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[E3 2014]実は真面目に作られたゾンビゲーム? 新発表された「Dead Island 2」はUnreal Engine 4を採用
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印刷2014/06/12 00:00

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[E3 2014]実は真面目に作られたゾンビゲーム? 新発表された「Dead Island 2」はUnreal Engine 4を採用

 Sony Computer Entertainmentのプレスカンファレンスで発表された新作の中でも,群を抜いて奇抜な映像を提供してくれたのが,Deep Silverのゾンビアクションゲーム「Dead Island 2」PC / PS4 / Xbox One)だ。Deep Silverブースでは,そのライブデモが公開されており,話をじっくりと聞くこともできた。

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 「Dead Island 2」の舞台となるのは,地図をどう見ても「アイランド」には見えない,カリフォルニア全土だ。前作の舞台,南太平洋の架空の島で発生したゾンビアウトブレイクの防疫に何とか成功した各政府だったが,いくつかの地域では防ぎ切れず,隔離地域となってしまう。その1つがカリフォルニアだったという設定である。
 ゲームでは,サンフランシスコからロサンゼルス,そして広大なヨセミテ国立公園といった地域が舞台になるとのこと。この無法地帯となった領域にも,少なからずゾンビ菌に耐性のある人が存在しており,サバイバルのために戦いつつも,自分らしさを求めて逆境を楽しんでいる。そんな,おバカさん達が本作の主人公だ。

 プレイアブルキャラクターのクラスは,前作「Dead Island: Riptide」から引き続いての「Bersarker」「Speeder」「Bishop」「Hunter」の4つと,未発表のものを含めた合計5つとなる。

 E3 2014で公開されたトレイラーの最後に登場する,改造バンを運転する人物は,Maxという名前の中年男で,Rich Furryという名前のネコをペットに連れている。Max自身は,ゾンビ菌に耐性がないにも関わらず,わざわざ隔離されたカリフォルニアでの新生活を求めて移り住んできたという変わり者だ。ゲームではプレイヤーにさまざまなミッションを与える,ストーリーで非常に重要な役目を担っているのだという。

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 なお,今回,「Dead Island」のオリジナルデベロッパであるTechlandは開発に関わっておらず,過去に「Spec Ops: The Line」などを手掛けたことで知られるドイツのYager Developementが開発を担当している。

 ゲームエンジンもTechlandの「Chrome Engine」ではなく,Epic Gamesの最新ゲームエンジン「Unreal Engine 4」を採用したとのこと。そのためか,「Dead Island 2」のゲームグラフィックスはかなり見応えのある,非常にメリハリの利いたインパクトのある映像になっていた。ゾンビのただれたようなスキンテクスチャが細かく,フィニッシュムーブなどで顔が画面いっぱいに映し出されると,Depth of Field(DoF)により,背景がいい感じにボケる様子なども見てとれよう。

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 また,ゾンビは自動生成システムによって,1体たりとも同じ風貌のものは存在しないとのこと。また,ネコのRich Furryはモーションキャプチャーによるアニメーションが利用されているという。さらに,ゲームとは直接関係ないのに,風船の物理シミュレーションを忠実に再現しているなど,内容ばかりか開発の力の入れどころもずいぶんと斜め上の印象だ。

 ゲームプレイ関連では,シングルプレイヤー用キャンペーンからマルチプレイヤーモードへと,シームレスに移行できるようなドロップイン型のオンラインモードが用意されているとのことだ。現時点では詳しい説明はされなかったものの,対戦モード,Co-opモード,もしくは同じ世界に共存しているだけという,さまざまなオプションが用意されているという。このあたりは,続報に期待したいところである。

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 なお,今回のライブデモでは,サンフランシスコ近郊の住宅地を舞台にしたミッションが紹介されていたが,脇にガスボンベが転がっている車のアラームを故意に鳴らしてゾンビを周囲に集め,遠くからガスボンベを撃って爆破して一網打尽にしたり,ゾンビをキックして反転させ,後ろからナイフで刺したりといった,さまざまなアクションを確認できた。
 ハンマーや斧などを使い,下から上へと振り上げるようにゾンビを殴りつけることも可能で,Co-opモードならゾンビが宙を舞った瞬間に,別のプレイヤーがショットガンで始末するというコンボ技にも対応している。

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 おふざけな内容でヒット作になったSaint’s Rowシリーズの二匹目のドジョウを狙ったようにも思えるが,ゲームそのものはかなり真面目に開発されている印象を受ける本作。ストーリーは,エミー賞を受賞した脚本家に依頼しているとのことで,意外とじっくりと楽しめる作品になるのかもしれない。
 発表では,6月30日からはPlayStation 4限定でβテストも行われるので(関連記事),その仕上がりにも期待しよう。

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