インタビュー
遺跡の奥深くで宝を入手!「大航海時代 Online 〜El Oriente〜」インタビュー第5回。遺跡ダンジョンには何が待っている?
5回目のインタビューであらためて「紹介」というのも何だが,今回も開発プロデューサーの竹田智一氏,運営プロデューサーの渥美貴史氏に聞いてみた。
世界の遺跡にさらに奥が!「大航海時代 Online 〜El Oriente〜」最新情報。遺跡ダンジョンが登場
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サポート系テクニックが揃う罠/商品知識スキルをうまく使って勝利しよう
では,さっそくですが,前回にお聞きした陸上戦についての続きとして,冒険者の“罠”スキルのテクニック,商人の“商品知識”スキルのテクニックについて教えてください。
渥美貴史氏(以下,渥美氏):
分かりました。まず,戦闘系のテクニック(以下,戦闘テクニック)は属性という強さの相関関係がありますが,罠や商品知識のテクニック(以下,それぞれ罠テクニック/商品知識テクニック)はそれとは違った特徴があります。
竹田智一氏(以下,竹田氏):
まず,罠テクニックには一定範囲の相手を一網打尽にするという特徴と,相手の移動を封じたりとか,これまでにもあった状態異常を引き起こしたりといった特徴を持っています。これは,パーティ戦では鍵を握る要素になるでしょう。
4Gamer:
立ち位置が変えられるようになって,範囲攻撃や足止めはかなり重要になりそうですね。
竹田氏:
はい,そうなると思います。罠テクニックの種類としては,古典的な草を結んで相手を転ばせるといった罠から,炎を使った派手な罠までいろいろあり,屋外で使えるもの,ダンジョン内で使えるものなどもあります。
渥美氏:
ほかにも生物学者系であれば,虫を使った変わり種の罠も利用できます。
4Gamer:
ということは,罠テクニックには学問系のスキルが必要なものもあるわけですか?
渥美氏:
はい。罠テクニックを覚えるには,当然罠スキルが必要ですが,さらに習得のために,ほかのスキルが条件になっているものもあります。
4Gamer:
なるほど,そうすると冒険の仕方によって,得意なテクニックが変わってきそうですね。
ええ。続いて商品知識テクニックについてですが,これは,アイテムを最大限に生かすためのテクニックです。その中にはアイテムの効果範囲を広げるものや,アイテムの効果自体を上げるもの,またアイテムを使うと次に使えるまでのクールダウン時間があるのですが,その時間をものすごく短くして連続で使えるようにするといったものがあります。
4Gamer:
使い方は,まずテクニックを使って,次にアイテムを使うという形になるわけですね。
竹田氏:
はい,そうなります。ちなみに,効果範囲を広げるテクニックは,単体効果のものが,その周囲にも効果が及ぶようにできるという効果があります。ですので,回復や相手の状態異常を起こすアイテムを使うときに鍵になると思います。
4Gamer:
なるほど,うまくテクニックを使えば,戦闘で有利なのもそうですが,アイテムの消費も抑えられそうですね。ところで,戦闘テクニックは,武器の系統ごとに技巧経験を得てテクニックを覚えられるということですが,罠スキルや商品知識スキルはどのようにして成長させていくのでしょうか?
竹田氏:
これらは単純に,それぞれのテクニックを使っていくことでスキルが成長し,覚えられるテクニックが増えていきます。
4Gamer:
罠テクニックは習得条件に学問などほかのスキルが必要とのことですが,商品知識テクニックにも同じように必要になるスキルなどはありますか?
