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[EVO2018]TeamYAMASAのノビ,ユウ,タケ。選手に聞く「鉄拳7」部門の見どころ。海外のプレイヤー情勢と最新のキャラ被せ事情に迫る
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印刷2018/08/01 10:00

インタビュー

[EVO2018]TeamYAMASAのノビ,ユウ,タケ。選手に聞く「鉄拳7」部門の見どころ。海外のプレイヤー情勢と最新のキャラ被せ事情に迫る

 2017年から公式世界大会「鉄拳ワールドツアー」がスタートし,世界規模での盛り上がりを見せている「鉄拳7」PC / PlayStation 4 / Xbox One)。日本時間8月4日に開幕する世界最大級の格闘ゲームイベント「Evolution」(以下,EVO)においても,その影響は大きく,EVO2016は549人,EVO2017は1286人,そして3回目のメインタイトル選出となった今年は1538人と,右肩上がりにエントリー数が増加している。
 また,プレイヤー人口の増加に伴い,各地のプレイヤーレベルも底上げされており,近年ではさまざまな地域のプレイヤーがアジアのトッププレイヤーを脅かすほどの実力を身に付けてきているという。

鉄拳7

 ここでは,Team YAMASAのプロゲーマーとして鉄拳ワールドツアーに出場し,海外大会の最前線で活躍してきたノビ選手ユウ選手タケ。選手に現在の海外のプレイヤー情勢や,EVO2018の見どころについて存分に語ってもらった。

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Team YAMASA

ノビ選手

「鉄拳6」シリーズから現在に至るまで,世界最強クラスのプレイヤーとして活躍を続けるドラグノフ使い。柔軟な発想から生み出されるハイテンポなプレイスタイルで相手を翻弄する。EVO2015優勝,「闘会議2018 鉄拳7 Final 〜Royal Championship〜」優勝などのさまざまな実績を持つ

Team YAMASA

ユウ選手

「鉄拳5」シリーズから日本を代表するフェン使いとして第一線で活躍するプレイヤー。新しい戦術の開発やキャラ対策に余念がなく,攻略ライターとして活動していた経歴も持つ。EVO2015では9位,EVO2016では7位と安定した結果を残している
 
Team YAMASA

タケ。選手

鉄壁の防御力を武器に相手の攻めに対応して勝ち切るプレイスタイルを得意とする。メインキャラをブライアンから一美に変更してからの活躍はめざましく,7月に実施された鉄拳ワールドツアーのチャレンジャーイベント「FV x SEA Major Malaysia 2018」において念願の優勝を果たした

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは鉄拳7を観戦するうえで肝となる攻防について教えてください。

ノビ選手:
 どの格闘ゲームでも,自分にとっての有利な間合いを取り合う攻防がありますよね。鉄拳は3D格闘ゲームなので,前後の距離調整に加えて横移動があり,常に細かく移動して,この攻防を行っています。また,上級者になるほど,大振りな攻撃は当たらないので,隙の小さい技でのけん制合戦が多くなります。

4Gamer:
 初心者同士の対戦のように,コンボ始動技を振り回す戦い方では上級者には通用しないのでしょうか。

ユウ選手:
 コンボ始動技って空振り時の隙が大きい技がほとんどなので,避けられてからの反撃で一瞬にして倒されてしまいますね。もちろん,コンボ始動技は最も当てたい本命の技ではあるのですが,だからこそ上級者はそれを警戒して,コンボ始動技を食らわないような立ち回りを徹底しています。
 大技を当てるためには,細かい下段攻撃などで体力を削るなど,相手に少しずつプレッシャーをかけていく必要があります。「相手の意識が外れた瞬間に大技を狙う」といった鉄拳ならではの読み合いが分かるようになると,観戦するのが一層面白くなるかと思います。

4Gamer:
 鉄拳7では体力が減少するとレイジシステム(※1)が発動してキャラが強化されます。観戦するうえで盛り上がるポイントだと思いますが,レイジシステムに関する読み合いはどういったものになるのでしょうか。

ノビ選手:
 極論になりますが,自分が残り体力7割で,相手が体力2割のレイジ状態だと相手のほうが状況有利まであるんですよ。

ユウ選手:
 そんなことねぇだろ(笑)。

タケ。選手:
 攻めるしかない状況のほうが気が楽ってのはあるよね。

鉄拳7

※1 レイジシステム:総体力170のうち,残り体力が43以下(約4分の1)になると発動する強化システム。キャラが赤いオーラを纏うようになり,技を当てたときのダメージが110%に増加し,レイジアーツ(※2),レイジドライブ(※3)が使用可能になる。レイジアーツかレイジドライブのいずれかを使用するとレイジシステムは終了する

