インタビュー
「大航海時代 Online」に産業革命が到来。新拡張パック「Age of Revolution」がもたらす変化について,竹田智一プロデューサーに聞いてみた
今回4Gamerでは,本作のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの竹田智一氏に,産業革命を取り上げた意図や,新たなコンテンツによってゲーム内がどう変わるかなどを聞いてみた。
「大航海時代 Online 〜Age of Revolution〜」公式サイト
プレイヤーの普段の活動で発生する“産業革命”
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。今回の拡張パック「Age of Revolution」では,「大航海時代 Online」に,とうとう産業革命の時代が到来します。
はい。「大航海時代 Online」では“大航海時代”を掲げてこそいますが,「ワールドクロック」で“時間を動かす”というシステムを導入して以降,さまざまな時代を取り上げてきました。例えば2015年にはアトランティスまで時を遡りましたよね。そんな感じですから,産業革命もいつかはやりたいと考えていたんです。実現すれば,いろいろ新しい側面を打ち出せますので。
4Gamer:
産業革命の時代というと,歴史上では帆船から蒸気船へと移り変わる,ある意味,大航海時代の終わりというタイミングなわけで,拡張パックのテーマを見て,これは思い切ったなと思っていました。
竹田氏:
確かに,蒸気船が登場して帆船の時代も終わりかなとも思えますが,「Age of Revolution」で描いているのは,「蒸気船の一歩手前」といった感じで,帆船乗りは自分達こそが海のエリートだと信じて疑わなかった時代なんですよ。帆船の技術がピークを迎えたタイミングという意味で,十分に大航海時代の範疇だと言って良いと思います。
4Gamer:
なるほど。インタビュー前に拡張パックの内容について少し紹介してもらいましたが,ゲーム内では西欧各国で産業革命が起こり,街の様相も変わるとのことですね。
竹田氏:
はい。実際の産業革命は,マンチェスターを中心にイギリスの独壇場で,ほかの国ではだいぶ遅れてから起きたというイメージです。ですが,今回はもっといろんな可能性があったんじゃないかと考え,イギリス以外の国でも頑張れば産業革命を起こせるようになっています。
4Gamer:
それは,プレイヤーが何か条件を満たす必要があるわけですか。
竹田氏:
ええ。ただ,そのために特別なことをするというよりも,冒険で何かを発見するなど,プレイヤーが普通の活動を繰り返していれば,産業革命が起きるようになっています。
4Gamer:
では,産業革命が起きた街は,ずっとそのままの状態に?
竹田氏:
いえ,産業革命が一度発生したら,実時間で3日ごとに判定が行われ,もし条件を満たしていなかった場合は,技術発展が停滞していると見なされて中断されます。産業革命が継続されるにつれて,判定のハードルは徐々に上がっていきますが,結構続くと思いますよ。また中断しても,プレイヤーが頑張って活動すれば,再び産業革命状態にできます。
これは,時間が進みすぎて世界全体で起きてしまうと,本当に“大航海時代”が終わってしまう……ということで,敢えて行ったり来たりさせるようにしたんですよ。
4Gamer:
ああ,そこはゲームとしての都合になりますよね。
竹田氏:
はい。また産業革命都市では,その時の技術力に応じて作成できるアイテムのレシピが登場します。当然,技術力が高いほど,あらゆる種類のアイテムが作成できるというわけです。
4Gamer:
となると,商人プレイヤーとしては高い技術力の維持を頑張りたいところですね。ところで,産業革命は,西欧各国の本拠地を含めた,すべての街で発生するのでしょうか。
竹田氏:
今回実装する産業革命都市は,新しく追加したその国の最先端を行く工業都市でのみ起きるようになっています。まだまだ産業革命の序盤ですから。
4Gamer:
なるほど。では,産業革命が起こった街ごとに,生産できるレシピが異なったりは?
竹田氏:
将来的には,そういった可能性も考えていますが,例えば国家ごとに違うレシピを用意すると,各国から恩恵を受けるために亡命プレイが必要になるでしょうから,内容はしっかり検討しなければなりません。
4Gamer:
確かに生産を頑張ろうという人には,亡命まで絡むと大変ですね……。
竹田氏:
ですから,Chapter 1では常に産業革命状態にあるマンチェスターと,それ以外の産業革命都市とでレシピに違いがあるだけで,まだ国家ごとに独自のものが作れるところまでは行っていません。
4Gamer:
初期の段階ではやはりマンチェスターがもっともレシピの種類が多いのでしょうか。
竹田氏:
いえ,逆です。マンチェスターには基本的なレシピが揃っていますが,プレイヤーが能動的に産業革命を起こさなければならないほかの街では,より高度なものが生産できるという位置付けになっています。
4Gamer:
つまり,基本的な機能を利用したいならマンチェスターを訪れて,どこかで産業革命が起きたら,プレイヤーが一斉にその街に向かう……なんて動きもありそうですね。
竹田氏:
作れるものは同じですが,自国家のプレイヤーにしか扱えないレシピというのもあるので,どちらかと言えば,自分が所属している国家で産業革命を起こそう,という動きが基本になると思います。
蒸気機関やガトリングガンなどの登場でゲームはどう変わる?