竹田氏:
ええ,もちろん習得条件に商人系のスキルが必要なものもあります。
渥美氏:
とは言いましても,大航海時代 Onlineの特徴は,職業に対する考え方に大きな縛りはなく,ある程度必要なスキルを取っていけば,自由に生きていけるというものです。たしかに,アイテムをいろいろなテクニックで,いかに強化していくかというのは,商人系の醍醐味になります。
しかし,例えば軍人系のプレイヤーが商品知識スキルを取得してアイテムと組み合わせて戦ったり,軍人系と罠スキルといった組み合わせもできますから,そういった組み合わせはプレイヤー次第になると思います。
4Gamer:
たしかに,これまでも冒険と海戦とか,取るスキルはある程度トレードオフで考える必要はありましたが,自由にプレイできますね。
気分はインディ・ジョーンズ。罠をかいくぐり(解除して)遺跡ダンジョンの奥にある宝を目指せ!
4Gamer:
では,新情報第5回で発表となる“遺跡迷宮”について教えてください。
渥美氏:
発表会では“遺跡迷宮”としていましたが,正式名称は“遺跡ダンジョン”になります。まずは,スクリーンショットをご覧ください。
4Gamer:
なるほど……,スクリーンショットのメッセージにいろいろと情報が隠れていますね(笑)。
はい(笑)。まず,このスクリーンショットのダンジョンは,ギザのピラミッドになります。なぜ,エジプトのギザなのかというと,導入当初から遺跡ダンジョンを上級者だけの目標とはしたくなかったのです。
4Gamer:
今回の拡張パックの最初のChapterが“Zipang”なので,まずは日本のどこかに? と思っていました。
渥美氏:
やはり,まずは初心者の方でも行ける場所ということで,ヨーロッパの近くで用意させていただきました。あと,ダンジョンは1回行って終わりではなく,繰り返し入ってもらいたいという仕掛けを入れています。
4Gamer:
どういった仕掛けでしょうか?
竹田氏:
まず,ダンジョンにはいくつか階層があるのですが,例えば同じギザのピラミッドであっても,実は,階層の数が違ういくつかのダンジョンがあります。これは,アップデートごとに増やしていく予定ですが,それらのダンジョンは,遺跡を発見して何らかの条件を満たすことで,どんどん奥に入れるようになっています。
4Gamer:
なるほど,最初は階層の浅いダンジョンにしか入れないけれど,条件を満たすとより深いダンジョンに入れるようになるわけですね。
竹田氏:
そうです。最初のうちは浅いところを探索していただいて,もっと深い場所を探索できるようになると,敵が強くなったり,手に入るアイテムが良くなったりします。また,手に入るアイテムは,ダンジョンに入るたびに変わります。
とは言っても,初級用のダンジョンに,上級者が繰り返し入るというものではありませんが,そのあとに深いダンジョンが登場すれば,そこで手に入るアイテムが欲しくて,何度も潜るようになると思います。
渥美氏:
なお,最初のダンジョンに入るのは,そんなに難しい条件にはしていません。
竹田氏:
一番最初のダンジョンはそうですね。深いダンジョンになるにつれて,いろいろな条件があります。
4Gamer:
分かりました。ちなみに,深いダンジョンは,導入当初から条件を満たせば入ることができるのでしょうか? 後から登場するとのことですが。
渥美氏:
最初は初心者用のダンジョンだけになります。いきなり上級者用のダンジョンを提供するようなことはありません。
4Gamer:
では,逆に導入当初には,どれだけのダンジョンに入れるのでしょうか?
竹田氏:
まずは,初級者/中級者のプレイヤーが楽しめるものとして,先ほど紹介したギザのピラミッドと,もう一つエジプトのどこかの遺跡に用意しています。ただ,ダンジョンについては,ある程度の頻度で追加していくつもりです。
4Gamer:
それは,Chapter2で導入されるといった感じになるのでしょうか?
