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[TGS 2013]「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」トークステージで4都市同時開催の第2回ロケテスト情報が公開。石渡氏へのインタビューも掲載
今回のトークステージでは,GGXrdのゼネラルディレクター・石渡太輔氏が,GGXrdの進化の方向性や今後の展開についてのトークを展開。第2回ロケーションテストの情報が公開されるなど,かなり見どころ満載のステージとなっていた。
記事後半には,石渡太輔氏へインタビューも掲載したので,最後までじっくり読んでみてほしい。
「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」公式サイト
トークは,MCの質問に石渡氏が答えていくという形式で進行したが,ここでは石渡氏の発言の要旨をかいつまんで紹介しよう。
GGXrdは,2013年8月に第1回ロケーションテスト(関連記事)が実施された。かつてない規模で開催されたこのロケテスト,そしてYouTubeで公開されたトレイラー(※合計試聴回数120万超)は大きな反響を呼んでおり,発表から現在まで,本作は話題に事欠かない状況となっている。
そんな本作のアピールポイントとして石渡氏が挙げたのは「新規ユーザーも楽しめる手軽さ」である。「GUILTY GEAR」シリーズの新作としてはもちろん,“格闘ゲーム”として新たなユーザーが楽しめるよう,本作では登場するキャラクターの選択を含めて,さまざまな点に配慮するという。
また,今作で導入された3Dグラフィックスによる2D表現について石渡氏は「かなりプレッシャーが大きな部分だった」と話している。最終的に3Dの導入を決定した理由は「BLAZBLUEが“2D格闘ゲームのトップ”を取ってしまった感があったので,GUILTY GEARはちょっと斜め上の方向として“2Dのように見える3D”を目指して作りました」とのこと。トレイラー#2でも対戦シーンはセルアニメにしか見えないが,これは3Dなのである。製作に時間がかかるのもしようのないところだろう。
気になるキャラクターとストーリーに関しては,やはりまだ話せないことが多いようだ。ただ,キャラクターについては「リニューアル後の1作目ということもあって,出演キャラクターには社内でもかなり議論されているという。
ストーリーについては「Xrdを皮切りに,これまで停滞していた『GUILTY GEAR2 -Overture-』以降のストーリーを描いていきます」「これまでのストーリーを知らない新規ユーザーの方にもストーリーがよく分かる,一つのパッケージとして提供します」と話していた。
トークステージの話題はここまで。以下で,イベント終了後に行った石渡氏へのインタビューを掲載しよう。
ストーリーは? サブタイトルの意味は?
ゼネラルディレクター・石渡氏に直接聞いてみた
4Gamer:
イベントお疲れさまでした。続けざまで恐縮ですが,ぜひ新作のお話を聞かせてください。
よろしくお願いします!
4Gamer:
ではまず一番気になっている点を。ズバリ,本作では(過去作品から)どのようなキャラクターが登場しますか。
石渡氏:
具体的にはお答えしにくいですね……。これまで出ていたキャラクターを全員出せるとは言えないのですが,僕達の中では基本的に“不要なキャラクター”はいないと思っています。なので,ゆくゆくは全員出していきたいですね。
ただ,しばらくはお待ちいただくことになると思います。
4Gamer:
今回は「GUILTY GEAR2 -Overture-」以降のストーリーが描かれるとのことですが,“ゆくゆく全員”となると,やはりアクションストラテジーである同作のキャラクターも参戦したりするのでしょうか。
石渡氏:
「GUILTY GEAR2」のキャラクターは,どうしても格闘ゲームとしては新キャラクターになってしまいます。なので,どちらかといえば格闘ゲームとしてプレイヤーが親しんでくれているキャラクターを優先して出す形になるかなと。
4Gamer:
登場キャラクターは,どういった基準で決定されていますか。
石渡氏:
新しい技術を使った作品なので,できることとできないことがあります。新しい技術で表現することの難度も,優先順位を考えるうえでのイチ要素ですね。あとは,キャラクターの人気や,ゲームとしての面白さ,あるいは現在登場が決定しているキャラクターとの兼ね合い……と,基準というか,考慮すべき要素はさまざまです。
4Gamer:
第1回ロケテストでは前作「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R」のBGMが使用されていましたが,実際にはどのようになるのでしょうか。
石渡氏:
ロケテストには収録が間に合わず,いつも通りの曲になってしまいましたが,実際には全キャラクターに新曲を用意しています。
4Gamer:
コンシューマ版はPS4とPS3で発売が予定されていますが,クロスプラットフォームでの対戦は可能ですか。
石渡氏:
可能であればやりたいとは思っていますが,まだ現状ではお話できません。
4Gamer:
ストーリーモードをプレイする場合,シリーズに登場していたキャラクターの知識は必要ですか。
石渡氏:
今までの情報は必要ないですね。例えば「スターウォーズ」を楽しむ場合,たくさんのエピソードがある中で,そのうち一つのエピソードを見ても楽しめるように作られていますよね。そういったイメージでストーリーを作ろうかと考えています。
4Gamer:
「あの男」(初代「GUILTY GEAR」から登場しているキャラクター)が正体不明だったりと,ストーリーはいまだ謎だらけですが……。
石渡氏:
そう言われ続けてかれこれ15年。それでも,“本格的にゴールに向かっていくような物”にはなるようにして行きたいと思っています。
4Gamer:
ストーリーに関係がありそうなGGXrdのサブタイトル「SIGN」の意味はなんなのでしょう。
石渡氏:
「兆し」といったような意味合いです。物語,あるいは事件の“始まり”がこの作品なんだ,というニュアンスです。
4Gamer:
兆し。なんだか想像の膨らむキーワードですね。
では最後に,初心者(「GUILTY GEAR」入門プレイヤー)向けの施策を教えてください。
石渡氏:
「ロマンキャンセル」時に一瞬だけスロー演出が入るのは,その一つですね。GUILTY GEARといえば,テンポの速さがウリの一つですが,同時にそれが敷居を上げていた部分も,少なからずあります。これまで通りのGUILTY GEARらしい対戦の熱を感じながらも,もう少し考える猶予を作れるようになればと思っています。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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