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「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載
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印刷2013/03/05 00:00

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「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載

画像集#004のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載

 日本マイクロソフトが2013年3月21日の発売を予定している,Xbox 360専用TPS「Gears of War: Judgment」(以下,Judgment)。世界中に多数のファンを持つ「Gears of War」シリーズの最新作であり,三部作終了後初の作品となる同作では,シリーズで人気の高かったデーモン ベアードを新たな主人公として,「Gears of War」三部作より15年前の物語が描かれる。また,ゲームの「マルチプレイヤーモード」も大幅にアップデートされており,仲間と一緒に濃密なプレイが楽しめる作品になった。

「Gears of War: Judgment」公式サイト


 2013年2月下旬,そんなJudgmentのプレビューイベントが日本マイクロソフト本社で開催された。同作のマルチプレイヤーモードをいち早く体験できたほか,同作のシニア・プロデューサーを務めるEpic Gamesのクリス・ウィン(Chris Wynn)氏へのインタビューも行われた本イベント。ここでは,実際のプレイの印象と,インタビューの内容をお伝えしていきたい。


プレイ感覚はシリーズを踏襲しつつも,新たに盛り込まれたマルチプレイヤーモードが遊びの幅を広げる


 体験会では,マルチプレイヤーモードをすべてプレイできたのだが,筆者が一番気に入ったのが「OverRun」だ。
 内容は,COG軍(統一連合政府=Coalition of Ordered Governments)とローカスト軍に分かれた5人対5人のチーム戦で,COG軍はマップ中に複数置かれたローカストホールやジェネレーターを防衛し,ローカスト側はそれらの破壊を目指す。クラス制のチーム戦になっており,キャラクターごとに使える特技や武器が異なっているため,自分の役割を的確にこなしていかないと勝利は難しい。1回のマッチはそれほど長くない印象で,ボイスチャットで作戦を立てながらのプレイは非常にスピーディなものだった。

 後述するインタビューでも語られることだが,このOverRunは,「Gears of War 3」「Beast」モードと「Horde」モードをブレンドしたという感じといえば,従来作のプレイヤーにとって分かりやすいかもしれない。


  「Free-For-All」はいわゆるデスマッチで,ほかのプレイヤーがすべて敵というモード。「ひたすら敵を倒すこと」が目的になるのだが,これが実に難しい。プレイしたマップは高低差の大きなものになっており,うまく1人倒せたと思ったら,その瞬間,突然現れた敵に撃ち倒されるということも珍しくなく,一瞬たりとも気が抜けない。武器などの基本操作を学ぶのにもってこいだが,「なれ合いはごめんだぜ!」というアウトローにもおすすめできそうだ。

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 本作の新たなモードとなる「Domination」は,5人対5人のチーム対戦で,マップ中に3か所配置されたエリアの制圧を争うというものだ。エリアを示す光るリングのそばに立っていると制圧したことになり,ポイントが与えられる。マルチプレイヤーモードの中でも,とくに作戦の立て方を重視しなければならないものになるが,筆者はこういうのにからきし弱く,見せ場なし。ボイスチャットによる,チームメイトとのコミュニケーションが勝利のポイントになりそうだ。

 ちなみにJudgmentには,シングル/マルチ共に「Smart Spawn System」という新たなシステムが搭載されている。これは,敵の種類,出現タイミング,出現ポイントなどがプレイするたびに変わるというもので,会場では3時間以上,みっちり本作をプレイしたのだが,このシステムのおかげで,終始新鮮な感覚でプレイできた。

 マルチプレイヤーの印象は以上のとおりだが,続いてEpic Gamesで本作のプロデューサを務めるクリス・ウィン氏へのインタビューを紹介したい。

画像集#007のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載


「Gears of War: Judgmentは,これまでシリーズをプレイしてくれた人への恩返しのつもりで作りました」


4Gamer
 本日はよろしくお願いします。最初に,本作開発の経緯から聞かせてください。

クリス・ウィン氏(以下,クリス氏)
 「Gears of War」シリーズは,Gears of War 3が発売されたことによって,無事に三部作の完結を迎えることができました。それも,すべてファンのおかげです。Judgmentはそんなファンの方々に,何か恩返しがしたいという気持ちから出発したタイトルなんです。そのため我々は,ファンが何を望んでいるかを徹底的にリサーチしました。そして,その結果,E-Day(エマージェンス デー。ローカストが地上に出現した日)前後の話をもっと知りたいという意見が非常に多いことを知ったんです。そこで,E-Dayの出来事や,そのとき人々がどう動いたかについての詳細に描くことにしました。

