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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」
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印刷2019/03/07 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」

画像(001)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」

著者近影
画像(002)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」
 10何年かプロレスをヤってきた私の経験で言うわね。
 私の仕事って,見ている人に何かを感じてもらうことだと私は思っているのです。喜怒哀楽どれでもいい。直接自分が何かを与えるのではなくても,自分の関わる試合や大会を見て何かを感じてもらえれば。それが“商品”だと私は思っているのです。
 方法やアプローチはいくつかあるわ。ただ,総じて言えるのは,見ている人に何かを感じてもらうためには,自分の世界観で勝負しなけらばならないってことなのね。となると,現実の世界から自分の世界に引き込む必要が出てくる

 中には,現実の世界のまま戦って現実の世界を見せようとする人もいるけど。それすらも“現実の世界”から“自分のいる現実の世界”に,見ている人を引き込まなきゃいけない。まあ,私はそういうタイプではないんだけどね。何にせよ,“自分の世界に引き込む力”というものが必要となってくるわけです。
 きっとそれはゲイムでも同じで。ゲイムならではの世界観があるとして,問題はその世界にプレイヤーを引きずり込むことができるかどうかって部分だと思うの。いわゆるやめ時がないゲイムっていうのは,引き込む力が強いゲイムのことなんでしょうね。
 とはいえ,どこかでプレイヤーを現実世界に戻してあげないといけない部分もある。そうしないと,なかなか再開しづらいじゃない。ありていに言えば,プレイ時間が長くなると分かっていたら,なかなか手を出しづらい。ま,現実と非現実の境目をどのように設定するかはゲイムデザインにもよるんでしょうけどね。
 何が言いたいかというと,“引き込む力”をどのように作り手は演出していくか。これがエンターテイメントにおいて重要なんじゃないかと私なんかは思っている,ということなのです。

 プロレスで言えば面白い試合をすればいいってもんじゃなく,ゲイムで言えば面白いゲイムを作ればいいってもんでもない。もちろん,どうせ見たりプレイしたりするのであれば面白い試合のほうがいいし,面白いゲイムのほうがいいに決まってる。でも,実はそれよりも“その世界に引き込む力”のほうが受け手にとっては重要なんじゃないか,私はそう考えている。
 例えばね,ものすごくダンスのクオリティが高いキャラクターのショーがあったとする。でも,顧客満足度が高いのは有名なキャラクターのエレクトリックなパレードだったりするわけですよ。もちろん,好き嫌いなんで前者のほうが好きって人もいるわよ。でも,比率でいうと多数の人が喜ぶのは後者なわけです。これは,エンターテイメントの内容の良し悪しを測っているわけではないわ。けども,多くの人を満足させるという物差しだけで言えば,エンターテイメントとしての優劣がここで決まってくるのも確かなの。
 何が要因となってそういう優劣が生まれるかというと,それは世界観に引き込めているかどうか。これね,歴史や大勢の認知度も影響するし,身も蓋もないことを言ってしまえばその世界観を作り上げるために投じられてきた資金の差だったりもする。我々はアトラクションそのものよりも,現実とは別に用意された世界観を楽しんでいるわけです。だから,“世界観に引き込めるかどうか”が,エンターテイメントにおいて何よりも大切なことじゃないかと私は思っているわけ。

画像(003)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」
 で,今週は「大繁盛!まんぷくマルシェ」です。私はNintendo Switchでプレイして初めて知ったんだけど,どうやら元々はスマホゲイムだったみたいね。ジャンルは食堂経営シミュレーションでいいのかな? 食材を手に入れて,レシピを開発して料理を売るっていう。
 これが非常に面白いのですよ。文字で説明したらまあ上記のとおりなんだけど,何がいいってテンポがいい。そして難しくない。気軽にプレイしたら,すぐにそれなりのプレイができてしまっているのよね。
 私はこのゲイムのキモはレシピ開発にあると思っていて。要は,素材を組み合わせて新しい料理を作るのですよ。自分の力で考える必要があるし,でもヒントもあるからそこまで難しくはない。この具合がちょうどいい。

画像(004)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」 画像(005)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」

画像(006)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」
 言葉にすると簡単だけど,いざプレイしてみたらゲイムの世界観に引きずり込む力はかなりのモノなのですよ。ついプレイしちゃうのよね。そこにはこだわりもあって,絶対においしくならない組み合わせの食材で料理ができたりもするの。でも,絶対おいしくないだろう料理すら,非常においしそうに描写してくるのよね。
 「孤独のグルメ」をイメージすると分かりやすいかしら。普通のおいしいメニューをめちゃくちゃおいしそうに紹介するでしょ,アレ。あれのゲイム版だと思ってもらっていいんじゃないかしら。そういう要素も手伝って,どんどん世界観に引き込まれていっちゃうのよね。そのうえでテンポの良さも手伝って,プレイしていて気付いたらずいぶん時間が経っているタイプのゲイムよ。
 ちゃんとゲイムをプレイしている感もあって,オススメ。いや,とても勉強になるタイトルよ。仕事でも趣味でも,自己表現をする必要がある人ならば得るものがあるゲイムなんじゃないかしら。ぜひに。こうなると続編も期待しちゃう。スマホ版は3まであるみたいだし。

画像(007)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」 画像(008)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第521回「自分の世界に引き込む力」

 ってなわけで,今週は世界観に引きずり込む力について考えてみました。方法はいくつかあるんだけどね。そして,世の中には醒めた人もいるわけで。その人達をなるべく振り向かせて引きずり込みたいわけです。どのジャンルにおいても,ニュートラルな人を引きずり込む方法,これこそエンターテイメント産業が常に考えていかなきゃいけない永遠のテーマなんでしょうね。
 いや,私ゆるキャラをプロデュースすることになったんで,そこら辺をより考えてしまうわけなんですよ。そこいらのお話はまた追々するとして。キャラクタービジネスって何なんだろうなーなんてことを考えつつ,今週はこの辺で。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
Nintendo Switch:「TETRIS 99
iOS:「龍が如く ONLINE

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の3月10日に宮城・夢メッセみやぎ西館ホール大会「ドラマティック独眼竜!2019」を開催します。ディーノ選手の出場予定はありませんが,ポコたんと一緒に会場には行くとのこと。とはいえ,今回もやはり別行動らしいです。そんなディーノ選手,「先日,実家に帰ったんだけど,花粉症の症状が東京にいるより強く出たので,もう二度と実家には帰らないことに決めたわ。花粉症の時期は」と語っていました。
  • 関連タイトル:

    大繁盛!まんぷくマルシェ

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