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[E3 2019]ウェアウルフとなって暴れ回る「Werewolf: The Apocalypse - Earthblood」の最新デモが公開
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「Werewolf: The Apocalypse」はParadox Interactive傘下にあるWhite Wolf Publishingがパブリッシングする,現代社会の裏で暗躍するヴァンパイアを描いたテーブルトークRPG「World of Darkness」の外伝的なRPGとして,小説やカードゲームでもポピュラーなIPである。
そのIPを用いた本作は,もともとFocus Home Interactiveをパブリッシャとして制作がアナウンスされていたが,2018年にCyanide StudioがBigben Interactiveに買収されたことで,その販売権が移ったという経緯がある。
本作の主人公となるのは,「ガイアの牙」として母なる地球の環境を守るウェアウルフ種族「ガルー」に属する元傭兵の主人公,ケール(Cahal)だ。大企業が各地で森林を伐採し,ガイアの血流そのものである原油を採掘し続けたことで地球は弱り,その対極の概念として腐蝕や滅亡を象徴する「ワーム」が増殖。人々の心身に取り入ることで,さらに悪影響を及ぼしている。
ケールは傭兵として世界各地を転戦し,自分の子供の成長に深く関わって来なかったため親子関係は冷めており,自分の所属するクランとも距離を置いた孤独な生活を送っている。しかし,そんな彼がガイアの破壊を食い止めるべく立ち上がることになるのだ。
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ケールの基本能力となる変身は,人間形態の「ホミッド」,オオカミ形態の「ルパス」,そして人狼形態の「クライノス」という3段階がある。ホミッドとルパスはボタン1つでいつでも変身可能で,狼の姿で森の中を素早く走り,人間の姿でセキュリティドアを解除してステルスで活動し,狭いダクトを再び狼になって通り抜ける,といったスムーズな活動ができる。元傭兵らしく,人間形態では銃器で攻撃できるなど,どのようにミッションを攻略していくのかはプレイヤー次第だ。
ケールは,環境破壊を目の当たりにするなどして「レイジ」(怒り)ゲージを溜めることで,ウェアウルフ(クライノス)への変身が可能になる。周囲の敵やオブジェクトを破壊し尽すまで,その怒りが収まることはない。今回のデモでは,一定時間レイジモードを使用していると,腕に何本ものオレンジ色の触手のようなものがうごめき始めるという新要素を確認できた。
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デモを紹介してくれたCyanide Studioのディレクター,ジュリアン・デソールトウ(Julien Desourteaux)氏によると,レイジという破壊行為に身を委ねることは,ワームに侵されていくことだという。もちろん,ガイアの守護者であるウェアウルフがワームに侵蝕されてしまっては本末転倒なので,侵食が進行し過ぎるとゲームオーバーになるとのことだ。
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デソールトウ氏は,こうしたワームに自分の体が侵されていくというアイデアは,「もののけ姫」を大いに参考にしていると話していた。確かに,「Werewolf: The Apocalypse」シリーズの根底にある,自然との共存や文明による破壊というテーマは,「もののけ姫」に通じるものがある。ほかにも,森の中でホタルのような神秘的な光が大樹の周囲に漂っているなど,ビジュアル表現においてもインスパイアされているようだった。
「Werewolf: The Apocalypse - Earthblood」は,すでに数年にわたって開発が続けられているはずだが,今回のイベントに合わせて数枚のアートワークがリリースされたのみで,ゲームプレイの動画やスクリーンショットがまだ公開されていないというのは気になるところ。デソールトウ氏の率いる開発チームは,コアなゲーマーから高い評価を受けた「Styx」シリーズなどを生み出してきた実績があるので,本作もしっかりと遊べる作品になることに期待しておこう。
「Werewolf: The Apocalypse - Earthblood」公式サイト
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