※2 レイジアーツ:発生の8フレーム目から無敵判定になる打撃技。ダメージは自分の残り体力に反比例して高くなり,55〜80程度まで変動する。ジャブ(発生10フレーム)よりも早い割り込みの選択肢として使えるが,ガードされた場合は大きな隙があり,コンボ始動技で反撃される。まさに「生きるか死ぬか」の博打的な要素と言える。また,ダメージを底上げするためにコンボに組み込むといった堅実な使い方も可能となっている

※3 レイジドライブ:2D格闘ゲームにおける「超必殺技」のような強力な固有技。キャラごとに性能が大きく異なり,ガード時に反撃を受けないコンボ始動技タイプや,ダウン中の相手に大ダメージを与えられるタイプ,下段攻撃からコンボにいけるタイプなど,それぞれが強みを持っている


ノビ選手:
 残り体力7割側が「失敗できない」状況になっていて,そこから浮かせ技を一発当てられたら,お互いの残り体力が同じぐらいになるわけですけど,追いついた側はポジティブな気持ちになりますし,追いつかれた側はネガティブな気持ちになりますよね。
 また,レイジシステムを発動させずに倒しきるといった戦術もあるのですが,鉄拳7では過去のシリーズ作品と比べて,かなり多めの体力からレイジシステムが発動するので,それが難しくなっています。

タケ。選手:
 レイジシステムが発動している相手に対して,尻込みしているのがばれてしまうと,そこにつけこまれてしまいます。かといって,安易に手を出すと手痛い反撃をもらうこともあるので,押し引きのバランスは本当に難しいと思います。

ノビ選手:
 あえてこちらから有利フレームを継続するような攻めを見せて,レイジアーツでの割り込みを誘うのも有効な手段のひとつですね。

鉄拳7

4Gamer:
 続いて,海外の情勢についてお聞きしたいと思います。鉄拳ワールドツアーを通して,1年以上海外のトーナメントで戦い続けてきたわけですが,海外の情勢に何か変化はありましたか。

ユウ選手:
 日韓以外のプレイヤーの平均レベルがすごく上がっていますね。鉄拳7の発売当初は,アーケードでプレイしていた日本や韓国のプレイヤーが抜けて強い状況だったのですが,家庭用が発売されてからは,アメリカとかヨーロッパはもちろん,さまざまな国籍のプレイヤーが強くなってきています。つい最近の大会でも,パッド勢のプレイヤーが韓国のJDCR選手やSaint選手などの強豪を倒していました。
 あとは今年のEVOの参加人数もそうなんですが,大会に参加するプレイヤーが単純に増えています。全体のプレイヤー数が増加している感じがしますね。
 
4Gamer:
 EVO2018においてもエントリー数が1500人を突破しています。2016年から2倍以上増加しており,これだけ参加人数が増えると未知の強豪選手が現れると思いますが。

ノビ選手:
 7月に開催されたマレーシアの大会にパキスタンのトッププレイヤー2人が参加したのですが,そのうちの1人は韓国最強クラスの一美使い,Ulsan選手と10先をして,10-5で勝ってましたから。それまでまったく知らない選手でしたが,プレイを見たら本当に強くて驚きましたね。
 そういった,未知の強豪プレイヤーとは大会で当たりたくないですね……。2ラウンド目くらいで「こいつ,明らかに強いが?」って気がついて,そこからプレイスタイルを切り替えて対応しようとするのですが,それでもギリギリのところで負けてしまうことも少なくないです。

ユウ選手:
 2017年の鉄拳ワールドツアーでは,そういったシチュエーションは結構ありましたね。最近は選手の応援に来る地元のギャラリーの人数などで察知できるようになってきました(笑)。

4Gamer:
 ノーマークだった対戦相手が想像以上に手ごわかったときの対策や心がけていることなどはありますか。

ノビ選手:
 自分は徹底して読み合いに付き合わないようにしています。

ユウ選手:
 その解決策を全プレイヤーの中でいち早く見出したのが,韓国のknee選手ですね。相手のキャラを見てから有利なキャラを被せて,徹底したキャラ対策で勝つという。ノビもキャラ被せを取り入れてから,TOP8くらいまでの戦いは安定するようになったよね。


