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今回のリハーサルでは,当たり前だが公演本番と同じ楽曲が演奏された。「どの曲が演奏されるのか,会場で演奏を聴くまで知りたくない」という人のために,具体的な曲名を挙げるのは避けるが,「あの曲が!」「この曲も!」と,聖剣伝説シリーズのファンであれば納得の,かなり“濃い”選曲となっている。
しかもそれらの楽曲は,いずれもオーケストラの壮大なアレンジが施されて演奏される。正直なところ,筆者は「濃すぎて,全部通して聴くと燃え尽きてしまう人も出てくるんじゃ……」と余計な心配をしてしまうほど濃厚な内容だった。当日,会場に行く人は,ぜひ素晴らしい選曲と演奏に期待してほしい。
ちなみに,公演の演奏曲目は,次のページに掲載している。完璧なネタバレだが,「自分の好きなあの曲が演奏されるのか,どうしても気になる」という人や,残念ながら当日会場に行けない人は,こちらを確認して各楽曲がどんなアレンジで演奏されるのか想像を膨らませるのもいいだろう。
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なお,このリハーサルには,作曲家の伊藤賢治氏と菊田裕樹氏も立ち会っていた。リハーサルの感想と公演本番への期待を聞いてきたので,以下にショートインタビューを掲載しよう。この中では演奏される曲目についても触れているので,ネタバレを避けたい方はご注意を。
4Gamer:
コンサートに向けたリハーサルは今回で2回めですが,いかがでしたか?
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非常に密度の濃いリハーサルでしたね。1回めのときよりも曲の完成度が上がっていますし,まだゲネプロもあるのでプロデュース側の視点からしても気持ち的には楽です。
4Gamer:
オーケストラアレンジが施された,ご自身の楽曲についての感想を教えてください。
伊藤氏:
やはり「Rising Sun」はグッと来るものがあります。泣くかもしれないと思う一方,それを通り越した感情もあって。もう自分の中では昇華している曲なのかもしれないと,あらためて感じました。
4Gamer:
Rising Sunは,これまでにもさまざまなアレンジが披露されていますよね。今回のアレンジは,どういった位置付けなのでしょうか。
伊藤氏:
今回は,僕自身が「聖剣伝説4」でオーケストラアレンジしたバージョンをベースにしているんですが,そこに新たな解釈を吹き込むことで,また新鮮なものに仕上がったと思います。
4Gamer:
コンサートの聴きどころの一つとなりそうですね。
菊田さんは,ご自身の楽曲を聴いていかがでしたか。
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今回のコンサートは,聖剣伝説に思い入れの深い人が集まりすぎてしまったので,基本的に無茶なんですよ。何より選曲が無茶(笑)。
「到底,演奏できないよね」という曲ばかり選んでるから,作曲者としては「なぜこの人達はこんなに無茶するんだろう」とハラハラしているしかない。
4Gamer:
とくに菊田さんの曲は,速くて激しいものばかり選ばれていますからねえ……。
菊田氏:
自分が演奏する側に入れるならもっとやりようがあるんだけど,今回はオーケストラコンサートですから,ただただ演奏する皆さんを見守るしかないのがツラいところです。
でも,その一方で「無茶は承知の上で」という送り手の思いは観客に必ず伝わります。このコンサートは,そうした思いを共有する場になってほしいですから,演奏者の皆さんにはぜひ頑張っていただきたいです。
4Gamer:
それでは,今回の演奏曲目の中でイチオシの楽曲を教えてください。
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下村陽子さんの書いた「滅びし煌めきの都市」のアレンジが,いいなぁって思いました。どこかフランスの音楽みたいな感じがするんですよ。アレンジもそうなんですけど,原曲がドビュッシー的で。「あの人,いい曲書いたなあ」というねたみやそねみもあります(笑)。僕もいつかああいう曲を書いてみたいという目標ができました。
菊田氏:
僕は全部ですね。今回,これだけの曲を選んでオーケストラで演奏するということ自体が歴史に残るようなことですから,全部イチオシとしかいいようがないです。
その中でも,やっぱり伊藤先生の曲はいいなぁと思いますね。オーケストラで表現することにもきちんと合っているし,安心して心を委ねることができる。僕の曲は全然安心できないから,「オレのやってきたことは間違いだったかもしれない」と思っています(笑)。
4Gamer:
逆に考えると,オーケストラで演奏することを考えて作ったわけじゃない曲のオーケストラアレンジが聴けるのも,このコンサートの醍醐味の一つですよね。
菊田氏:
ええ,無茶しているぶん,お客さんには非常に楽しんでもらえるコンサートになると思います。僕自身も,すごく本番を楽しみにしていますから。
4Gamer:
ありがとうございました。
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