4Gamer:
産業革命によって登場する蒸気機関ですが,これは既存の船にも搭載できるんですか?
一部できない船もありますが,既存のものにも搭載できます。というよりも,「蒸気機関」は船の持つ特殊能力の一つというイメージなんですよ。
4Gamer:
ああ,なるほど。船のオプションスキルにあたるわけですか。それでプレイヤーがスキルとして使用すると効果が得られると。
竹田氏:
そうなります。使用すると船の加速度と旋回速度が上昇します。中には「え,これに付けられるの?」みたいな船もありますが,冒険が快適になるということで,そこは割り切っています。
4Gamer:
さすがにバルシャ(一番小さな船)には……。
竹田氏:
載せられませんね(笑)。
4Gamer:
ですよね。では今後,最初から蒸気機関を積んだ船,つまり蒸気船がゲーム内に登場する可能性はありますか。マンチェスターの川で,外輪式の蒸気船を見かけましたが……。
竹田氏:
当然,可能性はあります。完全な蒸気船は大航海時代としてどうだろうという疑問もありますが,当時は,帆船と蒸気船のハイブリッドみたいな船もありましたので,それならギリギリ大丈夫だろうと。黒船にも帆はありましたからね。
4Gamer:
そこは当時の蒸気機関がどこまで信頼できたか,という事情もありそうです。
竹田氏:
海上で燃料がなくなったり,蒸気機関が壊れたりしたらそこで終わりですからね。それに帆があることで,燃費の節約もできたんじゃないでしょうか。
4Gamer:
確かに,追い風なら帆で受けたほうが,距離を稼げそうです。それにしても,旋回速度が上がるということは,戦闘系の船にも蒸気機関を付けたくなりますね。
竹田氏:
蒸気機関を使うには,冒険系と交易系のスキルをかなり高めておく必要があるんですよ。そうなると,必然的に戦闘系スキルの補正をあきらめざるを得なくなりますので,両立は結構難しいのではと思います。そういう意味では,蒸気機関は戦闘よりも移動目的で付けることになると考えています。
4Gamer:
なるほど。蒸気機関以外の船の部品では,今回新たに船の特殊兵装に「ガトリングガン」と「火炎放射器」が登場しますよね。
竹田氏:
はい。ガトリングガンや火炎放射器は,装備すれば攻撃範囲内の選択している敵に対して自動で攻撃してくれます。これらのダメージは1回あたりだとそれほど大きくないのですが,帆を破ったり火災を起こしたりできるので,敵対する側にとっては嫌な攻撃になるでしょうね。
4Gamer:
戦闘バランスが結構変わりそうですよね。例えば,ガトリングガンと火炎放射器を使わない手はない,必須だ,ということにならないでしょうか。
竹田氏:
そこはもちろん気を付けています。それに,これらは自動攻撃をする代わりに,リソースとして弾薬を消費するんですよ。ですから,いざ砲撃したいときに弾薬がないなんてことも起こり得ます。
4Gamer:
なるほど。そこは,きちんとトレードオフになっているんですね。
竹田氏:
はい。ただ,戦術がこう変わるのではという具体的なイメージは持っていますが,実際には我々の想定と異なる遊び方をされることも珍しくないので,そこは慎重に見守ろうかと。
4Gamer:
それにしても,こうして攻撃手段が増えると,戦闘のテンポも上がりそうですね。
竹田氏:
その可能性はあります。ただ,ガトリングガンや火炎放射器の攻撃を防ぐ特殊兵装として「防壁」も用意していますので,どれを選択して戦闘に臨むか,むしろ駆け引きの部分が大きくなるんじゃないでしょうか。
4Gamer:
相手が防壁を用意していれば逆に,弾を消費する分,この特殊兵装が足かせになる可能性もあるわけですね……。
竹田氏:
ええ。ほかにも,産業革命が起こった都市で大砲の18門砲を作れるようになったりするので,もっと広い意味で戦闘に変化が生まれることを期待しています。これだという戦術が定まるまでは,いろいろ試行錯誤が必要になると思いますよ。
新たな武器系統や,世界の不可思議な自然現象を再現するコンテンツが登場
4Gamer:
陸上戦向けの武器系統には,「拳銃」と「クロスボウ」が新たに加わります。それぞれの特徴を教えてください。
拳銃は,攻撃時のウェイトが短く,手数でダメージが稼げる武器です。そのため通常攻撃の一撃あたりの与ダメージは抑えています。しかしテクニックを使用したときの与ダメージは,ほかの武器と同じくらいになりますので,うまく使えば,より大きなダメージを与えられる可能性があります。また,細かく攻撃できるので,使い勝手が良いという特徴もありますね。使って気持ちよく,また派手なテクニックもあるので,パーティでの魅せるプレイが好きな方には,うってつけの武器と言えます。
4Gamer:
拳銃を使用するにあたって,弾などのリソースを消費することはあるのでしょうか。
竹田氏:
ありません。こちらは従来の銃器と同じです。
4Gamer:
手数が多いということで,装備の消耗が早いということは?
