プレイレポート
[E3 2013]「マリオカート8」プレイレポート。今度は壁や天井すらもコースになって,マリオ達が文字どおり縦横無尽に走り回る
「マリオカート」といえば,マリオやルイージなどが乗ったカートを操り,ライバル達としのぎを削るレースゲームである。……といった説明など,もはや不要だろう。
その最新作であるマリオカート8は,2011年12月にニンテンドー3DS用にリリースされた「マリオカート7」を踏襲しつつ,新要素を取り入れた内容になっている。本稿では,E3 2013の任天堂ブースに展示されていたバージョンでのプレイフィールをお伝えしてみたい。
ただし,カートごとの能力が表示されていなかったので,性能差を視覚的に把握することはできなかった。このあたりは,現在開発が進行中のタイトルだけに,今後,変更されることも十分に考えられるだろう。
なお,今回の試遊ではWii U GamePadでプレイすることになったが,キーアサインは,[ZL]ボタンでアイテム使用,左アナログスティックがステアリング,[ZR]ボタンがドリフト,[A]ボタンがアクセルという設定になっていた。
Wii U GamePadの画面中央には,キャラクターを表すマークが表示されており,それを押すとクラクションを鳴らせる。また,クラクション用のボタンを消し,コース全体を俯瞰したマップを表示させることも可能だった。付け加えると,ステアリングのコントロールをWii U GamePadの傾きで行うように切り替えることもできたので,WiiリモコンとWiiハンドルを組み合わせたときのような操作感も味わえる。
また,コースマップを見る限りだと分かれ道がないように思えても,両サイドの壁が走れるように設定されていれば,通常コース以外に左の壁,右の壁といった具合に,走行ルートの選択肢は増える。どの道を進むかによって取れるアイテムが異なるケースは当然あり,また,単純に近道,あるいは遠回りとなることもある。
マリオカートの対戦では,どれだけコースを熟知しているかが勝敗の分かれ目になることも多いだけに,研究のしがいが増しているのは間違いないだろう。
本作はマリオカートシリーズとして初のHD対応作品というもともあり,従来作と比べてグラフィックスが格段に美しくなっている。カートの動きもなめらかで,プレイ中に感じる気持ち良さは明らかに向上していた。とくに,相手のカートをはじいたときの飛び出しっぷりや,急加速したときのスピード感はかなりものだ。
これまでも遊んでいるときの気持ち良さには定評のあるシリーズだったが,その点にさらに磨きがかかった印象である。
さらに,今回プレイしたバージョンでは実装されていなかったが,レースのハイライトシーンをまとめたリプレイデータを,Miiverseで共有する機能も用意されるという。つまり,自分の勝ちっぷりをほかの人に自慢しつつニヤニヤできるわけで,気持ち良さはレース後も続くわけだ。
インターネットを介した対戦プレイにも対応しているとのことなので,来春には白熱したレースをたっぷりと楽しめるだろう。
- 関連タイトル:
マリオカート8
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