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ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D公式サイトへ
  • 任天堂
  • 発売日:2011/06/16
  • 価格:4800円(税込)
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印刷2010/06/17 00:00

イベント

[E3 2010]恒例,任天堂の宮本茂氏とメディアの懇親会“Round Table”開催! ニンテンドー3DSや「ゼルダの伝説」最新作の開発秘話も

各国のメディア諸氏によって席のほとんどが埋まったTheater411。任天堂ブースでは見られなかった,ニンテンドー3DS版でリメイクされる「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の3Dトレーラーを,3DSの画面上で見ることができた
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 任天堂は現地時間の6月15日,任天堂専務取締役の宮本茂氏とメディアの懇親会“Round Table”を開催した。会場はLos Angeles Convention CenterのTheater411。

 この“Round Table”は,毎年,E3会期の1日目終了後に行われる任天堂のトークイベント。宮本氏や,任天堂関連作品のクリエイター数人が登場し,その年の任天堂カンファレンスなどで発表された製品やタイトルなどについてのトークが繰り広げられるイベントだ。なお,会場の撮影は例年NGとなっているので,人物写真がない点はあしからずご了承を。


ニンテンドー3DS版
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」を制作中


 「ゼルダの伝説」シリーズの盾をデザインしたTシャツに,ジャケットという姿で登場した宮本氏は,まずニンテンドー3DSで発売される「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の開発経緯についてのトークをスタートした。任天堂カンファレンスにその名は挙がらず,この“Round Table”でサプライズ的に発表された本作。宮本氏が3DSの約3年の開発期間の間に,3D画面で時のオカリナの舞台となるハイラル平原をどうしても走ってみたくなったというのが,開発を決めた理由なのだとか。「当時小学生だった頃にニンテンドー64で遊んで,今,大人になっている人にもう一度遊んでもらいたい」と説明した。

「ゼルダの伝説 時のオカリナ」
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 続いてステージに登場した,時のオカリナ以降のシリーズを手がけるディレクター/プロデューサーの青沼英二氏によれば,「時のオカリナをプレイしたことのある皆さんが,とにかく苦労させられたであろう(笑),“水の神殿”での“ヘビーブーツ”の装備などは,タッチスクリーンのおかげで快適になっています」とのこと。今回発表された最新作「The Legend of Zelda: Skyward Sword」(米題)とともに,「これらの新作はすべての面で,遊びやすさにおいて改良を行っている」と付け加えた。


過去のゲームと新しいゲーム,両方を作りたくなる3DS


 今回,任天堂ブースでは,「Star Fox 64 3D」や「Mario Kart」など,いくつかの同社人気タイトルが3Dとなって出展されていた。とくに「Star Fox 64 3D」について,宮本氏は「撃った弾がいつ当たるか分からなかったり,空中のゲートをくぐりにくかったりしたのが,3Dになることで一気に分かりやすくなるんです。さらに2画面のうち一方は味方との通信画面などに使えるという,どうしても作りたかった1本なんです」と解説する。「3Dのゲームは立体的に見えるのに距離感が分かりづらい。でもそれが立体視できるようになることで,すごく遊びやすくなるんです。だから過去のゲームも作りたくなるんですよね」と,往年の任天堂作品のファンにとっては嬉しいコメントも。

「Star Fox 64 3D」
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 それともう一つ,宮本氏がお気に入りなのが,ブースにも展示されていた「Steel Diver」だ。これは,実は初代ニンテンドーDSの頃から制作しているという潜水艦を操作するゲームで,当時のE3でも出展されていた作品を,3DS用に作り直したものだ。「ゆっくり進むものを,タッチスクリーンを使って操作するゲームを作りたかった」というのが本作なのだという。

「Steel Diver」
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「ニンテンドッグス」のディレクターが
ニンテンドー3DSの開発プロデューサーに


