インタビュー
漢朝を守るか,滅ぼすか。「三國志 覇道」の新シーズン“漢朝争乱”の開幕や,黄色いクリスマスについてインタビュー
※漢とは:中国の王朝。漢朝,漢王朝などと呼ばれる
長期イベントとなる漢朝争乱の開幕時,全プレイヤーは「漢朝」の陣営に属するが,一定期間内でイベントポイント「争乱Pt」を稼いだ上位10軍団は“(強制的に)漢に反旗する独立勢力”となる。
独立勢力は上位軍団としての誇りで漢朝の版図を削ぎ,大陸中に残された体制派は,強者を相手に漢王朝の存命を図る。
漢朝を守るか,滅ぼすか。三分割の構図であった「勢力争覇」とも異なる,サーバーごとに色の違う二分割の勢力図。その狙いとは?
また新規UR武将「陸遜」「小喬」の実装をはじめ,さまざまな機能改修,黄色い布がたなびくクリスマスから年末年始のお年玉企画まで,今年の締めくくりに向けた施策もたっぷりと予定されている。
今回はこれらの新要素について,4Gamerではおなじみであるプロデューサーの伊藤幸紀氏に話を聞いてきた。
「三國志 覇道」1周年インタビュー。UR 諸葛亮&呂布に2000万円還元など周年企画たっぷりだが,翌年も見据える時期
コーエーテクモゲームスのスマホ向けシミュレーションゲーム「三國志 覇道」が,2021年9月15日にサービス1周年を迎える。これまでも約3か月ごとにインタビューを実施してきたこともあり,周年にもプロデューサーの伊藤幸紀氏に話を聞いた。
「三國志 覇道」公式サイト
「三國志 覇道」ダウンロードページ
「三國志 覇道」ダウンロードページ
上位軍団とそれ以外の全員。強いのはどっち?
4Gamer:
覇道で恒例の3か月ごとのインタビューも,対面での実施は約1年ぶりとなりますが,あらためて本日はよろしくお願いします。
まずは年末に向けての心境を一言ください。
伊藤幸紀氏(以下,伊藤氏):
9月に迎えたサービス1周年のときもそうでしたが,1年があっという間でしたね。毎回同じようなことを言っている気もしますが(笑)。
4Gamer:
ここ2年,新型コロナウイルス感染症の環境下で,外出を伴わない毎日がサラッと過ぎていってしまう体感覚がなきにしもあらずですが。
それよりも「覇道をやってるから」の影響が大きかったり?
伊藤氏:
そうですね。ここ数年は「三國志 覇道」の仕事をこなすほうに重きを置いていたので,世間の風潮とはまた別の場所にいたような,単純に覇道の開発・運営で忙しい毎日をすごさせてもらいました。
おかげさまで1周年以降も多くの方々に支持していただけているので,それだけがんばらなければいけないなと気が引き締まります。
4Gamer:
まもなく新シーズンの幕開けですが,やはり忙しいですか。
伊藤氏:
忙しいのはたしかですが,どちらかというと1周年施策のころのほうが大変だったかもしれません。
プレイヤーの皆さんを飽きさせないための新要素をはじめ,いろいろな機能実装も重なったため,2021年で最もてんやわんやしていました。
4Gamer:
1周年を越えてから,内外で感じる変化などは。
伊藤氏:
一部でマンネリな空気を感じるようになったことでしょうか。これまでも新規イベントなどに取り組んできましたが,最終目標の「洛陽を取る」に変更がなかったため,それが醍醐味だからと楽しんでもらえていた反面,マンネリを覚える人も出てきてしまってと。
それをなんとかしたいと考え,皆さんの遊びの目線を変えられるよう,12月16日からは細かなルールはそのままに,大きな枠組みにだけ変化をつける,新シーズンの長期イベント「漢朝争乱」を実施します。
4Gamer:
それでは当の「漢朝争乱」について,まずは説明をお願いします。
伊藤氏:
覇道では過去に,洛陽が最大目標の「洛陽争奪」「乱世群雄」,3勢力に分かれて競う「勢力争覇」を行ってきましたが,今回の「漢朝争乱」では“全プレイヤーはゲーム参加時,「漢朝」陣営に所属”します。
それから一定期間,各軍団にはイベントポイント「争乱Pt」を競ってもらい,争乱Ptで上位10組に入った軍団には,(システム的に)漢朝に不満を抱く“反旗を翻す独立勢力”として,大陸中の残りのプレイヤーたちと強制的に対立してもらいます。つまり,あらゆる面で強力な上位軍団とそれ以外の全プレイヤーによる大規模PvPとなるわけです。
4Gamer:
ドラマチックな展開だ。そこに物語要素はあるのでしょうか。
伊藤氏:
がんばって争乱Ptを集めてもらった上位10軍団には,システム的に強制で独立してもらいますが,その際に霊帝(れいてい。黄巾の乱からはじまる三国時代前期の帝)から,なんとも独立したくなるような「上からのありがたいお言葉」を賜ってもらいますので,期待していてください。
ついでに,霊帝のイベントは全プレイヤーに途中まで追ってもらいますが,漢朝につく人たちも反旗を翻したくなるかもしれません。
4Gamer:
体制派で仕事しなきゃならないサラリーマン的な悲哀……守りたくなる美少女帝とかじゃないところも,さすが三國志で。
あらためて,イベント進行を確認させてください。全プレイヤーはゲーム参加時,「漢朝」陣営に所属する。そして争乱Ptを稼いだ上位10軍団は独立し,漢朝の大量の軍団と対立する。これが全体像でしょうか?
