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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」
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印刷2014/12/11 17:30

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」


著者近影(左)
 年末ですねぇ。年末っていうのは,注目すべきゲイムが発売されて嬉しい悲鳴を上げまくりな時期でもあるわけで,単純に楽しみですよ。
 私は今,腰痛でプロレスをケツ場しているもんで,余計に例年よりも年末っぽさを実感しているわ。薄々気付いたんだけどね,プロレスラーからプロレスを取ると,おっさんが残るのね。魔法使いがマホトーンをくらったのと同じ。生産性がまるでない生き物というかなんというか。

 そんなわけで,例年よりも高い年末度を味わっている状態なんだけど,年末だなぁと感じるモノの一つに「○○賞」ってやつがあるわよね。今年一年を振り返って,何かしらの賞を与えるという。で,私が生業としているプロレス界にも賞レースというのがありましてね。その中でも一番の権威とされている,「東京スポーツ新聞社制定『2014年度プロレス大賞』」が先日発表されました,と。
 当然,私はかすりすらしなかったんだけども。選考委員の大御所,脚本家の内館牧子先生の選評がね,いちいち可愛い。半ば無理やり他業種に例えるのよ。「プロレス界のダルビッシュ」だとか,「候補者の4人を見てたら,逸ノ城が立ち合いで変化してる場合じゃないわ」だとか。か,関係ない……。
 で,その内館先生,2010年には何を思ったか私に一票を投じるというプチ事件があったんだけど(関連記事),もう諦めてるのよね,私。何をって,受賞を。
 イヤ,別にね,賞自体を否定してるんじゃないわよ。実際に賞をもらった人は素晴らしいし,他人に評価されるのは何も悪いことじゃない。ただ,それで一喜一憂する気にはなれないっていう話。
 クリスマスに似てるって例えれば,分かってもらえるかしら。クリスマスって,仮に一人で過ごしたところで悔しくも寂しくもないし,別にどうでもいいわけよ,私ぐらいになると。で,そんな私のように,クリスマスなんてどうでもいいと思っている人って,そこそこの人数いると思うのよね。ホントそんな感覚。そりゃ賞をもらえりゃ嬉しいだろうけど,逃したところで何も思えないっていうか。

 ……というのも,だいぶ前からではあるんだけど,気付いちゃってるのよ。賞っていうのが,何のためにあるのか。その本質に。ホントに冷静になって考えてみたら分かるのよ。賞って,誰かが誰かを選ぶわけでしょ? つまり,誰が何のために,コストやリソースを割いてまで,賞レースを主催しているのかって話よ。
 それはね,簡単に言うと商品を売るため。そう,商品に箔をつけるためなのね。ブランディングの一種ってやつ。例えば文学賞でも,受賞した小説は売れるし,その作家の過去の作品も売れる。賞を与えることで商品に箔がつくと,その業界にプラスの経済効果がもたらされやすい,と。
 本来,作品の良し悪しって,受け取る側によって異なるもので,単純に数値化できるわけでもないの。だから,“商品としてどれだけ売れたか”を褒め称える賞じゃなく,“その作品にどんな価値があるのか”を評価するような賞って,なるべく公平に評価しようとしても,どうしたって好みは出てきちゃうものなのよ。それはしょうがない。
 あっ,だからって「公平じゃないからいかん!」ってわけじゃないわよ? もちろん,公平に見る目はあったほうがいい。でもマストではない。賞によって,その業界が盛り上がったり,潤ったりするんであれば,何ら間違っちゃいないのよ。小説でもゲイムでもジーンズでも音楽でも,賞というものは全部そうだと思う。
 プロレスの場合なんかとくに,「あの選考はおかしい」って意見が出ることがあるけど,私なんか「コストとリソースを割いて取材したり紙面に載せたりしている人達が選んだんだから,おかしいも何もないだろ」って思っちゃうのよね。
 だいたい,ファン全員が満足するような選考なんてできるわけがないの。さっきも言ったように,好みは人それぞれ,まさに千差万別だから。繰り返すけど,プロの世界の賞レースってやつは“誰か”が“何かのため”に主催しているものなのね。そこには何かしらの意図があっても不思議じゃないと私は思うわ。それは,出来レースうんぬんという話とはまた別でね。
 あ,こう書くと賞レースに対して私がやたらとひねくれてるって思われるかもしれないけど,ホントに他意はないわよ。否定はしない。受賞した人は凄いなって素直に思えるし,本当に価値が無い人やモノなら,そもそも選ばれないのも確かだし。
 ただ,私の場合は仮にもらえればもらえたで嬉しいけど,それは結果であって目的ではないのよ。「賞をもらえなくて悔しい」っていう感覚は,否定こそしないけれど,私にはちょっと理解できないわね。それって,賞を狙って取りに行かないと出てこない感情だから。

 私はね,エンターテイメントって,狙う“層”はあっていいと思うけど,特定の“誰か”に向けて発信するものではないんじゃないかなって,個人的には思っているの。つまり,「あなた達」には向けていいけど,「あなた」に向けてはいけない。じゃないと,ターゲットが狭すぎて広がらないと思うのね。
 そして,コンセプトとして“みんな”に向けるのか“この人達”に向けるのかを自由に決めればいい。“みんな”に向けた結果,“誰か”に引っかかって,そこに賞が与えられるのであれば,きっとそれが一番自然よね。
 まあ,簡単に言ってしまえば,「権威のある賞がもらえなくても,私の試合で笑顔になってくれるのであれば,それが私にとって一番の賞」ってことなのです! ……どう? 好感度上がったでしょ? 今後とも,こういう口から出まかせのきれいごとで地味に好感度を上げていこうと思うわ。


