Dell，最強仕様ゲームPCをアップデート，64bit版Vistaにも対応

　Dellの日本法人であるデルは，液冷システムによるオーバークロックCPUやPhysXカードのオプション対応などで話題となっていたXPS 720の後継機，「XPS 730」を発表した。
　
　XPS 730は筐体の色で2タイプ用意されている。アルミニウムシルバーモデルは空冷仕様，ステルスブルーモデルは液冷仕様となっており，ともにチップセットには「nForce 790i Ultra SLI」を採用している。
　構成はBTOによってさまざまだが，アルミニウムシルバーのベーシック構成とステルスブルーの推奨構成を例に挙げておこう。

　アルミニウムシルバーベーシック構成では，OSにWindows Vista Home Premium，CPUに「Core 2 Quad Q9300/2.50GHz」，メインメモリ2GB（DDR3），HDD 320GB，GPUに「GeForce 8800 GT」を搭載して21万円（税込）。
　ステルスブラック推奨構成では，OSに64bit版Windows Vista Ultimate，CPUに「Core 2 Extreme QX9770/3.20GHz」，メインメモリ8GB（DDR3），HDD 1TB，グラフィックスカードに「ATI Radeon HD 3870 X2」搭載製品，サウンドカードにSound Blaster X-Fi Xtreme Music，液晶ディスプレイにDell 3008WFP-HC（最大2560×1600ドット表示）をセットにして，89万5550円（税込）となる。

オプションのクリアサイドパネル

　BTOオプションでは，従来からあったPhysXカードの搭載のほか，新たにクリア部分から中身が覗ける新型サイドパネルを選択できるほか，5月中には，3.20Hz駆動のCore 2 Extreme QX9770を3.80GHz駆動にするオプションも追加される。
　
　3-wayやQuad SLIに対応したnForce 790i Ultra SLIを採用しながら，推奨はATI Radeon HD 3870 X2になっているというのは，ちょっと不思議な構成だ。
　今回のモデルから64bit版Windows Vistaに対応し，推奨OSとしている。64bit版Vistaでもほとんどのアプリケーションが動作することは確かなのだが，それでも64bit版はサポート対象外としているソフトも少なくないので気をつけよう（このPCを買うような人には無用の心配とは思うが）。DirectX 10世代以降の最新ゲームをバリバリ動かすぞという人にはうってつけの最強クラスPCである。ITBのHDDなどを考えると，動画編集などにも適していそうだ。

デルオンラインストア

http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx/xpsdt_730?
c=jp&cs=jpdhs1&l=ja&s=dhs

●XPS 730ステルスブルー推奨構成の主なスペック

• CPU：Core 2 Extreme QX9770/3.20GHz（L2キャッシュ容量6MB×2，メーカー独自に3.80GHzへクロックアップ設定）
• マザーボード：nForce 790i Ultra SLIチップセット搭載，ATXフォームファクタ
• メインメモリ：DDR3 SDRAM 2GB×4
• GPU：ATI Radeon HD 3870 X2
• HDD容量：1TB
• 光学ドライブ：Blu-rayドライブ
• 有線LAN：1000BASE-T
• サウンド機能：Sound Blaster X-Fi Xtreme Music
• 電源ユニット容量：定格1kW
• 本体サイズ：356（W）×572（D）×594（H）mm
• OS：64bit版Windows Vista Ultimate
• 付属品：クリアサイドパネル，Dell 3008WFP-HC液晶ディスプレイ（2560×1200ドット表示），Bluetooth対応ワイヤレスキーボード・マウス
• 購入特典：とくになし
• 価格：89万5550円（税込）