インタビュー
絶望のなかの光,忘れられない想いが込められた1曲とは? 「デュエル・ギグ!vol.3」CDリリース記念「バンドやろうぜ!」対談企画・BLAST編
アニプレックスとソニー・ミュージックが贈る,青春×バンドリズムゲームアプリ「バンドやろうぜ!」(iOS / Android。以下,「バンやろ」)の最新アルバムCD「デュエル・ギグ!vol.3」「DUEL GIG RIVALS」「DUEL GIG EXTRA」の発売を記念した対談企画の第3回は,BLASTチームの対談をお届けします。BLASTのボーカル・東雲大和役の生田鷹司氏と,ほぼすべてのBLAST楽曲の作詞作曲・編曲を担当する堀江晶太氏は,バンド・PENGUIN RESEARCHのメンバーでもあります。リアルライブでは,バンドメンバーがBLASTに扮してステージに上がっていました。そんな彼らと制作スタッフのここだけの対談をお楽しみください。
■対談参加者
生田鷹司氏(BLASTボーカル・東雲大和役)
堀江晶太氏(BLAST楽曲の作詞作曲・編曲/リアルバンドのギター,巻 宗介役)
足立和紀氏(「バンドやろうぜ!」プロデューサー)
安谷屋光生氏(「バンドやろうぜ!」音楽制作ディレクター)
生田鷹司氏(BLASTボーカル・東雲大和役)
堀江晶太氏(BLAST楽曲の作詞作曲・編曲/リアルバンドのギター,巻 宗介役)
足立和紀氏(「バンドやろうぜ!」プロデューサー)
安谷屋光生氏(「バンドやろうぜ!」音楽制作ディレクター)
「バンドやろうぜ!」公式サイト
BLAST楽曲制作秘話を聞く
ともに走り出したBLASTとPENGUIN RESEARCH
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。対談企画第3弾はBLASTチームのみなさんにお話を聞いていきます。まずはみなさんの自己紹介から始められればと。
足立和紀さん(以下,足立氏):
「バンドやろうぜ!」プロデューサーの足立です。
安谷屋光生さん(以下,安谷屋氏):
「バンドやろうぜ!」音楽制作ディレクターの安谷屋です。
堀江晶太さん(以下,堀江氏):
BLAST楽曲の作詞作曲と編曲を担当している堀江です。
生田鷹司さん(以下,生田氏):
BLASTのボーカル・東雲大和役の生田です。よろしくお願いします!
4Gamer:
今回のインタビューは11月21日に発売される「デュエル・ギグ!vol.3」の発売を記念した対談企画となります。まずは楽曲の振り返りからお願いしたいのですが,今だから言えるエピソードやレコーディング,ライブの思い出などをぜひお聞かせください。
足立氏:
「デュエル・ギグ!vol.3」には,BLAST楽曲として「BLASTY」と「Resonance」が,BLASTエディションのCDには追加で「Shout for life」「BUREIKO TIME」が収録されます。vol.3では初めて各作家さんにライナーノーツを書いてもらったんですよ。堀江さんも,執筆ありがとうございました。
堀江氏:
足立さんだったら許してくれるだろうと思っていろいろ書きました(笑)。「バンやろ」は,いろいろと不思議な縁があった現場でしたね。さかのぼると,安谷屋さんや枦山さん(前「バンやろ」音楽制作担当の枦山貴信氏)なんて7〜8年くらいの付き合いだったりするし。それぞれが音楽業界に入る前の,インディーズの頃からつながりがある人たちで,こうして集まってまた音楽を作れるのはめったにないことですよね。
安谷屋氏:
あの頃は毎月ぐらいの勢いで対バンしてたよね。
堀江氏:
よく朝まで一緒にいたり。
足立氏:
いやらしいな(笑)!
安谷屋氏:
生田くんは,最初にBLASTの東雲大和役の話がきたときはどうだった?
