インデックスが，東京地方裁判所に民事再生手続開始を申立て

　インデックスは2013年6月27日，東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い，受理されたことを発表した。受理に伴い，東京地方裁判所は同社に対して保全命令を発令。“倒産しないための再生手続き”ではあるが，これは事実上の倒産といってよいだろう。負債総額は約245億円（5月31日現在）。
　申し立てに至った理由としてインデックスは，海外企業の買収で予想どおりの利益があがらず，投資損失が発生したこと。また，日本振興銀行の破綻によって，中小企業振興ネットワーク参加各社の経営状態が悪化し，これらの企業に対するインデックスの投融資が回収不能になったことを挙げている。6月12日に掲載した記事でもお伝えしたとおり，証券取引等監視委員会が粉飾決算の疑いでインデックスの強制調査に入るなど，同社の存続が危ぶまれていた。

　今後の見通しとしてインデックスは，裁判所および監視委員の監視のもとで，事業を継続し，再建を図るとしており，また，好調なゲーム事業については，迅速にスポンサーを募集し，事業譲渡を検討しているという。
　発表に具体的な名前は出ていないが，同社はゲームブランド「アトラス」を抱えており，アトラスは本日（2013年6月27日）発売された「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」に続き，「ドラゴンズクラウン」などの期待作をリリースする予定となっている。今後の展開に注目したい。

民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ（pdfファイルが開きます）

※6月27日21:00頃，関連記事を掲載しました

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