NetEaseとBlizzardが，1年以上の中断を経て再提携へ。NetEaseの雷火スタジオが，Blizzardタイトルの中国展開を担当

　2024年4月10日，NetEaseとBlizzardは中国で，両社が再び提携を果たしたことを正式に発表した。これにより，「World of Warcraft」をはじめとするBlizzardタイトルが中国サービスを再開することになる。同時に，NetEaseはMicrosoft Gamingとより広範な提携を行い，NetEaseの新作ゲームをXboxなどのプラットフォームに展開することも視野に入れているという。
　この発表は，2022年11月にActivision Blizzardが中国でのゲーム運営を一時停止すると発表してから，約1年半ぶりの朗報となった。

Our legendary worlds are for all to share & that includes our passionate Chinese community.

We are pleased to announce a new agreement with NetEase to bring Blizzard games back to mainland China. Thank you for your patience & support.

? https://t.co/zE5XkmE84K pic.twitter.com/W4kxz1XcPF

— Blizzard Entertainment (@Blizzard_Ent) April 10, 2024

　両社は再開に向けてプレイヤーへの手紙を公開し，サーバー再開の際には全てのアカウントデータが保存されたままの状態で戻ってくることを明らかにした。新たなサーバー環境の構築やデータの復旧など，再開までにはまだ時間を要するが，両社は全力を尽くして準備を進めていくとのことだ。

プレイヤーへの手紙（中国語）

　今後のBlizzardゲームの中国展開は，NetEase傘下のゲーム開発スタジオ「雷火」が担当する。雷火は「NARAKA：BLADEPOINT」などを手掛けたスタジオで，Blizzardの作品に新風を吹き込むことも期待されている。

　現時点では中国サーバー再開の具体的な日程は明らかになっていないが，中国のファンにとっては待望の発表となった。紆余曲折あって巡りめぐっての復縁が，以前よりも強固な提携に結びつくことに期待したい。