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GeForce GTX 200
  • NVIDIA
  • 発表日:2008/06/16
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20〜24インチディスプレイのユーザーに捧ぐ,「最新世代の3Dゲームをパネルサイズに見合った高解像度でプレイできる環境」についての一考察
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印刷2008/12/13 10:30

テストレポート

20〜24インチディスプレイのユーザーに捧ぐ,「最新世代の3Dゲームをパネルサイズに見合った高解像度でプレイできる環境」についての一考察

 2008年秋から冬にかけて,新作の3Dゲームタイトルが複数登場してきた。PC用3Dゲームファンの皆さんは,夜な夜な戦場などを駆け回っていることと思われるが,そんな皆さんに一つ,聞いてみたいことがある。

「ディスプレイのサイズに見合った画面解像度でプレイしてますか?」

2008年11月21日の記事より。20インチ以上のサイズを持つディスプレイのシェアはどんどん上がっており,直近の2008年7〜9月期で見ると全体の54%に達したとされる
GeForce GTX 200
 ……市場調査会社BCNの調査によると,PC用ディスプレイのシェアは20インチ以上が5割を超えたという。実際,PCショップや量販店のディスプレイ売り場を見てみても,“主力”は解像度1920×1200ドット(あるいは1920×1080ドット)の24インチワイドか,同1680×1050ドットの20〜22インチワイドモデルだ。最近は低価格化が進み,前者でも3万円前後,後者なら2万円前後から購入できるものもあるため,そろそろ3Dゲーマー諸兄諸姉も,多くがこのクラスのディスプレイを手にしている頃ではないかと思われる。

 すると当然,ドットバイドット表示の高解像度でゲームをプレイしたいと思うはずだが,いざ1680×1050ドット以上の設定を行ったとたん,カクカクした“紙芝居”になってしまってゲームどころではない,なんて思いをした人は少なくないだろう。

 今年の年末はグラフィックスカードの値下がりが顕著で,1万円前後で購入できるグラフィックスカードでも,「解像度1280×1200ドットまでなら,たいていのゲームは快適にプレイ可能」といった状況になっている。だが,1680×1050ドット以上の解像度を持つディスプレイに1280×1200ドット表示をするとなると,“余白”が目立ったり,拡大処理の関係でせっかくのデジタル出力がにじんで見えたりと,あまりいいことはない。そして何より,せっかくの高解像ディスプレイがもったいない。

「Left 4 Dead」より。4xアンチエイリアシングを利用するかしないかで,ジャギーの出方はこれだけ違う(※いずれも,クリックすると1920×1200ドット解像度のスクリーンショットを別ウインドウで表示します)
GeForce GTX 200
GeForce GTX 200
 もちろん,1万円前後で手に入るグラフィックスカードでも,ゲームによっては高解像度でプレイできるものはある。
 だが,本当にそれで解決したことになるだろうか?

 右に示したのは,FPS「Left 4 Dead」より,解像度1920×1200ドットで撮影したスクリーンショットをトリミングしたもので,上は,点(ドット)の固まりからなる画面のギザギザ感(=ジャギー,もしくはエイリアス)を軽減するアンチエイリアシングや,テクスチャの継ぎ目を自然に見えるよう処理するテクスチャフィルタリングをいずれも無効化した,最も標準的な画面。下は,4xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用した画面だが,ご覧のとおり,ギザギザ感の出方はまるで異なる。
 クリックすると開く拡大画像は等倍サイズなので注意してほしいが,それを見ると,床のタイルに貼られたテクスチャの自然さもまったく異なるのが分かると思う。

 高解像度になると,ドットの“つぶつぶ感”が薄れるため,アンチエイリアシングは不要だという人もいるが,むしろせっかくの高画質を台なしにしないためにも,アンチエイリアシング(やテクスチャフィルタリング)を適用し,高解像度で迫ってくるジャギー(や,テクスチャのズレ)をなんとかするのは必須と考えたほうがいい。
 「とりあえず高解像度設定を行って,うまく高いフレームレートがでればOK」では,決してないのである。一度試すと,アンチエイリアシングなしには耐えられなくなるくらいの差があることに気付くだろう。

 そこで考えられるのが,安価になった最新世代ミドルハイ〜ハイエンドグラフィックスカードへ買い換えることで,「ディスプレイサイズに見合った解像度で表示できない」「アンチエイリアシングやテクスチャフィルタリングを有効化できない」といった問題を一気に解決するというアイデアである。
 手持ちのゲーム用PCに差さっているグラフィックスカードを交換することで,20〜24インチディスプレイにおけるプレイ感覚はどう変わるのか。「PCならではの高品質グラフィックスを味わうことができるのか」を,チェックしてみようというわけだ。


