「FEZ」のオフラインイベント“メルファリア大感謝祭2013”をレポート。「フェンサー」「セスタス」の改修内容や，新たな戦争ルールの情報が公開に

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　ゲームポットは2013年9月15日，同社がサービスしているオンラインゲーム「ファンタジーアース ゼロ」（以下，FEZ）のオフラインイベント“メルファリア大感謝祭2013”を，東京ドームシティ プリズムホールで開催した。
　会場では，「フェンサー」「セスタス」の改修内容や，新たな戦争ルール「虹水晶調査作戦」の情報，そして今後の展開について発表されている。各コーナーの写真と共に，そんな本イベントの模様をお届けしよう。

当日の天候は荒れ模様だったにも関わらず，会場には約4200人が集結

イベントの司会を務めたゲームポット FEZプロジェクトチームの3名。左からGMヤング氏，GMポルヌ氏，内山スグル氏（運営プロデューサー）

「フェンサー」「セスタス」の改修や「部隊連合戦」の実装など今後の予定が明らかに

　2013年における運営体制のアナウンスや，先日掲載したインタビューにあるとおり，FEZでは「フェンサー」「セスタス」という2クラスがコンセプトから改修されている。
　この改修で，フェンサーには，素早いアタックスキルと，ルーンを使った強力なサポートスキルが追加される。
　一方のセスタスは，従来のスタイルから脱却し，体術による妨害スキルと，自己強化スキルを使って戦うクラスになる。



　さらに，この2クラスのユーザーテストを9月21，22日の2日間にわたって実施することが告知された。テスターの定員は2000名，募集期間は9月17日の定期メンテナンス終了後から9月19日16：00までとなっている。
　テスト初日の9月21日は，歩兵戦における2クラスの感触を，テスト2日めの9月22日は，通常どおりの戦争におけるほかのクラスや建築物，召喚との兼ね合いを確認してもらうことが目的になるという。詳細については，あらためて公式サイトで発表されるとのこと。


　続いて，同時期にアナウンスされていた新たな戦争ルール「部隊連合戦」に関する情報も発表された。これは，「建築・召喚も含めた戦争ルールによる真剣勝負の場」をコンセプトとし，複数の部隊同士の戦いが繰り広げられるものになる。どの部隊が強いのか，自分の部隊がどのくらい強いのかを確認するために，この戦争ルールを使ってほしいとのことだ。
　将来的には，50vs.50の部隊同士による戦争のほか，サーバー最強部隊対決，全サーバー部隊対抗戦といった構想を実現したいという。

　部隊連合戦は，部隊に入隊していないプレイヤーへの配慮から，一定の期間を設けて登場する戦争ルールになる。実装時期は，2013年冬から2014年春が予定されている。


　また，インベントリ枠の増加や，アイテムウィンドウの拡大，アイテムスタック数の増加，エクスバンク枠の大幅増加といったシステムアップデートのほか，任務戦争のバランス調整，新ルールの追加，通常戦争へのバリスタ導入も予定されている。詳細は追って発表されるとのこと。

　次に公開されたのは，「英雄伝説 閃の軌跡」（PlayStation 3 / PS Vita用ソフトとして日本ファルコムから発売予定）とのコラボレーション情報だ。本コラボでも「エンペラーズ サガ」とのコラボ時と同様に，細部まで作り込んだ装備アイテムが9月30日に登場する。「閃の軌跡」の世界観をイメージしたイベントも開催される予定とのことなので，ファンの期待が高まるところだ。


　締めくくりとして，内山スグル氏より「一致団結して戦争に勝利することが何よりも楽しいコンテンツにしていく」という今後の運営目標が示された。さらに内山氏は，この目標が今回紹介した新コンテンツを企画開発するうえでの基盤となっていると説明し，これからもプレイヤーの意見やリクエストを踏まえてより良いFEZにしていくことを宣言していた。