生田氏:
最初は,キャラクターボイスは僕ではなくてボーカルだけのお話だったんですよね。大和というキャラについては,熱血でまっすぐで,少年漫画のザ・主人公みたいで「この子好き!」って思いました。そういう存在への憧れもあったし,とにかくやってみたいワクワクと嬉しさで,歌うことに関してはあまり不安はなかったです。
安谷屋氏:
実は生田くんと「バンやろ」の話がある3年くらい前に,とある現場で1回会ってるんですよね。初めてそこで挨拶したけど,まだ歌を聴いたことはなくて。で,その数年後にレコーディングが……。
僕にとっての生まれて初めてのレコーディングが,BLASTの「Dreamer」でした。
足立氏:
「バンやろ」にはメインバンドが4つあるけど,戦隊ものでいえばBLASTが赤だし,やっぱり作品のセンターポジションを担うバンドだったわけで,この企画の立ち上げと同時期に,堀江くんと生田くんがバンド(PENGUIN RESEARCH)を結成して動き出したというのも,あらためて思うと運命めいたものを感じるよね。
安谷屋氏:
みんなすごくワクワクしてました。BLASTもPENGUIN RESEARCHも「これから走り出していくんだ!」って。
足立氏:
最初にこのプロジェクトを社内でプレゼンしたときは,とにかくボーカルはガチな人にお願いしたいから,歌とボイスは別々の人にやってもらうつもりでいたんです。生田くんの歌唱資料をいただいたときにボーカルとしての起用は即決だったんですが,声優の勉強もしているところだと聞いたので,じゃあ半分お試しのつもりでと芝居も聞かせてもらったら,まさにイメージにピッタリで「(キャラクターボイスとボーカルは)どちらも彼に決まりだ!」となったんですよ。
安谷屋氏:
BLASTは作家周りもスムーズに決まりましたね。BLASTが基準になって,ほかのバンドの方向性や進行も決まっていきました。
生田氏:
へえ〜!
足立氏:
堀江くんに聞きたいんだけど,BLASTの話があったのってまさに自分がバンドを組もうとしてるタイミングだったわけだよね。曲を作るにしてもそうだけど,2つのバンドで同時に別々の作業を進めるのって大変じゃなかった?
堀江氏:
今もそうなんですけど,PENGUIN RESEARCHを始めるときは“自分のバンド”というよりは“生田鷹司のバンド”だと思っていたんですよ。いろんなケースがあるけど,バンドである以上は歌う人が一番前に出ているべきだし,その人を象徴するバンドであるべきだと。だからPENGUIN RESEARCHにしてもBLASTにしても,何もないところから作り上げるというより,素材である生田鷹司をどう活かしていくか,彼にふさわしい曲はどういうものかを考えていました。
プロジェクトのお話をいただいたときに,BLASTや東雲大和のコンセプトは生田鷹司とリンクするところが多くて,本質がすごく近いと感じていました。だからか,結局面倒をみるべき人物は同じというか,一緒の人をプロデュースしているような感覚でしたね。
足立氏:
なるほど。だったらなおのことだと思うんだけど,曲を作ったときに,PENGUIN RESEARCHの曲にするかBLASTの曲にするか悩んだことってない?
堀江氏:
自分は悩まないですね。時間があいたときに曲を作ってキープして……と,ストックできない人間なので,発注をもらってその都度作る感じでした。たとえば,BLASTの曲の発注がきたらBLASTの曲として一から考えます。
まあそうやって仕上がったものが「PENGUIN RESEARCHっぽいな」と思うことはあったりしますし,実際何度かPENGUIN RESEARCHのチームから「これ,こっちでやらないの!?」って言われたこともあります(笑)。でも自分のなかで,その曲には最初から“BLASTの名札”をつけてしまっているので,それはBLASTのものなんです。
安谷屋氏:
弾いているメンバーもほぼ一緒だもんね。でも,晶太から曲が上がってきて「思っていたのと違うな」と感じたことは一度もなかったな。
足立氏:
1曲もなかったね。こう言ったらなんだけど,BLASTに関しては完全に(堀江さんに)委ねてた(笑)。発注もストーリー上の意味合いとかノリとかそういうことぐらいで,僕ら制作側からは出てこないようなイメージもしっかり形にしてくれていたので。
堀江氏:
逆に,任せてくれたからできたのはあるかもしれないですね。俺は1から10まで細かく注文があると,別の作曲家が浮かんで「この人のほうがいいんじゃないか?」って,イメージが膨らまなくなるんです。「バンやろ」ではストーリーとキャラクターといくつかのお題くらいだったので,自分のなかでBLAST像を作れて,イメージから曲を作れたのは大きかったと思います。
縛りがあると駄目なタイプだ(笑)。作家さんによっては意外と縛りがあったほうがいいと言う人も多いんですよ。「バンやろ」では,ほかのバンドでもバンドらしい曲作りをしていましたけど,BLASTは本当にゼロからスタートして曲を作っていくことも多かったよね。
堀江氏:
録る前に曲の内容や風景,俺からの要望を伝えて,あとは鷹司の師匠というか……。
生田氏:
PENGUIN RESEARCHでもお世話になっている,僕のボーカルディレクションをしてくださるクマガイさんですね,僕とクマガイさんの2人で話して,その方向性を晶太に聞いてもらって,差異がないかを確認しています。
足立氏:
それはPENGUIN RESEARCHとは違う作り方?