最新のPC用タイトル5本で検証

テスト設定は20〜24インチディスプレイ想定で


 今回用意したゲームタイトルは,下記の5本。ポイントは,移植作ではない,純然たるPC用新作タイトルである点だ。


 今回は,グラフィックスカードの買い換えがパフォーマンスに与える影響を見るため,CPUには売れ筋のデュアルコアCPUから「Core 2 Duo E8500/3.16GHz」を用意。用意した5本のうち,Far Cry 2がDirectX 10をサポートするため,OSに64bit版Windows Vista Ultimateを用意している。
 なお,64bit版OSを用いることで,搭載する4GBのメインメモリはすべて認識できているが,シングルカードベースのシステムである限り,32bit版Windows Vistaとパフォーマンスの違いはほとんどない(関連記事)。32bitか64bitかという部分は,ことゲームプレイ――とくに米欧デベロッパ製の最新3Dゲームタイトルをプレイする場合――において,それほど気にしなくても大丈夫だ。

 テスト対象となる解像度は,あらためて述べるまでもなく1680×1050ドットと1920×1200ドットの二つ。20〜24インチワイド液晶ディスプレイで,フルスクリーンのドットバイドット表示を前提とする。
 ゲーム側のグラフィックス設定は,選べる限り最高の状態に指定し,同時に,ベンチマークテスト時は垂直同期(Vsync)を無効化。高画質でのゲームプレイが前提になるため,アンチエイリアシング設定は4x MSAA(4xマルチサンプル),テクスチャフィルタリング設定は16x AF(16x異方性)に固定している。ゲームタイトルごとの詳細なテスト方法は後述したい。

 このほかテスト環境はのとおりだ。入手のしやすさを考え,今回はシングルGPU仕様のグラフィックスカードに限定して,GeForce GTX 200,GeForce 9800,ATI Radeon HD 4800シリーズ搭載製品を用意している。また,重要なポイントなので付記しておくと,「GeForce Driver 180.84 Beta」および「ATI Catalyst 8.12」は,いずれも(原稿執筆時点である)2008年12月12日時点の最新版で,ゲームへの最適化が声高に謳われたバージョンとなる。


 2点ほどお断りしておくと,PINE TechnologyのXFXブランド製となるStreaming Processor 216基版「GeForce GTX 260」カード「GX-260N-ADBF」は,動作クロックが,

  • コア:666MHz←定格576MHz
  • シェーダ:1.404GHz←定格1.242GHz
  • メモリ:2.3GHz(実クロック1.15GHz)←1.998GHz相当(実クロック999MHz)

へと引き上げられたモデルだ。Streaming Processor 216基版のGeForce GTX 260搭載カードは,メーカーレベルでのクロックアップがなされていない製品も(当たり前だが)流通しているので,今回は定格クロックでも検証を行うことにした。
 もう一つは,MSI製の「ATI Radeon HD 4870」カードで,国内で販売されている製品はメーカーレベルのクロックアップがなされた「R4870-T2D512-OC」だが,4Gamerで用意したのは定格動作モデルとなる。

GeForce GTX 200
GX-260N-ADBF
Far Cry 2英語製品版をバンドル
メーカー:PINE Technology(XFX)
問い合わせ先:シネックス(販売代理店) info@synnex.co.jp
実勢価格:3万9000円前後(2008年12月13日現在)
GeForce GTX 200
ELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MB
6ピン×1給電仕様の特別版
メーカー:エルザジャパン
問い合わせ先:エルザジャパン サポートセンター TEL 03-5765-7615
実勢価格:2万6000円前後(2008年12月13日現在)

GeForce GTX 200
R4870-T2D512-OC
HD 4870のクロックアップモデル
メーカー:MSI
問い合わせ先:エムエスアイコンピュータージャパン TEL 03-5817-3389
実勢価格:3万円前後(2008年12月13日現在)
GeForce GTX 200
SAPPHIRE HD 4850 512MB GDDR3 PCIE
リファレンス仕様のHD 4850カード
メーカー:Sapphire Technology
問い合わせ先:アスク(販売代理店) info@ask-corp.co.jp
実勢価格:2万2000円前後(2008年12月13日現在)

 なお以後,とくに断りのない限り,グラフィックスカードは「GeForce」「ATI Radeon」の表記を省いたGPU名で表記する。カードの標準状態となるクロックアップ時と,GPUの定格クロック時の二つでテストするGX-260N-ADBFは,クロックアップ時を「GTX 260 OC」と書き分けることで対応するので,この点はご了承を。