4Gamer:
 鉄拳シリーズはキャラ相性が大きくないゲームと聞きますが,昨今の大型大会を見るとキャラ被せがひん繁に行われています。そのあたりの実状はどうでしょうか。

ノビ選手:
 鉄拳7は過去作と比べて,かなりキャラ差が出るゲームになっていると思います。

ユウ選手:
 それは自分も同意見です。鉄拳7は過去作と比べるとバックダッシュや横移動が弱くなっていますし,攻撃が相打ちしたときにカウンター扱いになってしまう。だから,攻撃がぶつかったときのダメージの差とか,判定の強さの差がそのまま結果に影響を与えていますね。

4Gamer:
 大会の一発勝負でキャラを被せるには,1試合目からサブキャラをキチンと動かせる必要があるわけで,失敗したときの精神的ショックなどリスクもあると思いますが。

ノビ選手:
 自分は実際にやってみて,キャラ被せはしたほうが圧倒的に楽だなって感じています。キャラ被せをした結果,それで負けたとしても,自分の考えでやっているので,しょうがないと割り切っています。

4Gamer:
 ユウ選手とタケ。選手はあまりキャラ被せをしない印象ですが,なにか理由はありますか。
 
ユウ選手:
 ノビの使うドラグノフは最強クラスのキャラだけど,意外ときつい相手も多いんですよ。だけど自分の使っているフェンとか,タケ。の使っている一美はどのキャラに対してもまんべんなく戦えるので,そこまで無理をして被せにいく必要はないっていうのが理由ですね。
 ただ,豪鬼,エリザ,ギースに対しては,フェンよりもレオのほうが楽なので,そのときはレオを被せるようにしています。

4Gamer:
 キャラ相性についてもう少しお聞かせください。ノビ選手のメインキャラクターであるドラグノフで分が悪い相手は誰になりますか。 

ノビ選手:
 一八,一美,ジョシー,ロウ,あとはデビル仁あたりですかね。

ユウ選手:
 ドラグノフの主力技は,中段攻撃のロシアンフックアサルトと下段攻撃のシャープナーになりますが,ロシアンフックアサルトに対してカウンターを取りやすいハイキックのような置き技を持っているか,シャープナーをガードしたときの反撃が痛いか,が重要なポイントです。それと接近戦で固められたときに切り返せる技を持っているかどうかも大切ですね。


4Gamer:
 タケ選手扱う一美はどうでしょうか。 

タケ。選手:
 ポールやスティーブですね。ポール戦は同じ間合いで技を打ち合ったときにダメージ負けしやすいのと,ポールの主力技である崩拳や竜王霹靂掌に対して,あまりいい反撃が入らないというのが辛い点です。あとは右横移動からの不知火を止めづらいのもあります。

4Gamer:
 ユウ選手のフェンは誰になりますか。

ユウ選手:
 一八,平八,ジョシー,ロウ,デビル仁あたりですね。あとは先ほども言いましたが,豪鬼,エリザ,ギースといった2D系のキャラと戦うのも少し分が悪いです。

4Gamer:
 大会ではジャックやデビル仁が上位に残っているのをよく見ます。ジャックは苦手キャラが多いと聞きますが,大会で成績を残しているのはどういった理由があるのでしょうか。

ノビ選手:
 ジャックはとにかく使うのが簡単なんですよ。最強の中段技のスレッジハマーを持っていて,とりあえずそれを出しているだけで試合を作れる。さらに置きも攻めも,スカしからの反撃も,すべて右アッパーだけで対応できるのも大きいですね。しかもヒット後のコンボも難しくない。

ユウ選手:
 大会で安定して勝つには,「無駄な読み合いを減らすこと」「コンボをミスらないこと」「相手にプレッシャーをかける(相手のミスを誘う)こと」の3点が大事になると思うのですが,ジャックはその要素を全部満たしていますね。
 あとは操作が簡単ゆえに,緊張とラグに強いというのも強みです。オフラインの大会でも,モニターの関係とか,配信の関係でラグを感じる時があるのですが,ジャックだったらそういうときでも普段に近いプレイがしやすいんじゃないかなと思います。

4Gamer:
 デビル仁はどうでしょうか。

ユウ選手:
 被せるなら,スティーブとか,シャオユウとかあたりになるのかな……?