堀江氏:
いや,けっこう近いところはありますね。
その方も元々ボーカルをやっていて,鷹司が上京してからずっとサポートしてくれているんです。信頼関係がしっかりできているので,いつも見てもらっています。
安谷屋氏:
最初の頃は,僕らもBLASTのビジョンが見えていなくて相談しながらでしたけど,2曲目からこの形でやるようになったんですよね。もともと1曲目(「Dreamer」)はバンドの物語が始まる前からある曲のイメージで,2曲目(「Alternative」)から本格スタートする流れでしたし。
足立氏:
最初は「Dreamer」と「Alternative」のMナンバーが逆だったんだよね? でも「Alternative」がめちゃくちゃ良かったから……。
生田氏:
そうだ! MVは「Alternative」がいいって話になったんでした。
堀江氏:
M2のほうをいろいろな場所で出したいということで,そうなりました。
安谷屋氏:
さっきも出ましたけど,レコーディングは「Dreamer」が最初だったんですよね。
堀江氏:
1回失敗したやつですね。
生田氏:
失敗したやつです……。
4Gamer:
この話は記事に書いて大丈夫ですか?
足立氏:
はい,大丈夫です(笑)。
堀江氏:
いかんせん(生田氏が)上京したばかりの素人だったもんで,上手く歌えなかったんですよ。レコーディングそのものが未経験だから,感覚がつかめなさすぎてパフォーマンスが発揮できなかった。粘ったんですけど,安谷屋さんの判断で「今日は切り上げて,後日もう1回録ろう」ということになったんです。
4Gamer:
それは何年前の話ですか?
堀江氏:
自分のバンド(PENGUIN RESEARCH)が動き出してないし,レコーディングもまだだったので,3〜4年くらい前ですね。
足立氏:
今回のアルバムは,M5の「Resonance」と最後の楽曲である「BLASTY」も入っていて,かつ,その間に作られた「Shout for life」や「BUREIKO TIME」も収録されているので,レコーディングの時期でいうと幅広くチョイスされているんだよね。聴いていると成長がそこにも見える。生田くんは「Resonance」を録ったころのことは覚えてる?
生田氏:
ゲームが出る前でしたけど,覚えています。その頃の僕は歌というものにすごく悩んでいて,高い声が今よりも全然出ない時期だったんですよ。そんなときにこの曲をもらって,歌詞もメロディもめちゃくちゃいいし,これはもう頑張るしかないと思ったんですけど,まぁ(キーが)高くて。表現も悩みましたね。
足立氏:
BLASTとしては異色の曲だもんね。
生田氏:
シナリオとしてもすごくいいところの曲でしたし。確かこのM5って,BLASTのストーリー的には“「Alternative」を超える!”みたいな立ち位置の曲だったと思うんですよ。だからこそ僕自身プレッシャーを感じていましたが,「この曲ならいける!」と思って挑戦したんです。
それからいろんな曲をやりましたけど,最初の頃に比べて自分のボーカルとしての表現の仕方や心の余裕が,全然違うなって思います。この曲があったおかげで,ボーカルとして自分は何をすべきかを考えられるようになったし,歌で想いを表現しながら,自分自身が楽しんで歌えるようになりました。大和としても,生田鷹司としても成長できたなと。
足立氏:
どの曲にもそれぞれカラーがあるよね。「Shout for life」はライブでやるとすごく盛り上がるから,セットリストにあると安心する。「BUREIKO TIME」もド変態な曲だし……ちょっとこの曲の話をしたいんだけど,これ秀逸だよね!