光るハイエンドGPUのポテンシャル

9800 GTX+&HD 4850は「場合によりけり」


 さて,テスト方法の紹介を交えつつ,5タイトルのテスト結果を順に見ていくこととしよう。本文中に挟み込んだムービーは,テスト中の様子。時間の都合上,4Gamerベンチマークレギュレーションほどは細かくテスト方法を説明できないため,テスト方法はムービーを見て参考にしてもらえれば幸いだ。

GeForce GTX 200
Far Cry 2 Benchmark Tool
 まず,開発がCrytekからUbisoft's Montreal studioに変わり,エンジンもCryENGINEからDUNIA Engineに変わったFPS,Far Cry 2から。本タイトルでは,ゲームのDVD-ROMに含まれる公式ベンチマークツール「Far Cry 2 Benchmark Tool」を利用してテストを行うことにした。これは,シークエンスの再生を3回繰り返し,その平均スコアをフレームレート(fps)で表示するソフトだ。


 その結果をまとめたのがグラフ1である。ゲームを実際にプレイした感覚では,本テストで平均40fps出ていれば十分快適にプレイできるレベルにあるが,その観点からすると,9800 GTX+とHD 4000シリーズはやや厳しめ。一方,GTX 260 OCとGTX 280はかなり安定して合格レベルのスコアを出している。
 なお,試しにアンチエイリアシングとテクスチャフィルタリングを無効にしてみたところ,9800 GTX+とHD 4850は1680×1050ドット,HD 4870は1920×1200ドットで40fpsラインをギリギリ超えるスコアを出していた。


Hard Landingでテストプレイ中のイメージ
GeForce GTX 200
 続いては,人気FPSシリーズの最新作,Call of Duty: World at Warだ。ここでは,「『Solo』のシングルキャンペーンで,ミッション『Hard Landing』を選択し,スタート地点から最初のチェックポイント(=墜落した戦闘機が出てくる地点)までを実際にプレイし,その間の平均フレームレートを『Fraps』で取得する」のを3回繰り返す。そして,3回のうち,最も高いフレームレートをスコアとした。
 なお,Call of Duty: World at Warは標準で85fpsのフレームレートキャップがかかっているため,テストに当たっては設定ファイルを書き換えることでこれを外している。


 テスト結果はグラフ2のとおり。平均60fpsくらいに「快適にプレイできるかどうか」の分水嶺がある印象で,高いグラフィックス品質を維持したまま,1680×1050ドット以上の解像度で快適にプレイしたいなら,GTX 260&HD 4870以上が必須といった感じである。
 アンチエイリアシングと異方性フィルタリングを外すと,1920×1200ドット設定時に9800 GTX+が66.4fps,HD 4850が62.5fps。同じく1680×1050ドットでは順に79.7fps,75.1fpsなので,マルチプレイでのアクション性重視であれば,これらでも大丈夫だろう。


こちらはDead Spaceにおけるテスト中の様子。パズル要素の強い場面を選択したのは,エイリアンによる影響を最小限に抑えるためである
GeForce GTX 200
 その“グロさ”から日本語版の発売が見送られているというTPS,Dead Space。人を選ぶゲームデザインで,かつ視点移動にもクセはあるが,パズルを解いたり,エイリアンの手足を吹っ飛ばしたりしつつ進んでいくスタイルは,好きな人にはたまらないだろう。ちなみに,今回プレイした5本のなかでは,個人的に本タイトルが一番のお気に入りである(※まだクリアできてませんが)。
 テストに当たっては,「Chapter 1」内にあるセーブポイントから近い,パズル要素のあるミッションを実際にプレイし,その間のフレームレート推移をFrapsから取得することにした。テストは2回行い,より高い平均フレームレートのほうをスコアとしている。


 結果はグラフ3のとおりで,全体的にGeForceが優位。とくに,9800 GTX+がHD 4870を上回るスコアを見せているのは注目すべきだろう。HD 4850のスコアがやたら低いあたりからは,ATI Catalyst 8.12の最適化が不足している気配も見て取れるが……。
 とはいえ,Dead Spaceの負荷は全体的に低く,HD 4850でも1920×1200ドットでまったく問題なくプレイできるレベルにある。