 イベント開始当初から宮本氏と同席していたのは,任天堂の紺野秀樹氏。「マリオカート」シリーズや「ニンテンドッグス」など,ソフトウェアを中心に手掛けてきたクリエイターで,今回はニンテンドー3DS開発の総合プロデューサーとして活躍している。挨拶で「これまではソフトの作り方に対して,いろいろ言う立場だったけど,宮本さんや岩田(聡社長)さんのようにハードウェアを作る立場になったことに,すごく緊張する」と述べた。
 紺野氏は今回「nintendogs+cats」も同時に手掛けているとのことだったが,今回のE3まで発表を温存しておきたかったのに,昨年のE3で宮本氏に「僕は猫を飼っているんです」と発言されてしまい,その存在がファンに悟られてしまったのが残念だったと笑いながら話す。「nintendogs+cats」では3DSのハードウェア性能を使って,ペット達の毛並みや,体格の違いなどを表現しているという。また,本体カメラで顔を認識し,プレイヤーと別の人とではペットの態度が変わったりするなど,前作よりも進化したコミュニケーションが楽しめるようになっている。開発のきっかけとなった,犬と猫の掛け合いも非常にユニークとのことだ。

「nintendogs+cats」
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 そんな「ニンテンドッグス」のディレクターだった紺野氏が,プロデューサーとして開発しているニンテンドー3DSには,宮本氏いわく「紺野さんの野望が隠されている」らしい。その「ニンテンドッグス」をはじめとするソフトに搭載されていた“すれちがい通信”の機能を,ニンテンドー3DSの“本体”に組み込んでしまったというのだ。
 ニンテンドーDSでは本体にセットしたソフト1本のみ,すれちがい通信が可能だったわけだが,ソフトではなく本体依存の3DSでは,複数のすれちがい通信を同時にできるようになるのだ。宮本氏は「来年のE3では,犬と猫が入り乱れて交換されているでしょう」と会場の笑いを誘った。


最初にゲームの仕組みから作った
原点回帰の「ゼルダの伝説」


 次の話題となったのは,「ゼルダの伝説」の最新作「The Legend of Zelda: Skyward Sword」(Wii)だ。「ゼルダの伝説の本当の面白さは,遊びの仕組みなんだと思う。でもここ数年,プレイヤーの興味がダンジョンの数やストーリーの長さに移り気味だったので,今回はそれを原点に戻すべく,“仕組み”から最初に作っていった」という宮本氏。

「The Legend of Zelda: Skyward Sword」
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 ステージには紺野氏と交替で,先の話にも出た青沼英二氏が上がり,「本作は“Wiiモーションプラス”を採用したことで,今までのゼルダシリーズでやりたかったことがすべてできた」と話す。ストーリーについては,「今回一番重要なキーワードは“空”。“スカイロフト”という雲の上の世界と,魔物達がはびこる雲の下の世界を行き来するという内容で,とくにこの雲の表現は新たなグラフィックエンジンを採用し,宮本氏が好きな“印象派”の絵のような雲の質感を個性的に表現している」という。
 宮本氏は「これまでよりもかなり速いペースで開発が進んでいます。本当は年内発売! といいたいところだけど,まだちょっと自信がない部分もあるので,年内いっぱいを制作にください。来年にはお届けできるでしょう」と,開発のペースについても教えてくれた。

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 最後の質疑応答では,「Wiiでの新作『ピクミン』の制作はどうなっていますか?」という質問があったのだが,それに対して宮本氏は「今年3月に“BAFTA”という英国の賞をいただいたときに『ピクミン』の新作を作っているって言っちゃったんですが,その後“BAFTA”についてはまったく記事にならず,『ピクミン』を作っていることばかりが話題になってガッカリしたんです」と苦笑い。現在のラインナップの中に投入しても売るのは難しいので,しばらくはないが,ちゃんと作っているとして,質問者を安心させた。

 終始和やかなトークが続いたが,実はかなり深い話まで聞くことができた2010年の“Round Table”。ここに出た話を頭の片隅に覚えておくと,それぞれの製品が発売されたときに,他の人よりも少しだけ楽しく遊べるかもしれない。
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    ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D

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    スターフォックス64 3D

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    nintendogs + cats トイ・プードル & Newフレンズ

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    ゼルダの伝説 スカイウォードソード

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