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[E3 2018]最新作「ディビジョン2」のゲームディレクターにインタビュー。混沌に陥ったワシントンD.C.の“リアルな雰囲気”を最大限に追求
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印刷2018/06/18 21:03

インタビュー

[E3 2018]最新作「ディビジョン2」のゲームディレクターにインタビュー。混沌に陥ったワシントンD.C.の“リアルな雰囲気”を最大限に追求

 Ubisoft EntertainmentのアクションRPGシリーズ最新作「ディビジョン2」PC / PS4 / Xbox One。原題: 「Tom Clancy’s The Division 2」)の新情報が,E3 2018の開催に合わせて公開された。


 新作の存在は今年3月に明らかとなっていたが,「Xbox E3 2018 Briefing」やUbisoft Entertainmentのプレスカンファレンスではトレイラーが公開され,E3のショーフロアでも同社ブースの通路側に本作のエリアが設けられており,大きな注目を集めていた。



 おさらいしておくと,前作「ディビジョン」は2001年にアメリカ海軍が行った軍事シミュレーション「Operation Dark Winter」における「ニューヨークでバイオテロが発生すれば,人口の90%以上の死者が出る」という報告に基づき,パンデミック後の世界が描かれた作品だ。
 プレイヤーは,そんな大事件が起きた際に政府や大統領の指令なしで活躍できる特殊部隊員「Strategic Homeland Division」の1人として,封鎖されたマンハッタンで,街の秩序を保つための活動を繰り広げることになる。

  ディビジョンの発売は2016年3月で,ローンチから5日間でUbisoft Entertainment史上最高となる3億3000万ドルの売り上げを達成(関連記事)。1本あたり60ドルで単純計算すると,その期間だけで550万本ほど売れたことになる。また,2017年12月には「Update 1.8」もリリースされるなど,開発を担当したMassive Entertainmentによるコンテンツサポートも極めて良好だった。


夏のワシントンD.C.を舞台にした新たな局面


 そんなシリーズの第2弾となる「ディビジョン2」については,Ubisoft EntertainmentがE3 2018に先立って行ったメディアイベントで,Massive EntertainmentのクリエイティブディレクターであるJulian Gerighty(ジュリアン・ギャリティ)や,ゲームディレクターのMatthias Karlson(マティアス・カールソン)氏により,今回の舞台がアメリカの首都であるワシントンD.C.であることが明かされた。

ディビジョン2

 公開された映像やスクリーンショットからも分かるように,本作で描かれるのはニューヨークでのアウトブレイクから7か月後の世界だ。つまり,7月の暑い時期へと季節が移り替わっている。Massive Entertainmentの自社製ゲームエンジン「Snowdrop Engine」が,見事に積雪や雪解けを表現していたことを考えると,雪のない夏を描くというのは意表を突かれた印象だ。

 「ディビジョン2」では,新型ウイルスによるアウトブレイクそのものは落ち着いているらしい。しかし,ワシントンD.C.にあるディビジョンの本部から緊急信号が発せられたことで,その真相を確かめるために近隣地域から部隊員が集まる――というのが序盤のストーリーになるようだ。
 そして,悪意のある勢力と戦い,残されたコミュニティを援助しつつ,ワシントンD.C.の機能を再生させていくことが,本作のミッション構成になると,Gerighty氏はイベントで語っていた。

 また,前作では「居住区」と「ビジネス地区」しかなかったが,「ディビジョン2」ではマップの広さが20%ほど大きくなったのに合わせて,マップが6つの地区(ディストリクト)に分かれ,それぞれがユニークな雰囲気のある街並みとなっているそうだ。
 Gerighty氏の解説時に映されたスライドには,「Looted Commercial District(略奪された商業地区)」「Districted Nature(破壊された自然)」「Suburb of Georgetown(近郊のジョージタウン/学生街)」「Flooded Central District(洪水の起きた中央/政府特区)」などの地域が紹介されていた。
 中でも「洪水」は,前作の「雪」に変わる本作のキーワードになるかもしれない。今回のプレイアブルデモ(関連記事)でも,青藻が生えて衛生状態の悪そうな水溜まりや,太陽が照り付けて乾きかけた泥なども確認できた。

ディビジョン2
ディビジョン2

 ゲームシステムに関してGerighty氏は「“エンドゲーム・ファースト”という,我々の開発理念をさらに明確にする」と話しており,すべてのゲームがソロもしくは最大4人のCo-opでプレイできるとのこと。詳しく解説されることはなかったものの,報酬システムもさらに整備され,すべてのプレイヤーが自分のスタイルで楽しめる内容になると強調していた。