伊藤氏:
独立側に関しては,都市占拠でたまる争乱Ptランキングの1位から10位までは強制独立ですが,11位から20位も「任意で独立可能」です。
そのため独立勢力の数は最大で20軍団ほどとなり,実際にどういう比率になるかはサーバーごとに異なっていきます。
4Gamer:
独立側の各軍団は,システム的な協力関係にあるのでしょうか。
伊藤氏:
いえ,全体では二分割の構図に見えますが,独立側は同盟関係ではないので,最終的に「漢朝vs.1vs.1vs.1vs...」です。軍団ごとに大陸中の漢朝陣営とほかの上位軍団と争ってもらいます。「三國志」シリーズでいうと,「黄巾の乱」と「反董卓連合軍」の色分けみたいなものです。
4Gamer:
では,漢朝側の各軍団はどのように協力するのでしょう。
伊藤氏:
漢朝側も大枠では同じ陣営ですが,軍団ごとの立場や城取りは今までどおりで,独立勢力と戦うときだけ団結できます。その際はマップに「漢朝陣」が出現し,(出陣上限数になるまでは)誰でもそこから部隊を出せるようになり,上位軍団相手に共闘できるわけです。
強者たちが結託しづらい状況を用意し,これまで積極的に戦争に参加できなかった人たちにも,覇道ならではの攻城戦を気軽に体験してもらいたい,というのが本イベントのコンセプトと言えます。
4Gamer:
端的に,上位軍団とそれ以外の全員で戦力は拮抗しそうですか。
伊藤氏:
攻城戦に出陣できる部隊上限数は,例えば軍団同士の争いの場合,独立軍団が1人最大6部隊×50人で計300部隊,漢朝側は軍団員の300部隊のほか,助太刀の最大30部隊を加えることが可能です。そのためシステム上の部隊数は漢朝側が上回りますが,局所的な戦力ではやはり独立した上位軍団の方々が上回るかと思います。
しかし,漢朝側の方々の多くは「自分の一番強い部隊」を出陣させるでしょうし,1人軍団だけど猛者という人もいるし,争乱Pt 11位から20位までが独立するかも分からないため,それなりの拮抗が予想できます。
4Gamer:
中華の覇王になるべく反乱したいからがんばろう,というモチベーションもステキですが,独立側を目指すメリットはなんでしょう。
伊藤氏:
単純に「独立側になると豪華報酬」をある程度約束するので,プレイヤーとしてはできることなら目指したくなるバランスにします。
とはいえ,これらが実際にどうなるかは未知のため,「11位以降が漢朝側に残りすぎた」「やっぱり上位軍団が強すぎた」など,どちらかが分かりやすく有利な環境になったら調整も検討していきます。
4Gamer:
なるほど。では各陣営の最終目標はなんでしょう。
伊藤氏:
1シーズンは2か月,3か月ほどのスケジュールで想定していて,漢朝側は「大陸全体の主要都市数の割合勝利」,独立側は「漢朝側が劣勢であり,かつ争乱Pt 1位の軍団のみ勝利」で予定しています。
高ポイントは依然,洛陽を含む上位都市なので,最終盤では「独立側が独立側から奪う」といった戦局も生まれるかもしれません。
4Gamer:
独立側の勝者はイベント終了時,帝になれたりします?
