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「キネマ51」:第6回上映作品は「ジャンゴ 繋がれざる者」
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印刷2013/04/06 00:00

連載

「キネマ51」:第6回上映作品は「ジャンゴ 繋がれざる者」


 グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が支配人を務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では,新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。
 第6回の上映作品は,クエンティン・タランティーノ監督の最新作「ジャンゴ 繋がれざる者」。この映画と関連するゲームは? というか,今回は,このゲームと関連する映画は? と言ったほうが……。

「ジャンゴ 繋がれざる者」
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

「ジャンゴ 繋がれざる者」公式サイト


須田:
 どうもどうも,お疲れさん。まずは部長,おめでとうございますですね。

関根:
 え? なんですか?

須田:
 まーたまた,とぼけちゃって。

関根:
 すみません,本当に意味が分からないんですけど。

須田:
 以前取り上げた「桐島,部活やめるってよ」が,第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したんですよ。

関根:
 おーー,そうでしたね。

一同:
 おめでとうございます!(拍手)

須田:
 僕らがキネマ51で取り上げたからこそ,ですね。

関根:
 ええ。日本映画界を動かす存在になってきました。

須田:
 どうやらね……。

4Gamer:
 妄想はそのくらいにして,本題に入りましょうよ。

須田:
 あ,すいませんでした。



器用天才? タランティーノ


関根:
 さて,本家アカデミー賞の作品賞は「アルゴ」でしたね。

須田:
 あれ? 今回のキネマ51は「アルゴ」でしたよね?

関根:
 いや,「ジャンゴ」です! “ゴ”しかあってないし。さっき観てきたばっかりだし。

須田:
 ああ,そうでした。4Gamer読者の皆さんの9割はタランティーノ(以下,Q.T.)のファンだと思うんですよね。本人がゲーマーかどうかは知らないんですが。

関根:
 確か,ボードゲームコレクターですよ。

須田:
 僕が聞いた話では,日本に来たら必ず4Gamerをチェックするらしいですよ。

関根:
 そうなんですか? というか,ネットなんだから日本に来なくてもチェックできるような気がするんですけど。

須田:
 いや,なんか日本語がうまく表示されないらしくて。

関根:
 ……もういいですか?

須田:
 えーと,はい。そんな彼の映画ですから,まあ当然面白いんですよ。

関根:
 どんな彼ですか。

須田:
 もうなんですかね,器用貧乏を通り越して,器用天才。ヒリヒリ,じりじりさせてくれますよね。

関根:
 貧乏を通り越した先が,天才というのは須田さんしか使わない表現だと思いますが,何となく分かります。彼は,考えたアイデアを天才的なまでにきちんと形に出来るということですね。でも,器用といいながらも,けっこう偏ったジャンルしか撮ってないような気がするんですけど。

須田:
 いやいや,僕はね,本気をだせばQ.T.も「クイール」[1]みたいな感動犬映画を撮れると思うんですよ。それも超感動的に。でも,あえてやらないんです。

関根:
 なるほど。「能ある鷹は〜」というやつですか。

須田:
 だからQ.T.はジョージ高野[2]どころじゃなかったんですよ。

関根:
 はい?

4Gamer:
 ジョージ高野も,将来を嘱望されていましたが……。

関根:
 えっ?

須田:
 ジョージ高野は天才ではなく,器用貧乏でしたね。だからジョージ高野が頂点を極めた姿が,Q.T.なんですよ。

4Gamer:
 Q.T.はジョージ高野のSWS移籍以降のようなことはありませんし。なるほど,分かりやすい例えですね!

須田:
 でしょ。

関根:
 僕はますます分からなくなりましたけど……。


待望の新作は,マカロニウエスタン


4Gamer:
 あの……そろそろジャンゴの話をお願いします。

須田:
 おっと。えー,どんな映画かと言いますと,時代は南北戦争[3]の2年前,場所はアメリカ南部です。黒人が奴隷として働かされていた時代に現われた賞金稼ぎの黒人の男,ジャンゴが生き別れた妻を捜すという異色の西部劇になっています。

関根:
 設定は異色ですけど,ストーリー展開はシンプルでしたよね。

須田:
 一言で言うとビールの合う映画でしたね。役者は完璧ですし,セリフもいちいちかっこいいですし,プログラムピクチャーとしての佇まいもあるし。そこに奴隷制度というアメリカの歴史もしっかり組み込んで,なおかつタランティーノ節というか,アクションも容赦なくぶち込んでくるという。魅せてくれました。

関根:
 そうですね。サウンドトラックも,西部劇楽曲がふんだんに使われてましたね。

須田:
 いわゆるマカロニウエスタンの名曲オンパレードって感じで。

関根:
 Q.T.の敬愛するエンニオ・モリコーネ[4]の楽曲も使われているんですが,なんと,彼による書き下ろしの新曲も聴くことが出来るんですよ。既成のサウンドトラックの中に,ご本人による新曲を混ぜてしまうなんて,さすがです。

須田:
 やっぱりQ.T.作品観るとね,サントラ欲しくなっちゃうんですよね。

関根:
 豊富な音楽知識を持って,さまざまな音源を引っ張ってくる能力もQ.T.の魅力じゃないですか。

須田:
 そうですよね。それによって,こちらも新しい音楽に出会うことができる。

関根:
 そのセンスが,心地良い。

須田:
 そう。藤原ヒロシ[5]的な?

