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ネットワークレコーダー「nasne」が本日アップデート,外出先からのTV番組の視聴が可能に。その快適さをチェックしてきた
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印刷2014/09/25 14:32

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ネットワークレコーダー「nasne」が本日アップデート,外出先からのTV番組の視聴が可能に。その快適さをチェックしてきた

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(以下,SCEJA)は本日(2014年9月25日),ネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」の最新システムソフトウェア「バージョン2.50」の提供を開始した。

 かねてから発表のあったこのアップデート(関連記事)では,nasneに録画したテレビ番組などを出先から視聴できる機能「Anytime TV」が追加される。これにより,PlayStation Vitaやスマートフォンの専用アプリケーションを使用することで,外出先からnasneにアクセスし,放送中の番組や録画番組を楽しめるようになるのだ。

■「nasne」システムソフトウェア バージョン2.50 アップデート内容
・「Anytime TV」(お出かけ先からのテレビ番組リモート視聴)機能の追加
・DLNAアップロード機能の追加
・録画・再生状況など「nasne HOME」の機能追加
・その他,システムソフトウェアの安定性向上と機能改善
※「nasne」について詳しくはこちら http://www.jp.playstation.com/nasne/


 このアップデートに先駆け,9月24日に新機能の体験会が東京のSCEJA本社にて開催された。会場には対応アプリケーションがインストールされたPS Vitaとスマートフォンが用意され,それぞれの使い勝手を試すことができ,開発陣による解説も行われた。

nasne本体と,Anytime TVの機能が備わった対象アプリをインストールした端末
画像集#001のサムネイル/ネットワークレコーダー「nasne」が本日アップデート,外出先からのTV番組の視聴が可能に。その快適さをチェックしてきた


PS Vitaではアップデートされた「torne PlayStation Vita」を使用。Wi-Fi回線を使って番組の視聴が可能に


 PS Vitaでnasneを操作するためのアプリケーション「torne PlayStation Vita」も,nasneのアップデートに合わせ,バージョン2.0へのアップデートが行われる。これによりAnytime TVの機能が追加され,外出先からWi-Fiに接続したPS Vitaがリモート機器となって,自宅などにあるnasneにアクセスし,リアルタイムで放送中のテレビ番組や録画した番組を見ることができるようになる。

ソニー・コンピュータエンタテインメント 研究開発本部 石塚健作氏
画像集#002のサムネイル/ネットワークレコーダー「nasne」が本日アップデート,外出先からのTV番組の視聴が可能に。その快適さをチェックしてきた
 体験会の会場で取材対応をしてくれた,ソニー・コンピュータエンタテインメント研究開発本部でtorneの開発にあたる石塚健作氏は,今回のためにnasne本体を鹿児島県にある実家に設置し,実際に現地で放映中の番組を会場のPS Vitaにインストールされたtorneで見られるようにセッティングをしていた。そのPS Vitaを触ってみると,すぐ同じ部屋に置いてあるtorneで制御しているような快適さで操作をしつつ,画面には鹿児島のローカルテレビ局の番組表と番組が映っているという面白い体験をすることができている。気になったことといえば,番組や録画映像を選んで画面が出てくるまでほんの数秒のタイムラグがあるといった程度で,画質や操作などにはまったく問題がなかった。

 さらに驚かされたのはこの映像の通信がSCEJA社内のWi-Fiではなく,石塚氏の手元にあるスマートフォンとのテザリングによって,LTE回線で行われていたということ。スマホの通信状態さえしっかりしていれば,映像は途切れることなく楽しむことができるということも証明している。ただし初代モデルのPS Vita PCH-1100の3G回線による通信には正式対応はしていないとのことだった。
 また石塚氏は検証のために,出張などに出かける同僚にPS Vitaを渡し,香港やアメリカ,ドイツなどで日本国内の映像を視聴できたと報告し,海外での使用についても問題ないことも話している。ただしnasne本体と機器をリモート機器として使用するPS Vitaとの認証が90日に一度必要で,それ以上を過ぎると,次に認証しない限り視聴ができなくなってしまうそうだ。認証はローカルのWi-Fiで接続するだけで行われるので,特定の設定画面などを開く必要はない。

 torneのユーザーインタフェースもそのままで,備えている機能は一通り使用することができる。番組の視聴だけでなく,nasneを設置している地域の番組表の閲覧や録画予約のほか,今回はニコニコ実況にも対応し,コメントを見ながらの視聴もOKだ。なおWOWOWなどの一部CSチャンネルなど,リモート操作によるリアルタイム視聴ができないチャンネルがあるが,こちらは録画をしたものなら視聴可能となっている。
 torne PlayStation Vitaをnasneのリモート機器として使うには,アプリケーションを購入(税込823円)すればOK。すでに持っている人,はアプリのアップデートを行うだけでこれらの機能を利用できるようになる。

