SteelSeries初のスタンド付きマイク「Alias」が発表に。XLR端子装備のミキサー付属モデルに注目だ

　2023年10月4日，SteelSeriesは，同社初となる配信者向けスタンド付きマイク「Alias」と「Alias Pro」を10月20日に発売すると発表した。AliasはUSB接続型，Alias ProはXLR接続端子（3ピンXLR-M）を備えたアナログ接続型マイク本体と，USB接続型専用ミキサーとのセットモデルである。
　税込のメーカー想定売価は順に3万2970円，5万8270円。予約受付は4日から開始している。

Alias Pro（左）とAlias（右）

　Aliasシリーズは，カージオイド型の指向性に調整されたコンデンサマイクだ。マイク本体を振動吸収用バンドによってスタンドから浮かせるショックマウント構造を採用しており，机の振動を拾わないように工夫を凝らしているのもポイントと言えよう。

　今回，とくに注目すべきはAlias Proである。

Alias Pro（右）と付属ミキサー（左）

付属ミキサーの背面。XLR入力端子のほかに，PCとの接続に使うUSB Type-Cポートが2つと，アナログLINE出力端子などを備える

　XLR接続端子付きのマイクは，プロオーディオ向けでは一般的で，マイク音質を高めたい配信者でも使う人が増えてきた。しかし，XLR接続マイクをPCに直接接続することはできないので，XLR入力端子を備えたUSB接続型のミキサーやオーディオインタフェースも合わせて用意する必要があり，トータルでの費用がかかることが難点である。その点，Alias Proは，XLR入力端子付きミキサーが付属しているので，オーディオインタフェースを追加で買う費用がかからないわけだ。
　また，付属ミキサーは2台のPCと同時に接続できるので，PC 2台を使った配信を簡単に行えるという。

　USB接続タイプのAliasは，マイクの全面中央にカラーLEDインジケータを備えており，入力音声のレベルメーターを表示したり，マイク前面のミュートボタンで消音すると，前面に赤い「×」マークを表示したりできる。

　両製品とも，SteelSeriesの統合設定ソフト「SteelSeries GG」に組み込む音響処理ソフト「Sonar」を使って，ゲームサウンドやマイク音声などの細かい調整や，AI処理ベースの強力なマイクノイズキャンセリング機能などを利用できるのも見どころだ。とくにノイズキャンセリング機能は非常に強力で，たとえば飛行機が近くを通り過ぎる轟音でさえも，きれいに除去できるという。

　ゲーム実況のマイク品質を高めたいと考えている人なら，選択肢のひとつとなりそうだ。

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SteelSeries公式Webサイト