プレイレポート
[E3 2013]Xbox One「Forza Motorsport 5」を触ってみた。新コントローラでより臨場感あふれるドライビングが楽しめる
今回プレイしたのはMicrosoftブースにあった「Forza Motorsport 5」。McLaren P1をはじめとする複数の車種から1台を選び,コースを1周するという内容になっていた。
コントローラは試遊台の中に隠された本体と有線接続されていた。プレイのために両手で握ってみたときの最初の感想は,「Xbox 360のコントローラより背面がすっきりしている」。
重さやグリップ部の感触はそれほど変わらないのだが,Xbox 360コントローラの背面にあった電池ボックスがなくなっているため,指の置き方がかなり自由になった印象だ。
ロード時間中に[A][B][X][Y][LB][RB]を押してみたが,押した感触はXbox 360コントローラとほぼ同じ。[LT][RT]の両トリガーはより少ない力で押し込めるようにも感じたが,「明らかに違う」という感じではなかった。
そのため,「操作感覚はXbox 360と大差なしかな?」と思いながらプレイを始めたのだが,実はトリガーに大きな追加要素があった。
Forza Motorsport 5では[RT]トリガーにアクセル操作が割り当てられているので,スタートと同時に思いっきり押し込んだのだが。そのときにコントローラのグリップ部とは別にトリガーが震えたのだ。予想外の振動が伝わってきたので,筆者は思わず声を上げてしまった。
この振動はタイヤが空回りしたり,車体が進行方向に対して横を向いてしまったときなどに発生するようだった。既存のレースゲームにもそういった現象をコントローラの振動で表現しているものはあったが,敏感な指先が直接刺激されることで,それがよりクリアになった感じだ。レースゲーム以外のジャンルでも,トリガーの振動とグリップ部の振動を効果的に使い分けたタイトルは出てくるだろう。
筆者はそれほどレースゲームがうまいわけではないので,走行中にステアリング操作の修正を頻繁に行うのだが,そこで好感触だったのがアナログスティックの表面に掘られたパターンだ。
Xbox 360のコントローラでは,激しい操作になると,実際に滑ることはないものの「滑りそう」と思いながらプレイすることが多かったのだが,今回はこのパターンのおかげで,そんな心配を覚えることはなかった。
さて,「Forza」シリーズは毎回グラフィックスの美麗さが話題になるタイトルだが,今回のプレイでも,美しい車体や風景を十分に堪能することができた。とくに,走行中の車体に降り注ぐ木漏れ日や,走行後に車体についた細かいほこりなどの描写がかなりリアル。
現行機が初のHDグラフィックスをひっさげて登場したときほどのインパクトはないものの,開発中ながら着実に現行機タイトルの上を行く印象だ。
プレイレポートは以上となる。総じて,ハードウェアとしても,ソフトとしても堅実に進化していることを感じられたという印象だ。
今回体験することはできなかったものの,本作にはKinectを使用したヘッドトラッキングやボイスによる操作も盛り込まれているとのこと。Xbox Oneに標準で付属する新たなKinectにより,できることもより多くなっているのだろう。
全体的には「さすが次世代機」と思わせてくれた進化ぶりだったのだが,一つだけ,ロードで少々待たされたのが気になった。もちろん今後の開発で短くなっていくのだろうが,次世代機になったからといって今までの問題がすべて解決されるわけではないことも感じさせられたシーンだった。
「Forza Motorsport」公式サイト
- 関連タイトル:
Forza Motorsport 5
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Xbox One本体
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