ミュージック フロム ゲームワールド：Track 183 「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜」「ドールズフロントライン」

Illustration by しなぷう

　先日，ついにPlayStation VRを購入しました！　そして夏ということで次々とホラーゲームに手を出し，今は「Home Sweet Home」をじっくりとプレイ中です。こんなに楽しいのなら，もっと早く買えばよかった。皆さんも，この夏はVRホラーゲームで涼しく過ごしてみてはいかがですか？

　ということで，今週の「ミュージック フロム ゲームワールド」は，「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜」と「ドールズフロントライン」のサントラを紹介します！

暑い夏を涼しくするダークなサウンドが満載！

「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜 ORIGINAL SOUND TRACKS」

タイトル	HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜 ORIGINAL SOUND TRACKS	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2019年7月24日
価格	2500円（税抜）
発売元	ウェーブマスター
コピーライト	（C）SEGA

　今週の1枚めは，アーケードで好評稼働中の「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜」の楽曲を収録した，「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜 ORIGINAL SOUND TRACKS」を紹介します。作・編曲は，花田啓太朗氏，Hiro師匠の2人が担当。緊迫感あふれるダークなサウンドが満載です。

　1曲めは「The Chariot」。パンチの効いたローファイなグランジサウンドがオープニングを飾り，聴き手を新たな「HOUSE OF THE DEAD」の世界へと誘います。注目は10曲めの「Count Down」。疾走感ある暴力的なリズムトラックが恐怖感を煽ります！　17曲めの「The High Priestess」は，不気味なフレーズのごった煮具合がカオスな曲。気持ち悪さがクセになってしまうかも!?

　28曲めの「Burn」は，重たいビートが引っ張るヘヴィな曲。聴いているだけで不安になるバックのシーケンスも印象的です。続く「The Moon」は迫力満点の重厚なアレンジで，クライマックス感あふれるミステリアスなメロディが堪能できます。

　ドラマチックな展開が魅力の33曲め「For the SCARLET DAWN」は，サントラ後半のハイライトとも呼べる仕上がり。そして本編ラストを飾る43曲めの「Ending」は，物悲しいメロディをアコースティックサウンドでまとめ，しっとりとサントラを締めくくります。

　44曲めからはボーナストラックを収録。本作の宣伝大使を務めたバーチャルYouTuber，緋色すもものYouTubeチャンネル「すももチャンネル」で使用された劇伴（「愛されるより愛シタイ 〜THE HOUSE OF THE DEAD EX〜」より）となっており，ゲーム本編とは違ったコミカルなサウンドが楽しめます。

「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜」公式サイト

「HOUSE OF THE DEAD 〜SCARLET DAWN〜 ORIGINAL SOUND TRACKS」特設サイト

---

Vanguard Soundによる注目のエレクトロサウンド

「ドールズフロントライン オリジナル・サウンドトラック」

タイトル	ドールズフロントライン オリジナル・サウンドトラック	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2019年7月24日
価格	初回限定版：3300円（税抜） 通常版：3000円（税抜）
発売元	ビクターエンタテインメント
コピーライト	（C）SUNBORN Network Technology Co., Ltd.（C）SUNBORN Japan Co., Ltd.

　今週の2枚めは，「ドールズフロントライン」（iOS/Android）のサントラとなる，「ドールズフロントライン オリジナル・サウンドトラック」をご紹介！　作・編曲は中国の音楽制作会社であるVanguard Soundが担当しており，お洒落な近未来エレクトロサウンドを堪能できます。

　まずは2曲めの「Day1」に注目。4つ打ちのビートに乗ってクールなサウンドが展開され，ストリングスのメロディや不思議な音色で作られたシーケンスが絡み合いながら，独特の雰囲気を作り上げています。

　個性の強いエレクトロサウンドの楽曲が続くなかでの23曲め「PROUD OF YOU」は，それまでに見られなかった正統派オーケストラサウンドの曲で，約1分半と短いながらも，シンフォニックなメロディがインパクト抜群です。続く「Cuty」はアイドル風のポップチューンで，こちらも本サントラでは異質な曲になっています。

　27曲めの「Black Out」は，エレクトロサウンドとオーケストラを融合させ，全編にわたって大胆なコーラスワークを取り入れた意欲的な曲。本サントラにおける，個人的なイチオシです！

　ラストは「創聖のアクエリオン」の主題歌などで知られる，AKINO with bless4によるボーカル曲「What Am I Fighting For」で締めくくり。表情豊かなボーカルとアッパーなメロディによる，無国籍な近未来エレクトロポップナンバーで，サビの展開は鳥肌もの。「ドールズフロントライン」のファンはもちろん，エレクトロサウンドが好きな人に，ぜひ聴いてほしい1枚です。

「ドールズフロントライン」公式サイト

「ドールズフロントライン オリジナル・サウンドトラック」特設サイト

---

■■風のイオナ■■ マーベルランド産まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。将来はモタビア星に移住して積みゲーを消化しまくるのが夢。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。地下アイドルグループ，DORCA（ドルカ）のプロデュースと，同じく地下アイドルグループ，遊星ギミックのディレクターもやっています。