ノビ選手:
 スティーブはどうなんだろうね。使って対戦してるけど,五分くらいな気がするんだよなぁ。

タケ。選手:
 結局デビル仁というキャラが強すぎるんで,被せられるキャラがいないかもしれませんね。デビル仁にはデビル仁を被せるしかない(笑)。

ユウ選手:
 ただし,デビル仁を扱うにはかなりの練度が必要になります。反応の早さとか,コマンド入力の精度の高さとか,いろいろな部分で高いレベルを求められるので,大会で使うには日々の修練が必要だと思います。


4Gamer:
 2D系のキャラではギースが活躍をしていますが,ギースに苦手キャラはいるのでしょうか。

ユウ選手:
 ギースはしゃがみパンチや当て身が当たっただけで即死コースまであるキャラなので,キャラ相性とかあってないようなもんですよ。
 中段当て身が強いんで,中段攻撃を中心に固めにいくようなキャラだと事故の原因になりやすいですね。逆に,強力な上段攻撃を持っていたり,空振りに反撃しやすい強力な攻撃を持っているキャラは戦いやすいと思います。ロウとかはいいんじゃないでしょうか。

ノビ選手:
 三島系のキャラも割と戦いやすいよね。中段当て身に対して最速風神拳を重ねにいけるのが強い。

■キャラ被せの一例まとめ
相手キャラ 被せるキャラ
ドラグノフ ジョシー,デビル仁,ロウ,一美,一八
一美 スティーブ,ポール
ジャック スティーブ,ポール,一美
フェン ジョシー,デビル仁,ロウ,一八,平八
ギース デビル仁,ロウ
デビル仁 デビル仁

4Gamer:
 EVO2018の注目選手やライバルだと思っているプレイヤーはいますか。

ユウ選手:
 優勝候補は韓国のknee選手じゃないですかね。日韓のトッププレイヤーの実力差はそこまで開いていないんですけど,knee選手はその中でも頭ひとつ抜けていると思います。
※インタビュー時点ではエントリーリストが未発表だったため,出欠が不明となっていたが,残念ながらknee選手のEVO2018欠場が確定している(2018年8月1日現在)

ノビ選手:
 knee選手はキャラ被せを完全に確立させてるよね。もともと,どのキャラを使っても最高峰のプレイができる人なんですけど,2017年の鉄拳ワールドツアーでは,キャラ被せを仕掛けても,判断ミスで自滅しているような節がありました。今年はそれを克服して,安定して勝ちまくっていますね。

タケ。選手:
 あれは完全に仕上がっちゃってるよね。

EVO Japan 2018においてもキャラ被せを積極的に行い,見事優勝を果たしたKnee選手。活躍を見たかった人も多いと思うが,残念なことに今回は不参加とのことだ

4Gamer:
 そのほかの選手はどうでしょうか。

ユウ選手:
 鉄拳ワールドツアーのポイントランキングで上位を占めている,JEONDDING選手,SAINT選手,JDCR選手といった韓国勢は,踏んでいる場数と安定感が飛び抜けているので,間違いなく上位に残ってくると思います。
 ただ今年は,日本からも多くの強豪プレイヤーが参加するので,本当に何が起きるか分からないです。スポンサードされている選手だけでも,ノロマ,破壊王,ペこス,加齢,ダブル,刈,ちりちり,AO,たぬかな,ゆうゆう,影丸,ばくしー,S.H.O.W.……とたくさんいますから。

4Gamer:
 それでは最後に,EVO2018に向けての意気込みをお聞かせください。

ノビ選手:
 今年は東南アジアを中心に海外の大会に参加していたので,久々のアメリカ,しかもラスベガスに行くっていうのが楽しみですね。今回は日本人選手が多数参加するので,みんなで大会を楽しみたいと思います。目標は優勝! ……と言いたいところですけど,まずはTOP8に残れるようにがんばります。

タケ。選手:
 自分もEVOは毎年すごく楽しみにしている大会です。今までの最高の結果がTOP8なので,今年はそれを塗り替えられるようにがんばりたいと思います。

ユウ選手:
 最近,戦い方を変えようと思って挑戦したインドネシアで,なかなかいい感触を得られたので,それをEVOでも生かしたいですね。目標はTOP8に残って,最終日のバトルアリーナで試合をすることかな。全力で試合に臨みますので,日本の皆さん応援よろしくお願いします!

4Gamer:
 EVO2018での活躍を期待しています。本日はありがとうございました。


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