堀江氏:
まあ,よくできましたよね(笑)。
足立氏:
堀江晶太の天才っぷりがまさに発揮された曲ですよ。「バンやろ」のイベントとしてはいい意味でアホなストーリーで(笑)。「こんなの発注するの? 裸だぞ?」って感じだったんだけど,あのアホなオーダーをこの曲に落とし込んできたのかと感服したんです。
堀江氏:
“夏”というテーマで,もらったシナリオを読んでみたら,まあ様子がおかしいじゃないですか(笑)。でもBLASTは基本ロックだけど,キャラクターに一本芯がちゃんと通ってるから,その軸さえブレなければBLASTでいられると思って,安心して踏み外しに行けました。シナリオが完全に悪ふざけしてたし,曲にも悪ふざけの要素が必要だなと,こういう発注じゃなければ作れない曲をやってみたかったんですよ。
そういう意味で言うと,さっきの話とは逆で「BUREIKO TIME」は自由に作ろうとしたらできなかった曲ってことだよね。
堀江氏:
そうですね。BLASTがあれだけはっちゃけているのに,ここで俺がクールにしてても面白くないし,とはいえあまりふざけ倒しても……という塩梅を気にしながら作りました。ふざけたいけど,格好良くはあってほしいので。
こういう感じの曲の発注は,全然俺のもとには来ないんですけどね(笑)。
安谷屋氏:
ぶっ飛んだの得意そうだけどね。でも,Aメロはちょっとおしゃれな感じでずるいんだよね。これは楽器やってる人だったら絶対にやりたい曲だと思う。タイトルもいいし。
足立氏:
歌ってても気持ちいいよね。PENGUIN RESEARCHの野音のライブ(2018年7月に行われた日比谷野外音楽堂のワンマンライブ「PENGUIN RESEARCH LIVE 2018 PENGUIN GO YAON-ペンギンゴーヤオン-」)でこの曲をやってくれたんだよね。
生田氏:
はい,歌いました。この曲,リズムがすごく心地いいんですよ。Aメロから「たーらったったらったーた♪」っていうリズムが体に入ってきやすくて,Bメロでキメが入って,そこからラップになって,サビではっちゃける。曲のすべてのリズムがハマって気持ちいいんです。
以前の僕はリズム感がすごく悪かったんです。みんなよくリズムが〜とか,グルーヴが〜とか言うけど,リズムが乗ったときの気持ちよさって「こういうことなんだ!」というのが分かりました。クマガイさんにも,「(ボーカルが)めちゃくちゃ良くなった」と初めて言われて,この曲のおかげでまた成長できました。
足立氏:
PENGUIN RESEARCHが夏フェスの最高峰とかに出たら,絶対にまたやってほしいなぁ。
生田氏:
任せてくださいよ! あれはやりたいな〜!
安谷屋氏:
この曲のガヤ(※複数で行う掛け声のようなもの)は晶太?
堀江氏:
曲中の「Welcome aboard!」のガヤは俺と鷹司です。基本的に,BLASTのガヤは2人でやってます。
安谷屋氏:
あれがねぇ,2人でやってると思えない厚みというか。
堀江氏:
厚みは任せてください。そういえば最近,自分が作詞作曲で参加していない現場で「ヘイ!」ってやってきましたよ(笑)。一部からはガヤ要員って呼ばれています。
安谷屋氏:
OSIRISでも何回か大塚さん(OSIRIS楽曲担当の大塚剛毅さん)と一緒にブース入って頑張りましたけど,晶太1人にかなわない。5〜6人くらいの厚みがある……。
足立氏:
まっすぐなロックの味付けとしては欠かせない要素の1つだよね。「BLASTY」のガヤもそうだよね?
堀江氏:
入ってない曲がほぼないくらいですね。音程が複雑とか,発音が難解なものはできないんですけど,ボーカルではない俺がやれていたから誰でもできると思いますよ。
安谷屋氏:
ガヤ何人分かになることはおいておいてね(笑)。
足立氏:
ラップもよくやったよね!
生田氏:
僕,ラップを歌うのはPENGUIN RESEARCHも含めて「BUREIKO TIME」が初めてだったんですよ。BLASTとしては「*〜アスタリスク〜」もあったし,ラップは「バンやろ」の現場が最多です。
堀江氏:
(生田氏がラップを)できるかどうか分からないまま,まあいいかと思って作ったんだけど,最悪できなかったら俺がやろうと思っていました(笑)。それはそれで面白いかなと。
足立氏:
僕としては「*〜アスタリスク〜」もライブで聴きたいね。堀江くんに宗介役でラップをやってもらって(笑)。実は,「春∞宴」のときにやろうかどうか迷ったんだよ。
生田氏:
歌ったらウケるだろうな〜!
足立氏:
そして,泣かされたのが「BLASTY」ですよ……!