Epic Games Gears of War: Judgment シニア プロデューサー クリス・ウィン氏
画像集#012のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載

4Gamer
 ベアードを主人公にするというのは,最初から決まっていたことなんですか。

ウィン氏
 そうですね。三部作ではマーカス,ドム,コールの話は語られてきましたが,ベアードについてはあまり触れられていませんでした。プレイヤーからは「ベアードのことをもっと知りたい」という意見がありましたし,タイミングも良いということで,ベアードを主人公にすることに決まりました。

画像集#005のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載

4Gamer
 分かりました。では次に,本作ならではの特徴を教えてください。

ウィン氏
 「Gears of War」はエンターテイメント要素を何より重視していますが,作品の原点であるゲームプレイの「濃さ」も同じように大切にしています。より濃密なゲームプレイを楽しんでもらえるようSmart Spawn Systemという仕組みを盛り込みました。
 これは,何度でもJudgmentをプレイしてもらうために考えたもので,各エリアに敵となるローカストが5〜6個のセットで用意されており,それをシステムが任意に選んで送り出してくるという仕組みです。そのため,同じエリアを選んでも,そのたびに違う相手が登場してきますし,プレイヤーが強いときなど,状況に応じてさらに追加の敵が登場することになります。

4Gamer
 なるほど。ところで,新しいマルチプレイヤーモードであるFree-For-AllOverRunの特徴を教えていただけますか。

画像集#013のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載
ウィン氏
 はい。まずFree-For-Allは,誰を撃ってもいいという個人対戦を取り入れよう,という考えから生まれたシステムです。従来作では,プレイヤーが自分達でルールを作り,別のモードを使ってFree-For-Allのようなことを行っていました。そこで,だったら用意しようじゃないかということになりました。

 一方のOverRunは,Gears of War 3のBeastモードやHordeモードを組み合わせ,それをブラッシュアップしたものです。
 COG軍が3つの拠点を防衛し,ローカスト側がそれに対して攻撃を仕掛けるというのが基本的なシステムですが,ゲームとしての深みと戦略性を取り入れるために,クラスベースにしました。これによって,チームの立ち回りがさらに重視されることになります。

4Gamer
 ファンからのフィードバックを,かなり取り入れているんですね。

ウィン氏
 はい。とくにマルチプレイヤーモードに対するファンの意見はとても参考になりました。それによって,武器の切り替えを早くしたり,グレネードを素早く投げられたり,屋根から飛び降りたりなど,動きの自由度は前作以上になっています。武器の扱いも容易になっており,Gears of War 3からJudgmentへの進化は,Gears of War 2から3への進化よりも,大きいと思います。

ストーリーモードで新しく登場する武器「トリップワイヤー クロスボウ」
画像集#010のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載

4Gamer
 Judgmentの開発は,People Can Flyが新たに担当していますが,開発スタイルに何か変化はありましたか。

ウィン氏
 基本的には変わってないですね。開発のほとんどはPeople Can Flyに任せていますが,三部作を開発してきたEpic Gamesにも経験値がありますので,知識を共有したりして,開発の手伝いをさせてもらっていますよ。

4Gamer
 Judgmentはシリーズ初のスピンオフタイトルとなりますが,「Gears of War」が初めて人でも,楽しめますか。

ウィン氏
 もちろんです。Judgmentはシリーズ三部作とは独立した作品ですので,これまで「Gears of War」をプレイしたことがないという人でも十分に楽しめるでしょう。
 また,初回特典として初代「Gears of War」がダウンロードできるようになっていますので,そういう意味では,初めてプレイする人にとっていい機会なのではないでしょうか。

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画像集#009のサムネイル/「Gears of War: Judgment」をガッツリとプレイできたメディア向けイベントをレポート。Epic Gamesのクリス・ウィン氏へのインタビューも合わせて掲載

4Gamer
 分かりました。それでは最後に,読者へのメッセージをお願いします。

ウィン氏
 Judgmentは,これまでのシリーズ作品とは違う立ち位置で制作されましたので,多くの人が,期待と不安が入り交じった気持ちを抱いていると思います。しかし本作は,皆さんの期待を超える作品になりました。ぜひ実際にプレイして,それを確認してほしいと思います。よろしくお願いします。

4Gamer
 本日はどうもありがとうございました。

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