでの役割分担もまた進化していくでしょう。
 領土戦においても,待伏や遊撃の重要性が増すはずです。こちらは参戦部隊数が多いほうが有利になりますが,当面は鉄砲部隊の編制の工夫が,戦の結果に反映されやすくなるでしょうね。

4Gamer:
 鉄砲を得意とする新武将として,どんな人物が参戦しますか。

高林氏:
 まず,鉄砲と言えば雑賀孫市こと「鈴木重秀」です。そして「滝川一益」「明智光秀」。この2人は“織田家、四天王”という縁も備えます。

4Gamer:
 シリーズおなじみの鉄砲武将ですね。

高林氏:
 ほかにも「細川忠興」や「ガラシャ」,シーズン2からは新たに“同一武将の別バージョン”も追加していきます。
 さらに,織田信長の鉄砲を得意とするバージョンが登場します。

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4Gamer:
 鉄砲バージョンは絵柄も異なるとかで。これは欲しい……。

高林氏:
 また鉄砲武将だけなく,従来の兵科が得意な新武将も多数追加します。「斎藤道三」「松永久秀」なども登場するのでご期待ください。

4Gamer:
 使ってみたい武将が増えていく……!
 しかし鉄砲部隊に加え,新規武将の活躍の場も作りたくなると,部隊数が足りそうにないのですが。ズバリ,部隊上限数は増えますか?

高林氏:
 はい,こちらは有償サービスで開放される要素になってしまいますが,部隊上限数を「最大5部隊」まで増やせるようになります。
 本機能を使用すれば,シーズン1で編み出し,最後まで戦い抜いた部隊編制を崩さずに鉄砲部隊を新設することができます。


爆死大名まさかの到来! 領土戦も戦略性アップ


4Gamer:
 シーズン2では,これまでと同じく6つの大名家で戦うのでしょうか。

高林氏:
 いえ,主要大名家の顔ぶれは続投させつつ,去る家あり,来る家ありで変更します。具体的には「織田家」「武田家」「上杉家」「北条家」はそのまま,三好家と浅井家の代わりに「松永家」が参戦します。
 シーズン2では,この5大名家で争ってもらいます。

4Gamer:
 えええ,松永家!? あの松永久秀に仕えられると?

高林氏:
 はい。松永久秀は歴史にいろいろと逸話を残しているクセの強い武将ですので,好みは分かれるかもしれませんが(笑)。

4Gamer:
 いやでも,面白そうと思う人は多そう。それに松永久秀はれっきとした大名ですが,「信長の野望」シリーズでは年代ごとに既存勢力に属しているのが大半で,仕官先の大名になるケースはあまりないですよね?
 パワーアップキットの特殊な追加シナリオなどをのぞいて。

高林氏:
 そうですね。これまでのシリーズ作品で言えば,大体は三好家か織田家に所属して登場することが多かったですね。

4Gamer:
 松永家の参戦と,5勢力での環境がどうなっていくのか楽しみです。
 このほか,地理や地図の範囲などはいかがでしょう。

高林氏:
 マップ範囲はシーズン1と同じですが,拠点の配置を大きく見直しています。一例として,これまでは高ランク城の周囲にばかり高ランク拠点が固まっていたため,低ランク城を所持するのに精いっぱいな一門はモチベ―ションが保ちづらくなっていました。そこで,高ランク拠点は地図上にある程度散らばるように調整しています。
 ただ,高ランク城の周辺に,高ランク拠点があるのは健在です。

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4Gamer:
 大名家の本城あたりは,大体そんな配置でしたね。自大名家の付近なら移転しやすいので,挑戦可能になったら取りにいきたくなったり。

高林氏:
 ええ。とくに本城付近はランク解禁後,あまり厳しい戦いをせずとも早いもの勝ちで高ランク拠点にありつくことができてしまっていたので,ルールとしてあまりよくなかったなと反省しています。
 そのためシーズン2からは,各地にある高ランク城を目指して,外に外に攻めていってもらえる作りを目指しました。

4Gamer:
 中堅一門も,兵科玉などを調達するチャンスが増えそうですね。

高林氏:
 それと砦の位置も調整しています。これまでは敵方の行軍を防ぐライン上になかったというか,砦が通せんぼどころかスルーされることもしばしあったので,そこを改修しました。

4Gamer:
 砦の制圧も重要度を増しそうですね。攻城戦への道筋やスケジューリングといったものが,さらに絡んできそうです。


新要素・交易はどう影響する?


4Gamer:
 お次の新要素「交易」はどんな仕組みなのでしょう。

高林氏:
 まず,手持ちの武将を交易専用部隊に編制してもらいます。それを城や砦に派遣すると一定時間後に交易品を持って帰ってくるという,交易団みたいな扱いの,いわゆる放置要素の資源稼ぎです。
 交易報酬は里からの距離や所要時間によって変わり,「その地域に強みを持つ武将や能力」がマッチすればよりいい物を入手しやすくなります。政治のステータスが高い武将も交易で活躍しやすいです。

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4Gamer:
 政治ステータスは攻城戦での要所の壊しやすさに影響しますが,「政治は高くても内政向きだしなー」という武将はなかなか戦に出す機会がなかったり……そんな内政武将たちが輝ける場所になりそうですね。
 ちなみに,交易部隊は通常の部隊枠とは別なのでしょうか。

高林氏:
 別枠です。交易部隊を派遣していても,通常の部隊枠が減ることはありません。けれど,交易中の武将は帰ってくるまで通常の部隊枠で使用できませんので,そこの扱いには注意してください。

4Gamer:
 なるほど。部隊枠に影響しないなら安心です。攻城戦前に間違って送り出して「あー! 早く帰ってきてー!」ってならない限りは(笑)。
 交易品は,これも新要素の「技術開発」に使うんですよね。

