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ボドゲ+カードを組み合わせた,欲張りだけど楽しい「ゴールドラッシュバトラー」とは。7月4日のリリースに向けて,その大枠から紹介【PR】
MIXIは,スマホ向け新作タイトル「ゴールドラッシュバトラー」(iOS/Android 以下,ゴルバト)のリリースを2023年7月4日に予定している。
ゴルバトは,「モンスターストライク」(iOS/Android 以下,モンスト)のスピンオフ作品ではあるものの,モンストをまったく知らなくても楽しめるデジタルボードゲーム。より正確には,ボードゲームとカードゲームを組み合わせ,さらにデジタルボードゲームだからこそできるような複雑な処理まで盛り込んだ欲張りなタイトルなのだ。そのぶん,覚えることも多く,プレイ時間も1戦20分ほどと,じっくり取り込みたい対戦ゲームになっている。
モンストシリーズ最新作,スマホ向けカードバトル型ボードゲーム「ゴールドラッシュバトラー」,7月4日配信決定
MIXIは本日,「モンスターストライク」シリーズ最新作となるスマホ向けカードバトル型ボードゲーム「ゴールドラッシュバトラー」を,2023年7月4日にリリースすると発表した。本作は,ステージを周回し,マスの占領や強化を行い,最大4人のプレイヤーとコインを奪い合う,カードで戦うボードゲームだ。
そんなゴルバトがどのようなゲームかを,複数回に分けてじっくり紹介していこう。モンストファンの人も,ボードゲームファンの人も,サービス開始までに情報を仕入れて有利に戦いたい人も,お付き合いいただければ幸いだ。
モノポリーのような陣取り&コインの奪い合いが基本
そんなわけで,第1回となる本稿では,まずは「そもそもどんなゲームなのか」から入ろう。ゴルバトのジャンルは,公式では「カードバトル型ボードゲーム」と表記されているが,「それって何なんだ?」という感じである。これをもう少し分かりやすく説明するなら,ゴルバトは「モノポリー」のような,すごろくによる陣取りとお金(コイン)の争奪要素,そしてカードゲームらしいモンスターを用いた戦闘要素の両方が盛り込まれている。
1試合に参加するプレイヤーは4人。各プレイヤーは,手持ちのカードで30枚のデッキを組んで試合に参加する。ボード上で手札(カード)を使って,モンスターを配置したりさまざまなサポート効果を発動させたりしながら,より多くのコインを集めるのだ。
ボードゲームとしての盤面の説明をする前に,まずはゲーム画面を見てほしい。
この時点で,ボードゲームを遊んだことがある人なら,モノポリーっぽいと思うことだろう。ぐるっと回れるようにマスが四角く連なっていて,プレイヤーはそれぞれルーレットを回し,その目のぶんマスを移動する。止まったマスや通過したマスによってさまざまなことが起こり,その結果,プレイヤーの持っているコインが変動する。そして,最初に目標額のコインを集めたプレイヤーが勝利する,というのが基本的な流れだ。
では,どうやってコインを稼ぐかだが,主に「占領」したマスが起点となる。試合開始時,自分のデッキのリーダーに設定したモンスターが,盤面の1マスを自動で占領する。さらにいくつかのマスが「マイデッキマス」に指定され,デッキ内の自分のモンスターが配置される。マイデッキマスは,試合中で自分が占領しやすいマスだと考えていい。
ルーレットを回して止まった未占領のマスか,通過したマイデッキマス,そして後述する戦闘で,自分の攻撃によって相手のHPを0にしたマスであれば,コインを払って1ターンに1つ,新たに占領できる仕組みだ。占領したマスには,マイデッキマスで最初からモンスターが指定されているのならそのモンスターが,そうでなければランダムでモンスターが配置される。
マスを占領すると何が良いかというと,まず毎ターンの収入(もらえるコイン)が増加する。合わせて,盤面を1周してスタートマスに戻ってきたときにもらえるコイン(収入の2倍)も増える。とりあえずたくさんのマスを占領するほど,コインもたくさん得られるという理解でいい。また,自分が占領しているマスとつながるように隣のマスを占領すると「連鎖」が発生し,収入にボーナスがかかる。3マス,4マスと連鎖が増えれば,そのぶんボーナスも増える。
さらに,自分が占領したマスにほかのプレイヤーが止まると,通行料としてコインを奪える。どれだけ奪えるかは,そのマスに配置したモンスターの能力によるが,自分のマスがたくさんあれば,そのぶん敵が止まりやすくなるので,やはりいろいなマスを占領することが重要になるわけだ。