竹田氏:
それもないです。
4Gamer:
分かりました。安心して使えそうですね。もう一方のクロスボウはどうでしょう。
竹田氏:
クロスボウは,ランク3以上のテクニックになると,敵に状態異常などの特殊効果を与えられるようになります。特殊効果には,一定時間スリップダメージを与えるもの,防御力を下げるもの,攻撃力を下げるものがあります。全般的にサポート寄りの立ち位置となるので,玄人好みの武器と言えるんじゃないでしょうか。艦隊にクロスボウ使いが一人いると,心強いですよ。
4Gamer:
ちなみに拳銃やクロスボウは,実装されてからどのくらいのタイミングで生産できそうですか。
竹田氏:
それぞれいくつかグレードを用意しており,一番低いものは店で売っているので,すぐに試せます。ただ,より威力の高いものを生産するとなると,それなりに時間が掛かると思います。
4Gamer:
そのほか産業革命都市では,素材の圧縮や軽量化を図る「缶詰」といったアイテムの生産が可能になるそうですね。
竹田氏:
はい。それで劇的に何かが変わるというわけではないのですが,倉庫管理や運搬が楽になります。例えば缶詰一つはアイテム10個分に相当しますから,プレイヤー間取引も便利になるでしょうね。
4Gamer:
いやあ,かなり経済活動の流れが変わるような気がしますよ。ちなみに,交易品も圧縮して持ち運べるんですか?
竹田氏:
できます。例えば糸や生地系の交易品を「大紡錘」「大生地」といったものに加工して持ち運ぶ感じですね。
4Gamer:
なるほど……船倉にもアイテム欄にも余裕ができて嬉しいですね。
それでは,もうひとつ新たに導入される「気象・現象」の発見についても教えてください。
竹田氏:
オーストラリアの「モーニンググローリー」や,タイの「バンファイパヤーナク」など,世界中の不可思議な現象の「発見」をゲーム内に再現したものです。必要な「視認」スキルを満たしているプレイヤーが特定の場所に行き,時間と天候といった条件が整った状況でスキルを使うと発見演出が再生され,その現象を発見できます。
モーニンググローリー |
バンファイパヤーナク |
4Gamer:
そういった現象は,何種類用意されているのでしょう。
竹田氏:
今回の実装では20種類前後で,今後も追加します。どんな現象があるかについては,ぜひプレイして探してみてください。
4Gamer:
この発見した現象の演出を,あとから見られる機能がほしくなるところですが。
竹田氏:
やはり一期一会のものですから,そういったものは用意していません。ただ条件さえ合っていれば,何度でも発見はできますので,また見たいというのであれば,もう一度現地に赴いていただければと。
4Gamer:
分かりました。では,そういった現象がどんな条件で起きるのか,ゲーム内でヒントを得られるのでしょうか。
竹田氏:
ごくまれに酒場マスターが情報を口にします。でもあの人は,いろいろなことに詳しいので,なかなかこちらの知りたいことをピンポイントで教えてはくれないかもしれません(笑)。
4月19日以降はアップグレード料金が無料に
4Gamer:
産業革命に伴って,ゲーム内の社会システム/コミュニティに変化が現れるとのことですが,これに関連する新要素「地方艦隊」や「組合」は,ゲームプレイにどう影響するのでしょうか。
竹田氏:
「地方艦隊」は,副官を武者修行に出すような仕組みです。具体的には,商会(※いわゆるギルド/クラン)単位で組んだ副官の艦隊を派遣し,ほかの商会の地方艦隊と「地域貢献度」を競うという内容です。
この地域貢献度は,定期的に発生するイベントの成否によって上下し,地方艦隊の能力に応じて自動的に判定されます。その過程で,副官から手紙が届くといったイベントも用意していて,うまくいけば副官が成長して帰ってきます。
4Gamer:
なるほど。同じ商会のプレイヤー同士で,副官をどうするかみたいな相談が盛んになりそうですし,確かにコミュニティに変化が起こりそうです。
竹田氏:
また,これまでは商会を維持するために,プレイヤー自身がアイテムを納品していましたが,副官を地方艦隊に出すことでも,ノルマを全部達成できますので,プレイの助けになると思いますよ。
4Gamer:
それは助かりますし,アパルタメントで留守番中の副官にも活躍の場ができそうです(笑)。では,もう一方の「組合」はどのようなものでしょうか。
同じようなプレイ目的を持つ人達が集うコミュニティで,例えば「商取引組合」に加入していると交易品の売却でポイント(産業貢献度)が入手できます。また「洋上戦支援組合」では洋上のNPC戦で勝利するとポイント(ローマコイン)が入手できます。それらのポイントをギルドショップで使うと,ゲーム内であまり出回っていないサポート系アイテムを購入できます。