堀江氏:
これはちょっとしたエピソードがあるんですよね。
足立氏:
ゲームのなかのBLASTとしては最後の曲になるけど,あまりしんみりしたものではなく,前向きな感じにしてほしいって発注したんだよね。リファレンスとしたのはBOφWYの「ホンキー・トンキー・クレイジー」でモータウン系のリズムでって。
安谷屋氏:
ちょっと懐かしい感じのノリにしたかったんです。
それを聞いて,これは歌詞が大事だなと思いました。ただ明るい曲調にするんじゃなくて,なぜここで明るい曲なのか,なんでこのタイミングで終わりの曲を出すのかを,上手く救ってあげられるワードが必要だと感じたんです。
バンドとしてはラストの楽曲だから,あらためて“BLAST”という単語にフォーカスしたい。でも,「そもそもBLASTってどういう意味なんだ?」って分からないまま歌詞を書きました。
足立氏:
その時点では,まだ僕らにできあがった歌詞を共有していなかったんだよね。それで,「ドリームマッチ デュエル・ギグ2018 春∞宴[炎] SHUN-EN」の打ち上げのときに,堀江くんが「“BLASTY”っていう単語を入れようと思っているんですけど,BLASTの意味って“熱(BLAZE)”とか,そういう方向の意味でいいんですか?」って聞いてきたんです。
堀江氏:
歌詞のなかにSHINY,CLOUDY,RAINY……晴れたり,曇ったり,雨が降ったりと歌うところがあるので,そこに“BLASTY”がハマるなと思って入れていたんです。英語としては存在しない造語だけど。
足立氏:
その打ち上げには,BLASTのストーリーを書いていた熊谷くん(ライターの熊谷 純氏)も来ていたので,BLASTの由来を2人で思い出しながら説明したんです。
これはゲーム上でも語られていたんですが,BLASTというのは“BLAZE”という単語に,宗介の“S”と,翼(BLASTベースの佐伯 翼)と徹平(BLASTドラムの白雪徹平)の“T”をくっつけた造語が由来なんです。それを話していたら,「ってことは,BLASTYの“Y”って大和じゃん!」ということに気付いて,堀江くん含めその場にいたみんなで,「なんというミラクルだ!」って大騒ぎになったんですよ(笑)。それを聞いていた別のスタッフも,なんていい話なんだって涙を流しだしたという。
堀江氏:
ストーリーとしては大和が加入する前にバンド名がすでにBLASTに決まっていたんですよね。だから“Y”がない。
足立氏:
ストーリー上では,宗介がバンド名の由来を大和に説明して,大和が「なんで俺の“Y”はないんだ!」ってごねるところで終わっていたんです。それがメインストーリーの最終章で,あのツンツンな宗介が“Y”を入れたタイトルの曲を作ったっていう……。BLASTのファンはあのタイトルと曲でめちゃくちゃ泣いたと思うんですよね。PENGUIN RESEARCHのライブでもいつかやってほしいなぁ。
堀江氏:
候補には上がるんですけどね。やっぱりやるならふさわしい場所でやりたいと思っています。
4Gamer:
「BLASTY」もこれまで音源化されていないですし,ライブでも披露されていなかったんですよね。フルバージョンはCDで初めての披露となりますので,あらためて聴いて涙する方も多いかもしれませんね。
安谷屋氏:
歌詞を読みながら聴いてもらえると,よりグッとくるものがありそうです。
足立氏:
ゲームの更新が終了することになって,僕も正直物凄く落ち込んでいた頃だったんですが,大和に「まだまだこれからさ,そうだろ」って歌われて,僕自身も彼らに本当に救われた気持ちになりました。まだまだやれることはあるって,前を向けるようになったんですよね。あの頃はずっと「BLASTY」を聴いてました。
みなさんが選ぶ「思い入れのあるBLAST楽曲」とは?
4Gamer:
ここでみなさんに,BLAST楽曲から思い入れのある1曲をお聞きしたいと思います。
足立氏:
僕はやっぱり「BLASTY」かな。生田くんは?
生田氏:
僕は「songwriter」ですね。
4Gamer:
どのようなところがお好きなんですか?
生田氏:
歌詞です。この曲って,いろんな目線で語れるんですよ。歌っている僕自身は,みんなにこの光景を忘れてほしくなくて,歌いながら自分のなかで「俺は絶対忘れないぞ」「俺はお前を連れて行ってやる」と思うんです。生田鷹司としても,東雲大和としても,聞き手としても,いろんな想いがこみ上げてくる曲なんじゃないかなって。そういういろんな気持ちを感じ取れる,「エモ」な曲なんですよ。いつも泣きそうになるんですよね。
安谷屋氏:
「songwriter」いいですよね……僕はそうだなあ「Bystander」かな。
足立氏:
いいよね〜! あれもまたずるいんですよ。翼のあのエピソードに対して,「こういう曲を作ってきたか!」と思いました。
堀江氏:
あれはすごく好きなシナリオです。
安谷屋氏:
翼のキャラとのギャップもありつつ,バランスのとり方がすごく上手いと思いました。「Objection」も好きなんですが,トータルで考えると「Bystander」ですね。
堀江氏:
最初,ベースをフィーチャーした曲がいいって言っていたんですよね。
安谷屋氏:
音楽的な話になるんですけど,あれは本当に晶太しか弾けないような(ベースの)フレーズで。表現力が彼ならではなんです。
堀江氏:
嬉しいです。でもけっこう悩んだんですよ。ベースがフィーチャーされて……って言われて,パッと浮かぶのはもっと派手なスラップとかビートになりがちだけど,シナリオを読んでみたらそういう感じじゃなくて,あたたかい感じがいいのかなと。
足立氏:
タイトルや歌詞も秀逸なんだよね。「なんか好きなんだ 君の話が」って,「君の話が好きなんだ」じゃないんだ……「言い回しがずるい!」みたいな(笑)。
4Gamer:
堀江さんが選ぶとしたらどの曲ですか?