また,通行料にも連鎖のボーナスは有効で,自分のモンスターが並んでいるマスなら,大金をふんだくれる。自分のマスが並んでいるということは,相手にとっては足を踏み入れたくない嫌な一帯になるし,自分にとっては安全地帯になって,楽に通過できる。このあたりは,モノポリーの「独占」に近い要素と言える。
デッキを組んでモンスターが戦うカードゲーム要素が盤面で展開
さて,ゲーム開始から数ターンが経つと,盤面には各プレイヤーの占領マスが生まれることになる。となると,「このマス,自分が欲しかったのに先に取られて邪魔だな」みたいな状況が発生するわけだが,マスの所有権が早い者勝ちで終わらないのがゴルバトだ。各マスに配置されたモンスターは,それぞれがHPや攻撃力を持っていて,ほかのマスに攻撃を仕掛けられるのである。
その結果,相手プレイヤーが占領しているマスのモンスターのHPを0にすれば,そのマスを奪って占領できる。さらに,相手に与えたダメージに応じてコインももらえるので,戦闘で得られるものは非常に大きい。プレイヤー達が盤面をグルグル回っている間,各マスのモンスターの力を借りてバチバチに戦って,マスの権利とコインを奪い合うことになるのだ。
ただし,占領すれば好き勝手に攻撃できるわけではない。戦闘を仕掛けられるのは,「移動で通過した自分が占領しているマス」のモンスターというルールがあるのだ。要は,あるマスに止まってそこを占領して,そのマスのモンスターに攻撃させようと思ったら,盤面を1周して戻ってこなければならない。
また,戦闘中はスピードの早いモンスターから攻撃し,相手のHPにダメージを与える。それで相手が倒れなければ反撃される仕組みになっているので,強力なモンスターを相手にすれば逆に倒されてしまうかもしれない。各モンスターには射程(どのぐらい離れているマスに攻撃できるか)があるので,どこにどのモンスターが置かれているかも重要だ。
さぁ,だいぶややこしくなってきた!
モンスターカードの細かい話をしだすと,覚えることが一気に増えるので,そのあたりは次回の記事に回そう。とりあえず今回は,占領したマスから戦闘を仕掛けられるということを覚えておいてほしい。
もう1つ,押さえておきたいのがモンスターのレベルだ。配置したモンスターは,レベルを上げることで強化できる。単純にマスを占領したとき,そのモンスターのレベルは1となっているが,コインなどのリソースがあれば,最初から高レベルで配置することも可能だ。一度配置した後でも,そのターン新たにマスを占領しない代わりに,盤面のモンスターをレベルアップさせることを選択できる。また,手札にモンスターカードがある場合,マスを占領しているモンスターをその手札のモンスターと入れ替えることができ,このときも自動でレベルアップする。
レベルの最大値は4で,モンスターによっては単純にHPと攻撃力が上がるだけでなく,一定のレベルまで上げることでアビリティが発動することもある。
高レベルのモンスターは,もちろん戦闘で有利になるが,重要なのは,ほかのプレイヤーがマスに止まった時にコインを奪う能力も高くなること。本作において試合を決定づけるのは,収入よりも高レベルモンスターによる通行料なので,試合に勝つために「いかに大金を奪うモンスターのマスに止まらせるか」を考えることになるのだ。
移動→戦闘→占領を繰り返すのが毎ターンの流れ
マスの移動や戦闘の話をしたところで,各ターンの「フェイズ」について説明をしておこう。ゴルバトは
- 移動フェイズ
- 戦闘フェイズ
- 戦略フェイズ
の3つのフェイズを,全プレイヤーが一斉に処理する形で進んでいく。
移動フェイズは名前のとおり,ルーレットを回して移動を行うフェイズとなる。ここで説明しておかなければならないのが,ルーレット回転前に使用することを選べる「ワイルドカード」だ。
ワイルドカードは,分かりやすく言えば“モンスター以外のカード”を指す。その効果はさまざまで,分かりやすいところでは「12マス移動する」「18マス移動する」などの移動補助系が挙げられる。通常のルーレットは1〜12の数字からランダムなので,ワイルドカードを使うと高速で移動できることになる。本作において,一気に移動するカードは,早くスタートに戻れるのはもちろん,止まりたくないマスをすっ飛ばしたり,自分の占領マスに早く戻って来て攻撃を仕掛けたりと,いろいろなところで役に立つ。
