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[GDC 2012]Metro UIとXbox LIVEでWindowsのゲームはどう変わるのか。Microsoftのセッションレポート
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印刷2012/03/08 12:45

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[GDC 2012]Metro UIとXbox LIVEでWindowsのゲームはどう変わるのか。Microsoftのセッションレポート

Windows 8のスタート画面。写真のMetro UIのほか,従来のWindowsが搭載していたようなデスクトップ型のメニューも用意されている
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 Microsoftは北米時間2012年3月6日,開催中のGame Developers Conference 2012で「Entertainment Reimagined」と題したセッションを開催し,2012年中の正式リリースが予定されているWindows 8の新機能を紹介した。
 内容は,タブレットPCでの基本的な操作方法やInternet Explorer 10の特徴など多岐にわたったが,ここではMetro UI対応のゲームアプリと,Xbox LIVEの話題を中心に紹介しよう。

Kenny Rosenblatt氏
画像集#003のサムネイル/[GDC 2012]Metro UIとXbox LIVEでWindowsのゲームはどう変わるのか。Microsoftのセッションレポート
 最初に紹介するMetro UIは,Windows 8で新たに採用されるユーザーインタフェースだ。タイルが並んだようなメニューが特徴で,タブレットPCなどでのタッチ操作に配慮した作りがウリになっている。

 今回のセッションでは,ゲーム開発会社ArkadiumのKenny Rosenblatt氏がステージに登壇し,Windowsシリーズに標準搭載されている「ソリティア」をMetro UI対応にするとどうなるか,というテーマでデモを行った。

 下の写真がそのMetro UI対応ソリティアの画面だ。ゲームが画面をフルに使っており,メニューバーなどは表示されていない。唯一ボタンらしい形をしているのは,画面右下に表示されているUndoのみである。

Metro UI対応のソリティア
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 新しい問題を選ぶ時など,これまでメニューバーから行っていた操作を行うときには,画面の下端を触ると,隠れていたメニューが現れるという仕組みになっている。
 Undoなど,頻繁に使うキーは常に表示させ,それ以外のキーは隠す,というメニューの構成が可能というわけだ。

 また,画面の右端を触れば「チャームバー」というメニューが現れる。ここではメールやSNSでゲームの情報をほかのユーザーと共有したり,Windows 8のスタート画面に戻ったり,ということができる。このメニューはゲームプレイ中にも頻繁に使うことになるだろう。
 
必要な時だけメニューが現れるのは,解像度の低いタブレット端末を意識した機能と言える
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画面右に表示されているのがチャームバー。ちなみにこの画面で表示されているゲームはソリティアとは別のもの
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 画面表示の話を続けると,Metro UIには画面をアプリ同士で分割して使える「スナップビュー」機能がある。
 この機能を使うとき,一方のアプリが持っている領域をあまりに狭くしてしまうと操作できなくなるため,「領域を大きくして」といったようなメッセージが表示される場合もあるとのこと。ただ,今回のデモではソリティアの領域を小さくするにつれてトランプの配置が変わり,狭い領域でもプレイできるようになっていた。
 さすがにアクションゲームなどで利用するのは厳しいだろうが,パズルゲームなどであれば,このように小さなスペースでもプレイできる対応タイトルが出てくるのではないだろうか。
 
「スナップビュー」利用時のソリティア。縦にカードが並ぶ様子はなかなか新鮮だ
画像集#007のサムネイル/[GDC 2012]Metro UIとXbox LIVEでWindowsのゲームはどう変わるのか。Microsoftのセッションレポート

 タブレットPCを使ったMetro UI対応アプリのデモはここで終了したのだが,最後にWindows Phoneを使ったデモが用意されていた。
 これはタブレットPCで中断したソリティアを,Windows Phoneで再開するというもの。タブレットPCのソリティアを中断させる前に次の一手を来場者から募集し,Windows Phoneでその一手を操作する,という趣向だった。

 しかし,Rosenblatt氏がWindows Phoneのソリティアを起動させると,タブレットPCで見ていたものとはまったく違うカード配置になっており,会場は笑いにつつまれることに。
 Windows Phoneの回線が切れていたことが原因だと分かり,最終的には見事にカード配置が再現された状態で,ソリティアを再開できたのだった。

Windows Phoneでソリティアを開くと,クラウド上のセーブデータを開くかどうかを尋ねるメッセージが表示された
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 さて,次はXbox LIVEのデモである。もともとは名前のとおり,Xboxのオンラインサービスとして始まったものだが,Windows Phoneに続き,今回Windows 8にも標準搭載されることになった。

Microsoftは今回のセッションで,PC,Xbox 360,Windows Phoneが繋がるXbox LIVEを,「Great Social Connector」と称していた
画像集#009のサムネイル/[GDC 2012]Metro UIとXbox LIVEでWindowsのゲームはどう変わるのか。Microsoftのセッションレポート
 PCでXbox LIVEが使えるようになったことから,MicrosoftはPC,Xbox,Windows Phoneの連携をアピールしている。
 もともと,Windows PhoneのXbox LIVE対応ゲームには,Xbox 360タイトルと連携するものがいくつかあった。たとえばWindows Phoneの「Fable: Coin Golf」で得たコインはXbox 360の「Fable III」で使えるといった具合だ。

 今回のデモはその連携をさらに進め,Windows 8搭載機とXbox 360,Windows Phone間での対戦を行う,という内容だ。
 タイトルはブラックジャックで,Xbox 360で作ったセッションにほかの2機が参加するという形だが,[JOIN SESSION]というボタンを選ぶだけで,すぐに共通の画面が表示されたのが印象的だった。
 なお今回のデモでは,どのゲームに参加するか選択するような画面は流れなかった。実際にリリースされた場合は,参加するルームを選べるようにするなどの設定機能が追加されるだろう。

セッションの会場では,2つのディスプレイにXbox 360とWindows Phoneの画面を映してデモを行った
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 Windows 8は,タブレットなどのモバイル端末を強く意識したOSであるということはよく言われているが,今回のデモで,ゲームでもその方向性は同じということがはっきりした印象だ。
 これは,移動中でも据え置きゲーム機と同じタイトルをプレイできるようにすることで,より多くのプレイヤーをつなぎ止めるという意図もあるのだろう。

 ただ,今回のデモで使用されたものが,いずれもトランプゲームだったことからは,リッチな表現のゲームで連携するのが難しい可能性も推測できる。コアゲーマー好みのタイトルが多いXbox 360との折り合いをどうつけるのか,今後が気になるところだ。
  • 関連タイトル:

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