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  • ネイロ
  • 発売日:2012/08/09
  • 価格:Vitaカード版:3990円(税込)
    ダウンロード版:3200円(税込)
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印刷2012/08/09 00:00

プレイレポート

本日発売! 「ミュージック×ストラテジー」という新しいゲームの形,PS Vita新作「orgarhythm(オルガリズム)」のプレイを超えた先にある快感

画像集#004のサムネイル/本日発売! 「ミュージック×ストラテジー」という新しいゲームの形,PS Vita新作「orgarhythm(オルガリズム)」のプレイを超えた先にある快感

 アクワイアが2012年8月9日に発売を予定しているPlayStation Vita用ソフト「orgathythm」(オルガリズム)。実写映像を用いたPVの公開や,DLC用楽曲を100曲募集するなど,さまざまな話題を提供している本作だが,何よりも独特なのは,「ミュージック×ストラテジー」という,ほかに例を見ないコンセプトだ。

 本作については,すでにE3 2012の会場で試遊し,ディレクターの平井武史氏にも話を伺っているが,今回あらためて製品版と同等のバージョンをプレイする機会を得た。独特のゲームシステムと,そこから生まれるプレイフィールはどのようなものか。詳しくお伝えしていこう。

「orgarhythm(オルガリズム)」公式サイト


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「ミュージック×ストラテジー」という新しいコンセプト


 まずは,「ミュージック×ストラテジー」という本作独自のコンセプトについて説明していきたい。

 本作のジャンルは,ステージクリア型のタワー“オフェンス”だとも言える。プレイヤーキャラクターである「光の神」が,そのしもべである「光の民」を従えてステージをゆっくりと進軍していき,終点にいるボスを倒せばクリアとなる。道中では「闇の神」のしもべ「闇の民」が敵として待ち構えており,彼らに光の神が倒されてしまうとゲームオーバーだ。

属性選択
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 光の民も,闇の民も,火・水・土という3つの属性グループで構成されている。なんとなく想像がつくだろうが,火は土に強く,土は水に強く,水は火に強いといった具合に,これらの属性は3すくみの関係となっている。

 また光の民は,基本となる「打撃」,遠距離攻撃ができる「弓」,高台の上の敵を狙える「投石」,自爆して敵を巻き込む「生贄」という4種類の攻撃手段を持つ。これらを,敵の属性と配置に合わせて使い分けることが,本作を攻略するうえで最も重要な要素となってくる。

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兵科選択
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投石

 プレイヤーの化身とも言うべき光の神は,直接戦闘には参加できないが,代わりに「支援」というアクションを行える。これは,味方のステータスを一時的にアップしたり,敵の動きを遅くしたり,味方を回復したりといった,特殊な効果を持っているが,使用するためには専用のゲージを一定まで溜めておかなければならない。本作において,基本的に味方の体力を回復させる手段はこの「支援」しかないので,使うタイミングには注意する必要がある。

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支援「回復」
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支援「裁雷」

 光の民と敵の属性,攻撃手段の相性,そして使用するタイミングが重要になる支援,これらは本作の「ストラテジー」にあたる要素だ。では,もう一つの柱である「ミュージック」の要素がどこにあるのかというと,“民に指示を出す操作”のリズムゲーム的なプレイフィールにある。

 “タワーオフェンス”と書いたとおり,本作では,光の神と民達が自動的にゆっくりとステージを進んでいく。その際,流れるBGMに合わせて,画面には心臓の鼓動のように一定のリズムを刻むエフェクトが表示され続ける。そして,このリズムに合わせて,PS Vitaの前面タッチスクリーンを使用した「トライタップ」という3段階のタップ操作と,ドラッグで線を引く「ハンドシグナル」を組み合わせ,光の民に指示を出すというのが,本作の胆となる。
 具体的な操作は,まず画面中央の神をタップして,次に民の属性をタップで選び,同じ流れで兵科をタップで選択,そして最後に隊列を配置したい場所にハンドシグナルで線を引く,といった流れだ。