堀江氏:
「Resonance」ですね。
一同:
おお〜!
個人的な話なんですけど,あの曲を作ったときは僕自身がズタボロだったんです。いろいろ行き詰まっていたせいでストレスが半端なくて,「もう駄目かもしれない」って余裕のない時期にこの曲の発注がきて。職人としての自分にとってはいいことだとは思えないんですけど,そのとき発注を受けて作ろうとしていた楽曲に“救い”を求めていたんです。絶望のなかで,せめて今から作る曲に光を見出さないと「俺は死ぬ」と思って。
だから「Resonance」だけは,ほかの曲と違って気持ちや作り方が異質なんです。自分の内側から前向きな希望や光を生み出さないとやっていられないって,絞り出したのがこの曲で。ここ最近で一番落ち込んでいたときに,希望や光のことを歌う曲を作った経験は忘れられないですね。自分の曲を作ったあとにあまり聞かないんですけど,その頃はミックス前もあともよく聴いていました。
自分で作ったBLASTの曲ではあるけど,自分自身の個人的な「助けてくれ,BLAST!」みたいな気持ちが乗っかっているんですよ。
安谷屋氏:
それまではBLASTが晶太に頼っていたのに,逆になったということだよね。その結果生まれた曲なんだ。
堀江氏:
今までやってきた自分とか,現状とか,これからのことを少しでも肯定するものがないと進められないなと思いながら作っていました。思い入れというか,恩がある曲ですね。歌詞にもある秘密があって……。
安谷屋氏:
ここには書けない話なので,記事には「Dメロに注目」と書いておいてください(笑)。
堀江氏:
ライブでこの曲のギターを弾けたのも一生ものの思い出ですね。
PENGUIN RESEARCHメンバーが扮する「BLAST」
リアルライブ春∞宴[炎] SHUN-EN秘話
4Gamer:
11月26日には,BLASTがFairyAprilと行ったライブ「春∞宴」のライブ上映イベント「RE:SHUN-EN〜また春に会いましょう〜」が行われますね。
足立氏:
「春∞宴」に出てみてどうでした?
堀江氏:
感慨深かったですね。「春∞宴」だけの話ではないんですけど,俺がギターで神田さん(PENGUIN RESEARCHのギター・神田ジョン氏)がベースを弾く図っていうのも,冷静に考えると謎ですよね(笑)。
4Gamer:
BLASTのライブのときだけ,PENGUIN RESEARCHはベースとギターを弾かれる方が逆のポジションになるんですよね。
堀江氏:
そうなんです。家でもレコーディングでもギターは絶対に座って弾くので,人生で初めて立ってギターを弾いたのが「バンやろ」のライブだったんですよ。「あ,ギターって立って持つとこういうバランスになるんだ」って思いました(笑)。
生田氏:
ゲームがリリースされる前に,新代田で開催したPENGUIN RESEARCHとBLASTの対バンライブ(2016年9月)が最初ですね。あと,赤坂BLITZでOSIRISとやったデュエル・ギグ。そして今年の「春∞宴」と。
堀江氏:
衣装のフィッティングでは,一応翼の格好をしたんですよ。ピンクのウィッグも被って(笑)。でも本当におかしくて,神田さんとお互いに「これは見せてはいけないものだ」って言いながら,衣装を入れ替えたらしっくり来たんです。
足立氏:
でも何回かライブをやってもらって,「春∞宴」では2人ともすっかり堂に入ったパフォーマンスだったよね。
堀江氏:
練習しましたよ! そもそも神田さんは普段ベースを弾かないから一からだし,僕はYouTubeで調べましたもん。「ギター ライブ 弾き方」って(笑)。
4Gamer:
生田さんは,PENGUIN RESEARCHとBLASTとではフロントの2人が逆で違和感はないんですか?
