「Wonderland Wars」の全国大会「Wonderland Record Of Wars 4th TOURNAMENT」が開催。大型アップデート「七つ色の冒険譚」の情報も

　2018年12月1日，大田区産業プラザPiOにて，セガ・インタラクティブのオンライン協力対戦ゲーム「Wonderland Wars」の全国大会，「Wonderland Record Of Wars 4th TOURNAMENT」が行なわれた。本稿では，大会の模様とイベント終了後に公開された次期大型アップデート「Wonderland Wars 七つ色の冒険譚（ロマンス）」の情報をお届けする。

「Wonderland Wars」公式サイト

シリーズ初の試みが多数導入される新バージョン「七つ色の冒険譚（ロマンス）」

　まずは会場で初お披露目となった「Wonderland Wars」の新バージョン「七つ色の冒険譚（ロマンス）」の情報から紹介しよう。
　今回の大型アップデートでは，新キャストやカード，システムの追加，バランス調整が行われるのはもちろん，“冒険譚”と名付けられた新たなゲームモードも実装される。“錫の新兵”という育成可能なユニットを引き連れての2人協力プレイ，CPUが操る強敵と4人のプレイヤーで協力して戦うといった，これまで「Wonderland Wars」の基本であった4対4の対人戦とは違った形式のバトルが，「七つ色の冒険譚」では楽しめるようだ。

新キャラクター，アナスン（CV：小林ゆう）。冒険譚モードで重要な役割を果たすのだろうか

冒険譚でプレイヤーのパートナーとして出撃する“錫の新兵”。プレイを重ねることで能力やスキルを成長させられる

“錫の新兵”以外にも，冒険譚独自のギミックが用意されている

エルルカン（CV：鈴村健一），ミラベル（CV：花澤香菜）といったキャストも新たに追加される

周囲の味方と敵，両方にさまざまな効果を付与する“双陣”を持つタイプの巨人が新たに登場

味方とドローショットを交差させると双方のドローショットが強化される“クロスドロー”，発動すると回避ボタンが別のアクションに変化するマスタースキル“タイプ：サモン”など，対人戦の環境に大きな影響を与えそうな新システムの存在も明らかになった

　また，「Wonderland Wars」の総合ディレクター 大原 徹氏は，「すべてのプレイヤーに（驚きを持って）迎えてもらえるかは分かりませんが」と前置きしつつも，大型アップデートとは別に「これまでとは違う変わった展開」も来年春ごろから実施していくことを明かした。
　これまで稼働後の施策として定番となっていた「定期的なバランス調整」「新キャストの投入」「コラボキャンペーン」に続く“何か”にも，2019年の「Wonderland Wars」は期待できそうだ。

現行バージョンを締めくくる頂上決戦を制したのは……

　大会名のとおり4度目の開催となる全国大会「Wonderland Record Of Wars 4th TOURNAMENT」は，過去最大級の規模で予選が行なわれた。従来の大会形式である全国各地の店舗予選とエリア予選を制し地域の代表となった10チームと，予選に先駆けて行なわれたネットワーク対戦による代表決定戦“RISING”を勝ち抜いてきた1チーム，計11チーム44名が参戦。全国から終結した精鋭たちが，頂点に立つべく激突した。

決勝大会まで勝ち上がってきた全11チームとトーナメント表

決勝大会は1回戦から決勝まですべて3戦2勝先取の形式で進行。1戦ごとにサイドの入れ替えと2分間のブリーフィングタイムが設けられ，負けたチーム側はキャストの変更が可能だった

大会進行は自身が演じたナビゲーションキャラ，マメール・ロワに扮した磯村知美さん，ミリオン土屋氏が担当。解説はトッププレイヤーのキルア氏，しのだ氏が務めた

　ほぼすべての試合が制限時間いっぱいまで戦いが繰り広げられる激しい戦いが繰り広げられた。そんなトーナメントを勝ち上がり決勝戦に進出したのは，東海Aチームと北関東チームだ。

決勝戦に進出した東海Aチーム（左）と北関東チーム（右）

　決勝戦第1試合は，ここまで対戦相手によってキャストの構成を変更し盤石の試合運びを見せてきた北関東チームが先取。モモベリ選手操る「闇吉備津」が中央レーン付近で常にプレッシャーをかけ続け，東海Aチームの動きを制限してペースを握ると，試合の残り時間が3分を切ったころには安全圏ともいえるリードを獲得。そのまま逃げ切り，優勝へ王手をかける。
　後がなくなった東海Aチームだが，第2試合も，先にリードを奪ったのは北関東チーム。試合残り時間5分あたりのところで相手のチームゲージを大きく削ると，そこから残り時間が2分を切るまで優位な状況を維持する。
　だが，このままで終われない東海チームも意地を見せる。試合時間が残り1分半を切ったころにはキャストを1，2体落とせば勝敗がひっくり返る状況までゲージ差を縮めると，残り10秒でついに逆転し，初めてリードを奪う。
　しかし，その数秒後には北関東チームが再逆転。追いすがる東海Aチームは残り0秒まで北関東チームのゲージを削り続けるも，2度目の逆転を遂げるには至らなかった。激戦を制した北関東チームが頂点の座に輝いた。

優勝した北関東チームの4名（右からなぼる選手，FAS選手，モモベリ選手，えれくと選手）には特殊称号“覚醒の四閃筆”が贈られた。最終試合はどちらのチームゲージが多く残っているか，目視で判別できないほど僅差の勝負だった

会場には来場者も参加できる“アトラクション”も複数展開されていた。優勝チーム予想や「Wonderland Wars」かるたの作成，キャストのデザインを担当したイラストレーターにその場でイラストを描いてもらえる“神筆使いの間”などに，多くの「Wonderland Wars」ファンがつめかけていた

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