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印刷2019/09/11 16:54

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カプコンとコーエーテクモの特許侵害訴訟が決着。コーエーテクモ側に1億4384万円の支払いが命じられる

 知的財産高等裁判所は本日(2019年9月11日),コーエーテクモゲームスとカプコン間で争われていた2件の特許侵害訴訟についてカプコン側の訴えを大筋で認め,コーエーテクモ側に損害賠償請求額の一部の支払いを命じる判決を言い渡した。

 この訴訟は,コーエーテクモゲームスが販売する「真・三國無双」「戦国無双」,および「零」の各シリーズについて,カプコンが2件の特許権侵害を訴えていたもの。
 カプコン側の訴えが認められたのは,「零」シリーズにおいて侵害があったとする特許3295771号(敵キャラクターなどの存在を振動で知らせる仕組みに関する技術)と,「真・三國無双」「戦国無双」シリーズで争われていた特許第3350773号(シリーズ化されたゲームソフトの作動時,前作をゲーム機に読み込ませることで,キャラクターなどが追加される仕組みに関する技術)の“一部”についてだ。
 この特許侵害により,損害賠償請求額の一部にあたる1億4384万3710円(うち弁護士費用など1307万円)の支払が,コーエーテクモゲームス側に課されることとなる。

※2019年9月12日訂正:初掲時,支払額を1億5691万3710円としていましたが,カプコンからの指摘により額面を修正しました。

 本件は,2017年12月に大阪地方裁判所で下された第1審の続審にあたり,この判決を不服としたカプコン側が控訴した経緯がある(関連記事)。第1審判決は特許3295771号の侵害について,コーエーテクモゲームス側に517万円の支払いを命じたものであり,今回の知的財産高等裁判所の判断は,カプコン側の訴えをより大きく認めた形となる。

 今回の判決に対しカプコン側は,「司法の良識ある判断が示された」として“勝訴”を謳っている。
 一方コーエーテクモゲームス側は,カプコン側の訴えが退けられた残りの部分に対し,「特許法の主旨に沿った良識ある判断であり、かつ当社の主張が正当なものであったことが裁判所によっても認められたもの」として“一部勝訴”としつつ,主張が認められなかった部分については,「甚だ遺憾であり、判決内容を十分に精査し、今後の対応を検討」するとしている。

カプコン公式サイト内「特許権侵害訴訟における当社勝訴判決のお知らせ」

コーエーテクモホールディングス公式サイト内「特許侵害訴訟(控訴審)の一部勝訴判決に関するお知らせ(PDF)」

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