 さらに,PvPやリーダーズボードが用意され,待望の最大8人のプレイヤーによる「レイド」ミッションも加わる。しかも,初年度には3つの大型DLCがすべて無料でリリースされる予定とのことだ。また,βテストの開始もアナウンスされており,公式サイトでのテスター募集も始まっている。

ディビジョン2 ディビジョン2
ディビジョン2 ディビジョン2


Co-opゲームとしてプレイすることの面白さを強調


 さて,ここからはMassive Entertainmentのゲームディレクターとして前作にも携わったMatthias Karlson氏にインタビューしてみたので,その内容をお届けしよう。

Massive Entertainment ゲームディレクターMatthias Karlson氏

4Gamer:
 前作ではエンドゲーム(ゲームのキャンペーン終了後に,しっかりと遊べるコンテンツ)をフレッシュに保つために,さまざまな挑戦を行っていたようですが,新作を開発するにあたり,それらの経験は活かせそうでしょうか。

Matthias Karlson氏(以下,Karlson氏)氏:
 ええ。2年近くにわたって「ディビジョン」を運営してきたことは,Massive Entertainmentにとってすばらしい学習経験となりました。
 もちろん,新作ゲームの開発と運営は異なるゲームビジネスですから,双方が必ずしも直結しているとは言えないのですが,そこで培ったノウハウやファンが求めているものへの対応といった試行錯誤は,何物にも代えがたい財産になったと思っています。

4Gamer:
 そうした経験を経て,続編の「ディビジョン2」を開発していく上で目標としたことはなんでしょうか。

Karlsons氏:
 鍵となる部分を2つ紹介すると,1つが「ディビジョン2」ではオープンワールドとしてのゲームシステムをさらに追求していることです。
 前作のニューヨークは,パンデミックに陥った都市空間を表現しつつ,悪く言えば似たような場所が多かったのですが,「ディビジョン2」では雰囲気がまったく異なる地区を用意しています。
 ショッピングモールのような広い屋内もあれば,学生街の狭い通りとアパート群がひしめく場所もあります。そうしたロケーションの差が,どういう戦いをしていくべきかというゲームプレイのバリエーションにもつながります。

4Gamer:
 2つめは?

Karlsons氏:
 本作では敵だけではなく,「コミュニティ」という概念が加わっていることです。トレイラーを見ても分かるように,パンデミックによる死から逃れたり,避難中に取り残されたりしたサバイバー達がワシントンD.C.のマップに点在しています。
 そして,数か月が経過して食べ物などのリソースが足りなくなり,彼らは貧窮しています。そんな彼らのニーズを満たしていくこともゲームのミッションになるんです。

4Gamer:
 NPCが“より生きた存在”であることをプレイヤーに認識させて,マップ中を探索することの意義や楽しさを感じてもらおうと?

Karlsons氏:
 そうですね。そうして深くゲームをプレイしてもらい,さまざまな選択をしながらプレイヤーキャラクターと,そのコミュニティを成長させてもらえれば幸いです。
 そうしたプレイヤーの選択要素の1つとしてフィーチャーしているのが,「スペシャリゼーション」という新機能です。これは,プレイヤーキャラクターのレベルが最大値(Lv30)に達した段階で,それぞれのキャラクターを専用クラスにグレードアップさせられるというもので,50口径のアンチマテリアルライフルを持った「シャープシューター」,グレネードランチャーを活用する「デモリッショニスト」,そしてクロスボウでプレイできる「サバイバリスト」ですね。
 プレイヤーは,それぞれの専用クラス独自の成長パス(Progression Pass/スキルツリーのようなもの)をアンロックできるようになっています。

4Gamer:
 今回のプレイアブルデモでは,4人のプレイヤーが3つの専用クラスを使ってCo-opをしていたので,2人のプレイヤーが同じクラスを使っていました。

Karlsons氏:
 我々は3つのクラスで,本作でプレイできることはすべてカバーできると考えています。ただ,Co-opモードを4人でプレイする以上,同じスペシャリゼーションを持ったプレイヤーキャラクターが少なくとも2人存在することになります。
 もちろん,2人以下でプレイするといずれかのクラスは欠けてしまいます。ですが,クラスが重複したり,3つ揃っていなかったりしても,うまくプレイできないといったことはありません。