ハンドシグナル
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 この,トライタップの操作部分に“リズムゲーム”の要素が組み込まれており,タップしたタイミングの良し悪しによって,レベルが上下していく。レベルが上がれば民のステータスが上昇し,民の数自体も増加するため,常に高いレベルをキープし続けるのが攻略の鍵だ。マップごとに異なるBGMが用意されており,レベルアップするにつれてトラック数が増え,どんどん壮大な曲になっていくため,純粋に音楽を楽しめるのも嬉しい。

 ともあれテンポ良く,的確に,民に指示を出す。これこそが,本作の「ミュージック×ストラテジー」たる由縁だ。この基本操作については,公式サイトに掲載されているプレイムービーを見ると分かりやすいだろう。

 また,ゲームを進めるにつれて,光の神は「スキル」を次々と習得していく。スキルはマップ選択時に1種類のみセットすることが可能で,その効果は特定の属性をパワーアップさせたり,神の体力を上昇させたり,支援の持続時間を延ばしたりとさまざま。中には,トライタップをする際のリズムの判定を易しくしてくれるスキルもあるので,リズムゲームが苦手だという人は活用したい。

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スキル
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 タワーオフェンスならではのストラテジー要素とリズムゲームを融合させた,ほかに例を見ないゲームシステムとなっている本作は,初見ではかなりとっつきにくい……というか理解しにくい。しかし,操作自体はリズムに合わせてタップとドラッグをするだけと単純なので,基本操作を実践しながら習得できるチュートリアルをプレイすれば,10分程度でゲームになじめるはず。あとは,ストラテジー部分のコツを掴めるかどうかがポイントだ。

チュートリアル
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中盤以降の難度は高いが,繰り返しのプレイで慣れていく
“慣れることで気持ち良くなる”それがorgarhythmの神髄


 本作でプレイできるマップ数は全部で12種類(DLCは除く)。ゲーム開始時点では1つのマップしか選択できないが,クリアするにつれて新しいマップが次々と開放されていく。また,各マップごとにCasual,Normal,Hardという3段階の難度が存在しており,難度が高いほど敵の数などが増加する。

難易度選択
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 序盤のマップでは楽曲のリズムも比較的掴みやすいため,チュートリアルできちんと練習しておけば,初めてのプレイでもそれほど苦労せずにクリアできるはず。また,ゲーム開始時点で選べる兵科は1種類(打撃)のみで,マップをクリアするにつれて使える兵科の種類が徐々に増えていくため,序盤はストラテジーとしての難度も低い。

 最初は敵との属性の相性のみを考えながら戦い,使える兵科が増えてきたら敵との位置関係なども意識してプレイする。プレイヤーが覚える必要のある要素が少しずつ増えるが,絶対数は多くないうえに段階的に身につけていけるものなので,自分のペースに合わせてプレイしていくのがいい。どのようにプレイしていても,序盤で手こずって先に進めないという状態が長く続くことは,あまりないだろう。

ステージセレクト
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 ただし,おそらく多くのプレイヤーが中盤あたりで“このゲームは一筋縄ではいかない”という事実に気づくことになる。

 まず大きな壁となるのが,リズムゲームとしての難度の上昇だ。序盤のマップはゆったりとしたテンポのシンプルな楽曲が多いが,中盤以降はテンポの速い楽曲や,逆にテンポが非常に遅い楽曲,さらに拍子にひと癖もふた癖もあるような楽曲が次々と登場する。

 リズムに合わせてプレイできれば,数が増えてレベルも上がり,頼りがいのあるしもべへと成長していく光の民だが,逆に言えば,リズムをうまくとれなければ,非常に不利な状況で戦い続けなければいけなくなる。例えば,中盤以降は投石でなければ攻撃できない敵が次々と登場するが,実は投石を行うには4人以上の民が必要なのだ。そのため,いくら的確にコマンドを選択できたとしても,リズムにのれず民が増えなければ,攻撃のリソースが不足してしまうのである。

