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[COMPUTEX]「ROG」初の液冷クーラーから新型ノートPC,そしてゲーム特化スマホ「ROG Phone」登場で盛り上がったASUSイベントレポート
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印刷2018/06/07 00:00

イベント

[COMPUTEX]「ROG」初の液冷クーラーから新型ノートPC,そしてゲーム特化スマホ「ROG Phone」登場で盛り上がったASUSイベントレポート

 COMPUTEX TAIPEI 2018開催前夜となる台湾時間6月4日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,台湾・台北市でゲーマー向け製品ブランド「Republic of Gamers」のプレスイベントを行った。
 このイベントでは,事前に噂となっていたゲーム特化のハイエンドスマートフォン「ROG Phone」をはじめ,最新の製品が多数紹介されている。一部の製品はすでに紹介済みであるが,本稿では,これまで紹介していなかった製品を含めたイベント全体をまとめてレポートしたい。

ROGのプレスイベントの様子(左)。冒頭には,日本でもおなじみのASUS会長であるJonney Shih氏が,革ジャンスタイルで登壇して挨拶した(右)
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Aura Sync対応した液冷クーラーと電源ユニットをラインナップ


 「For those who dare(挑戦する人たちへ)」のキャッチフレーズとともに最初に紹介されたのは,ROG初となる簡易液冷クーラーだ。ハイエンド版にあたる「ROG Ryujin 360」「ROG Ryujin 240」と,下位モデルにあたる「ROG Ryuo 240」「ROG Ryuo 120」という2製品4モデルが用意される。
 説明によれば,これらの名称は日本語の「竜神」「竜王」から取ったものとのこと。とくに竜神は「大洋を統べるもの」という意味で,液冷クーラーと合わせたイメージ付けが行われているようだ。

Ryujin 360/240は内蔵ファンを備えたハイエンドの液冷クーラーだ
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Ryuo 240/120はエントリーモデルの液冷クーラー
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 この2製品については,多数の製品写真を含む紹介記事を掲載済みなので,そちらも参照してもらうとして,ここはレポートを続けよう。

 Ryujin 360/240は,ポンプユニット部分にもファンを搭載しており,たとえばM.2 SSDやVRM(電圧制御ユニット)といった,比較的発熱しやすい部分も含めて冷却しやすい点に特徴がある。
 また,ポンプユニット上にカラー有機ELパネルを搭載しており,ASUSのLEDイルミネーション同期機能「Aura Sync」による表示制御に対応するそうだ。

Ryujin 360を取り付けたデモ機。CPU直上にあるポンプユニットにROGのロゴマークが見える。ここが有機ELパネルだ
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ポンプユニットの内蔵ファンにより,冷却効率を大幅に向上できる
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 同様に,ROGブランドとしては初となる電源ユニット「ROG Thor 1200W Platinum」(以下,Thor)も発表となった。排熱機能により,PCケース内全体の温度上昇を抑える点が特徴で,Aura Sync対応の有機ELパネルに,消費電力をリアルタイム表示できる点も見どころだ。

Thorの模型。「1200W」と書かれている部分が有機ELパネルで,動作中の消費電力を随時表示することが可能だ。ちなみに,右下に伸びてる棒のようなものはハンマーの柄をイメージしたもので,Thorのハンマーというジョークである
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 Ryujin,RyuoやThorをROGブランドのマザーボードやグラフィックスカードと組み合わせることで,PCケース内全体のイルミネーションを同期したり,各種ステータスを有機ELパネルに表示したりが可能になるので,LEDイルミネーションにこだわりたい人なら,惹かれるところがあるかもしれない。


IEEE802.11ax対応のゲーマー向け無線LANルーター

ROG Rapture GT-AX11000


GT-AX11000はIEEE802.11axに対応し,10Gbpsクラスの理論性能を実現するという
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 ネットワーク機器の新製品としては,ゲーマー向け無線LANルーター「ROG Rapture GT-AX11000」(以下,GT-AX11000)が発表となった。
 GT-AX11000の特徴は,まだ採用が珍しいワイヤレス通信規格である「IEEE802.11ax」に対応すること。一般的なIEEE802.11acベースの無線LANルーターと比較して,理論上の最大帯域幅は2.5倍強にあたる11000Mbpsを実現するという。製品名にあるAX11000は,そこから採用したものだ。

GT-AX11000の展示機。外観は既存の無線LANルーター「ROG Rapture GT-AC5300」とよく似ているが,アンテナの形状が異なるようだ
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複数デバイスによる安定した無線通信も特徴だ
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 GT-AX11000は,従来比で4倍も通信帯域を効率的に利用できるIEEE802.11axのメリットを生かして,複数のデバイスを無線LAN接続した場合の安定した通信を実現することも特徴である。また,通信帯域幅2.5Gbpsに対応する高速な有線LANポートを1ポート装備しており,対応する機器との有線による高速通信も可能だ。

