本稿ではそれら新製品の中から,「Galaxy Z Fold8」と「Galaxy Z Fold8 Ultra」を試用する機会を得たので,とくにゲームにおける性能と実際に表示した状態を確認しよう。
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開いた状態で縦横比4:3になる新型スマホ「Galaxy Z Fold8」など,Galaxyの二つ折りスマホ計3機種が8月7日発売
2026年7月22日,Samsungは,「Galaxy」ブランドの最新スマートフォンを発表する独自イベント「Galaxy Unpacked」を開催し,二つ折り式スマートフォン「Galaxy Z Fold8」など計3機種を発表した。国内発売日は8月7日の予定だ。
製品ラインナップとSamsungオンラインショップでの税込価格は以下のとおり。本稿でテストしたのは,どちらも容量256GBモデルである。
●Galaxy Z Fold8
- 内蔵ストレージ容量256GB:26万9880円
- 内蔵ストレージ容量512GB:29万9880円
- 内蔵ストレージ容量1TB:35万9880円
- 内蔵ストレージ容量256GB:29万6780円
- 内蔵ストレージ容量512GB:32万6780円
- 内蔵ストレージ容量1TB:38万6780円
●目次
Galaxy Z Fold8の概要
Samsungが2026年夏に3シリーズもの折りたたみ式スマートフォンを商品化した理由のひとつは,Appleが以前から噂されていた二つ折り式のiPhoneを,今年こそ発売すると予想されているからだ。
もちろん,本稿掲載時点でAppleは,二つ折り式のiPhoneについて何も発表はしていない。しかし,外観に関する比較的確度の高いリーク情報も出回っており,2026年の秋冬商戦に向けて投入するというのは確実視されている。
2019年から二つ折り式スマートフォンを展開しているSamsungとしては,Appleに負けてはいられない。「通常のスマートフォンか,折りたたみ式スマートフォンか」の二択ではなく,「折りたたみ式の中でどれを選ぶか」という多様性で勝負しようというわけだ。
そこで登場した新型スマートフォンが,今回の主役であるGalaxy Z Fold8(以下,Fold8)だ。閉じた状態のサブディスプレイは,5.5インチサイズでアスペクト比(縦横比)10:16に近く,開いた状態では7.6インチサイズでアスペクト比4:3に近いという,異色の折りたたみ式スマートフォンである。
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ただ,Surface Duoは2枚の有機ELパネルを並べた形状で,左右の画面は完全に独立しており,Fold8のような1枚の画面ではない。また,アスペクト比は開いた状態で3:2なので,Fold8とは少し異なる。Microsoftがスマートフォンハードウェアのビジネスをやめてしまったので,覚えている人は少ないだろう。
Fold8に話を戻すと,公称本体サイズは閉じた状態で81.9(W)×123.9(D)×9.7(H)mm,開いた状態では161.4(W)×123.9(D)×4.5(H)mmとなる。公称本体重量は約201gだ。
閉じた状態では,片手にほどよく収まる感じで持ちやすい。
一方,開いた状態だと,画面サイズは8.3インチのiPad miniシリーズよりも一回り小さい程度だが,額縁部分が圧倒的に狭いのでだいぶ小さく感じる。
開いた状態の3側面を写真で掲載しよう。約4.5mmという薄さは伊達ではない。
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撮像センサーは,広角側,超広角側のどちらも約5000万画素のセンサーを採用する。
後段で触れるGalaxy Z Fold8 Ultraに比べると,カメラのスペックでは及ばない。カメラのスペックには重きを置かない人向けといったところか。
搭載するSoC(System on a Chip)には,「Galaxy S26 Ultra」などと同じQualcomm製のハイエンド市場向け最新プロセッサ「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を採用する。
性能的には2026年最高クラスのSoCといえよう。ゲーム性能も期待できそうなので,後段でテストしてみよう。
なお,Fold8はIP48規格準拠の防水・防塵性能を備えている。また,日本では欠かせない「おサイフケータイ」にも対応しているので,既存のスマートフォンからの乗り換えも安心だ。
| メーカー | Samsung Electronics |
|---|---|
| OS | Android 17 |
| ディスプレイパネル | ・メイン:7.6インチ有機EL, ・サブ:5.5インチ有機EL, |
| プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」 |
| メインメモリ容量 | 12GB,16GB |
| ストレージ | 256GB,512GB,1TB |
| アウトカメラ | 2眼式 ・標準:約5000万画素 ・広角:約5000万画素 |
