日本勢が大活躍。スミソニアン・アメリカン・アートミュージアムが開催する，「The Art of Video Games」に展示されるゲームタイトル発表

　アメリカのスミソニアン・アメリカンアートミュージアム（Smithsonian American Art Museum）は，2012年3月16日から9月30日までの約6か月間，「The Art of Video Games」と題した展示を行う。これは，ゲームを芸術作品としてとらえ，グラフィックスやゲームシステムの進化の歴史や，それらがほかの芸術分野にどのような影響を与えてきたかなどを紹介するという内容だ。最近，アメリカの国立芸術基金がゲームを芸術の1つと規定し，助成金の対象とすることを発表するなど，ゲームの芸術的地位向上が目立つアメリカだが，いよいよスミソニアン・アメリカン・アートミュージアムのギャラリーに「BioShock」や「Fallout 3」「Portal」などが並ぶというわけだ。

選出された作品の説明をするムービーも，配信されている

「The Art of Video Games」公式サイト

　2011年2月24日に掲載した記事でもお伝えしたように，The Art of Video Gamesに展示される80種類のゲームタイトルはネットによる一般投票で選ばれ，投票は2011年4月17日に締め切られた。あらかじめ用意された約240タイトルが5つの時代に分けられ，投票者はその中から各時代の代表作と思われる1本を選ぶという形式だったのだが，その結果が公式サイトで発表されたのだ。

　「Pitfall!」や「Marble Madness」などの古典的名作に加え，「SimCity」や「DOOM」といったエポックメイキングな作品が順当に選ばれているほか，ジェフ・ミンター氏の「Attack of the Mutant Camels」といった個性の強いタイトルも選出されているのが目をひく。もちろん，日本勢も大活躍で，パッと見ただけで「Pac-Man」「Space Invaders」「Donkey Kong」「The Legend of Zelda」などのタイトルが確認でき，我らのマリオは「Super Mario 64」を含めて実に4タイトルが一気に選ばれている。さすが「ギネス世界記録」に“ゲーム史上最も有名なゲームキャラクター”と認定されただけのことはあるだろう（関連記事）。
　候補作が芸術的観点から選ばれているため，結果としてどことなく毛色の変わったリストになっているような気がするが，投票したという人や，興味のある人は公式サイトを覗いてほしい。