GT-AX11000のインタフェース部。「2.5GE」と書かれたポートが,2.5Gbps対応の高速な有線LANポートだ
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 ASUS製のゲーマー向け無線LANルーターでは定番である「Game Boost」機能も,GT-AX11000は備えている。これは,インターネット回線を占有する原因となりやすいダウンロードやストリーミングの通信を抑制し,ゲームなどの特定アプリケーションの通信を優先して帯域を確保するQoS(Quality of Service)制御を実現するものだ。
 Game Boostを利用することで,実質的にゲームプレイに特化した高速専用ネットワークの確保が可能となり,とくにレスポンスや安定通信が求められるマルチプレイヤー型ゲームにおいて効果が期待できる。

 ROGのシニア製品ディレクターであるKris Huang氏は,「ゲームに無線LANというと疑問の声を挙げる人もいるが,実際に多くのゲーマーが無線LANを通じてインターネットへ接続し,ゲームを楽しんでいるので,このような製品を企画した」と述べている。遅延の少なさや安定した速度を重視するオンラインゲームの世界でも,LANケーブルに縛られることなく,自由なスタイルでプレイしたいというニーズは多くあり,ROGはこれに応えるべく製品ラインナップ強化を続けているということだった。


ノートPC新製品はSCAR IIとHERO II

ディスプレイとネットワークの高レスポンスが売り


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 より自由なプレイスタイルを求めるユーザーのニーズに応えるという意味で紹介されたのが,ゲーマー向けノートPCの新製品「ROG STRIX SCAR II」(以下,SCAR II)と「ROG STRIX HERO II」(以下,HERO II)の2製品だ。
 両製品とも,速報記事でおおまかな特徴を紹介済みなのでここでは簡単に取り上げよう。

SCAR II
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HERO II
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 とくにハイエンドモデルのSCAR IIは,垂直リフレッシュレート最大144Hzに対応した液晶パネルをディスプレイに採用することが最大の特徴であるという。
 イベントのデモでは,ゲームを映した画面をスクリーンに拡大表示してみせ,従来製品の液晶パネルと比べたときに,リフレッシュレートに起因する映像のブレが少ないことを実演していた。画面の動きが激しいFPS系のゲームでは,この差をよく実感できるだろう。

SCAR IIにおける特徴のひとつは,最大リフレッシュレート144Hzに対応した液晶パネルにある。デモでは,60Hz対応の既存製品と比較して,レスポンスの違いを強調していた
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レスポンスの重要性をアピールするDrew Jacob “Sweaterr” Miser氏
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 壇上にはスウェーデンのプロゲームチーム「Ninjas in Pyjamas」でPUBG部門を率いるDrew Jacob “Sweaterr” Miser氏も登場し,液晶パネルにおけるレスポンスの重要性をアピールしていた。

 液晶パネルと並ぶSCAR IIの特徴としてアピールされたのが,無線LAN利用時のカバーエリアやレスポンス向上を実現する「RangeBoost Technology」だ。GT-AX11000の説明にもあるように,ASUSでは,ノートPCを使った自由なプレイスタイルが増えていることを反映して,いかに無線LAN環境下で快適にゲームを楽しめるかに重点を置いて,新製品を設計したという。
 たとえば,アンテナ周りの改良により,従来比で3割ほど無線LANのカバーエリアが増加して安定した通信が可能になったほか,通信のレスポンスが向上することで,通信が原因となるゲーム中の遅延が,競合製品の50msに対して,5分の1となる10msまで減少しているという。

SCAR IIでは,RangeBoost Technologyを使って従来比で最大30%の無線LANカバーエリア拡大を実現(左)。ping値での比較だが,競合製品と比較して5倍もの差を実現した(右)
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 ノートPCに続いては,ゲーマー向けヘッドセットの「ROG Delta」も発表となった。
 ESS Technology製のハイレゾ対応DAC「ES9218」を採用したUSB接続型ヘッドセットで,USB Type-Cコネクタを装備しており,PCだけでなくスマートフォンやNintendo Switchまで,幅広い機器に対応するのが売りであるそうだ。
 ROG Deltaは,ROG製品らしくカラーLEDイルミネーション機能も備えているのだが,PC用の設定ソフトウェアを使わなくても,発光パターンを切り替えられる点も特徴となっている。

ROG Deltaの展示機。左右のエンクロージャが三角形をしているのも特徴だ。接続インタフェースがUSB Type-Cコネクタなので,PCだけでなくSwitchにも直結できる
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ゲーマー向けスマートフォンという新ジャンルを開拓する「ROG Phone」