| インカメラ | カバー側:約1000万画素,内側:約1000万画素 |
| 対応5Gバンド | n1/n3/n5/n28/n40/n41/n66/n77/n78/n79/n257 |
| 対応LTEバンド | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B18/B19 |
| 無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
| Bluetooth対応 | 6 |
| バッテリー容量 | 4800mAh |
| 連続待受時間 | 未公開 |
| 連続通話時間 | 未公開 |
| USBポート | USB Type-C |
| 公称本体サイズ | ・展開時:161.4(W) ・折りたたみ時:81.9(W) |
| 公称本体重量 | 約201g |
| 本体カラー | ピスタチオ(Samsung限定色),ラベンダー,クリーム,グラファイト |
Galaxy Z Fold8 Ultraの概要
新しいアスペクト比を採用したGalaxy Z Fold8に対して,Galaxy Z Fold8 Ultra(以下,Fold8 Ultra)は,Galaxy Fold以来続く縦長レイアウトの二つ折りスマートフォンである。
名称に「Ultra」と付いてはいるものの,事実上は2025年発売の「Galaxy Z Fold7」(以下,Fold7)の後継製品だ。
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閉じた状態のサブディスプレイは,6.5インチサイズでアスペクト比9:21。開いた状態のメインディスプレイは,8インチサイズでアスペクト比9:10と,正方形に近い画面となる。
以前からいわれていることだが,8インチ級のタブレット端末と変わらない画面サイズがFold8 Ultraの魅力だ。
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公称本体重量も約215gで変わらない。
カメラのスペックも,超広角カメラの撮像センサーが約5000万画素に強化されてはいるが,広角は約2億画素,望遠側は約1000万画素で同じだ。
それだけFold7が革新的な二つ折りスマートフォンだったということだろうが,最新SoCにこだわりがなければ,実勢価格が3万円ほど安いFold7を選ぶという手もあるだろう。
搭載SoCは,Fold8と同じSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyで,Fold7の「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」よりもCPU動作クロックやGPU動作クロックが強化されている(関連記事)。
また,Snapdragon 8 Elite Gen 5シリーズのGPUは,大容量キャッシュメモリ「Adreno High Performance Memory」(HPM)を導入することで,メモリバス帯域幅の向上と電力消費の低減を実現した。これらの強化によって,グラフィックス性能は最大23%向上しているという。
Fold7でも,すでにゲームグラフィックスの性能は非常に高いのだが,Fold8 Ultraはそれを上回りそうだ。
なお,Fold8 Ultraも,IP48規格準拠の防水・防塵性能やおサイフケータイ機能を備えている。
| メーカー | Samsung Electronics |
|---|---|
| OS | Android 17 |
| ディスプレイパネル | ・メイン:8インチ有機EL, ・サブ:6.5インチ有機EL, |
| プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」 |
| メインメモリ容量 | 12GB,16GB |
| ストレージ | 256GB,512GB,1TB |
| アウトカメラ | 3眼式 ・標準(広角):約2億画素 ・超広角:約5000万画素 ・望遠:約1000万画素 |
| インカメラ | カバー側:約1000万画素,内側:約1000万画素 |
| 対応5Gバンド | n1/n3/n5/n28/n40/n41/n66/n77/n78/n79/n257 |
| 対応LTEバンド | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B18/B19 |
| 無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
| Bluetooth対応 | 6 |
| バッテリー容量 | 5000mAh |
| 連続待受時間 | 未公開 |
| 連続通話時間 | 未公開 |
| USBポート | USB Type-C |
| 公称本体サイズ | ・展開時:143.2(W) ・折りたたみ時:72.8(W) |
| 公称本体重量 | 約215g |
| 本体カラー | グリーンシャドウ(Samsung限定色),バイオレットシャドウ,クリーム,グラファイト |
Fold8やFold8 Ultraでゲームを表示すると?