画像集#003のサムネイル/ネットワークレコーダー「nasne」が本日アップデート,外出先からのTV番組の視聴が可能に。その快適さをチェックしてきた
ユーザーインタフェースはこれまでのtorneに準ずる。ここからWi-Fi回線を使用して,遠方のnasneを操作する。ネットワーク接続時は画面右上に「ネットワーク」のアイコンが出る
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設置先のnasneで録画した番組のリスト。ローカルの録画番組が保存されているのが分かるだろうか
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諸事情により番組の画面を見せられないのが残念だが,ワンセグよりも格段に高画質で映像を見ることができている
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もちろん番組表もその場で見られる。ニコニコ実況にも対応ていた


スマートフォンでの視聴は「nasne ACCESS」または「TV SideView」がそれぞれnasneに対応


 スマートフォンでnasneを経由して番組を見るときは,「nasne ACCESS」(Android)または「TV SideView」(iOS/Android)のアップデートで実装されるAnytime TV機能を使用する。アプリ本体のダウンロードは無料だが,機能を使用するためには税込500円の課金が必要だ。
 今回会場では,nasne ACCESSをソニーのAndroid端末(Xperia GX SO-04D)にインストールしたものを使ってデモンストレーションを行っていた。解説をしてくれたのは同社でnasne ACCESSの開発を手掛ける大橋良徳氏だ。

ソニー・コンピュータエンタテインメント 研究開発本部 大橋良徳氏
画像集#007のサムネイル/ネットワークレコーダー「nasne」が本日アップデート,外出先からのTV番組の視聴が可能に。その快適さをチェックしてきた
 nasne ACCESSは今回の対応により,アプリがバージョン1.50にアップデートされる。このアプリは,家庭にあるnasneをスマートフォンで操作できるというもので,nasne本体をストレージとして写真や動画,音楽ファイルなどの保存や閲覧が行える。そこに今回「テレビ」の項目が追加され,番組視聴などの機能を使えるようになった。
 スマートフォンからnasneにアクセスする利点は,回線が常時接続されている環境で,4G/LTE回線がつながっていれば,アプリ起動後すぐにnasneを操作できるということ。機能もスマホならではのものが用意されていて,たとえば番組視聴中の操作画面にある「今すぐ録画」の機能を使えば,出先などで見ていた番組をその場で録画してあとで見ることができる。また,出先からnasne本体の設定画面「nasne HOME」にスマートフォン内蔵のブラウザからアクセスし,容量などに伴う画質の変更や,ハードディスクの残量確認なども可能となった。

 スマートフォンでnasneの映像を楽しむにあたり,1つ気をつける必要があるのは,月ごとの4G/LTEの通信容量だ。各キャリアで設定された通信容量(Wi-Fi接続時を除く)を超えると,データの通信速度が制限されてしまうペナルティが科されてしまうわけだが,nasneを経由して画質のいい映像を見るためには,多くの容量を消費してしまう。参考程度ではあるが,ドコモ回線の8GBプランの場合,速度を優先とした設定で20時間程度の視聴になるとのこと。当然スマートフォンなので,ほかの通信などにも容量を使用するわけで,それを見越した通信容量は把握しておきたいところだ。これはtorne PlayStation Vitaをスマートフォンのテザリングで使用する場合も同じことが言えるので要注意である。

nasne ACCESSの上側右に「テレビ」のタブが追加され,これで番組表が確認可能。こちらは本社のnasneに接続しているので,番組も東京のものとなる。ユーザーの契約と設定により,BSやCSも視聴可能
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ここからnasneにアクセスし,番組が見られる。ワンセグのように電波の影響がなく,高画質な映像が見られる
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ブラウザを使ってnasne HOMEにアクセスして,設定内容の確認・変更が可能。外出先で気になるHDDの容量の確認も可能だ

 これまで外出先でリアルタイムにテレビ番組を見るためにはワンセグなどを使うのが一般的だったが,今回の対応により,ワンセグよりもかなり高画質での番組視聴が可能となった。過去には,PSPなどを端末として録画機器をリモート操作する「ロケーションフリープレイヤー」なども展開されていたが,今回はそれよりもグッとハードルが下がり,難しい設定なども必要なく,手軽に録画番組を楽しめるようになった。
 石塚氏は「ユーザーをテレビの前から解放するのが目的」と,今回のアップデートについて話しており,番組録画するのを忘れて出先から早く帰らなければならなかったり,旅先などでお気に入りの番組を見られず歯がゆい思いをしたりすることは,この先グッと減るのではないだろうか。またこのアップデートによるリモート機能の充実が,nasneを自宅に導入する大きな動機となるかもしれない。今回はPS Vitaとスマートフォンへの対応だったが,将来的にはPCなどに対応されることにも期待したいところである。

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