伊藤氏:
帝にはなれないです。ただ,勝利軍団には「軍団旗に自分たちの好きな一文字を掲げられる権利」を贈呈する予定です。
4Gamer:
漢朝争乱は,既存イベントのなかでもとくに声を集めたであろう,勢力争覇からの反省点がフィードバックされたものでしょうか。
伊藤氏:
そのとおりです。勢力争覇では「戦力に関わらず勢力に分ける」ことが問題となってしまったので,今回はみんなが平等に参加しやすい,上位が談合でまとまりづらい仕組みをと考えたものです。
それでも懸念点があるのは承知のうえですが,「三國志」をはじめとするシミュレーション好きは「序盤のギリギリ具合をどう切り抜けるか」に面白さを感じる人がたくさんいるので,漢朝側は強力な相手に気を抜けないから終始団結するし,独立側も最後まで孤軍奮闘だしと,そんな立ち位置にロマンを感じてくれる人も少なくないと思っています。
4Gamer:
半分くらいマップ制圧したからもういいや症候群の対策になると。
伊藤氏:
ええ。領地を拡大するにつれ飽きてきて,またニューゲームで序盤から遊びたくなる,シミュレーションあるあるの対策です。
覇道でもシーズン中盤以降はどうしても趨勢が決まりがちだったので,これを機に巨大な漢朝陣営と個々の上位軍団という構図で,敵だらけの大陸で,最後まで駆け引きを楽しんでもらえたらと考えています。
4Gamer:
ちなみに,漢朝争乱の語源はなんでしょう? 調べたところ「三國志12 パワーアップキット」の追加シナリオが同名でしたが。
伊藤氏:
過去作からひっぱってきたわけではないです。当初の企画名は「漢朝復興」でしたが,独立側は裏切るわけだから復興してないのでは? と思い直し,漢朝争乱の字面に収まりました。
一応,これからも長期イベントは四字熟語で表していきたいのですが,もしネタ切れするようなら,変わるかもしれません。
4Gamer:
ついでに,漢朝争乱はこれからはじめる人でも楽しめますか。
伊藤氏:
実は,12月20日実装予定の新規者限定サーバーでは長期イベントを実施せず,デフォルトの状態を体験してもらいます。というのも,漢朝争乱はサーバー内がそれなりに成熟してから成り立つルールですので。
一応,新規で遊んでくれる方々でも既存サーバーを選べば参加可能ですが,既存プレイヤーとの戦力差は小さくないので,そこを割り切り,まずは基本ルールから楽しんでもらうべきだろうと考えてのことです。
4Gamer:
ふむふむ。けれど後々になったら新規サーバーも通常サーバー化して,全サーバー共通でイベント提供が行われるんですよね?
伊藤氏:
はい。基本的には全サーバーでサービス内容の足並みをそろえたいので,今回のイベント自体に大きな問題がなければ,サーバーの状況を加味しつつ,次シーズンでなんらかのイベントを提供する見込みです。
忙しい軍団長に,もっと頼れる副団長を
4Gamer:
ここからは,冬の大型アップデートの新要素についてです。
まずは新規UR武将の「陸遜」「小喬」の特徴はいかがでしょう。
伊藤氏:
陸遜の特徴は「味方の攻撃を火属性にして,さらに火ダメージ上昇」「自分が受ける火ダメージをカット」でして,UR「周瑜」や都市特性「火計陣」に対してのアンチとしても機能します。
それに対して小喬は「強化解除・無効」のデバフ武将のため,周瑜対策で陸遜を伴ってきた部隊に向けるなどすると頼りになりますね。
4Gamer:
陸遜のきゃしゃなイケメン好青年像は不文律な感じですね。
伊藤氏:
ほんとなんででしょうね。横山光輝さんの漫画「三国志」とかだと小太りなイメージが強いんですけどね。
4Gamer:
続けて,新規SSR覚醒武将の「曹真」「李儒」は。
伊藤氏:
いずれも既存武将のアッパー版となります。曹真についてはいつも生放送に出演してくださっている松本 忍さんがボイス担当とあってのひいきがありつつ(笑),李儒については彼独自の戦法「酖毒」をさらに特化させる意図で,李儒ならではの強みを生かせるようにしました。
選出の基準は引き続き,これまでに出した武将・兵科・戦法などの性能との兼ね合いです。曹真のような立ち位置の武将はとくに,テコ入れがないとどんどん使われなくなってしまう面もありますので。