ゲーマーにとって,折りたたみ式スマートフォンで気になる点は,やはり「ゲームが正常に表示できるのか? 快適にプレイできるのか?」であろう。
Galaxy Foldシリーズを7年も続けているだけに,Samsungは折りたたみ式スマートフォンでのゲーム表示について知見を積んでいる。
Fold8やFold8 Ultraは,Androidの「設定」アプリから,アプリを表示するときの「縦横比」を設定できるようになっていて,開いた状態では表示に問題が出るようなアプリを,指定したアスペクト比で表示できるのだ。
開いた状態で何か表示に問題が出るゲームでも,この設定を使えば問題なく使えるだろう。
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ちなみに,インカメラのパンチホールで表示が邪魔されるような場合は,インカメラ部分にはアプリを表示しない設定も可能だ。
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それでは実際に,ゲームはどのような表示になるかをいくつかのゲームで確認してみよう。ここではFold8を使用して,設定アプリではアスペクト比を変更せず,「アプリの標準」設定(=全画面)で表示する。
まずは,バトルロイヤルTPSの「PUBG Mobile」を試してみた。開いた状態のFold8を反時計まわりに90度回転させた,横置き状態でのプレイとなる。
画面のアスペクト比を自由に設定しやすい3Dグラフィックスのゲームだけに,ロビー画面も戦闘も,問題なく表示できていた。手に持ったときのサイズにも,支障はまったくない。
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チーム戦FPSの「Call of Duty: Mobile」(以下,CoD Mobile)も試してみた。こちらもほぼPUBG Mobileと変わらない印象で,問題なくプレイできる。ただ,後段でも触れるが,横方向の視野が狭い。
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次に試したのは「勝利の女神:NIKKE」(以下,NIKKE)だ。こちらはFold8だと横持ち表示になる。タブレット端末を縦に持ってプレイしているような画面レイアウトだ。もちろんプレイに支障はない。
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アクションRPGの「原神」もFold8の全画面表示でまったく問題なくプレイできる。ただ,CoD Mobileと同様に,横方向の視野が狭い。
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リズムアクションの「hololive Dreams」も試してみた。3Dグラフィックスのフィールド画面は全画面表示になるが,イベントなどでは上下が黒帯の16:9表示になった。
面白いのはリズムゲームのプレイ画面で,上下に表示が広くなる。もちろんプレイに支障はなく,快適に動作した。
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2Dグラフィックスのゲームも試そう。
「アズールレーン」は横置きでのプレイが前提のゲームである。戦闘画面はシューティングゲームということもあり,アスペクト比16:9固定なので上下に帯が付く。iPadなどのタブレット端末で表示した状態と同じだ。
帯の部分にUIボタン類を配置できれば,戦闘画面の邪魔にならなくてよさそうだが,残念ながらそれはできない。
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2Dグラフィックスのメイン画面や,3Dグラフィックスで描かれる「交流宿舎」は,全画面表示になる。
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テスト時間が限られていたため,すべてを試すことはできなかったが,Fold8 Ultraでもいくつかのゲームを試してみた。
まずはPUBG Mobileから。アスペクト比の関係で,見慣れた横長画面に比べると縦方向がやたら広い。もちろんプレイに支障はないが,横長画面でのプレイに慣れていると,しばらく違和感を覚えそうだった。
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アズールレーンは,メイン画面はFold8とあまり変わらない印象だが,戦闘画面は帯の部分が上下に広くなるので,横長画面に見慣れた目には違和感がある。
操作に支障は感じなかったが,戦闘画面のボタンは,押しやすい位置に配置し直したほうが快適かもしれない。
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一般的な縦長アスペクト比のスマートフォンと比べて,開いた状態では横にも広いFold8やFold8 Ultraは,とくに3Dグラフィックスのゲームの場合,横方向の視野が限られてしまうことがある。
PCゲームで,アスペクト比を16:9よりも縦方向に増やすと,上下方向の視野が広がるかわりに横方向の視野が狭くなるのと同じ理屈だ。
今回試したなかでは,CoD Mobileと原神が,横方向の視野が狭くなるタイプだった。Fold8を使って,全画面表示の状態と,Androidの設定アプリで表示領域を16:9に制限した状態のスクリーンショットで比較してみよう。
まずはCoD Mobileから。左が全画面,右が16:9での表示である。
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見てのとおり,全画面表示では上下の視野が広がっている代わりに,画面右側の階段がほとんど隠れているので,右方向の視野が狭いことが分かる。
原神でも試してみた。
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こちらも上下の視野が広い代わりに,左右の視野が狭い。壁に注目すると分かりやすいだろう。
ちなみに,原神のアイテム画面やマップ画面は,Fold8のほうが上下方向に広い分だけ,多くの情報を表示できる。ささやかだが利点といえよう。
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なお,3Dグラフィックスのゲームだからといって,必ずしも左右の視野が狭くなるわけではない。PUBG Mobileの場合,左右の視野は維持したまま上下の描画範囲を広げる仕組みとなっていた。
これならFold8やFold8 Ultraでも,不利にはならない。
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3Dグラフィックスのゲームではないが,hololive Dreamsのリズムゲームパートは,全画面表示だと上下に映像が広がるので,一見するとプレイに有利なように見える。
しかし実際は,ノーツが流れる範囲は16:9と変わらない。全画面だから有利ということはないように作られているわけだ。
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全画面表示にすると,左右の視野が16:9より狭くなるゲームの場合,とくに対戦型のFPSやTPSにおいて,多少ではあるが不利になる可能性はあるだろう。
今どきのFPS/TPSのほとんどは,横に長いアスペクト比16:9を前提に画面を設計しており,敵味方のキャラクターも横方向に動くことが多い。そう考えると,横方向の視野が広いほうが,縦方向に視野が広いことよりも有利に働く(※PC用のウルトラワイドディスプレイが,FPS/TPSにおいて有利なことと同じ理屈)。
競技志向のeスポーツゲーマーがFold8やFold8 Ultraで対戦型FPS/TPSをプレイする場合は,そのゲームの表示領域を16:9に制限したほうが不利なく戦えるだろう。
Fold8やFold8 UltraでYouTubeやWebページを表示すると?
