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HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも
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印刷2023/01/06 00:00

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HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

HyperXの展示コーナー
画像集 No.002のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも
 HP傘下のゲーマー向け製品ブランド「HyperX」は,米国・ラスベガスで開かれる大規模展示会「CES 2023」に合わせて,マウスやゲームパッドなどの新製品を発表した。CES開幕に先立つ米国時間1月4日には,ラスベガスで行われたイベント「Pepcom's Digital Experience」にHyperXが出展して,いち早く新製品を披露していた。そこで,会場で取材した新製品の実機を紹介したい。


HyperX Pulsefire Haste 2 Wireless Gaming Mouse


 まずは,マウスの新製品「HyperX Pulsefire Haste 2」(以下,Haste 2)シリーズから見ていこう。
 Haste 2は,ワイヤレスモデル「HyperX Pulsefire Haste 2 Wireless Gaming Mouse」と,ワイヤードモデル「HyperX Pulsefire Haste 2 Wired Gaming Mouse」の2種類がラインナップされている。米国では販売もまもなく開始するとのことで,直販価格はワイヤレスモデルが79.99ドル(税別 以下同,約1万600円),ワイヤードモデルが59.99ドル(約8000円)。

 両製品とも,外装に肉抜き孔を開けたりせずに軽量化を実現したのが特徴で,ワイヤレスモデルは約61g,ワイヤードモデルは約53gしかない(※ケーブル含まず)。世界最軽量とまではいかないが,ワイヤレスモデルであっても軽々と動かせる。

Haste 2のワイヤレスモデル(左)とワイヤードモデル(右)。カラーバリエーションは,どちらも白と黒の2色展開だ
画像集 No.003のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 もう1つ,共通する特徴は,HyperX独自の「High Precision HyperX 26K Sensor」と称する光学式センサーを採用すること。トラッキング速度は650 IPS,最大加速度50Gといったスペックは,昨今のハイエンド光学式センサー採用マウスに劣らないもので,トラッキング解像度も最大26000 DPIをネイティブ,つまりファームウェアによる拡大処理をしないで実現しており,この点でもハイエンドマウスに相応しいスペックを備えているわけだ。
 また,ワイヤードモデル限定の特徴であるが,USBレポートレート(ポーリングレート)が最大8000Hzと,非常に高速である点も特徴と言えよう。eスポーツ向けの仕様とまとめていいだろう。

 ボディやボタンのレイアウトは,比較的オーソドックスな右手用マウスそのもの。ボタン数が6個と少なめな点も,eスポーツ向けマウスらしいところか。

ワイヤレスモデルを奥側から。非常にシンプルなデザインとボタンレイアウトだ
画像集 No.005のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

ボディ形状は,つまみ持ちやつかみ持ちに適した形状を採用したとのこと
画像集 No.004のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

Haste 2ワイヤレスモデルの底面。左下のスライドスイッチは,電源兼接続方式切り替えスイッチで,「2.4G」に切り替えると,付属のUSBワイヤレスアダプタを使った低遅延の独自方式で,上のBluetoothマークに切り替えると,Bluetooth 5.0で接続できる。ゲーム用途なら2.4Gで使おう
画像集 No.006のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 なお,先代にあたる「HyperX Pulsefire Haste Gaming Mouse」は,NVIDIA独自の遅延計測技術「NVIDIA Reflex Analyzer」に対応することをアピールしていたが,今回のHaste 2では,とくにそのことは謳っていない。新製品は非対応となったのか,それとも,対応はしているが,他社からも対応製品が多数登場したことで,アピールするほどの意味がなくなったからなのかは不明だ。確認できたら,本稿でお伝えしたい。


HyperX Clutch Gladiate Xbox Controller


 Haste 2と同時に発表となったのが,ワイヤードゲームパッドの新製品「HyperX Clutch Gladiate Xbox Controller」(以下,Gladiate)だ。名称からうかがえるとおり,XboxプラットフォームとPCに対応する製品だ。
 マウス新製品同様,まもなく発売で米国向けの直販価格は34.99ドル(約4700円)である。