4Gamer:
組合は途中で変更できるのでしょうか。また,変更した場合にポイントはどうなるのか気になります。
竹田氏:
変更できますし,それによるデメリットもありません。「今日はこういうプレイをしよう」と決めたら,それに適した組合に入って,普通にプレイしていれば各種ポイントが貯まるようになっています。また,関連して組合員向けに「艦隊掲示板」が登場し,同じ目的のプレイヤー同士で艦隊が組みやすくなります。
4Gamer:
具体的には,どのようなものなのでしょうか。
竹田氏:
自身のプレイスタイルに合わせて組合別に絞り込んで検索でき,掲示板に表示された艦隊に,組合に所属していればどこの街からでも参加できるというものですね。さらに,これに合わせて艦隊プレイ自体も強化しており,艦隊を組むと船の速度が上昇するなど,さまざまなメリットが受けられます。
4Gamer:
それなら,組合のポイント稼ぎは,艦隊で進めたいところですね。ほかに新しい要素はありますか。
竹田氏:
新しい要素と言いますか,こまごまとした機能改善を続けています。例えば今回は,商会ショップの検索機能に手を加えており,目当てのアイテムの販売状況を全世界の商会ショップから検索して閲覧できるようになりました。これによって,価格競争など経済的な変化が生まれるかもしれません。
4Gamer:
価格の比較が楽になるぶん,競争は激しくなりそうです。経済的な変化といえば,蒸気機関の登場に伴って,今後,ゲーム内の世界経済はどう変化していくと考えていますか。とくに,蒸気の力で風の影響が少なくなるわけですから,航路にも変化が出てきそうです。
竹田氏:
現状のゲーム内経済は,生産物の流通に集約しています。しかし蒸気機関の登場という世界観としても,ゲーム中の船の速度を考えても,交易品が流通する時代に入りますから……今後は,交易が経済の主役になるなんてこともあるかもしれません。ただ,どの交易ルートが一番効率が良いかという部分にプレイヤーの興味が集約されてしまいがちですから,そうならないようにいろいろと考えたいところですね。
4Gamer:
ちなみに,船の速度が上がることで,世界が狭くなるという側面もありそうですが,その辺りはどのように考えていますか?
竹田氏:
そもそも,これまでが広すぎましたから。それに多少便利になったとしても,まだまだ広いですよ。世間一般のライフスタイルや時間の間隔も,サービスイン当初からはかなり変わっていますので,時代の流れに沿った変化と言っていいんじゃないでしょうか。
新型船「サプライズ」 |
新型船「サーモピレー」 |
4Gamer:
確かにまだ十分に広い世界ではありますね。いまや多数派になったブラウザやスマートフォン向けタイトルは,もっと短時間で遊ぶという方向性ですし。さて,そろそろいい時間になってきましたが,ほかにお話いただけることはあるでしょうか?
竹田氏:
あります! 実は4月19日から,「大航海時代 Online」全般のアップグレード料金が無料となり,月額料金だけで拡張パックの内容がプレイしていただけるようになります。もちろん,この最新拡張パック「Age of Revolution」も月額料金のみです。新規参入のハードルがかなり低くなったので,ぜひ多くの皆さんにプレイしていただきたいです。
4Gamer:
つまり,実質的に月額料金だけで,新要素がほぼすべて遊べるようになるわけですか。復帰するプレイヤーにも嬉しいでしょうね。では最後に「Age of Revolution」に注目する読者に向けて,メッセージをお願いします。
竹田氏:
今回は大航海時代の最後にあたる産業革命初期を取り上げましたが,これでゲームが終わりということではありません。まだやりたいことはありますし,今回追加したさまざまな要素によって可能性が広がりますから,Chapter 2以降,新しいコンテンツをどんどんお目にかけられるかと思います。
また繰り返しになりますが,アップグレード料金が無料になりました。休眠している皆さんは,この機会にぜひもう一度プレイしていただき,「こんなに変わったのか」と思っていただけると幸いです。そして,これまでプレイして来なかったという方も,ぜひこの世界を体験していただければと思います。
4Gamer:
ありがとうございました。
「大航海時代 Online 〜Age of Revolution〜」公式サイト
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