Samsungは,とくにFold8を「コンテンツ視聴に最適」とアピールしている。ゲームだけでなく,コンテンツも試してみよう。
まずは開いた状態のFold8で,「YouTube」を表示してみた様子がこれだ。
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開いた画面左上に動画が表示され,その下側に概要やコメント,右側にはお勧め動画が表示される。ライブ配信動画の場合,右側にはコメントを表示可能だ。PCに近い表示レイアウトといったところか。
次の写真は,横置き状態でのYouTubeだ。
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動画の占める面積が増えているのが分かるだろう。
次は,通常の縦位置に戻して,動画を全画面表示した状態である。
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上下に少し余白があるが,画面のほとんどを動画が占めているので,余白をわずらわしく感じることはなさそうだ。
次の写真は,Fold8のサブディスプレイで,YouTube動画を全画面表示した状態だ。こちらも画面のほとんどを動画が占めるので,余白の違和感はあまりない。
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Fold8 Ultraではどうなるだろう。
まずは開いた状態の縦置きと横置きでYouTubeを表示してみた。
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アスペクト比の関係で,Fold8の縦置き・横置きを,ちょうど逆にしたような表示になる。
縦置き時のお勧め動画は,下側に横に2つ並んでいるのが見てとれよう。
一方,YouTube動画を全画面で表示するとこうなる。こちらはスクリーンショットで示そう。
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上下の余白がかなり大きく,違和感があるのは否定できない。YouTube視聴という点だけで見ると,Fold8のほうが適する場面は多いだろう。
次にWebブラウジングを試してみた。Webブラウザには「Google Chrome」を使い,4Gamerのトップページを表示して確認しよう。
まずはFold8で試してみた。
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端末がスマートフォンなので,スマートフォン版表示になるのは当然だが,トップページではタイトルやタブが広い面積を占めるうえ,各記事も1本しか見えない。これでは快適なWebブラウジングとはいえないだろう。
そこで,Chromeのメニューから「PC版サイト」に表示を切り替えた様子が次の写真だ。
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これなら見やすさも問題ない。小さい文字でも十分に読める。
横置き状態で各記事を見てみると,こちらはかなり読みやすかった。
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Fold8 Ultraは,Fold8よりも縦解像度が高いおかげで,スマートフォン版表示でもマシになる。とはいえ,やはり情報量が少なく,Webブラウジングに適しているとはいえない。
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Fold8 Ultraでも,PC版サイトのほうがWebページを読みやすいことは間違いない。画面が相応に広く,縦解像度も高いので,長めの記事を読むのも快適だ。
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漫画の表示はどうなるだろうか。Fold8で電子書籍アプリ「BOOK☆WALKER」を使い,電子書籍の漫画を表示したのが次のスクリーンショットだ。
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7.6インチというサイズなので,小さな文字は少し見にくくなるかもしれないが,見開きページで大きく表示できるので,かなり読みやすい。
筆者の印象では,通常の縦長スマートフォンよりも,Fold8は動画視聴や漫画読みに適する。一方,Fold8 Ultraは,PCサイトの表示に適するといったところか。
Fold8とFold8 Ultraの性能を検証
最後に,定番のグラフィックスベンチマークアプリである「3DMark」と,CPUおよびGPU性能のベンチマークアプリ「Geekbench 6」を使って,Fold8とFold8 Ultraの性能を調べてみた。
比較対象として,2世代前のSoCである「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」搭載で,2024年前半発売の「Galaxy S24 Ultra」の結果も合わせて掲載している。
なお,3製品とも「Game Booster」で処理性能とバッテリー消費のバランスを設定する動作モードは,標準設定である「バランス重視」で測定した。