投石が必要なシーン
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 リズムゲームとしての難度の上昇に加えて,中盤以降は敵の攻撃やマップ内の仕掛けの凶悪さも増してくる。敵は休む間もなく襲いかかってくるし,トラップによって,動かしていなかった民が一気にダメージを喰らうこともある。光の神があっけなくやられてしまうことも珍しくない。序盤は敵に対して,相性の良い属性の民を突撃させるだけでも攻略可能だが,中盤以降は敵と相性の悪い民をうまく避難させたりといった,よりハイレベルな采配が必要になってくる。

毒ガスのトラップ
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 そして,ボス戦となるとさらに複雑さが増す。ボスによってさまざまなステージ構成や攻撃方法があるため,しっかりと対策を練らなければならず,またBGMもボス戦専用の曲に切り替わって,リズムを合わせるのも難しくなる。これは経験談だが,とあるボスとの戦いでは,四方八方から敵が襲いかかってくるため,少し気を抜いているとすぐに倒されてしまう。しかも,戦況を気にしているとタップのタイミングがおろそかになってレベルが落ち,民も大幅に減ってしまうのだ。

ボス戦
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 ただ,こういった難度の高さは繰り返しのプレイによって得られる“慣れ”が解決してくれる。最初の頃はおぼつかない手つきでリズムに合わせてタップしていても,慣れてくれば,あたかも自分が楽団を指揮しているような感覚で流れるように操作できるようになる。本作ではタイミング良くタップを続けていくとコンボがつながるようになっているので,それも習熟度の目安になるだろう。しばらくプレイを続けていけば,マップの最初から最後までコンボを途切れさせずにクリアするのも夢ではなくなる。

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 本作のディレクターの平井武史氏はE3 2012の会場で,本作の操作を車の運転に例え,「慣れないうちは信号や走行速度などにひたすら意識を向けていなければならないが,慣れてしまえば運転しながら雑談くらいは難なくこなせるようになる。それと一緒で,本作も慣れるとかなり気持ちよくプレイできるようになる」と話していた。

 慣れにはプレイヤーによって個人差はあるだろうが,自分の上達ぶりがはっきりと感じられるゲームなので,プレイ中に壁にぶつかったからといってあきらめず,じっくりと遊んでみてほしい。プレイを継続しているうちに,意識せずにリズムに合わせてタップができるようになれば,壁は越えたも同然。その先には,また新しい楽しさが待っている。

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 ちなみに,どうやらこの難度の高さは作り側の意図したところであるらしく,公式サイトのスタッフコメントにも「高い難易度を目指していた」と記されている。ただ,難度について一つだけ要望を挙げるなら,ボス戦でゲームオーバーになった場合に限っては,ボス戦の開始時点からコンティニューできる仕様になっていれば,もっと再挑戦しやすかったのでは……とも感じた。せめてCasualに設定しているときだけでもコンティニューが可能であれば嬉しかったのだが。

 なお,本作ではデフォルトで遊べる12のステージのほかにも,DLCとして追加マップの配信が予定されている。初回版には3つのステージがボーナストラックとして同梱されているほか,DLC用のオリジナル楽曲を公募しているため(最大100曲配信),将来的にはかなりバラエティに富んだ楽曲が揃いそうだ。また,今回は体験できなかったが,「COOP」や「VS」といった協力・対戦のモードも充実しており,シングルモードをクリアした後も長く楽しめることだろう。

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 独特なゲームシステムと,決して低くはない難度。それゆえに,ハードルの高さを感じる人も少なくなさそうな本作だが,本稿で述べたようにチュートリアルが充実しているため,ゲームの導入部分はさほど難しくない。ゲーム中盤以降の難度は高く,一筋縄ではいかないが,それも難度の低いステージを繰り返し攻略しているうちにだんだんとコツが掴めてくるはずだ。遊べば遊ぶほどに楽しさが分かってくるタイトルなので,ぜひ挑戦してみてほしい。

「orgarhythm(オルガリズム)」公式サイト

  • 関連タイトル:

    orgarhythm(オルガリズム)

  • 関連タイトル:

    orgarhythm THD

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