ほかには,相手のモンスターに直接ダメージを与えたり,自分のモンスターのHPを増やしたりといった戦闘に役立つものや,複数のマスに特殊な効果(ギミック)を発生させるもの,さまざまな条件でコインを得られるもの,さらには「指定した2つのマスを入れ替える」といった超凶悪な効果を持つものなどもある。ワイルドカードの効果はかなり派手で,戦局が一気に傾くような影響がある。それをプレイヤー4人が使うのだから,盤面が大変なことになるのは言うまでもない。
戦闘フェイズは,これまた名前のとおり,戦闘を行うモンスターやその対象を決めるフェイズとなる。先述のとおり,相手にダメージを与えるだけでコインが得られるし,倒せればそのマスを占領する権利も得られるので,「攻撃したら逆にやられてしまう」といった状況でなければ,基本的に仕掛けたほうがお得だ。
戦略フェイズは,移動や戦闘の結果で「誰がどこのマスを占領できるか」が決まった後,その権利を行使するフェイズ。自分が止まったマスでもいいし,通過した自分のマイデッキマスでもいいし,相手を倒したマスでもいいが,どれか1つしか選べない。
また,占領を選ばずに,通過した自分の占領マスのモンスターのレベルを上げたり,占領している2つのマスを入れ替えたりといったこともできる。
〇〇フェイズ,と言うとややこしいかもれないが,要は「移動→戦闘→占領」を繰り返すゲームだと考えれば分かりやすい。
ところで,手札のモンスターを配置したり,ワイルドカードを使ったりする都合上,「強力なカードをバンバン出せば勝てるんじゃないの」と思うかもしれないが,そうはいかない。リソース管理の要素があるからだ。それが「オラゴンコイン」(モンストのオラコインではない)と呼ばれる,勝利条件とは関係のない別のコインである。
オラゴンコインは,最初に8枚持った状態で試合がスタートし,盤面を1周してスタートマスを通貨したときに1枚(ぴったり止まれば2枚)もらえるほか,ワイルドカードの効果などでも増やせる。用途は多岐にわたり,まずマスを占領するとき,配置するモンスターのレベル1ごとに1枚が必要になる。そのため,最初から強力な高レベルモンスターをバンバン配置するようなことはできないし,止まったマスを片っ端から占領するのも難しい。
また,強力なワイルドカードは,使用時にオラゴンコインを消費するものも多いので,常にカツカツになるリソースと言える。どこに使って勝負を決めにいくかはもちろん,どのように補充するかを考えるのも重要だ。
4人が盤面で“俺のコンボ”の成立を狙うゲーム
まとめよう。ゴルバトの基本は,盤面を移動しながら占領マスを増やし,そこでモンスターを育てて大量のコインを回収する手段を用意する。準備ができたら,ほかのプレイヤーからがっぽりコインを奪い取って,規定額の達成を目指す。モンスターや,あらゆる行動をサポートするワイルドカードは,試合前に組んだデッキによって決まるので,カードゲームとしての比重も大きい。
個人的な感覚だが,本作は「デッキを持ち込んで,自分の勝ち筋を盤面でいち早く展開することを目指す」ゲームだ。試合を決定づけるようなカードをいかに早く出すか。そして守るか。キーとなるカードを軸にデッキを組み立てて,それを盤面で実現できるように動いていく。
もちろん,プレイヤーは4人いてお互いが邪魔し合うので,思い通りになるかは分からない。戦闘でマスの追い出し合いが発生するし,ワイルドカードによって形勢がひっくり返ることもある。そんな中で,それぞれが勝ち筋となる“俺のコンボ”をキメるためにアツい戦いを繰り広げるのが,ゴルバトの試合なのだ。
ゴルバトの面白いところは,組み合わせた要素がどれもしっかりと機能していることにあると思う。ちゃんとボードゲームだし,デッキ編成に頭を悩ませるカードゲームでもあるし,デジタルだからこそできる処理もふんだんに使われている(おそらく,同じことをアナログボードゲームでやろうと思っても,複雑すぎて無理)。要素の多い欲張りなゲームながら,うまくまとまっている印象だ。
筆者はけっこうコアなボードゲーマーであり,アナログ,デジタル問わずカードゲームも好きだが,先行プレイで本作を素直に面白いと感じている。その手のジャンルが好きな人は,サービスが始まったらぜひ遊んでみてほしい。
さて,本稿では,覚えることが増えすぎるので,あえてカードの詳細には触れずに話を進めてきたが,次回の紹介記事では,肝心のカードゲーム要素,すなわち「どんなカードでデッキが組めるのか」「そのカードで何ができるのか」に重点を置いてお伝えしていく予定だ。
「ゴールドラッシュバトラー」公式サイト
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