4Gamer:
個人的な印象だと「三国志後期の人気者」と「三国志前期の嫌われ……もとい人気者」な感じで,対比がいいですね。
それと1周年から先,部隊傾向にも変化はありましたか。
伊藤氏:
主将がUR武将に置き換わってきたのが主な傾向ですが,武将数が増えたことで「一見するとよく分からないが,とんでもなく強い編制」など,各自の創意工夫がさらに広がってきています。武器や研究の拡張により,強みの伸ばし方も多様になったのが影響していそうです。
一方で,SNSなどで攻略情報を発信しているプレイヤー側も,徐々に「新しい編制で城を〜〜秒で落とせました」と書きつつも部隊の詳細は隠すなど,おのおの非公開な切り札が増えているかもしれません。
4Gamer:
高度な情報戦が。次に「指令機能」「詰所の改善」はどうですか。
伊藤氏:
まず「指令」は,攻城戦などで軍団員だけが見える攻撃・防御・集合命令を表示できるもので,軍団内でより手軽にコミュニケーションできる機能となります。15分しかない攻城戦の前後では,チャットの文字だけだと意思疎通が忙しかったので。
詰所については,都市の防衛部隊に兵科縛りがあったことで「騎兵が薄いのに,騎兵じゃないと駐屯させられない」などの問題が出ていたため,「兵科が違っても駐屯できるが,兵科一致で補正がつく」という仕様に変えました。最低限,弱くても数は出せるようになっています。
4Gamer:
「戦法絞り込み機能」に関してはいかがでしょう。
伊藤氏:
これは個人的にも要望していたものです。現在は武将数が増えてきて,「誰がどんな戦法を持っているか」も暗記しづらくなってきたため,所持している戦法から逆引きして部隊を構築できるようにしました。
ダメージ系かバフ系か,特殊効果や有効時間など,いくつかの条件から戦法優先で武将を絞り込めることで,新たな組み合わせの発見にもつながると思います。ぜひとも使ってみてください。
■そのほかアップデート項目
4Gamer:
あと「軍団の軍団色を副団長も設定可能に」という新要素もありますが,便利なのだろうけど,これにはなにか意味があったり?
伊藤氏:
もともと軍団長だけが行える機能でしたが,それらの細かな操作の負担が個人に集中しないよう,副団長が「じゃあ俺がやっときますよ」みたいに対応できるようにするのが狙いです。要は負荷分散ですね。
軍団長と副団長のゲーム的な権限に大きな違いがないのも,操作項目の一極集中がストレスにならないようにしたいからでした。
4Gamer:
それと「黄巾大討伐イベント」も改善されると。
伊藤氏:
これまでの黄巾大討伐ではメール報告の仕様上,「自分がどれだけ活躍できているのかが分からない」というお声をいただいていたため,今後は要塞ごとにダメージランキングを設けて,軍団内での活躍の見える化を図ります。ただし,表示されるのは上から10人だけとしました。
全員表示だと「おまえ働いてないじゃん!」などのあら探しになったり,変なノルマにつながってしまったりの懸念もありますから。
4Gamer:
そのほか,先送りにしたが検討中の改善・機能はありますか。
伊藤氏:
考えてはいるが実現に至っていないものはまだまだあります。
とくに「休戦」関連で問題視されている部分などは,全体のルールを含めて見直すタイミングを作っていきたいところです。「漢朝争乱」自体,強弱問わず全軍団がぶつかり合えるような方向性を模索したものなので,その傾向が出るようなら一定の価値があったと思えます。
PC版の公式対応も検討中
4Gamer:
今回もサーバー運用に変化があるとのことで。
全体の動向を聞かせていただけますか。
伊藤氏:
新サーバー1〜8内は事前予約制で移動できますが,「新サーバー1〜8から新サーバー9〜10へ移動できない。また新サーバー9〜10からも入ってこられない」という区分を作ります。これは新旧サーバーでプレイヤー間の成熟度に明らかな違いが生まれていることから設けるものです。
4Gamer:
混ぜるな危険的な。
伊藤氏:
今後次第ではありますが,そろそろ「自由に移動できることが本当にいいほうにつながるか」も本格的に検討していきます。