高林氏:
 技術開発は平たく言うと,交易品を使って任意のパネルを開いていく,プレイヤー自身にひも付くスキルツリー的なものです。戦闘力を底上げしたり,内政力を強化したりする技術を得られます。
 システム的にはオーソドックスなものですが,内政時に施設から得られる経験値を増やせたり,施設そのものに対するバフをかけられたりといった効果もあるので,国力の増強に役立つかと思います。

4Gamer:
 パネルには二者択一の部分もあるとのことで,どの方向を強化するか,領主としてのスタイルで変わっていきそうですね。

高林氏:
 そうですね。ワンシーズンですべての技術を開発するのは困難なボリュームとバランスにしているので,自身のプレイスタイルに応じて,どれを優先するか悩んでもらえればうれしいです。
 なお,技術開発の進捗もシーズンリセットの対象なので,シーズンごとにいろいろな育成を試してみていただければと思います。

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4Gamer:
 シーズンの切り替わりでは,サーバーも増減しますか。

高林氏:
 同時期にシーズンが切り替わる複数の対象サーバーについては統合し,新しいワンサーバーとして運用する手はずです。同時に新サーバーの設置は,シーズン2以降も継続して行っていきます。
 注意点として,“新サーバーはシーズン1からスタート”する仕様のため,基本的に新規プレイヤー向けの環境となります。はじめから要素の多い環境で,ゲームルールが理解しづらくなってしまうのを避けるためですね。ゆえに初心者同士で,プレーンな環境でイチから遊びはじめられますので,怖がらずに参戦していただけると幸いです。

4Gamer:
 では,既存プレイヤーが友人を「信長の野望 覇道やろうよ」と誘う場合,一緒にプレイするにはどうしたらよいのでしょう?

高林氏:
 新規プレイヤーさんと一緒に遊びたい場合は,新しいデータで,新サーバーで同時に始めていただくのがいいと思っています。
 シーズン2以降の既存サーバーで,友人に新規プレイヤーとして合流してもらうことも可能なのですが,リセット要素があるとはいえ,持ち越しの経験も資産もワンシーズンやっていないぶんの差はあるため,少なからず不利な状況でのスタートにはなってしまいます。

4Gamer:
 なるほど。シーズンの長さは今後も3か月スパンでしょうか。

高林氏:
 本作では,必ずしも3か月制と決めているわけではありません。ひとまずサーバーごとの統廃合の都合として,後続サーバーでは数日単位の期間調整をするケースが出てきますので,その時点で全サーバー,ワンシーズンきっちり3か月の横並び環境とはなりません。
 それと確定ではありませんが,今後の動向によっては,2か月のシーズン期間などを試してみようとも考えています。

4Gamer:
 「三國志 覇道」ではシーズンごとの特殊ルールで競わせていますが,「信長の野望 覇道」でもそういった遊びの可能性は?

高林氏:
 シーズン2では引き続き,所属大名家の威信を高めるのが目標となりますが,大目標を変えることも将来的に考えていきます。
 現行のルールだけでずっと遊び続けてもらっても,プレイヤーさんにはいつか飽きられてしまうはずなので,シーズンごとに一風変わったルールを提示して,新鮮味を感じてもらおうと思案しています。

4Gamer:
 本作なら,関ケ原の戦いのように2勢力だけでぶつかり合う1か月,なんていう遊びもマッチしそうですしね。

高林氏:
 そういった遊びですね。我々はサービスを続けるあたり,今のままで固定し続けることはまったく考えていませんので,プレイヤーさんにさらに楽しんでいただけるよう,武将たちがもっと躍動できるルールを思いついたら,なんでも試してみようというスタンスでいます。

4Gamer:
 ちなみに,シーズン1ではさまざまなコラボが行われましたが,今後もコラボ施策やキャンペーンは予定されていますか。

高林氏:
 ゲーム内イベントまで絡めた大規模なコラボは,もう少し先のことになりそうです。現状はプレイヤーの皆さんに,より納得していただけるゲーム内容に仕上げることを優先していますので。
 とはいえ近々で,フジテレビ系列で3月4日に放送されるピン芸コンクール番組「R1グランプリ」との連動キャンペーンを実施します。
 同番組はコーエーテクモゲームスプレゼンツとして,「信長の野望」の世界観を反映していただける演出も予定しています。

4Gamer:
 お笑い番組とのコラボとは,また意外な。
 でも歴史好きの芸人さんも少なくないですものね。

高林氏:
 そうなんです。芸人さんや声優さんにも歴史好きだったり,「信長の野望」ファンがいらっしゃったりするので親和性はありそうです。
 これに伴い,山手線や京浜東北線のJR車内広告に,R-1グランプリとのコラボポスターも掲出されますので,関東にお住まいの方々はぜひご覧になっていただければと思います。
 それに今年は「信長の野望」のシリーズ40周年でもありますので,日本全国のあちこちで戦国の世界を楽しんでいただける1年にしたいと考えています。各地の市町村や,お城からもコラボのお声がけをたくさんいただいているので,積極的に関わっていければと目下調整中です。

4Gamer:
 楽しみにしております。それでは最後に,新たなシーズン2を楽しみにしているプレイヤーたちに向けて,一言お願いします。

高林氏:
 本作では,シーズン2“鉄砲伝来”が(初期稼働サーバーから順に)始まります。シーズン2では鉄砲をはじめとした新要素が多数あり,環境に新たな変化が生まれますので,あらためて,どこが変わったのか,どう面白くなったのかをぜひ体感してください。
 新シーズンもぜひ「信長の野望 覇道」をよろしくお願いします。

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