渥美氏:
いえ,Chapter2になる前には,かなりの数が追加されていると思います。
4Gamer:
なるほど,追加はChapterごとではなくて,通常のアップデートでも行われるわけですね。
竹田氏:
そうです。とくにダンジョンを実装した最初のころは,そうしたいと思っています。
ですので,最初はヨーロッパ付近になりますが,El Orienteで東アジア地域が入るので,当然その地域にも入れていきたいですね。
4Gamer:
分かりました。話を戻しまして,先ほど手に入るアイテムは,入るたびに変わるとおっしゃっていましたね。このダンジョンはいわゆるプライベートダンジョンのようなものなのでしょうか? 一つのダンジョンにいろいろなプレイヤーがぞろぞろと入っているというわけではなさそうですし。
竹田氏:
そうです,プライベートダンジョンです。宝箱の中身や,設置された罠の位置が変わったりします。
渥美氏:
艦隊ごとにダンジョンのなかに入って,脅威として登場する敵NPCと,前回お話した新しい陸上戦が行われます。ただ,1点普通の陸上と違うのは,下層にいくほど空気が薄くなり,息苦しくなっていくようなイメージを表現するため,ダンジョンの攻略に対して制限時間を設けている点です。
具体的には時間ではなく,陸上戦闘のときにヒットポイントがでますが,屋外なら1戦ごとに回復します。しかし,ダンジョン内ではこの数値が維持されるようになり,さらに最大値が時間の経過で少しずつ減っていくようになっています。
4Gamer:
なるほど。うかうかしていると途中で力尽きてしまうわけですね。では,ヒットポイントの最大値は回復が可能ですか?
竹田氏:
従来の回復アイテムでは無理ですが,もちろん回復する方法はあります。ですので,深いダンジョンに潜るときにはしっかりとした準備が必要になります。そして,攻略の鍵となるのはやはり罠ですね。
4Gamer:
先ほどもちらっと罠の配置が変わると話していましたね。
竹田氏:
そうです。この罠は戦闘に入らなくても発動するもので,誤って踏んでしまうとダメージを受けたりして,ダンジョン内の探索時間が減ることになってしまいます。そのなかでも一番痛いのは,罠の発動に敵NPCが気がついて,その階層に新たな敵が出現することです。
4Gamer:
あまり体力を消耗したくないプレイヤーにとっては辛いですね。
実は,その階層にある宝箱を開けるためには,その階層にいるすべての敵NPCを倒さなくてはなりません。ですので,罠が発動して新しい敵が登場すると,宝箱を開けるためにより多くの戦闘が必要になってしまいます。
4Gamer:
なるほど。スクリーンショットのメッセージから,そうなのかなとは思っていましたが……,敵が増えると厳しいですね。
竹田氏:
ええ。ですので,ここで役に立つのが冒険者の罠スキルです。罠スキルを持っていると仕掛けてある罠を解除することができます。
4Gamer:
なるほど。第3回のときにも,某考古学者……というかインディ・ジョーンズが思い浮かぶと言ってましたが,まさにそのものですね(笑)。
渥美氏:
まさにそれですね(笑)。これがダンジョンでの,キーポイントになると思います。それともう一つ,宝箱にも罠が仕掛けられています。
4Gamer:
ここの宝箱は,開錠ではなく罠スキルで解除するのですか?
竹田氏:
いえ,宝箱は開錠スキルを使います。ですので,冒険者はダンジョンで活躍する場が必然的に多くなるわけです。ほかにも,いろんな嫌らしい罠がありますので,ぜひ冒険者と一緒にダンジョンへ入ってほしいですね。
4Gamer:
うっかり罠を踏むと大変な苦労をしそうです。そういえば,発表会では遺跡ダンジョンのなかで価値の高い発見物があるとお聞きしました。
渥美氏:
ええ,それも冒険者の大きな目的の一つになります。また,基本的にそのダンジョンを最終階まで攻略すると何らかの成果が得られると思います。
4Gamer:
では,これらのダンジョンに入って発見物を探すような,クエストや地図はありますか?