Left 4 Deadは,timedemoだとムービーを撮れない。そのため,下に示したムービーはplaydemoのものになっている
GeForce GTX 200
 お次は,軽快なゾンビ撃ちFPS,Left 4 Deadである。信頼と実績のSource Engineで作られたValve Softwareの新作は,今回プレイしたタイトルのなかで,最も描画負荷の低いものになる。
 テストは,「シングルプレイのキャンペーン『ノー・マーシィ』から,チャプター『マンション』を実際にプレイし,それをコンソールからデモファイルとして保存したもの」を用意し,それをコンソールのtimedemoコマンドから再生し,平均フレームレートを取得する方法をとった。4Gamerのベンチマークレギュレーション5世代で用いていた,「Half-Life 2: Episode Two」と同じやり方,と理解してもらえれば幸いだ。
 平均フレームレートはFrapsから取得。テストは2回連続実行し,後者のスコアを採用している。


 timedemoは,ゲームのタイムラインを無視し,GPUで処理可能な限り,最速のスピードでデモを実行するため,プレイ中のフレームレートはグラフ4に示したものよりも高くなる。実際のところ,グラフで最もスコアの低いHD 4850でも,ゲーム中の平均フレームレートは80fpsを超えており,ほとんど問題はない。
 ただ,シーンが進んだりして,より多くのゾンビに囲まれたときにも安定したフレームレートを提供するのは,GTX 260&HD 4870以上だ。この点は,憶えておいたほうがいいだろう。


GeForce GTX 200
 最後は,「The Elder Scrolls IV: Oblivion」(以下,Oblivion)でその名を上げたBethasda Softworksの新作シングルプレイRPG,Fallout 3。ゲームエンジンには,Emergent Game Technologiesの「Gamebryo」が,Oblivionから引き続いての採用となっている。グラフィックスの“重さ”は今回の5タイトル中だとFar Cry 2に次ぐ印象で,世界観,システムともども重量級だ。
 三人称視点にも変更できるが,今回は標準となる一人称視点でのテストを行う。ゲーム開始後,最初の到達地点にあるコミュニティ内を実際に歩き回り,その間のフレームレート推移をFrapsから計測することにした。テストは3回実行し,最も高い平均フレームレートをスコアとして採用する。


 テスト結果をまとめたのがグラフ5だ。シングルプレイRPGということもあり,フレームレート自体は平均50fps程度も出ていれば十分で,9800 GTX+やHD 4850でも,1680×1050ドット解像度ならおおむね問題なし。一方,1920×1200ドットでは,GTX 260&HD 4870以上が必要になる印象だ。



ハイエンドクラスのGPUなら

20〜24インチディスプレイを100%活用可能


 1680×1050ドット,1920×1200ドットという解像度を前に,高いグラフィックス設定を行ったとき,どれくらいのパフォーマンスが出せるのか。駆け足でチェックしてきたが,ここで軽くまとめてみよう。

 まず,高い平均フレームレートの求められるFPSの場合だと,これはもう,決定的にGTX 260&HD 4870以上が有利だ。GTX 260のほうが,HD 4870と比べて高いパフォーマンスを安定的に発揮できることを考えると,この年末にパフォーマンス優先で選ぶなら,定格動作モデルを3万円台前半から購入できるGTX 260(あるいは3万円台後半からになってしまうものの,GTX 260 OC)が正解になるだろう。
 ただし,ドライバに起因すると思われるパフォーマンスの不安定さが「いずれ直る」という前提に立てば,2万円台半ばから購入できるHD 4870のコストパフォーマンスに軍配が上がる。このあたりは,「目的や予算と相談しながら」が最終的には正解になると思われるが,いずれにせよ,1920×1200ドット解像度をターゲットに,ハイエンドの3Dゲーム環境を構築したい場合は,これらを選んでおくと幸せになれるはずだ。
 GTX 280は,GTX 260 OCに追いつかれたり,場合によっては追い抜かれたりしている点を見るに,今から購入するのは少々気が引ける。

 一方,1680×1050ドットの液晶と組み合わせたり,FPSほど高いフレームレートが要求されないゲームタイトルをプレイしたりするには,1万円台後半から購入できる9800 GTX+,1万円台半ばから手に入るHD 4850も,選択肢となり得そうだ。価格と性能のバランスはGTX 260とHD 4870の関係に準じるので,ここも最後は好みの問題になりそうだが。

 というわけで,高解像度ディスプレイを最近手に入れたという人達は,3Dゲーム三昧が可能な(?)年末年始を迎えるに当たり,一度,差さっているグラフィクスカードを見直してみてはどうだろうか。
  • 関連タイトル:

    GeForce GTX 200

  • 関連タイトル:

    GeForce 9800

  • 関連タイトル:

    ATI Radeon HD 4800

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