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 イベントの後半は,今回の目玉であるゲーマー向けスマートフォン「ROG Phone」の発表が行われた。製品の概要は速報記事で伝えているので,ここではイベントの内容を中心に,速報で伝えきれなかった内容を補足していこう。

ROG Phone
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Qualcommでグローバル製品マーケティング担当VPを務めるDon McGuire氏が登壇して,ROG Phoneが採用したSnapdragon 845について説明した
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 ROG Phoneは,Qualcomm製のハイエンドSoC(System-on-a-Chip)「Snapdragon 845 Mobile Platform」(以下,Snapdragon 845)を,最大動作クロック2.96GHzで駆動するのが特徴だ。少なくとも現時点では,Snapdragon 845を搭載してこの動作クロックを実現した製品は,ほかに存在していないそうで,ハイエンドスマートフォンの中でもトップクラスの性能を誇っている。

著名なベンチマークアプリで,競合製品を上回るパフォーマンスを実現するという
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ROG Phoneは有機ELパネルを採用しており,HDRのコントラスト比が非常に高い点が特徴だ。「Netflix用ではなく,あくまでもゲーム用のHDR」と強調していた
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ゲーム用ということで,冷却機構を強化しているのもROG Phoneの特徴だ。熱によるゲーム中の性能低下を抑える
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 バッテリー駆動時間より,ゲームにおける快適な動作を重視した仕様になっているのも,ROG Phoneにおける特筆すべきポイントだ。スマートフォン内部に独自の冷却機構を組み込むだけでは飽き足らず,強制冷却用の付属外付けクーラー「Aeroactive Cooler」を採用することで,熱による性能低下を最小限に抑えて,可能な限り高速での動作時間を延ばす工夫が行われているのである。

外付けクーラーのAeroactive Coolerを取り付けた状態
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 既存のスマートフォンとは異なり,ランドスケープ,つまり横持ち状態を重視した設計となっている点も,ROG Phoneの大きな特徴だ。
 たとえば縦持ち時の右側面には,横持ち時に上側となることを想定して,反応速度に優れたタッチセンサー「Airtrigger」を,ゲームパッドのトリガーボタン代わりに備えている。

ROG Phoneは,横持ち状態を強く意識したデザインを採用(左)。右側面にはトリガーボタン代わりに使えるタッチセンサーを2つ装備している(右)
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 また,横持ち状態でも充電可能なコネクタを,縦状態での下側面だけでなく左側面にも用意することで,横持ち状態でAeroactive Coolerや別売りオプションのドックを取り付けられるようにもなっているのだ。
 横持ち状態での運用を重視した要素は,ゲーマー向けスマートフォンとして2017年11月に登場したRazerの「Razer Phone」にもなかったもので,実際の使い勝手が気になるところである。

メインメモリの領域解放や通知の停止といった設定を行うことで,ゲームの動作を少しでも快適にする「X mode」を搭載。ZenFoneシリーズが搭載するゲーム向け機能「Game Genie」のROG Phone版といったところか
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X20 LTEモデムを搭載し,最大1.2Gbpsのダウンロード速度に対応する
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 スペックやギミックばかりに目が行きがちなROG Phoneだが,Snapdragon 845搭載ということでネットワーク機能が充実している点も見逃せない。Snapdragon 845に組み込まれた「X20 LTE」モデムは,現時点で最も高速なLTE通信規格である「LTE Cat 18」に対応しており,下り最大通信速度は1.2Gbpsとなる。
 もちろん,これが日本国内で実現可能かどうかは,日本の通信事業者に依存するので,現時点ではなんとも言い難い。ただ,同じSoCを使うスマートフォンは,国内でもすでに販売中なので,技術的に不可能ではないのが期待の持てるところだ。

ROG PhoneにGAMEVICE製の専用ゲームパッドを取り付けた状態で,高速無線通信規格「WiGig」を使ってゲーム映像をリモートキャストするデモを披露した
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 通常のスマートフォンとしても強力なROG Phoneだが,あくまでもゲームに主眼を置いているという点が面白いところだ。過去にもあったような「携帯電話とゲーム機を融合した」といった中途半端な製品とは違う意味で,非常に尖った製品といえる。「PUBG Mobile」のように,人気のPCゲームをスマートフォン向けに作り替えたタイトルが好評を博しているなかで,新しいアプローチでゲーマー向けスマートフォンというジャンルを切り開こうというROG Phoneは,注目すべき存在だろう。

 気になるのは価格や発売時期,なにより国内発売があるかというところだが,現在のところ,価格や提供予定国,販売キャリアや発売時期については,一切明らかになっていない。当然ながら,日本での提供予定も未発表だ。ただ交渉自体は行っているようで,2018年中の早い時期に,何らかの発表が行われることに期待したい。

ASUSのRepublic of Gamers日本語公式Webサイト


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