男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」
 で,相も変わらず長々と書いてきたわけですが,何が言いたいかというと! 受け手を喜ばせるために自分はどうあるべきかが定まっているモノって,すごいよねって話ですよ。具体的には,すげえな『ダービースタリオン』(以下,ダビスタ)は! ってことでもあるんだけど。
 というのも先週,ニンテンドー3DS向けに「ダービースタリオンGOLD」(以下,ダビスタGOLD)が発売されたんだけどね。いやもう,全力で感動したわ! ってことを伝えたいの。
 先に言っておくとね,私は競馬ゲイムに関しては「Winning Post」派なのよ。スーパーファミコン時代からずっと。でも,だからといってダビスタを楽しめないってわけじゃない。今作なんか,とくに楽しめてる。っていうかそもそも,共通点は競馬をテーマにしていることぐらいで,描いているものが違うから,両作品はライバルであってライバルじゃない気すらしてきたわ。
 Winning Postは,競馬を通して人間を描いてる。シリーズが続けば続くほど,そんなドラマ部分が重視されてきている。だから私はWinning Postシリーズを,もはや“歴史シミュレーションゲイム”だと思ってプレイしてる部分があるの。それぐらい,時の流れと馬や人のつながりを描いている作品だと思っている。
 でも,ダビスタは人間関係を描かない。きっと描くことができないわけじゃい。ヤろうと思えばヤれるんだけど,あえて淡々と「生産」と「レース」の繰り返しをプレイヤーに強いる。なぜなら,それがダビスタだから。ダビスタは,ダビスタであることが重要だから。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」
 パッと見は,昔ながらの古いタイプのゲイムではあるわ。生まれた産駒が平気で未勝利馬に終わることだって,ざらにある。リセットをしないプレイスタイルのうえ,馬券で稼ぐこともしない私は,資金のやりくりが厳しい。頻繁に種付け権がBOOKFULLになっていて,なかなか狙った種牡馬の種付けをすることができない。ふと我に返った時の不毛感は半端じゃないわ。
 でも,なぜだろう。プレイし続けちゃうのよね。ニンテンドーDS版「ダービースタリオンDS」はあまり長続きしなかったんだけど,今回は読み込み時間がそこまで長くなくてテンポがいいからか,ついつい作業を続けられちゃうのよ。
 そして何より,ダビスタとしてまったくブレてない。それが凄い。ゲイム性に大きな変化が無いのに続けられるって凄くない? さっきの賞レースじゃないけど,十人十色,千差万別だから変わらないがゆえに,気に入らないとされ続けている部分もあるでしょうよ。実際プレイしたとしても,みんながみんな面白いと感じるわけじゃない。面白がれるポイントが見つけられない人もいるゲイムだから,みんなに手放しでオススメできるゲイムではない。でも,ダビスタであることから一切ブレていない。ここが凄い。
 で,結局面白いのか? 分からん。人によって,面白いかどうかの評価は異なるでしょうね。でも,生産,レース,幼駒コメントの確認,このルーチンワークでトランス状態になって,眠気が来たら寝る。なんだかんだでこの一週間,私はこのスタイルでプレイし続けているわ。これが一つの答えではあるんじゃないかしら。
 ダビスタが好きならば断然オススメ。だってちゃんとしたダビスタだから。そこを裏切られることはないわ。そこは断言できる。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第309回「賞レース」

 いやホント,何を顧客に届けるべきかがハッキリ定まっているのって,格好いいと思うのよ。結局,何を届けたいか,誰に評価されたいかって話なわけじゃない。確かにね,賞を取ると,それがきっかけでより多くの目に触れることもあるわけ。だから,賞を狙うのは決して悪いことじゃない。
 でも,賞を取った作品のほうが商品として上なのかというと,必ずしもそうでもない。賞を取ってないけど売れてる作品だって世の中にはある。売れてなくても多くの人の心を打つことに成功してる作品だってある。どれがいいかは分からない。商売である以上,利益は追求されるところではあるけど。
 要は,志なんでしょうね。自分がどうなりたいのか。自分が顧客に何を提供できるのか。誰に何を届けたいのか。それがハッキリしている格好良さが,ダビスタGOLDにはある。今週はそういうお話でした。なので,ダビスタGOLDには「男色的ベストコンセプト賞2014」を,ついでに内館先生には「ベスト選評賞2014」を私から授与させていただきます。ほかの人の選評見てないけど。本当の意味での賞なんて一人一人の心の中にある。そんなもんだ。また来週!

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「EA SPORTS UFC
PlayStation 3:「実況パワフルプロ野球2014
PlayStation Vita:「大江戸BlackSmith
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「ゼルダ無双
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「ダービースタリオンGOLD
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の12月13日に春日部ふれあいキューブ大会「さいたまスーパーアリーナへの道8」を,翌14日には博多スターレーン大会「天下三分の計−DDT−」を開催します。が,再三お伝えしているとおり,ディーノ選手はケツ場中です。ちなみにディーノ選手,「試合がない分,時間はある。でも腰が痛いから出かけようという気にもならなくてね……。どう過ごせばいいのかよく分からないのよ」と,ここ最近の悩みを吐露していました。そんなときはゲイムで遊んでいればいいんだと思います。
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