「真・三國無双 ORIGINS」のステージイベントをレポート。世界初公開のゲームプレイ映像に中国のファンが沸いた［CJ2024］

　本日（2024年7月26日）開幕した中国のゲームイベント「ChinaJoy 2024」で，コーエーテクモゲームスが開発中の新作「真・三國無双 ORIGINS」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）のステージイベントが開催された。

　プロデューサーの庄 知彦氏が登壇し，三国志の故郷である中国のファンへ向けて，世界初公開となるゲームプレイ映像を紹介したステージの模様をレポートしよう。

庄 知彦氏（中央）

「真・三國無双 ORIGINS」公式サイト

　庄氏はまず，自身の経歴を紹介した。初代「真・三國無双」からシリーズに長く関わり，近年は「ドラゴンクエストヒーローズ」や「刀剣乱舞無双」など，「真・三國無双」以外の無双シリーズを手がけていた氏が，“原点回帰”を目指すのが「真・三國無双 ORIGINS」だ。
　そのため，タイトル名も「9」ではなく「ORIGINS」になったという。


　庄氏は「戦場の臨場感」や「一騎当千の爽快感」に加えて，物語の始まりである「黄巾の乱」から，これまでとは違う形で三国志を描きたいと語り，世界初公開となるゲーム冒頭のダイジェスト映像を披露した。

　その内容は，病気の父を見かねて兵士たちの食糧に手を出した子供が殺されそうになるところを主人公が助けて，そこに助太刀した関羽とともに戦いを繰り広げ，さらにはそこに黄巾党の兵たちが加勢するというものだ。

　中国のファンたちが最初に沸いたのは関羽の登場シーン。この時には名前を明かしていないが，長い髭に緑の服という姿に歓声が上がった。


　戦闘で目を引いたのは，主人公の防御や回避といったアクション。無双シリーズに「ひたすら攻撃して敵を蹴散らす」といったイメージを持っている人はいるだろうが，本作の戦闘，とくに名のある武将を相手にするときは，その攻撃や動きを見極める必要がありそうだ。

　圧巻だったのは，主人公と関羽が黄巾兵とともに敵の城へと突撃するシーン。画面に登場する兵の数はこれまでのシリーズ作品と桁違いで，それらが入り乱れるさまはかなりの迫力だった。庄氏はこの戦闘シーンの最中に，「無双覚醒」「絶 無双乱舞」というアクションがあることも明らかにした。
　それぞれの効果をはじめとした詳細までは説明されなかったが，今後の発表で明かされることだろう。


　本作では基本的に主人公を操作するが，主人公と関わりが深い武将と共に戦う場合は切り替えが可能になっており，今回の戦闘でも関羽が敵を蹴散らすシーンがたびたび登場。やはりここでもファンから歓声が上がっていた。


　戦闘終了後，主人公と関羽が語り合うシーンは，主人公が記憶を無くしていることが分かるものだった。オリジナルの人物であることや，記憶を無くしていることは物語に深く関わっているという。庄氏は「ぜひ一緒に記憶を取り戻して，自分の信じる道を選んでほしい」と呼びかけていた。


　続いて，2つめの映像が公開に。こちらは，主人公がほかの武将からの手紙を確認したり，静養したりできる拠点の映像から始まり，「大陸地図」を経て，「汜水関の戦い」に挑む流れだ。

　ここでファンから大きな反応があったのが大陸地図だ。これはミニチュア風に再現された中国大陸を主人公が歩いて，各地にいる武将と話したり，戦いに挑んだりするもの。庄氏によると，大陸地図にはプレイヤーが戦場などの位置関係まで，しっかりと把握できるようにする狙いもあるとのことだ。
　少々余談になるが，筆者と一緒にステージを見ていた通訳さん（中国出身）も「ここまで地形をしっかり再現した三国志ゲームの地図は見たことがない」と絶賛していた。


　「汜水関の戦い」では，主人公が公孫瓚率いる軍の一員として戦場に臨む。戦いは勝利条件や守るべき拠点，策などが提示される軍議から始まり，ここで戦い方をイメージすることが勝利への第一歩となるようだ。


　実際の戦闘では，先ほどと同じように大軍勢同士の戦いが繰り広げられたのだが，庄氏はここで「味方とともに戦うことが重要」と説明した。本作では兵の士気が戦場に与える影響が大きいという。1人で勝手に暴れ回るのではなく，軍勢同士の戦いを意識しながら戦う必要がありそうだ。

2つのムービーの公開後には，その内容にちなんだクイズコーナーも。汜水関の戦いの軍議で，一瞬だけ映った武将の数を「8人」と見事に答えた人に大きな拍手が起こった

　最後に庄氏は，ファンに向けて「ORIGINSをシリーズ最高傑作にしようと開発していますので，楽しみにしてください」と意気込みを語り，「謝謝大家！（みんなありがとう！）」と呼びかけてステージをあとにした。

「真・三國無双 ORIGINS」公式サイト

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