会場では盛りだくさんのステージイベント＆展示が実施

　会場のステージイベントや展示なども紹介していこう。

●「虹水晶調査作戦」先行体験
　「虹水晶調査作戦」は，クロニクルズに投入される予定の新戦争ルールだ。先行体験コーナーでは，来場者が20対20の戦争を楽しめた。その内容は以下のとおり。

・専用サーバー使用
・エリアは『ヴィネル島』内の『ル・ヴェルザ闘技場』
・「ル・ヴェルザ闘技場」には，アイテム販売，クラスチェンジ，スキルリセット等ができるNPCを配置
・時間になったらNPCから運営チームが部屋およびキープを建てて試合開始
・参加人数：40人（20vs20）
・クラス：制限なし
・レベル：制限なし
・拠点HP：変更なし
・時間制限：20分
・コスト：130
・アイテム：制限なし


　虹水晶調査作戦は，マップ上に配置された複数のクリスタルを占拠し，自軍のものにしながら領域を広げていく，いわゆる占領戦の要領である。クリスタルを掘って枯渇させると自軍クリスタルとなり，敵軍ゲージに領域ダメージが入る。さらに，敵軍クリスタルは掘ることで自軍クリスタルに変わり，領域ゲージが確保できる。


　なおクリスタルは，自軍または敵軍に占領されているあいだ，自然回復していく。したがって，敵軍にクリスタルを掘らせないこと，団結して一気にクリスタルを掘って自軍のものにするという2点が，勝利へのカギとなる。


　また虹水晶調査作戦では，ジャイアントのみ召喚でき，新たな建築物「ランスタワー」「ボルトタワー」「グラビティタワー」が設置できる。これらの建築物は，敵軍のクリスタル採掘を妨害する役割を担っており，どこでも建築可能という扱いやすさがある。しかしその半面，耐久度は低め（破壊しやすい）ので，溜まったクリスタルは，どんどん建築物の設置に使っていくことも重要とされている。


　先行体験では，プレイヤーを入れ替えつつ，計4回にわたって対戦が行われた。最後の4戦めにはプレイヤー達もルールを深く理解してきた様子で，中央の大クリスタル（通常クリスタルより2倍の効果がある）をあえて敵軍に取らせている隙に，周囲のクリスタルを自軍で占領。そこから一気に中央を狙ったり，クリスタル至近の高台となっている崖に建築物を配置して敵を妨害したりといった，「なるほど」と思わせる展開もあった。虹水晶調査作戦の正式実装後は，戦略/戦術がさらに練られることだろう。

●スマートフォンアプリ「メルファリアマーチ」プレゼンテーション

スクウェア・エニックス FEZプロジェクトチーム リー・ユノ氏（写真右）

　FEZプロジェクトチームのプロデューサーを務める，スクウェア・エニックスのリー・ユノ氏が登壇し，FEZ初のスピンオフタイトルとなる「メルファリアマーチ」の実機デモプレイを披露していた。ジャンルはタワーディフェンスで，FEZの世界観がベースになっているのはもちろん，FEZのプレイ経験がある絵師がイラストを手がけていることなども紹介された。

　ちなみに本作のiOS版は2013年9月19日から配信され（関連記事），Android版も追って配信される予定だ。


●川柳＆コーディネート結果発表
　事前に公募されていた「川柳」や「キャラクターコーディネート」の結果が発表されていた。「惜しくも入賞を逃してしまった川柳」もなぜか紹介されており，運営チームは選考にかなり悩んだ様子と見える。

川柳

キャラクターコーディネート

●FEZカルトクイズ
　こちらは，オベリスクやデッドしたプレイヤー，エクリプスの地点を情報材料とし，どのマップなのかを当てるという高難度クイズだ。


●コスプレコーナー
　FEZでおなじみの武器や防具を装備した（？）レイヤー達が集ったコスプレコーナー。


●展示
　FEZのさまざまなイラストと，痛車が展示されていた。

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