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「Hearthstone」Japan Majorの決勝トーナメントが東京都内で開催。新環境で迎えた初の国際大会ではコントロールデッキ同士による名勝負が続出
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印刷2017/05/17 13:38

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「Hearthstone」Japan Majorの決勝トーナメントが東京都内で開催。新環境で迎えた初の国際大会ではコントロールデッキ同士による名勝負が続出

画像集 No.001のサムネイル画像 / 「Hearthstone」Japan Majorの決勝トーナメントが東京都内で開催。新環境で迎えた初の国際大会ではコントロールデッキ同士による名勝負が続出
 2017年5月14日,デジタルTCG「Hearthstone:Heroes of Warcraft」PC / iOS / Android)のオフラインイベント「Hearthstone Championship Tour Japan Major」(以下,Japan Major)の決勝トーナメントが東京都内で開催された。

 Japan Majorは,RIZeSTが主催するBlizzard Entertainment公認の国際大会である。本大会には世界中から計256名の選手が参加しており,2017年4月に約3週間の期間を設けてオンライン予選が行われた。そして,予選を勝ち抜いた8名の選手が,5月14日にオフラインでしのぎを削ったのだ。

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 本大会の大きな見どころの1つは,2017年4月7日にリリースされた拡張パック「大魔境ウンゴロ」が導入されてから,初の国際大会というところだ。オンラインの予選中はトレンドが目まぐるしく変化しており,明確なメタも立てにくいなか,臨機応変に立ち回れた選手が勝ち進んでいった。

 そんな激戦となったオンライン予選を勝ち抜き,5月14日の決勝トーナメントに参加した選手の顔ぶれは以下のとおり。

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tacici選手(日本)
MATSURI選手(日本)
Tansoku選手(日本)
wing選手(日本)
WaningMoon選手(フィリピン)
jjangnara選手(韓国)
Pinpingho選手(台湾)
BGIOU選手(台湾)

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 決勝トーナメントにおける各選手は,使用するヒーロー(デッキ)を事前に提出し,その内容は全員に公開される。そして各試合の開始前に,対戦相手のデッキから1つを使用不可(BAN)にしたうえで,BO5(Best of 5の略。先に3勝した側が勝利)を行うというのが基本ルールだ(決勝戦のみBO7)。

 現在のゲーム内環境をざっくり説明しておくと,クエストローグや一部のアグロデッキが猛威を振るっている。とくに,初期手札とその後の引きに恵まれたクエストローグを相手にしたときの理不尽さは,プレイヤーならよくご存知だろう。
 それを除けば,前環境と比較してさまざまなヒーローによる,ミッドレンジやコントロール系のデッキにも注目が集まっている状況だ。

 そのため今回の決勝トーナメントでは,ほとんどのマッチアップでローグ(≒クエストローグ)がBANされ,その結果,コントロールデッキによる奥深い戦術が飛び交う展開となった。最後のドローまで一発逆転の可能性を秘めた戦いばかりで,ファティーグ(山札を使い切る)すら視野に入れる試合も珍しくなかった。

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 見ている側も手に汗握るトーナメントを勝ち進み,決勝戦に駒を進めたのは,Tansoku選手(日本)とPinpingho選手(台湾)だ。両選手の使用ヒーロー(デッキ)は,Tansoku選手がクエストローグ(BAN)/翡翠ドルイド/コントロールメイジ/ン=ゾスパラディン/ン=ゾスシャーマン。Pinpingho選手がクエストローグ/翡翠ドルイド(BAN)/コントロールメイジ/ン=ゾスパラディン/翡翠シャーマンだ。

 決勝戦は双方が交互に勝利を収める展開となり,3-3のフルカウントで迎えた最終試合は,ン=ゾスシャーマン(Tansoku選手)とン=ゾスパラディン(Pinpingho選手)のマッチとなった。

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Tansoku選手
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 試合序盤では,Tansoku選手がバーンズからマナの潮のトーテムを召喚し,ドローを有利に進めていく。またストーンヒルの守護者から,本来デッキに含まれていない風の王アラキアをドローし,しかもそれを2回繰り返すという強運を発揮。Tansoku選手にとって若干有利な展開だ。

 ところが,Pinpingho選手がプレイしたミニオン4体に対し,Tansoku選手が退化を切ったところ,断末魔持ちのミニオンが2体出現してしまう。そして相手のキーカードは頽廃させしものン=ゾス。これはマズいということで,すかさず2枚目の退化を切ったが,今度は魔獣が現れてTansoku選手は頭を抱えてしまった。

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 その後はお互いにライフ一桁の攻防が続き,Tansoku選手はPinpingho選手の残りライフ3まで追い詰める。ここで決着がつくかと思われたが,Pinpingho選手の次のドローは禁じられし癒しで,20点ものライフを回復。Tansoku選手は2枚の風の王アラキアで詰め寄るも,今度はPinpingho選手の光の王ラグナロスがしばらく生き延びてしまい,なかなか仕留められない。

 勝負はファティーグまでもつれ込み,ここでPinpingho選手は温存していた頽廃させしものン=ゾスをついにプレイ。盤面を一気に制し,Tansoku選手は何とか処理を試みるも,最後はファティーグによるダメージで敗北。Japan Majorの栄冠は,台湾のトッププレイヤーPinpingho選手の頭上に輝いた。

Pinpingho選手(右)
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画像集 No.015のサムネイル画像 / 「Hearthstone」Japan Majorの決勝トーナメントが東京都内で開催。新環境で迎えた初の国際大会ではコントロールデッキ同士による名勝負が続出
 なお,決勝トーナメントの各試合に関して,Twitch放送のアーカイブが現在公開されている。決勝戦だけで2時間もの長さで,本稿で解説したラストマッチ以外も名勝負が目白押しだ。実況・解説を務めた3名のトークもキレッキレで,難解な試合展開や両選手の思考を見事に伝えており,観戦するだけでHearthstoneの腕前が上がるかも? ぜひ,チェックしてほしい。

Japan MajorのTwitch配信のアーカイブ
(決勝戦は8時間35分頃から)

各選手の使用デッキ一覧
(画面内の「ファイナリスト」タブを選択)


(次ページ:Hearthstone開発者インタビュー)
 
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