まずは3DMarkから,「Wild Life Extreme」「Steel Nomad Light」「Solar Bay」「Solar Bay Extreme」の計測結果をまとめたのがグラフ1だ。いずれのテストも,グラフィックスAPIには「Vulkan 1.1」を用いている。
なお,Galaxy S24 Ultraは,Solar Bay Extremeを実行できなかったため,スコアはない。
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Solar Bay Extreme以外の3テストで,Fold8とFold8 UltraはGalaxy S24 Ultraの29〜45%程度の性能向上を見せた。3割以上速いのは,さすが最新のハイエンドスマートフォンといったところか。
なお,Solar Bayだけは,Fold8がFold8 Ultraに対して約7%もの差を付けている。何度か計測しても,Fold8のほうが有意に高いスコアを記録することに変わりはない。原因は不明だ。
Geekbench 6のCPU性能テストを計測した結果がグラフ2となる。
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シングルコアとマルチコア,どちらのスコアも,前世代を50%以上上回っており,高い処理性能を見せつけた。これなら何をやらせても速いだろう。
なお,Fold8とFold8 Ultraのスコア差は1〜3%程度で,ほとんど誤差レベルといっていい。
ベンチマークテストの最後に,Geekbench 6のGPU性能テストを行った。GPU性能テストでは,グラフィックスAPIとして昔から使われている「OpenCL」と,今どきの3Dグラフィックスゲームで使われる「Vulkan」を選択できるので,それぞれでテストしている。
結果はグラフ3のとおり。
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前世代に比べると,OpenCLテストでは50%以上,Vulkanテストに至っては80%以上という圧倒的なスコア差を記録した。前世代のGalaxy S24 Ultraでも,ほとんどのゲームを快適に動かせるので,Fold8とFold8 Ultraは,今どきのゲームはもちろん,今後登場するリッチなグラフィックスのゲームにも,余裕で対応できるだろう。
2026年後半に登場するであろう新型iPhoneとの対決が楽しみだ。
思っていた以上に好印象のFold8。4:3の画面がどのようなゲーム体験をもたらすか楽しみ
長くなったがまとめに入ろう。
Fold8とFold8 Ultraは,非常に高い性能を持ったハイエンドと呼ぶにふさわしい性能のスマートフォンである。性能面で,ユーザーが不満を感じることはまずないだろう。
そのうえで,二つ折りによる4:3,あるいは16:10というアスペクト比の画面をどう評価するか。
筆者の印象になるが,Fold8には強い魅力を感じた。閉じた状態での収まり具合のいい本体サイズと,開いた状態でのゲームやコンテンツ表示のちょうどいい感覚は,一般的な縦長スマートフォンや,縦長スマートフォンを横に2枚つなげた二つ折りスマートフォンにはないものだ。
とくに動画の全画面表示や,アスペクト比16:9のゲーム表示で,これまでの二つ折りスマートフォンでは避けられなかった画面の多くが無駄になる現象がないのが魅力的である。
そのうえで,漫画やPCサイトのWebページといったコンテンツが見やすくなるのもいい。今回は短時間の試用しかできなかったが,所有してじっくりと使ってみたいと思う製品だった。
一方のFold8 Ultraは,これまでの二つ折りスマートフォンの正統進化版である。高性能は文句なしであり,すでに二つ折りスマートフォンに慣れた人が,買い替え候補として検討するならFold8 Ultraは候補のひとつになるだろう。
また,二つ折りスマートフォンにも優れたカメラ性能を求める人には,Fold8 Ultraのほうが適する。
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「初めて買う二つ折りスマートフォンとして,どちらが適しているか」と問われると,なかなか悩ましい。
Fold8 Ultraなら,閉じた状態でも一般的なスマートフォンと同じ感覚で使えるし(折りたたみの意味が……),折りたたみ式スマートフォンの中では一般的なアスペクト比の画面なので,アプリ側が表示で考慮していることも多い。
ただアプリによっては,開いた画面での余白の多さに違和感を覚える面はある。
Fold8は,そうした違和感が少なそうだ。大きすぎないサイズ感もいい。ただ,なにしろほとんど初めてのアスペクト比のスマートフォンだけに,アプリ側の表示に問題がないか,あるいは使ってみると違和感を覚えないかまでは未知数だ。
しかし,そうした未知数な点を含めても,Fold8には新しい魅力がある。
「思っていた以上にいいよね」というのが,Fold8に対する本稿執筆時点での率直な感想だ。













































