関根:
 的な? って(笑)。あれじゃないですか,コーネリアス[6]的な。

須田:
 引用のセンスのよさ,みたいな。渋谷系のね,きらきらした感じのね,裏原系のね。で,こちらは血みどろ系みたいな。

関根:
 ですよね。って,こういう話になると,とたんに薄くなりますね,僕達。

須田:
 で,サントラにも使われているように,この映画の作風はマカロニウエスタンですよね。マカロニウエスタンって,いわゆるハリウッド西部劇とごっちゃにされがちですけど,マカロニっていうくらいなんで,イタリアで作られた西部劇ってことなんですよね。

関根:
 はい。本家の西部劇には,叙情的なストーリー展開なものが多かったのに対して,マカロニウエスタンは,過剰なまでの銃撃戦に象徴される,アクションをメインにした派手な演出が受けて,世界的ヒットを飛ばす作品も生んだんですね。

須田:
 ハリウッドから派生したイタリア西部劇。それを,アメリカの黒人問題を扱った映画にフィードバックさせるというユニークな企みが,この作品の面白さですよ。

関根:
 スパイク・リー[7]はこういった作り方に対して,「観る気もしない」「先祖に対しての大冒涜」「この問題は笑い話にしてはいけない」と言ってるみたいですね。

須田:
 黒人監督であるスパイク・リーがそういう発言をするのも,深い理由があるんでしょうね。

関根:
 アメリカの黒人映画の歴史というか,ブラックスプロイテーション[8]というジャンルがあって。

須田:
 はいはい,いわゆる黒人による黒人のための映画ですね。

関根:
 簡単に言うとそうです。有名なのは今作にも出演しているサミュエル・L・ジャクソン主演でリメイクもされた「黒いジャガー」(1971)[9]ですけど。初めて黒人が最後まで白人から逃げ切った映画って1971年の「スィート・スィート・バック」[10]なんですよ。この年まで,黒人は白人に映画の中で勝っちゃいけなかったという。

須田:
 1971年って,たったの42年前ですか。

関根:
 そうです。実はこの映画で描かれている時代の4年後,1862年に奴隷解放宣言[11]が発布されたんですが,そこからさらにおよそ110年も経ってのことです。アメリカの黒人差別問題の根深さが感じられる話ですよね。

須田:
 この作品でも根深さゆえに難しい表現もありましたね。黒人奴隷を束ねている召使の長,サミュエル・L・ジャクソンと,家主レオナルド・ディカプリオの,ある種立場が逆転したかのような関係性が奇妙でした。あと,サミュエルの人を見抜く力が凄かったですね。

関根:
 やっぱりフォースを持っていましたね!

須田:
 やはり,そうでしたか。フォースの力でしたね。さすが元ジェダイ[12],あのシーンはしびれました。


ワイルドなガンマン達の物語


須田:
 そういえば,これ言っちゃっていいですか。

関根:
 何をですか? まさか映画のオチ?

須田:
 いやいや,それはさすがに。

関根:
 支配人ならやりかねないと思って!

須田:
 言いたかったのはですね,どんなゲームと親和性があるかということですよ。

関根:
 ゲームですか,今回もそっちの話にいけて良かったです。

須田:
 もう映画観た瞬間からこれしかないかなと決まっていたゲームです。

関根:
 ほう!

須田:
 そのゲームとは……「レッド・デッド・デデン……」。

関根:
 えっ?

須田:
 失礼しました。「レッド・デッド・リデンプション」PlayStation 3 / Xbox 360。以下,RDR)です。ジャンゴはあのゲームの世界そのままなんですよ。マカロニウエスタンを濃縮還元したような世界で。ゲームの中で遊んだあのシチュエーションが,そのまま映画に出てくるというか。

「レッド・デッド・リデンプション」
「キネマ51」:第6回上映作品は「ジャンゴ 繋がれざる者」

関根:
 いやぁ,まさに,「やってから観るか,観てからやるか」っていう話ですね。

須田:
 RDRは僕にとって,ここ何年かの中で最高の作品なんです。これを遊んで,ビデオゲームというものが持っている力を,あらためて認識したほどで。

関根:
 それはすごいですね。

須田:
 主人公はバウンティハンターだし,ガンマンとの闘いもあれば,馬車が襲われるなんていうのもしょっちゅうですよ。ほんと,なんかムズムズしてくる。花粉症じゃないですよ。あの映画を観たら,またRDRを遊びたくなりますよ。

関根:
 何だか僕も早くやりたくなってムズムズしてきました。

須田:
 部長,これは本当ににやったほうがいいですよ。ジャンゴを見てから遊べるって幸せだなぁ。もうね,「ジャンゴ2」をすぐに観るようなものですから。

関根:
 分かりました。早速家に帰ったらやってみます。「ワイルドガンマン」を。

須田:
 それは,ファミコン! 僕が言ってるのは「レッド・デッド・リデデデ……」。

関根:
 「リデンプション」ですね。

須田:
 くぅー! いつかギャフンと言わせてやる!

4Gamer:
 花粉,花粉,花粉,ギャフン。

関根:
 では,まった次回〜。

「ジャンゴ 繋がれざる者」公式サイト


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