このほか,S17/S18,S19/S20をそれぞれ統合してサーバー間移動を開放し,新規限定サーバーだったS22/S23を通常サーバー化します。それと先ほど説明した新たな新規限定サーバーS24を12月20日に開設し,あわせてゲームを進めやすくする新規歓迎キャンペーンも実施予定です。
4Gamer:
軍団ごとのサーバー移動の動向は,現状どうでしょう。
伊藤氏:
一部軍団は活発に動いていますが,手間がないとは言えず,サーバー内の群雄割拠を踏まえて互いにけん制し合っているケースもなくはないので,まちまちです。うわさでは「覇道軍団幹部Discord」的な部屋で,政治会議が繰り広げられていることもあるとか。
4Gamer:
運営ゲームに刺激は必要ですが,安定も大事でしょうしねえ。
続けて,クリスマスキャンペーンの内容を教えてください。
伊藤氏:
12月19日から12月26日まで,クリスマス限定の「特別商人来訪」「クリスマス黄巾大討伐」「ログインボーナス」を開催予定です。
期間中は黄巾の要塞にデコレーションをあしらい,お宝がある要塞にはクリスマスツリーが生えていたり,ポイントのアイコンが黄巾をかぶったトナカイになっていたりと,クリスマスらしい小ネタを散りばめます。
4Gamer:
黄巾代わりのサンタ帽とまではいきませんか。
その先,年末年始の施策はいかがでしょう。
伊藤氏:
2021年12月27日から2022年1月17日にかけて,「年末年始記念交換所」「お年玉ミッションイベント」「年末&年始ログインボーナス」などを開催予定です。これまで遊び続けてくれている人たち,この機会に遊んでくれる人たちに感謝を込めて,UR武将を入手できる機会など,なるべく出し惜しみせずの大盤振る舞いで提供していくつもりです。
4Gamer:
あとは余談ですが,海外市場での反応はどうですか。
伊藤氏:
覇道は今,日本以外のアジア圏でもサービスを提供しています。
ただし,システム面では受け入れられているものの,現地ゲームプレイヤーの姿勢として「もっとガツガツ戦いたい」という意識も根強いので,今後は開発レベルで方向性を分けるカルチャライズも構想しています。ベースは一緒だけど中身は別物,くらいに仕様を変えていき,海外の人たちの期待にもっと応えていきたいですね。
4Gamer:
日本版vs.グローバル版の異種サーバー戦の音が聞こえました。
それと,PC版の公式対応は検討していますか。
伊藤氏:
検討中です。提供方法やスケジュール,PCで遊ぶことで生まれる差などはまだ言える段階にありませんが,追って発表できれば思います。
4Gamer:
最後に,こちらもまだ安易に口にできないかと思いますが,徐々に明るい兆しが見えていたり,そうでもなかったりする世相を踏まえて,将来的にオフラインイベントを実施する意向はあるでしょうか?
伊藤氏:
まさに情勢が完全に落ち着いたとは言えないので,まだまだ厳しく見定める時期にありますが,覇道のようなゲームにおいて「プレイヤーの皆さんと直にふれ合う場」は非常に大切だと考えているので,生放送だけでなく,やれるようになったらやりたいです。
4Gamer:
覇道の場合は,どんな感じの催しですかね。
伊藤氏:
それなりに特別なことやらないと皆さんを納得させられない気がするので,参加者のデータを開発サーバーに移して会場で攻城戦をしてもらうとか,対戦してもらうとか,アイデアは膨らませておきたいですね。
4Gamer:
上位軍団アワード「洛陽とったで賞」の表彰式など。
伊藤氏:
そういうのですね(笑)。
4Gamer:
採用されましたら,取材のお声がけをください。
それでは締めに,まもなくの2022年に向けた抱負をお願いします。
伊藤氏:
「三國志 覇道」では12月16日から新シーズン“漢朝争乱”がはじまり,クリスマスや年末年始にもたくさんの催しを行います。
来年3月には1.5周年記念も予定しており,今後も長くゲームを遊び続けてもらえるよう,より多くの方々に期待を持ち続けてもらえるよう,2022年も引き続きがんばっていきますので,プレイヤーの皆さん,今後ともぜひよろしくお願いします。
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