4Gamer:
 今回のデモでは,プレイヤーが投げた手りゅう弾に,別のプレイヤーが発砲して引火させ,青い爆発のようなものが起こるという展開を何度か目撃しました。

Karlsons氏:
 あれは“ケミカル・ランチャー”と呼ばれるもので,前作にあった催涙弾と焼夷弾が合体したようなものです。これを,2人のプレイヤーがコンボ技のようにして使えるんです。お話ししているように本作はソロでもプレイできますが,こうしたプレイスタイルを見つけ出して,Co-opでプレイすることの楽しさを感じてもらえればと思っています。

4Gamer:
 「ディビジョン2」では,8人でプレイする「レイド」モードも用意されているとのことですね。

Karlsons氏:
 レイドモードの具体的な仕組みについては別の機会に紹介しますが,ユニークな体験が味わえるように調整を続けています。いま説明したタクティカルなコンボプレイや,よりチャレンジングなゲームが提供できるはずです。
 基本的にはソロであってもCo-opであってもPvPであっても,そしてレイドモードであっても,プレイヤーはゲーム開始時点で自分のプレイヤーキャラクターを作成し,それを利用していくというスタイルになっています。

ディビジョン2

4Gamer:
 ストーリーのことをもう少し深く教えてほしいのですが,主人公達は前作とは異なるんですよね。

Karlsons氏:
 ディビジョンの特殊部隊員は,原則として“スリーパーエージェント”と呼ばれる,平時であれば一般市民として社会に溶け込んで普通の生活をしている人達です。ニューヨークの惨事(前作)は,マンハッタンに住んでいたエージェント達の活躍の記録であり,今作とは異なる設定です。
 今作は,ワシントンD.C.にあった本部から緊急信号が発せられたことで,アメリカの中枢部で何か異変が起こったことを,その周囲地域にいたエージェントが感知します。そして,市内の状況が把握できないまま乗り込むことになり,ワシントンD.C.や本部で何が起こったのか,そこから再建できるのかどうかを調査することがゲームの重要な流れになります。

4Gamer:
 ゲームの設定として夏が選ばれたことで,あの積雪や雪解けの表現がなくなるのは寂しいです(笑)。

Karlsons氏:
 クリエイターとして,我々が今までやっていないことに挑戦したいんです。ワシントンD.C.の夏は多雨多湿な環境ですから,皆さんにとっても目新しい表現は達成できていると思います。

4Gamer:
 ニューヨークのように高層ビルばかりでなく,しかも夏の明るさが加わっていることで,ゲーム世界そのものもずいぶんと変わった印象です。

Karlsons氏:
 ありがとうございます。「Snowdrop Engine」の改良点の1つとして,「ディビジョン2」ではGIS (Geographic Information Systems/地理情報システム)データを導入できたことで,より精密に,言い切ってしまえばワシントンD.C.の地形から道路や建物の位置までを,ほぼ1:1の尺で表現できるようになっています。

ディビジョン2

4Gamer:
 それはすごい。今回プレイアブルデモで公開されていた地域は,ナショナルギャラリーの建物の入り口からエアフォース1が墜落していたスカルプチャーガーデンまでだと思いますが,もしかして建物のドアの1つ1つまで再現している?

Karlsons氏:
 いえいえ(笑)。公共の建物ならともかく,私有地のビルなどは利用できないですし,ドアの1つ1つや部屋の位置,樹木などをすべて再現しているわけではありませんから。ですが,混沌に陥ったワシントンD.C.のリアルな雰囲気は最大限に追求しています。
 もしワシントンD.C.に行ったことがあるプレイヤーなら,例えばモニュメントの位置や道路標識,それから太陽の位置などで自分の居場所やミッションの目的地が感覚的に分かるはずですし,行ったことのない人が「ディビジョン2」をプレイしたあとに観光すれば,その再現度に驚かれるかもしれません(笑)。

4Gamer:
 それほどリアルに描かれているということですね。

Karlsons氏:
 そういう意味でも,ワシントンD.C.という場所は,地区によって雰囲気が非常に異なるので,ゲームで表現するには最適の場所だったと言えるのではないでしょうか。ホワイトハウスやスミソニアン博物館,リンカーン記念堂といったランドマークも多いですし,そうしたリアルな環境下で,皆さんに「ディビジョン2」を楽しんでいただければと思います。
 発売は2019年3月15日としばらく先のことになりますが,日本の皆さんにもさらに満足していただけるよう,これからも開発を続けていきたいと思います。

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