竹田氏:
最初のうちはダンジョンを最後まで攻略すれば見つかりますが,今後は発見クエストや地図が追加される可能性もあります。
回復アイテムのストックは十分? 深い階層では商人の生産スキルが鍵
では,宝箱はすべての敵を倒さなければ開けられないとのことですが,次の階に移動するためにも,同様の条件はありますか。
竹田氏:
はい,同様にすべての敵を倒さないと下の階には行けません。
4Gamer:
ギザのピラミッドの下に……,下で良いんですかね?(笑)。
渥美氏:
あー,ピラミッドですから,そこは悩ましいですね(笑)。
竹田氏:
一応,下に潜っていくイメージということになります。
4Gamer:
では,そうして,下に潜りながら,戻りたい場合は“目印のリボン”を使ってダンジョンから脱出をする……と。
竹田氏:
いえいえ,リボンじゃ脱出できないですよ。ですが,次の階段まで辿りつけば“外に出る”という選択肢があるので,そこで脱出できます。
4Gamer:
なるほど,そうすると戻るタイミングは大事ですね。うっかり下階にいって強い敵ばかりだったり,回復アイテムがギリギリだったりするかもしれません。
竹田氏:
ええ,一つ上の階には戻れないので,下に降りたいときには次の階段が隠されている場所を見つけて敵を全滅させるまではドキドキだと思います。
今まで陸上のステージは,出口まで戻れるリボンがありましたが,このダンジョンを考えたスタート段階で,ここにどれだけ緊張感を持たせられるかという意味で,リボンを使えるか使えないようにするかという選択肢に悩みました。しかし,遺跡ダンジョンは,“ダンジョン”ですので,少しハードなくらいでも良いよねということで使えなくしました。
4Gamer:
ダンジョンですから……糸車(編注:ギリシャ神話で,テセウスはアリアドネの糸車でクレタ島のミノタウロスの迷宮から脱出する)が必要ですね(笑)。それはさておき,例えば艦隊メンバーの一人が倒れてしまった場合は,その一人は入り口に戻されてしまうのでしょうか?
竹田氏:
いえ,全滅しないと入り口には戻りません。倒れたプレイヤーは,気絶状態といった感じで,その場でうずくまった状態で戦闘不能となります。そのあと戦闘に勝利すれば,倒れたプレイヤーは復活しますし,戦闘中に復活させるアイテムもあります。
4Gamer:
なるほど。この戦闘中の復活アイテムもそうですが,体力が自動で回復しないことを考えると,ダンジョン内ではとにかく消費アイテムが重要になりそうですね。
渥美氏:
そうですね。そこで,ダンジョンにおける商人の必要性が出てくるわけです。
このダンジョンは,先ほどからお話ししているように,耐久戦的な要素がありますので,とくに深いダンジョンに潜ろうと思うと,回復アイテムの補給は欠かせません。ですので,商人が生産でアイテムを作成して補充するという意味で,商人に頼るところは大きいです。さらに,商品知識テクニックによって,アイテムの効果を最大限発揮させられますし,ダンジョンにおいて商人の位置づけも,冒険者と同様に大きいと思います。
渥美氏:
体力の減りが激しい点と,次の階段を見つけないと戻れないという点が相まって,商人の重要度が増しているわけです。
竹田氏:
やはりこういったダンジョンでは,回復役は重要です。もちろん大航海時代 Onlineはパーティ縛りはなく,アイテムを商人から大量に買い取って,ソロプレイでも攻略は可能だと思いますが,非常にコストが高くなると思います。
4Gamer:
たしかに,商人に交易品からアイテムを作ってもらい,さらに商品知識テクニックで効果的に回復して消費量を抑えるのは,深いダンジョンを攻略するポイントになりそうです。
遺跡の奥に待ち受ける“遺跡ダンジョン”。その奥を探検するためには,冒険者だけではなく,軍人も商人も必要と,なかなかハードな内容になりそうだ。ただインタビューにもあるように,階層の深いダンジョンが登場すれば,プレイヤーに魅力的なアイテムが入手できるかもしれない。何が手に入るのか期待しつつ,ぜひ挑戦してみたいところだろう。
また,前回に引き続いてお伝えした“テクニック”は,通常の陸上戦はもちろん,甲板船,そして今回の遺跡ダンジョンでも重要な要素となる。それだけに,大航海時代 Onlineらしい自由さのなかにも,攻撃役,サポート役,回復役として各職の役割がポイントとなりそうだ。
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