生田氏:
いや,ありましたよ(笑)。立ち位置もそうだけどそもそも出ている音が違うので,そこの違和感が大きかったですね。弾き手で音がまったく変わるんですよ。「春∞宴」ではPENGUIN RESEARCHの曲をBLASTとして演奏したんですけど,2人の位置と楽器は入れ替わってもドラムやキーボードは普段と同じ音なので,感覚に戸惑いました。でもBLASTとしてはこの形でしかライブをやっていないので,これがスタンダードなんだって耳も体も覚えて,今は違和感はないです。
足立氏:
ジョンさんはベースを弾きながら,「なんでこんなクソ難しい曲作るんだよあいつは!」って思ってるんだろうな〜って(笑)。
堀江氏:
自分は(ギターが)上手くないけど,ライブは意外と名演だとは思ってます(笑)。ひょっとしたらベースよりギターのほうが楽しいかもとか。
ライブはお客さんの空気感もすごかったですよね。普通のアーティストもののライブと違うすさまじい熱量があるじゃないですか。ひたすらハッピーな。
足立氏:
演者としてもキャラクターとしても見てくれているからね。
安谷屋氏:
キャラクターがいて中の人がいる,というところもちゃんと分かってくれているし,全力で楽しもうとしてくれるのが分かるよね。楽しい気持ちも倍になるんじゃないかなぁ。宗介とか,晶太をモデルにして作られたみたいな感じだし(笑)。ライブではちゃんとツンとした演技をしたりして。
生田氏:
裏でそういう打ち合わせをしてたんだよね。近くにいったら大和がはねのけられるみたいな……。
堀江氏:
わりといつもそういう感じだけどね(笑)。でも,実際にステージに立っているけど,もはや自分が“スタンド”(「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する,持ち主の超常的な能力が具現化したヴィジョン)になったような感じ。伝わるかな?
4Gamer:
非常に分かりやすいと思います。「春∞宴」はFairyAprilとの共演でしたが,そのへんはいかがでしたか?
堀江氏:
蒼井翔太さんは本当にすごかった……。
生田氏:
すごかった……。どの角度からでも上手い見せ方をできる方で,歌も絶対にピッチを外さなくて,いつ聴いても安定しているんです。キャラクターを自分のなかに投影して,自分と観に来ているお客さんとをつなげるパフォーマンスがとてつもなく上手いんですよ。手の振り方だったり,ちょっとした細かいMCだったりも秀逸で。蒼井さんには「僕はデュエル・ギグは初めてで,鷹司くんが先輩だから」って言われましたけど,いやいや何をおっしゃいますかと(笑)!
僕も大和としていろいろ経験してきて,その部分での自信はもちろんありますけど,蒼井さんの持っている総合力はすごいなと。僕ももっともっと精進しなきゃって思いました。
堀江氏:
かなり前に,蒼井さんに楽曲を提供していて面識はあったんですが,パフォーマーとしては長くやっていらっしゃるぶん,ストイックに努力を続けないとできないことをステージで発揮されているとあらためて感じました。「バンやろ」関係なく,音楽やステージでプロとしてやっている1人として,本当に格好良いなって感動したし,一緒にライブができたのは良い経験です。そのほかの演奏メンバーは,なんとなく名前を知っているけど会うのはほぼ初めてで,ドタバタ感が楽しかったです。
4Gamer:
メンバーのみなさんと初めてお会いしたのはライブのリハですか?
堀江氏:
はい。同じ音楽人でもあり,今から同じようにキャラクターを演じる同士であり,「バンやろ」のアレンジャーの方(FairyAprilアレンジャーの古川貴浩氏。「春∞宴」ではベースの徳田吉宗役を担当)もいらっしゃったので,オフ会のような感覚もありましたね。
4Gamer:
「春∞宴」では,生田さんは客席にも降りて歌ってましたよね。
生田氏:
降りました! あれも初めての経験で……ちょうどさっきライブの映像を観たんですけど,実際にライブをしていたときには分からなかったスケール感を目の当たりにして,「こんな大勢を前に俺らはライブをやったのか!」と思いました。客席のどこを見ても盛り上がっているし,常にみんなが叫んでいるし,僕が思っていた以上の熱気だったので純粋に嬉しかったです。客席の間を練り歩くのも楽しかったなぁ。
4Gamer:
ステージは,まさに会場のど真ん中にありましたね。
生田氏:
あのセンターステージに立ってライトが当たった瞬間,前を見ていた方たちが一斉に僕のほうを見たんですよね。みなさんはもちろん大和を見ているんですけど,僕は「してやったり」な気持ちになりました(笑)。
足立氏:
それをまた「RE:SHUN-EN」で観られるわけですよ!