Gladiate。Xbox公式ライセンスを取得しているので,「X」ボタンがある
画像集 No.007のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 特徴の1つは,トリガーボタンの可動範囲を制限する「トリガーロック」機能を備えていること。トリガーの遊びを制限することで,トリガーで攻撃するタイプのゲームは素早く入力できるようになる。
 また,背面には2つのボタンを備えており,機能割り当てはユーザーが自由にカスタマイズできるとのことだ。

Gladiateの背面。赤いボタンが追加ボタンで,トリガーの根元やや内側に見えるスライドスイッチがトリガーロックだ
画像集 No.008のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 また,ゲームパッド内に強力なモーターを2基内蔵しており,より直感的なフォースフィードバックを表現できる点も特徴である。

バンパーとトリガーボタンは大きめだ
画像集 No.009のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 マクロ機能や豊富な追加ボタン,スティックのカスタマイズといった付加要素はないが,オーソドックスなXboxレイアウトのワイヤードゲームパッドを求める人には,選択肢のひとつとなる製品だろう。


奇想天外な形状の3Dプリント製キーキャップやカスタマイズパーツを披露


 今回,HyperXが発表したもう1つの製品,というか取り組みは,HyperX製品ユーザー向けに,3Dプリント技術で作った外観カスタマイズ用のパーツを提供する取り組み「HX3D Program」(以下,HX3D)である。

 HyperXを買収したHPは,昔からプリンター製品でも名高い企業であり,3Dプリント分野でも高い技術を有している。そのノウハウを生かして,3Dプリント技術を使ったキーキャップを製造,販売して,ユーザーにHyperX製品のデコレーションを楽しんでもらおうというわけだ。

 その一環として,今回,「Cozy Cat」と称するネコをイメージしたカスタマイズキーキャップを,1月26日に発売するという。会場では,ネコをかたどったキーキャップだけでなく,もっと奇想天外な形,たとえば宝石型のキーキャップや,魔導書の背表紙を模した[Space]キー用キーキャップ,宝箱型の「BackSpace」キー用キーキャップなんてものも出展されていた。

HX3Dによるカスタマイズキーキャップの例。写真左上の[Esc]キー部分に取り付けられているのが,Cozy Catのキーキャップだ。ほかのキーもかなり変わっている
画像集 No.011のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 会場では,さらに奇抜なキーキャップも披露されていた。ここまで来ると,まともに押せないのではないかと思うが,これはこれで面白そうでもある。

カスタマイズキーキャップのサンプル。Cozy Catの仲間や,カエル型,アヒルちゃん型,なんだかよく分からないモンスター型など,もはやキーボードとしての実用性はおかまいなし
画像集 No.012のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 HX3Dでは,キーキャップにとどまらず,HyperX製マウスの外装や,スタンドマイクのスタンド,果てはヘッドセットのヘッドバンドに取り付けるケモ耳なんてものも作れるそうだ。

3Dプリントで作ったマウスの外装サンプル。見た目が派手なだけでなく,独自の肉抜き孔を開けて軽量化も実現できるという
画像集 No.010のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

謎のキノコ生物が抱えるマイク用のスタンドも,3Dプリント製だ(左)。ヘッドセットに取り付けるケモ耳(右)は,意外と配信映えするアイテムかも?
画像集 No.013のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも 画像集 No.014のサムネイル画像 / HyperXが発表した新型マウスやゲームパッドの実機をラスベガスで目撃。3Dプリント技術を使った「デコる」キーキャップも

 金型を作ってから製造する従来型の製法では,金型の製造に高いコストがかかるので,大量生産できるもの以外は作りにくい。その点,3Dプリント技術では,そうした制約から解放されるので,数は出ないが奇抜なものを製造,販売しやすくなる。意外に,こうした3Dプリント技術を使ったゲーマー向けデバイスのデコレーションというのは,今後流行ってくるかもしれない。

HyperXの当該プレスリリース(英語)

HyperX日本語公式Webサイト


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