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「エルダー・スクロールズ・オンライン」の次期大型アップデート「エルスウェア」はこうなる。復活したドラゴンから新職業まで総ざらえ
ESOでは,2019年を「Season of the Dragon」(ドラゴンのシーズン)と位置付けており,1年間にわたって,ドラゴンに関するコンテンツを展開していくという。エルスウェアは,そのシーズンにおいて要となるチャプター(章)であり,新しい地域と新しいクラス,さまざまなダンジョンや高難度グループコンテンツの追加などが行われる。
GDC 2019の期間中,Bethesda Softworksは,サンフランシスコ市内の博物館「The
なお,今回紹介している画面や動画は開発中のものであり,正式リリース版とは異なる可能性が――たとえばプレイ動画の音声はダミーのようだ――あることをお断りしておく。
まずは,今回初公開となったエルスウェアの新しい公式紹介動画を見てほしい。
アジアンテイストなエルスウェア
チャプターは,ベテランプレイヤーだけを対象とするアップデートではなく,新規,あるいは低レベル帯のプレイヤーにも楽しめるものであり,エルスウェアを導入すると,新しいキャラクターでプレイを始めたときのチュートリアル部分も,エルスウェアを舞台とした新しいものとなる。
この新チュートリアルは,ゲームの基本的な操作方法を説明するだけでなく,ドラゴンとの戦闘まで含まれているので一見の価値ありだ。
新チャプターの舞台となるエルスウェアは,タムリエル大陸の中心地であるシロディールから見て南にあり,Elder Scrollsシリーズにおいては,獣人種族カジートの故郷として知られていた土地だ。ESOでは,エルスウェア西部の一部地域がゲーム内で登場していたが,それ以外の広い範囲がゲームで描かれるのは初めてのことだ。
Lambert氏は,エルスウェアの建物や風俗を設計するにあたって,インドネシアやタイ,インドの文化を参考にしたそうだ。実際に公開されたスクリーンショットや動画を見ると,東南アジアや南アジアを思わせる建物が建ち並んでいるのが分かるだろう。
エルスウェア北部は「Aneguina」(アネクイア)と呼ばれているが,その中心都市である「Rimmen」(リンメン)は,テストプレイで歩き回ってみると驚くほど壮麗な都市だった。ESOのゲーム内ではカジートのキャラクターを好んで使っている筆者も,思わず「ごめん,カジート(の文化を)舐めてたわ」と言いたくなるほどだ。
エキゾチックな魅力溢れるエルスウェアで,どのような物語が展開されるのかは明らかになっていないが,冒頭に掲載したトレイラーにもあるとおり,封印されていたドラゴンが解き放たれてしまい,それをどうにかするために,プレイヤーたちはエルスウェアで奮闘することになるようだ。
また,エルスウェアにおける連続したストーリークエストでは,ESO本編におけるメインクエストの登場人物である帝国魔闘士「Abnur Tharn」(アブナー・サルン)や,奇矯な言動が人気の「Cadwell」(キャドウェル)も登場するという。
もちろん,エルスウェアでは新しいNPCも登場する。とくに,公式PVでアブナー・サルンと共にドラゴンの復活を目撃することとなったカジートの冒険者「Khamira」(カミラ)が,どのような形でストーリーに関わってくるのかも楽しみだ(関連リンク)。
ドラゴンボーンではないプレイヤーがドラゴンと戦う
オーバーランドイベントとは,ESO本編マップにおける「Dark anchor」(ダークアンカー)や,2018年5月リリースの大型アップデート「Summerset」(サマーセット)で実装された「Abyssal Geyser」(アビサルガイザー)のようなイベントのこと。マップ上の決まった地点で定期的に大量のモンスターが出現し,それらを駆逐していくと,最後に強力なモンスターが登場するという突発的グループイベントといったものだ。
しかし,ドラゴンが出現するオーバーランドイベントは,アビサルガイザーよりも「ダイナミックなものになる」(Lambert氏)とのこと。いったいどんな仕掛けが用意されているのだろうか。
新クラス「ネクロマンサー」のアビリティは独特
エルスウェアでは,2017年6月の大型アップデート「Morrowind」(モロウウィンド)で実装となった「Warden」(ウォーデン)に続く,6つめのクラス「Necromancer」(ネクロマンサー)が追加となる。これまでは,敵としてネクロマンサーが登場する場面は多々あったが,今度はプレイヤーが死霊術を駆使して戦えるようになるわけだ。
ネクロマンサーには,「Grave Lord」(旧称:Reaper)「Bone Tyrant」「Living Death」という3種類のスキルラインが用意されている。大雑把に言うと,Grave Lordは直接タメージを与える攻撃系,Bone Tyrantは何かを召喚して攻撃,あるいは戦闘の補助を行うもの,Living Deathは回復に関わるものといったところか。
それぞれのスキルラインに,5種類のアクティブアビリティと4種類のパッシブアビリティ,1種類のアルティメットアビリティがあるというのは,他のクラスと変わらない。
ただ,ほかのクラスと決定的に異なる点もある。それは,ネクロマンサーのアクティブアビリティには,町中で使用すると犯罪行為になるものがあるという点だ。
犯罪行為に該当するアクティブアビリティには,説明のツールチップ上に「Criminal Act」という文字が赤字で書かれている。分かりやすいのは召喚系で,死者を召喚するアクティブアビリティを町の中で使用してNPC目撃されると,報奨金メーターが付いてしまう。
たとえば,筆者が召喚系アビリティの1つである「Skeletal Mage」をNPCの近くで使用したところ,即座に報奨金が付いたうえ,衛兵が攻撃してくる状態になってしまった。アビリティ一発で処刑というのだから世知辛い。
とはいえ,ネクロマンサーだからといって,それだけで衛兵に攻撃されるわけではないので安心しよう。無駄死にしたくなければ,犯罪扱いになるスキルを町中で使わないように注意するのが得策だ。
犯罪となるもの以外にも,ネクロマンサーのアビリティには,NPCの死体からエネルギーを吸い取ってヘルスを回復したり,自らを骨の巨像に変身させたりと,いかにもなものがそろっている。プレイ時間が短かかったので,アビリティの使い勝手や使いどころまでは判断できなかったが,ちょっと変わった戦い方のできるクラスとなりそうで,ネクロマンサーは,ESOにおけるプレイの幅を広げてくれるのではないだろうか。
そのほかにもエルスウェアでは,ドラゴンと戦う試練「Sunspire」(サンスパイア)が導入される予定だ。
また,ベースゲーム部分のアップデートも行われ,プレイヤーギルドに加入したい人が,適当なギルドを探せる「Guild Finder」という機能や,シロディールにおける戦争システムの改良なども加えられるという。
さらに,「Alt Character Unlocks」という新システムも導入される。これは,たとえばメインで使っているキャラクター以外のキャラクターを迅速に成長させたいという要望に応えるものであるという。
あるキャラクターでスカイシャードに触れてスキルポイントを得たときに,別のキャラクターがそのスキルポイントを獲得できる仕組みであるそうだ。具体的なデモがなかったので,どうやってスキルポイントを別キャラクターに取得させるのかは分からなかったが,新規のキャラクターでスキルポイントを集めて回るのが非常に面倒くさいという問題点は,ある程度解消されるのではないだろうか。
5月20日に向けて,エルスウェアについては,今後もさまざまな情報が出てくるだろう。ESOプレイヤーは,正式リリースを楽しみに待とうではないか。
DMM GAMESのエルダー・スクロールズ・オンライン公式Webサイト
The Elder Scrolls Online公式WebサイトのElsweyr情報ページ(英語)
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