生田氏:
それは見なきゃ(笑)。
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「RE:SHUN-EN 〜また春に会いましょう〜」
チケット購入ページ
4Gamer:
これきりとは言わず,今後もライブをやってみてはどうでしょう?
足立氏:
みんなが来てくれるなら……。あと,安谷屋が会場をおさえてくれるなら(笑)。
安谷屋氏:
はい(笑)。
堀江氏:
デュエル・ギグはもっと回数を重ねると見えてくる本質がありそうですよね。いろんな可能性があるから,個人的にはもっと実験したい。
足立氏:
あとほかのバンドとやるときは,「デュエル・ギグ」って言葉を使ってくれると嬉しい。
安谷屋氏:
「ツーマン」じゃなくてね(笑)。
堀江氏:
いつか,PENGUIN RESEARCHとBLASTのデュエル・ギグをやってみたいんですよね。こっちで弾いたら爆速で走って衣装と楽器を変えて……。
生田氏:
早替えもメインの見どころになりそう(笑)。
4Gamer:
それでは,そろそろ締めのメッセージを……と,その前にCDに収録されるボイスドラマについてお聞きしておきたいのですが。
生田氏:
あのやばいやつですね。今回はいきなり記者会見から始まるんですよ(笑)。
カラッとして明るく,BLASTらしいボイスドラマになっていると思います。BLASTのアフレコは,奇跡的に全員が現場に揃ったんだよね。さらに曽我部修司さん(BLASTキャラクター原案を担当)も来てくれて。
曽我部さんはずっとアフレコを見たいと言っていたので「収録日までに今度のアルバムジャケットのラフを上げてくれたら収録場所を教えます」と伝えたら,本当にスケジュール通りに上げてきてくれました(笑)。そしてそのジャケットイラストもまた本当にすごくて……。
生田氏:
(大声で)あれ,めっちゃくちゃいいですよ! ストーリーがいろいろ想像できるんですよね。看板を見る少年が背負っているギターケースにBLASTのバンダナがあって。
足立氏:
ラフの時点ではまだ背景が決まっていなかったんですが,曽我部さんとボイスドラマのアフレコ聴きながら「そうだ!」って感じであのロケーションになりました。ボイスドラマ自体はふざけているというか,笑える話ではあるんですが,これを聴いてからジャケットイラストを見ると,ストーリーの想像も膨らむし,イラストの良さにさらに気づけると思います。
オリジナルボイスドラマ
「THE LAST〜トキオかける絆〜」の試聴はコチラ
4Gamer:
ありがとうございます。それでは,CDを待つファンや応援してくださるファンのみなさんにメッセージをお願いします。
安谷屋氏:
まだみなさんがフルで聴けていない楽曲もありますし,メロディや歌はもちろん,歌詞にもぜひ注目していただけたらと思います。歌詞カードを見ながら聴くと,何十倍も楽しめるはずです。どれも本当に素晴らしい曲ばかりですので,噛み締めて聴いてください!
生田氏:
BLASTが始まるところから,僕も一緒に成長させてもらったなと思います。僕はいつも歌う前にストーリーを読み込んで,そこでの大和の心情や曲を書いた宗介,翼,徹平を思いながら歌っています。もう一度ストーリーを読み返してから曲を聴いていただくと,歌詞とリンクして「バンやろ」の世界が広がっていくんじゃないかと思います。まだまだ彼らは終わりじゃない,まだまだ未来がある子たちなので,これからも応援をよろしくお願いします!
堀江氏:
BLASTと同じように,青春真っ只中の人も,青春終わったわーって思いこんでいるような大人でも,絶対どこかに「いいな」と思える暑苦しさを持っているのがBLASTの武器だと思っています。気が向いたときに聴いてくれたら,BLASTのメンバーも嬉しいんじゃないかなと。ああいうゲームだったし,ああいうキャラクターだから,またどこかでひょっこり出てきそうな気もするので,もしもまたライブがあったら,みなさんの前でギターを弾きたいと思います。
足立氏:
BLASTは作品のど真ん中をしょってもらっていた存在ですし,一緒に作っていたみんなもきっと,仕事だけじゃなくて自分たちの人生の大切な部分を懸けて頑張ってくれたんだとあらためて感じました。
今回のCDにもBLASTの代表曲といえるような名曲が揃っているので,ぜひ聴いてください。こうして生田くんや堀江くんがまたライブをやりたい,歌いたいと言ってくれるのはとても嬉しく,これからも「バンやろ」やBLASTで何かできたらいいなと考えていますので,これからもよろしくお願いします。
4Gamer:
本日はありがとうございました!
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